婚活のリアルと不安解消

婚活バスツアーはひどい?5割の中身と向く人・切り替える人の見極め方

婚活バスツアーはひどい?5割の中身と向く人・切り替える人の見極め方

この記事でわかること

  • 「ひどい」の不満は形式に内在するもの(席は運次第・原則途中離脱不可)と運営会社の質によるものに分かれ、避けられるのは後者だけです
  • カップル成立率5割は40代以上向けツアーの「その日の成立」を報じた数字。全年代では仮カップル20〜30%という比較メディアの記載もあり交際継続とは別物です
  • 大手1社への取材報道では企画の7〜8割が40代以上向け。30代の年齢ミスマッチは運ではなく供給構造の問題として説明できます(業界全体の統計ではありません)
  • 旅行商品として販売されるため8日間クーリング・オフは対象外。無料キャンセル期限と費用相場1.2〜1.9万円を確認してから申し込みます

「婚活バスツアーはひどい」と言われる不満は、形式そのものが原因のもの(席が運次第・途中で帰れない)と、運営会社の質が原因のもの(集合場所が不明瞭・トラブル放置)に分かれます。後者は会社選びで避けられますが、前者は誰が主催しても避けられません。この切り分けができれば、行くべきか他の手段に移るべきかは自分で判断できます。

※はじめにお伝えしておきます。この記事は、IBJ加盟の結婚相談所を運営する立場から書いています。末尾で当サイトの無料相談・診断をご案内していますので、中立な第三者による比較記事ではありません。そのうえで申し上げると、相談所がバスツアーより優れているという話をするつもりはありません。どちらも「合う人には合う」手段で、合わない人が合わない手段を選んだときに「ひどい」という言葉が出てくる——というのが、この記事の見立てです。

まず、婚活バスツアーへの不満として典型的なものを、1つの場面にまとめた仮想の例を挙げます。※以下は実在の個人の証言ではなく、よく寄せられる不満を筆者が架空の場面として構成したものです。

30代後半の女性が、30代向けと書かれた回に1万円台半ばを払って参加する。集合してみると、女性はほぼ30代前半、男性は40代後半が中心。座席はくじ引きで、隣になった相手とは会話が続かない。それでも朝から夜まで、途中で帰ることもできない。帰りのバスで「もう婚活そのものが嫌になった」と思う——。

こうしたご相談は、実際に珍しくありません。ただ、この場面で起きているのは3つの別々の問題です。1つは避けられない構造。1つは会社選びで避けられたもの。そして1つは、そもそも手段の選択が目的に合っていなかった可能性。順に分けていきます。

この記事で扱う内容は次のとおりです。

  • 「ひどい」「やめとけ」と言われる不満の切り分け
  • カップル成立率5割と20〜30%という数字の食い違いの正体
  • 30代が行くと年上ばかりになる構造的な理由
  • ハピネスツアーの口コミをどう読むか
  • 返金ルールが結婚相談所とまったく別物だという話
  • 向いている人・別の手段に切り替えるべき人の判断基準

この記事は結婚相談所の現役カウンセラー「さかとく」が書いています

IBJ加盟相談所で今も数十名の会員を直接担当する現場経験をもとに、一般論ではなく「実際どうすればいいか」をお伝えします。

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まず用語の整理|婚活バスツアーと結婚相談所は「別の商品」です

本題に入る前に、混同されやすい2つを番号を振って定義しておきます。この違いが、後半のキャンセル料の話に直結します。

①婚活バスツアー=日帰りまたは宿泊のバス旅行に、参加者同士の交流企画(自己紹介・席替え・フリータイム・カップリング)を組み込んだイベント。法律上は旅行商品として扱われるのが一般的です。参加は単発で、その日限りの関係です。

②結婚相談所(IBJ加盟)=会員登録して、お見合い→仮交際→真剣交際→成婚という段階を踏む継続サービス。独身証明書や収入証明の提出が必須で、カウンセラーが間に入ります。

この記事は①について書きますが、判断の物差しとして②を随所で使います。片方が優れているという話ではなく、「1日で終わる出会い」と「数か月かけて進む出会い」は、そもそも比べる軸が違うということです。

婚活バスツアーと結婚相談所の違い(法律上の位置づけ・出会いの深さ・費用の発生の仕方)
婚活バスツアーと結婚相談所の違い(法律上の位置づけ・出会いの深さ・費用の発生の仕方)

「ひどい」「やめとけ」の正体|避けられない不満と、会社選びで避けられる不満

上位の体験談記事は「バスツアーはひどい」と一括りにしがちですが、相談を受けていると、不満の中身は明確に2種類に分かれます。ここを混ぜて読むと、判断を誤ります。

(a) 形式に内在する不満=どの会社を選んでも避けられない

  • 相手を選べない:席順もグループも主催者側が決めます。誰と長く話せるかは、ほぼ運です。
  • 原則、途中で帰れない:バスが移動手段なので、合う人がいなくても最後まで拘束されるのが基本です。会社によっては現地解散を認めるプランもありますが、例外的な扱いと考えておいたほうがいいでしょう。日帰りで朝8〜9時集合、解散が夜7〜9時という行程が一般的です。
  • 物理的に距離が近い:隣席で長時間過ごすため、相手の体臭・清潔感が合わないときに逃げ場がありません。
  • 会話量が絶対的に足りない:一人あたりの持ち時間は数分から十数分。結婚相手を判断するには短すぎます。

この4つは、企画の作りそのものから来ています。「良い会社を選べば大丈夫」という助言は、この部分には効きません。

(b) 運営会社の質による不満=選び方で減らせる

  • 集合場所の案内が不明瞭で、当日迷う
  • 問い合わせへの返信が遅い、または素っ気ない
  • 進行が押して、休憩・トイレの時間が確保されない
  • 参加者間のトラブルにスタッフが介入しない
  • 体調不良者への対応が用意されていない

こちらは申し込み前に見抜ける余地があります。具体的な確認方法は後述します。

先ほどの仮想の場面で「もう婚活が嫌になった」となるのは、(a)と(b)が同時に起きるからです。片方だけなら「今回は運が悪かった」で済んだかもしれません。

カップル成立率は5割?20〜30%?|数字が食い違う理由

「成立率5割」と「マッチング率20〜30%」。検索していると両方出てきて、どちらを信じればいいのか分からなくなります。結論から言えば、どちらも間違いではなく、測っているものと対象年齢が違います

数字 何を測ったか 対象 情報源と種類
約5割 その日のカップリング成立 40代以上向けツアー 報道(主催会社への取材):日刊SPA!「"カップル成立率"は5割…40代以上向け『婚活バスツアー』が盛況」2025年7月16日/TBS「Nスタ」2025年6月2日放送
20〜30% 仮カップル成立(参加10人中2〜3人) 全年代を含む一般的なツアー 比較メディアの記載(調査データではありません):マイベスト「婚活バスツアーのおすすめ人気ランキング」。統計調査に基づく数値ではなく、媒体側の説明として書かれているものです

ポイントは3つあります。

第一に、5割は「40代以上向けツアー」の数字です。同じ日刊SPA!の記事では、アイリスツーリスト社が年間400〜500本のツアーを企画し、そのうち40代以上を対象としたものが7〜8割を占めると報じられています。30代の方がこの5割をそのまま自分に当てはめるのは、無理があります。

ただし、この「7〜8割」は1社への取材に基づく1媒体の報道であり、業界全体を集計した統計ではありません。記事タイトルと掲載日を明記していますので、実際の表現は一次記事に当たって確認してください。当サイトとしても、この数字は「傾向を示す参考値」として扱っており、他社の企画本数を自前で数えた結果ではない点をお断りしておきます。

第二に、「カップル成立」は「交際が続いた」ではありません。多くのツアーでは第3〜第5希望まで書ける方式が採られており、第1希望同士で成立するとは限りません。連絡先を交換して数回やりとりして終わる、というケースは相当数あるとみておくべきです。

第三に、後日の「結婚しました」報告は同社の累計で約300件と報じられています。年間400〜500本×20人前後という規模に対しての累計値ですから、1回の参加で結婚に至る確率を示す数字ではありません。

これらはいずれも報道・比較メディアの数値であり、主催会社・時期・企画内容によって大きく変動します。特定の結果を保証するものではなく、成果には個人差があります。

補足すると、婚活の手段を「1回あたりの成果」で比べても意味が薄いと感じています。バスツアーは1日で20人前後と顔を合わせられる密度が価値で、その代わり一人あたりの深さは犠牲になる。相談所のお見合いは1回60〜90分を1対1で使う代わりに、月に何人と会えるかは限られる。密度と深さのどちらを買うか、という選択です。これは統計値ではなく、相談を受ける中での傾向としての見方です。

なお、こうした「数字の読み方」は口コミやランキング記事全般に共通します。同じ枠組みは相談所選びでも使えるので、結婚相談所の口コミの読み方5ステップ|入会前に聞く質問リストも参考になるはずです。

40代の参加者が中心である理由|「30代のつもりで行ったら年上ばかり」が起きる構造

年齢のミスマッチは体験談で最も多く挙がる不満です。ただ、これを「運が悪かった」で終わらせると、次も同じことが起きます。

供給側の情報を見ると、理由は見えてきます。前述の報道によれば、大手1社の企画のうち40代以上対象が7〜8割。中心層は40〜50代で、60代の参加も増えていると報じられています。中高年専門の会(茜会など)では50〜70代が中心層です。20代限定の企画は少数派とされています。

つまり、婚活バスツアーという市場そのものが、40代以上を主力として設計されている可能性が高いということ。30代の方が「30代向け」と書かれた回を選んだとしても、その年齢帯の企画は本数が少なく、集客のために年齢幅が広めに運用されることがあります。

ここで申し込み前にできることが1つあります。

そのまま使える確認の文例:「参加を検討しています。3点うかがえますか。①この回の現時点の男女別の申込人数、②年齢の上限と下限が実際にどこまで広がる可能性があるか、③最少催行人数に届かなかった場合の扱いです」

この3点にはっきり答えられない、あるいは「当日のお楽しみです」とかわされる場合は、(b)の運営品質のリスクが高いと判断しています。逆に、申込人数と年齢帯の実際の分布まで具体的に答えてくれる窓口は、当日の進行も丁寧なことが多い——というのが、相談の中で聞く範囲での印象です。統計に基づくものではありませんので、あくまで一つの目安として使ってください。

年齢帯のミスマッチが続いている段階で「自分に問題があるのでは」と考え始める方は少なくありません。詰まっている場所が年齢構造なのか、それ以外なのかは切り分けたほうがいいので、婚活がうまくいかない原因は4つ|詰まっている段階から立て直す自己診断も見てみてください。

ハピネスツアーは最悪?口コミが割れる読み方と「行ってきた」記事の見分け方

検索で「ハピネスツアー 最悪」「ハピネスツアー 口コミ」「ハピネスツアー 行ってきた」といった言葉が並ぶのは、それだけ参加者数が多い大手だからでもあります。母数が大きければ、不満の絶対数も増えます。

口コミを読むときは、まずその不満が(a)なのか(b)なのかを見ます。「席が運次第だった」「途中で帰れなかった」は(a)ですから、会社を変えても同じことが起きる。読み手にとっては「この会社はやめておこう」の材料にはなりません。一方で「集合場所が分からなかった」「参加者同士のトラブルにスタッフが入ってくれなかった」は(b)です。こちらは会社固有の問題として重く受け取ります。同じ星1つのレビューでも、意味がまったく違うということです。

次に見るのが、参加した回の属性が書いてあるかどうか。年齢帯・参加人数・行程時間・費用のどれも書かれていない体験談は、読んで面白くても自分に当てはめようがありません。「30代向けと書いてあったのに40代ばかりだった」という不満は、書き手が何歳でどの回に出たかが分からないと、自分にとって参考になるかどうかも判断できないからです。

最後に、結論がどこに着地しているかを確認します。「ひどかった→だから◯◯に登録しました」という流れで締める記事は、紹介料を目的とした構成である可能性を織り込んで読んだほうが安全です。この記事も末尾で自社サービスを案内していますので、同じ物差しを当てて読んでいただいて構いません。

なお、サクラの有無について。大手は集客できるため意図的なサクラを使う必要が薄い、という説明が一般的です。ただし男女比を揃えるための無料招待枠・割引枠は存在します。これは「偽の参加者」ではありませんが、参加費を払った側と動機の温度差が生まれる余地はあります。「サクラはいない」と「全員が同じ本気度」は別の話です。

意外な落とし穴|バスツアーに8日間クーリング・オフは使えません

ここは他の記事がほとんど触れていない部分ですが、金銭的には最も実害が出やすいところです。

結婚相談所の契約は、特定商取引法の特定継続的役務提供(結婚相手紹介サービスの場合、支払額5万円超かつ期間2か月超が対象)に該当し、契約書面を受け取った日から8日間のクーリング・オフができるとされています。中途解約のルールも法律で定められています(消費者庁「特定商取引法ガイド」)。

一方、婚活バスツアーは旅行商品として販売されるのが一般的です。この場合は特定継続的役務提供には当たらないため、8日間クーリング・オフの対象外となり、適用されるのは旅行業約款のキャンセル料規定です。

以下は消費者庁ガイドの記載をもとにした一般的な整理であり、個別の契約に対する法的助言ではありません。実際の契約がどちらに当たるかは契約書面の記載によりますので、判断に迷う場合は消費者ホットライン(188)などにご相談ください。

項目 婚活バスツアー 結婚相談所(IBJ加盟)
法律上の位置づけ 旅行商品として販売されるのが一般的 結婚相手紹介サービス(特定継続的役務提供に該当する場合)
8日間クーリング・オフ 対象外 対象(書面受領日から8日間)
取消時のルール 旅行業約款のキャンセル料 法定の中途解約・精算ルール
費用の発生の仕方 1回ごとの参加費(目安1.2〜1.9万円) 登録料・月会費・お見合い料・成婚料
身元確認 企画により異なる 独身証明書など必須

キャンセル料については、観光庁の定める標準旅行業約款(募集型企画旅行契約の部)が基準になります。日帰り旅行の場合、旅行開始日の前々日・前日は旅行代金の20%以内、当日(旅行開始前)は50%以内、旅行開始後または無連絡不参加は100%といった上限が定められています。ここで注意したいのは、これは事業者が請求できる上限であって、実際の取消料は各社の約款・特約で個別に決まるという点です。婚活ツアーは独自規定を置いている場合が多く、標準約款より早い時期から取消料が発生する例もあります。

個別企業の規定として、ハピネスツアーは日帰りの場合に一定期日前まで無料キャンセル可、出発直前まで申込可という案内を出しています(執筆時点で公式サイトの記載を確認。ただし規定は改定されるため、必ずご自身で最新の記載をご確認ください)。具体的な日数・時間はここでは断定せず、公式サイトの数字をそのまま見ていただくのが確実です。

キャンセル規定と料金は主催会社ごとに異なり、改定もされます。申し込み前に必ず公式サイトの約款・取消料の項目を自分の目で確認してください。ここに書いた内容は執筆時点で確認できた目安であり、正確性を保証するものではありません。

実務的な最低ラインを1つ挙げるなら、「無料でキャンセルできる期限日」をカレンダーに入れてから申し込むことです。体調やシフトが読めない時期に、100%負担の日を越えて放置するのがいちばんもったいない。

その「うまくいかない」には、<br>必ず理由があります。

当日の流れと持ち物|朝8時集合・夜8時解散を想定して準備する

「何時間拘束されるのか分からないまま行って疲れ切った」という声は、準備で相当減らせます。日帰りの一般的な流れは次のとおりです(企画により変動します)。

  1. 集合・受付(8:00〜9:00頃):プロフィールカードの記入。ここで書く内容がその日の会話の土台になります。
  2. 車内・自己紹介タイム(〜2時間):席替えを挟みながら1人数分ずつ。
  3. 昼食・観光(3〜4時間):自由時間は思ったより短いことが多いです。
  4. フリータイム・アプローチカード記入:気になる相手を第3〜第5希望まで記入。
  5. カップリング発表・解散(19:00〜21:00頃):発表後、連絡先を交換します。

持ち物で差がつくのは、意外に地味なところです。まずプロフィールカードの下書き。当日その場で考えると、どうしても内容が薄くなります。仕事・休日の過ごし方・結婚後の希望を1行ずつ、スマホのメモに入れておくだけで違う。次に口臭・体臭のケア用品で、これは隣席に数時間という条件では対面のお見合いより比重が上がります。羽織りものも要ります。車内の空調は自分で調整できませんし、体調を崩したらその時点で1日が終わるからです。最後がモバイルバッテリー。連絡先を交換する場面で電池が切れているのは、いちばん惜しい終わり方です。

プロフィールの書き方そのものに自信がないという方は、結婚相談所プロフィールの書き方|申し込みが来る例文と添削3例の考え方がそのまま応用できます。

「参加者の質が低いからひどい」という説への異論

通説として、「バスツアーは1回払えば参加できるから真剣度が低い」という説明がよくされます。

半分は正しいと思っています。ただ、相談を受けている立場からは、少し違う見方をしています。

問題は真剣度そのものより、真剣度の「幅」が広すぎることです。

1万円台後半を払って本気で相手を探しに来ている人と、旅行のついでに出会いがあればいいという人と、無料招待枠で人数合わせに来た人が、同じバスに乗っています。参加条件で選別されていないため、その幅がそのまま残る。「ひどい人がいた」の多くは、悪意ある人が紛れているというより、目的の違う人が同じ場に混在していることから生まれています。

この幅は、当日の細かい振る舞いに出ます。よく聞くのは、席が隣になった相手が観光地の話ばかりして、結婚観の話に一度も触れないまま数時間が終わった、という類のご相談です。本人に悪気はありません。ただ「今日は何をしに来たのか」が違っただけです。それでも、本気で来た側は「軽く扱われた」と受け取ってしまう。相性が悪かったのではなく、目的が噛み合っていなかった——この整理ができると、同じ体験でも受けるダメージがだいぶ変わります。

結婚相談所が独身証明書や収入証明を求めるのは、この幅を最初に狭めるためです。証明書の提出という手間が、本気でない人を自然に減らします。逆に言えば、手軽さと真剣度の幅は、どうしても引き換えの関係にあるということ。バスツアーの手軽さを享受する以上、幅の広さは受け入れる前提で参加するのが現実的です。これは相談の現場で繰り返し感じている傾向であり、統計に裏づけられたものではありません。

向いている人・別の手段に切り替えるべき人の判断基準

ここまでを踏まえて、判断軸を整理します。「ひどいかどうか」ではなく「自分の目的に合うか」で決めるべきです。

自分がどちらに寄っているか分からない、という方は、当サイトの婚活タイプ診断(10問・約3分//shindan/を先に済ませてから読み進めると、判断しやすくなります。

婚活バスツアーが向いている人

  • 40代以上で、同年代と会える場を探している:市場の主力層と一致しているため、年齢のミスマッチが起きにくい。
  • 1対1の場が苦手で、活動しながらの会話のほうが話せる:緊張しやすい方には、正面で向き合わない設定が助けになります。
  • 1日で複数人と顔を合わせて、感覚をつかみたい:婚活を始めたばかりで「どんな人がいるのか」を知りたい段階の方。
  • 旅行として楽しめる余裕がある:成果が出なくても1日を損とは感じない、という心構えが持てる方。

ただし、ここには但し書きを付けておきます。40代以上であれば誰でも向くわけではありません。年齢帯が合っていても、「1日で結果が出なかったら落ち込む」タイプの方には、私はあまりお勧めしていません。バスツアーは構造上、合わない相手と長時間過ごす確率がそれなりに高い。そこで自己否定に向かってしまう方は、回数を重ねるほど消耗します。正直なところ、ご相談を受けたときに参加を勧めるより「今回はやめておきましょう」とお伝えするケースのほうが多いくらいです。成立率5割という数字は威勢よく見えますが、その5割に入れなかった日の帰り道を想像できるかどうかが、実は分かれ目だと思っています。

別の手段に切り替えたほうがいい人

  • 30代前半で同年代を希望している:企画の多くが40代以上向けという供給の偏りに、個人の努力では対抗しにくい。
  • 1年以内など、期限を決めて結婚したい:単発イベントの積み重ねでは、進捗が管理できません。
  • 相手の年収・独身であることを確認したい:証明書提出が必須の場でないと担保されません。
  • すでに何度か参加して疲れている:同じ形式を繰り返しても、(a)の制約は変わりません。

「切り替えるべき」に当てはまった方へ、条件別に2案を挙げます。

第1案:まず費用をかけずに整理する。いきなり入会を検討する必要はありません。何が詰まっているのかが分かっていない状態で手段だけ変えても、同じ壁に当たります。先ほどの婚活タイプ診断や、詰まっている段階を切り分ける記事を使って、現在地を確かめるところからで十分です。

第2案:費用面で相談所が現実的でない場合。自治体主催の婚活イベントという選択肢があります。たとえば宇都宮市が実施した「東京圏在住女性×宇都宮在住男性 恋活バスツアー」は男女とも5,000円という1つの開催例で、民間の1.2〜1.9万円と比べて負担が軽い形でした。ただしこれは居住地などの参加条件が付いた単発企画であり、「自治体主催なら一律に安い」と一般化できるものではありません。開催の有無・条件・料金は自治体ごとに大きく異なりますし、毎年同じ内容で実施されるとも限りません。お住まいの自治体の公式サイトで、現在の募集条件をご確認ください。上位の比較記事は民間4社の比較に終始していますが、費用を抑えたい方には検討する価値があります。

参考までに、リクルートブライダル総研「婚活実態調査2024」によれば、2023年に結婚した人のうち婚活サービス経由は15.3%、うちネット系が11.4%で過去最高でした。独身者の婚活サービス利用経験は26.3%。手段を使うこと自体は、もはや特別なことではありません。ただしこの調査は特定の年・対象者に基づく数値であり、個人の結果を示すものではありません。

よくある質問

Q. 婚活バスツアーは本当にひどいのですか?「やめとけ」という声も見ます。

A. 「ひどい」と評価されるかは、参加した人の年齢と目的で大きく変わります。40代以上で同年代と会いたい方には合理的な選択肢です。一方、30代前半で同年代を希望する方は、企画の多くが40代以上向けという供給構造から、ミスマッチが起きやすくなります。形式そのものの制約(席が運次第・原則として途中離脱不可)は、どの会社を選んでも大きくは変わりません。

Q. 費用はいくらかかりますか?

A. 民間の日帰りツアーで、男性16,800〜18,800円/女性14,800〜16,800円という価格帯が確認できます(結婚相談所比較ネットの記載)。12,800円の日帰り例もあり、おおむね1.2〜1.9万円が目安です。男性のほうが高く設定される傾向があり、宿泊・食事内容で変動します。自治体主催では5,000円という開催例もありますが、条件付きの単発企画であることが多く、一般的な相場ではありません。料金は改定されるため、必ず公式サイトで最新の金額を確認してください。

Q. カップル成立率はどれくらいですか?

A. 報道されている数字は複数あり、1つに絞れません。40代以上向けツアーで約5割(日刊SPA!/TBS「Nスタ」による報道)、全年代を含む一般的なツアーで仮カップル成立20〜30%という記述があります(後者は比較メディアの記載で、調査データではありません)。前者は「その日の成立」であり、交際継続や結婚を示す数字ではない点に注意してください。いずれも主催会社・企画で変動し、結果を保証するものではありません。

Q. 申し込んだ後にキャンセルしたら返金されますか?

A. 婚活バスツアーは旅行商品として販売されるのが一般的で、その場合は結婚相談所のような8日間クーリング・オフは適用されません。旅行業約款のキャンセル料規定に従います。観光庁の標準旅行業約款では、日帰り旅行の取消料の上限として前々日・前日20%、当日50%、旅行開始後100%といった水準が定められていますが、これは上限であり、各社が独自規定を置いている場合もあります。必ず申込前に該当社の約款を確認してください。

Q. サクラはいるのですか?

A. 大手は自力で集客できるため意図的なサクラを使う必要が薄い、という説明が一般的です。ただし男女比を調整するための無料招待枠や割引枠は存在します。偽の参加者ではありませんが、参加費を払った人と動機の温度差が生まれる余地はあります。「サクラがいない」ことと「全員が同じ本気度」であることは別問題です。

Q. 一人参加でも大丈夫ですか?

A. 一人参加が前提の企画がほとんどで、周囲もほぼ一人参加です。ただし友人同士で参加している組がいる回では、その2人だけで固まってしまい会話に入りづらいという声も聞きます。気になる場合は、申し込み時に「複数人での参加は可能ですか」と確認しておくと、当日の雰囲気が予想できます。

次の一歩をどう決めるか

要点を整理します。

  • 「ひどい」の不満は、形式に内在するもの(席が運次第・原則途中離脱不可・会話時間の短さ)と、運営会社の質によるもの(集合案内・進行・トラブル対応)に分かれる。後者だけが会社選びで避けられる
  • 成立率5割は40代以上向けツアーの「その日の成立」を報じた数字。全年代では仮カップル20〜30%という比較メディアの記載もあり、いずれも交際継続とは別物
  • 大手1社への取材報道では企画の7〜8割が40代以上向け。30代の年齢ミスマッチは運ではなく供給構造の問題として説明できる(業界全体の統計ではない点は留保)
  • 旅行商品として販売されるため8日間クーリング・オフは使えない。無料キャンセル期限を確認してから申し込む
  • 費用は民間で1.2〜1.9万円。自治体主催で5,000円という開催例もあるが、条件付きの単発企画で一般化はできない
  • 向くのは40代以上・1対1が苦手・旅行として楽しめる人。ただし結果が出ない日に落ち込みやすい方は、年齢が合っていても慎重に。期限を決めて結婚したい人、証明書で相手を確認したい人は別の手段が現実的

1回参加してうまくいかなかったからといって、婚活そのものに向いていないわけではありません。手段と自分の目的がずれていただけ、というケースのほうが多いのです。

やることは1つに絞れます。次の3か月で何を達成したいのかを、紙に1行で書いてみてください。「同年代の人と会う感覚をつかむ」ならバスツアーは機能します。「1年以内に結婚を決めたい」なら、段階を管理できる場に移ったほうが早い。目的が言葉になれば、手段は自動的に決まります。

言葉にならないまま止まっている場合は、第三者と整理する方法もあります。当サイトの無料相談では、状況の整理と次の一歩の提案までを行っています(無理な勧誘はしません)。冒頭でお伝えしたとおり当サイトは結婚相談所を運営していますので、その立場を踏まえたうえでご利用ください。

※本記事の数値は執筆時点で公表・報道されている情報に基づく目安です。料金・キャンセル規定・企画内容は主催会社により異なり、改定されます。成果には個人差があり、特定の結果を保証するものではありません。申し込み前に必ず各社の公式サイトで最新情報をご確認ください。

出典一覧

  • 日刊SPA!「"カップル成立率"は5割…40代以上向け『婚活バスツアー』が盛況」(2025年7月16日/アイリスツーリスト社への取材記事)。※媒体サイト内で記事タイトル・掲載日から検索できます
  • TBS「Nスタ」2025年6月2日放送「40代・婚活バスツアー カップリング率5割」
  • マイベスト「婚活バスツアーのおすすめ人気ランキング」(比較メディアによる記載。統計調査に基づく数値ではありません)
  • 結婚相談所比較ネット「お見合いバスツアーなど婚活旅行イベントの費用、メリット、注意点」(参加費相場)
  • 宇都宮市公式サイト「東京圏在住女性×宇都宮在住男性 恋活バスツアー」(自治体主催イベントの1開催例。参加条件付き)
  • リクルートブライダル総研(株式会社リクルート)「婚活実態調査2024」2024年9月24日公表。調査対象:全国の20〜40代の未婚者および2023年に結婚した人
  • 消費者庁「特定商取引法ガイド」特定継続的役務提供(結婚相手紹介サービスの適用要件・クーリング・オフ)
  • 観光庁「標準旅行業約款(募集型企画旅行契約の部)」取消料の規定
  • ハピネスツアー公式サイト「ツアーの流れ・ルール」(申込期限・キャンセル規定。執筆時点の記載を確認)

この記事を書いた人

さかとく

婚活サロン 彩星(さいせい)主宰/IBJ加盟結婚相談所 現役カウンセラー

IBJ加盟の結婚相談所で現役カウンセラーとして活動中。これまでに累計200名以上を担当し、今も第一線で数十名を並行サポートしているため、今の市場と現場を踏まえた助言ができます。ウェブマーケティングのライターとして培った「選ばれる見せ方」と、年間数千人の応募が集まる企業で人事部長として採用責任者を務めた「人を見極める視点」を、婚活に翻訳してお伝えしています。

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