真剣交際

真剣交際の親挨拶はプロポーズ前?世間と相談所で違う正解と週次段取り

真剣交際の親挨拶はプロポーズ前?世間と相談所で違う正解と週次段取り

この記事でわかること

  • 相談所の親挨拶はプロポーズ前・真剣交際2〜5週目が標準。世間の半数がプロポーズ後なのに逆になる理由は交際期限
  • 親紹介では「結婚させてください」ではなく「結婚を前提にお付き合いしています」。「いつ結婚?」「早くない?」「どこがよかったの?」への返答例も掲載
  • 順番は女性側が基本だが、遠方・同居希望・再婚・親の健康がある側を優先する判断表で迷いを消せる
  • 手土産3,000〜5,000円・スーツが親世代の大多数に好感・所要90分〜2時間と、30〜40代特有の想定質問5つへの答え方

真剣交際で親に挨拶する時期は、プロポーズの前、真剣交際に入って2〜5週目が結婚相談所での標準です。ただし「前が正解」と一律には言えません。遠方・親の年齢・再婚などの条件によっては、順番や形式を変えたほうがうまく進むケースがあります。

本題に入る前に、混同されやすい言葉を2つだけ整理します。

  1. 親紹介:プロポーズ前に「結婚を前提にお付き合いしている相手」として会うこと。相談所の婚活では真剣交際中に行うのが一般的です。
  2. 結婚挨拶:プロポーズ後に「結婚させてください」と正式に許しを得に行くこと。

お見合い→仮交際→真剣交際→成婚退会という流れの中で、この記事が扱うのは真剣交際中の「親紹介」です。世間でよく言われる4つの通説を現場の実感と照らし合わせながら、12週の段取り・言葉の温度・順番の判断基準を中心に整理します。

この記事は結婚相談所の現役カウンセラー「さかとく」が書いています

IBJ加盟相談所で今も数十名の会員を直接担当する現場経験をもとに、一般論ではなく「実際どうすればいいか」をお伝えします。

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通説①「親への挨拶はプロポーズの後」は、結婚相談所では順番が逆になる

「まずプロポーズ、それから親」。世間の常識としては自然な順番です。マイナビウエディングが既婚者100人に行った調査(2017年)でも、半数近くが「プロポーズ後に親に紹介した」と答えています。

ただ、結婚相談所の現場では順番が逆になります。

理由は期限です。IBJ(日本結婚相談所連盟)では真剣交際の目安を3ヶ月以内としており、2025年のIBJ成婚白書によると成婚者の交際日数は約4ヶ月でした。仮交際1〜1.5ヶ月、真剣交際1.5〜2ヶ月、お見合いから約3ヶ月でプロポーズというのがIBJ公式サイトの示す標準的な流れです。あくまで目安で、期間には個人差があります。

この短さの中でプロポーズ後に初めて親に会うと、もし強い反対が出た場合、婚約後に白紙へ戻すことになります。指輪も日取りも動き出した後です。一方、プロポーズ前に「結婚を前提にお付き合いしています」と会っておけば、親の反応を見てから最後の一歩を踏み出せます。カウンセラーとして面談していると、「親に会って初めて、相手が家族とどう向き合う人か分かった」というお声をよく耳にします。

真剣交際12週の逆算スケジュール(親紹介はプロポーズ前)
真剣交際12週の逆算スケジュール(親紹介はプロポーズ前)

真剣交際12週の逆算スケジュール(週数は目安)

時期 やること 現場で伝えているポイント
1週目 お互いの親に「真剣に交際している人がいる」と一報。結婚観・住まい・仕事の擦り合わせ 一報は電話で十分。相手の名前・年齢・仕事・出会いの経緯をどう話すか二人で揃える
2〜5週目 一方の親に会う(親紹介) 日程は2〜3週間前に確定。所要は食事込みで90分〜2時間
6〜8週目 もう一方の親に会う。反対や条件が出たら二人で対処 両家の間隔は2〜4週空けると日程も気持ちも調整しやすい
9〜12週目 プロポーズ→成婚退会の手続き プロポーズから1ヶ月以内に改めて「結婚挨拶」へ(マイナビウエディングの目安)

もちろん、全員がこの通りに進むわけではありません。真剣交際が6ヶ月近くかかる方もいれば、1ヶ月半で成婚退会される方もいます。IBJ成婚白書では成婚者の32.4%が活動開始から半年以内に成婚していますが、これは平均像であって保証ではありません。

通説②「親に会うなら『結婚させてください』と言う」→親紹介の言葉は一段ゆるくていい

ゼクシィが親世代に聞いた調査では、「結婚させてください」「結婚生活に全力で向き合っていきます」という言葉が高く評価されています。だから親紹介でもこの言葉を、と考える方は多いです。

けれど、カウンセラー側の本音を言えば、そこは一段ゆるめてほしいところです。

プロポーズ前の段階で「結婚させてください」と言い切ると、親からは「もう決まったの?」「うちの子は返事をしたの?」と受け取られ、順番が違うと感じさせてしまうことがあります。特に相談所を経由した交際では、親のほうが「まだ会って数ヶ月なのに」と慎重になりがちです。

親紹介で使う言葉は、確定ではないが真剣、という温度に合わせます。

親に伝える言葉の温度は3段階(仮交際・親紹介・結婚挨拶)
親に伝える言葉の温度は3段階(仮交際・親紹介・結婚挨拶)

❌ 「〇〇さんと結婚させてください。今日はそのお願いに伺いました」

→ プロポーズ前なら早すぎます。親が本人に確認する前に、既に決まった話として受け取られやすい言い方です。

⭕ 「〇〇さんと結婚を前提にお付き合いさせていただいています。正式なお話の前に、まずご両親にご挨拶をと思い伺いました」

→ 真剣さと、順番を守っている姿勢の両方が伝わります。

親から「じゃあ、いつ結婚するの?」と聞かれたら、こう返すのが無難です。

⭕ 「お互いの家族にご挨拶を済ませたうえで、年内(〇月頃)を目標に話を進めたいと考えています。その際は改めてご報告に伺います」

時期を言い切らず、次に来る予定だけ約束する。この形なら、後で日程が動いても親の信頼を損ねにくくなります。ご家庭の雰囲気に合わせて、言い回しは調整してください。

「いつ結婚するの?」以外にも、親紹介の場で返ってきやすい言葉があります。

「まだ会って数ヶ月でしょう?早くない?」

⭕ 「だからこそ、正式に決める前にご両親にお会いしておきたいと思いました。結婚を前提に、お互いの考えをきちんと確認しながら進めています」

→ 早さを否定せず、順番を守っている姿勢そのものを理由にします。

「うちの子のどこがよかったの?」

⭕ 具体的な場面を一つだけ。「〇〇の話をしたとき、私の仕事の事情まで考えて意見をくれたことが決め手でした」のように、性格の形容詞ではなく出来事で答えます。

→ 「優しい」「明るい」だけだと、親には誰にでも言える言葉に聞こえてしまいます。

通説③「女性側の親が先」は、真剣交際の親紹介では条件で決める

一般的な結婚挨拶のマナーでは「女性側の親が先」です。ただ、真剣交際中の親紹介については見解が分かれていて、女性が先に男性の母親に会っておくべきだという考え方もあります。私自身、義母との相性が心配で真剣交際に踏み切れないというご相談を受けることがあり、この考え方にも一理あると感じています。

どちらが正しいというより、私は条件で決めるようお伝えしています。

条件 先に会う側の目安 理由
標準(同じ地域・特別な事情なし) 女性側の親 一般マナーに沿う。男性が先に出向く形が親世代に受け入れられやすい
片方の親が遠方 近い側の親 遠方側は先にビデオ通話で顔合わせ→対面は1回で済ませる
どちらかが同居・近居を希望 同居先になる側の親 生活に直結する条件を早く確認できる
どちらかが再婚・子どもがいる 事情がある側の親 親の受け止めを早めに知り、条件が出れば時間を確保できる
親の年齢が高い・健康に不安 不安がある側の親 日程調整の自由度が低い側を優先する

遠方のため、両家に対面で会うのが真剣交際3ヶ月の中では難しいというご相談はよくあります。その場合は「ビデオ通話で一度ご挨拶→対面はプロポーズ後の顔合わせで」と分けても失礼にはあたりません。両家顔合わせの費用はゼクシィの調査で10万円前後が一つの目安とされていますから(参考値)、交通費と合わせて誰がどう負担するかも真剣交際中に決めておくと後が楽です。

通説④「相談所で出会ったことは親に伏せる」→伏せるほうが後で困りやすい

「親は相談所に抵抗があるだろうから、友人の紹介と言おう」。この選択をする方は今も一定数います。あなたの親御さんなら、どちらの反応に近いでしょうか。

親の側に立って想像してみてください。結婚の話を聞いた親が本当に知りたいのは「どこで会ったか」より「この人は信用できるか」です。出会いの経緯を聞くのは、その入口にすぎません。ここで話が濁ると、親は相手そのものより、話の運び方に引っかかります。「なぜ言えないのだろう」と。

当所での相談傾向として言えば、相談所での出会いを正直に話して揉めた、というご相談より、伏せていたことが後から分かってこじれた、というご相談のほうが目立ちます。成婚料の話、担当カウンセラーの存在、結婚後にふと出てくる「お見合いの日」の話題。隠しごとが一つあると、親は「他にも何かあるのでは」と考えます。

伝える場合の例文

⭕ 「結婚を真剣に考えて結婚相談所に登録し、そこでご縁をいただきました。お互いの身元や結婚への考えを確認したうえでお付き合いを始めています」

「身元確認済み」「結婚前提」という相談所の仕組みを、親が安心する材料として先に出すのがコツです。

それでも伝えないと二人で決めた場合

正直に書きます。相談所で出会ったのに「知人の紹介」と説明するのは、事実と異なる説明です。私はお勧めしませんし、後から分かったときに親の信頼を取り戻すのは簡単ではありません。それでも二人で選ぶなら、細部を作り込まないこと、二人の説明を完全に一致させること、「直接聞かれたら正直に話す」と決めておくこと。この3つは最低限です。

どちらを選ぶにしても、決めるのは二人で、当日より前に。ここが食い違うと親の前で沈黙が生まれます。

その「うまくいかない」には、<br>必ず理由があります。

真剣交際の親紹介、当日の準備と確認事項【手土産3,000〜5,000円・服装・所要90分〜2時間】

実務面は一般の結婚挨拶とほぼ同じですが、30〜40代の真剣交際ならではの確認事項があります。

  • 日程:2〜3週間前に確定。土日の昼、食事を挟む形が多い
  • 手土産:3,000〜5,000円。ゼクシィの親世代調査では「味がよい」「日持ちする」「季節に合う」が喜ばれる条件の上位です。自宅訪問なら部屋に通されて挨拶をした後、紙袋から出して渡す
  • 服装:男性はビジネススーツ(ゼクシィの親世代調査でも好感を持つ親が大多数)。女性は膝が隠れるワンピースかセットアップ。面識があっても「改まった服装」を望む親が多数派
  • 到着:約束時刻ちょうど〜2〜3分後にインターホン(マイナビウエディング)。早すぎる到着は準備中の親を慌てさせる
  • 所要時間:90分〜2時間。話が弾んでも2時間を超えたら自分から切り上げる

そして、30〜40代の親紹介で実際によく出る質問がこちらです。事前に二人で答えを揃えておいてください。

  • 「なぜ今まで結婚しなかったの?」→ 仕事の区切りなど前向きな理由を1文で。以前のパートナーの話はしない
  • 「親の介護はどう考えている?」→ 「まだ具体的には決めていませんが、二人で相談しながら」と、避けずに答える
  • 「実家(持ち家)はどうするの?」→ 住まいの希望を先に二人で確認しておく
  • 「子どもは?」→ 二人の考えを正直に。ただし人数や時期を約束しない
  • 「(再婚の場合)前の結婚のことは?」→ 事実を短く、相手を悪く言わない

この5つは、真剣交際中に二人で擦り合わせておくべき項目とほぼ重なります。詳しくはお見合い結婚の後悔は3つに分解できる|真剣交際12週の確認リストで整理しています。

親に反対されたら?結婚相談所のカウンセラーができること・できないこと

「親が反対したら終わり」と思い込んで、会う前から不安になる方がいます。実際には、真剣交際中に出る反対の多くは全面反対ではなく条件付きです。年齢差、住む場所、転勤、相談所という出会い方そのもの。条件が分かれば対処できます。これは統計ではなく、カウンセラーとして相談を受けてきた範囲での実感です。

親に反対されたとき、相談所のカウンセラーができること・できないこと
親に反対されたとき、相談所のカウンセラーができること・できないこと

担当カウンセラーにできることは3つです。

  1. 反対の中身を整理する:本人同士では感情的になる論点を、第三者として「何が条件なのか」に分ける
  2. 相手側のカウンセラーと連携する:相手の親の反応や温度感を、本人を介さずに確認できる
  3. 期間の調整を相談する:真剣交際の目安3ヶ月を、事情に応じて延ばせるか双方の相談所で話し合う

逆に、カウンセラーが親と直接話して説得することは通常できません。親を動かせるのは本人だけです。

それでも折り合わない場合、真剣交際の終了は本人同士ではなく相談所を通じて伝えます。相手を直接責めない形で区切りをつけられるのが、相談所の交際の特徴です。真剣交際が終了する理由|破局2〜4割の典型5パターンと時期別の兆候では、親が絡む終了のパターンも扱っています。反対が出た時点で不安が大きくなったら、真剣交際の不安は3種類に仕分ける|先送りしない2週間の判断基準の考え方も参考にしてください。

よくある質問

Q. 真剣交際に入ったら、親に挨拶するべきですか?

A. 相談所での婚活では「するべき」寄りです。プロポーズ前に親の反応を確認できることが、短い交際期間の中では大きな保険になります。ただし義務ではなく、親と疎遠・遠方などの事情があればビデオ通話や電話で代替しても問題ありません。

Q. 真剣交際の親挨拶はいつがいいですか?

A. 真剣交際に入って2〜5週目に一方の親、6〜8週目にもう一方の親、9〜12週目にプロポーズが一つの目安です。IBJの標準(真剣交際1.5〜2ヶ月)から逆算した数字です。

Q. どちらの親に先に挨拶しますか?

A. 特別な事情がなければ女性側の親が先です。遠方・同居希望・再婚・親の健康など条件がある場合は、その条件がある側の親を優先します。

Q. 親紹介と結婚挨拶は両方必要ですか?

A. 相談所では両方行う方が多いです。親紹介で顔を合わせているぶん、プロポーズ後の結婚挨拶は短時間で済み、そのまま両家顔合わせの日程調整に進めます。

次の一歩:真剣交際の親挨拶で押さえる5点

  • 相談所の親紹介は「プロポーズ前・真剣交際2〜5週目から」。理由は交際期限と、反対を婚約前に知るため
  • 言葉は「結婚を前提にお付き合いしています」。「結婚させてください」はプロポーズ後に取っておく
  • 順番は女性側が基本。遠方・同居・再婚・親の健康があれば条件のある側を先に
  • 相談所で出会ったことは伝える前提で例文を用意。伏せるなら事実と異なる説明になるリスクを承知のうえで、二人の説明を完全に揃える
  • 反対が出たらカウンセラーに「条件の整理」を頼む。親の説得は本人の役目

親紹介は、二人の関係を親に見せる場であると同時に、相手が自分の家族とどう向き合うかを見る場でもあります。段取りに迷ったら、日程を決める前に担当カウンセラーへ相談してください。彩星の無料相談でも、真剣交際中の段取りの整理をお受けしています。

※本記事の数値は各調査の公表時点のもので、目安です。「現場」「当所での相談傾向」として書いた内容は統計ではなくカウンセラーの実感で、期間・親の反応・結果には個人差があり、成果を保証するものではありません。

出典

  • IBJ(日本結婚相談所連盟)「成婚白書2025」(PR TIMES掲載、2025年公表):成婚者の交際日数・半年以内成婚率 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000960.000007950.html
  • IBJ公式サイト「結婚までの期間」:仮交際・真剣交際の目安期間 https://www.ibjapan.com/marriage/p_3737/
  • マイナビウエディング:既婚者100人調査(2017年公表、親紹介のタイミング)、訪問時刻・プロポーズ後の挨拶時期の目安(同サイト記事)
  • ゼクシィ(リクルート):親世代アンケート(服装・挨拶の言葉・手土産の条件)、両家顔合わせ費用に関する調査(2025年)。本文では順位・傾向のみを参考値として引用しています

この記事を書いた人

さかとく

婚活サロン 彩星(さいせい)主宰/IBJ加盟結婚相談所 現役カウンセラー

IBJ加盟の結婚相談所で現役カウンセラーとして活動中。これまでに累計200名以上を担当し、今も第一線で数十名を並行サポートしているため、今の市場と現場を踏まえた助言ができます。ウェブマーケティングのライターとして培った「選ばれる見せ方」と、年間数千人の応募が集まる企業で人事部長として採用責任者を務めた「人を見極める視点」を、婚活に翻訳してお伝えしています。

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