
この記事でわかること
- 相談所の親挨拶はプロポーズ前・真剣交際2〜5週目が標準。世間の半数がプロポーズ後なのに逆になる理由は交際期限
- 「プロポーズ前・後・両方」のどれにするかを、遠方・高齢・再婚・反対予想などの条件から選べる判断表
- 親紹介では「結婚させてください」ではなく「結婚を前提にお付き合いしています」。相談所ならではの想定質問20問に回答例つき
- 手土産の実測平均4,022〜4,150円、両家顔合わせは実施率74.2%・費用6.4〜9.9万円。反対理由は収入22.7%・性格22.2%で母親が84.3%
- 相手が両親への挨拶に動かないときの切り出し方と、何週間待つかの見切りライン
真剣交際で親に挨拶する時期は、プロポーズの前、真剣交際に入って2〜5週目が結婚相談所での標準です。ただし「前が正解」と一律には言えません。遠方・親の年齢・再婚などの条件によっては、順番や形式を変えたほうがうまく進むケースがあります。
本題に入る前に、混同されやすい言葉を2つだけ整理します。
- 親紹介:プロポーズ前に「結婚を前提にお付き合いしている相手」として会うこと。相談所の婚活では真剣交際中に行うのが一般的です。
- 結婚挨拶:プロポーズ後に「結婚させてください」と正式に許しを得に行くこと。
お見合い→仮交際→真剣交際→成婚退会という流れの中で、この記事が扱うのは真剣交際中の「親紹介」です。世間でよく言われる4つの通説を現場の実感と照らし合わせながら、12週の段取り・言葉の温度・順番の判断基準を中心に整理します。
この記事は結婚相談所の現役カウンセラー「さかとく」が書いています
IBJ加盟相談所で今も数十名の会員を直接担当する現場経験をもとに、一般論ではなく「実際どうすればいいか」をお伝えします。
通説①「親への挨拶はプロポーズの後」は、結婚相談所では順番が逆になる
「まずプロポーズ、それから親」。世間の常識としては自然な順番です。マイナビウエディングが既婚者100人に行った調査(2017年)でも、半数近くが「プロポーズ後に親に紹介した」と答えています。
ただ、結婚相談所の現場では順番が逆になります。
理由は期限です。IBJ(日本結婚相談所連盟)では真剣交際の目安を3ヶ月以内としており、2025年のIBJ成婚白書によると成婚者の交際日数は約4ヶ月(124〜125日)でした。仮交際1〜1.5ヶ月、真剣交際1.5〜2ヶ月、お見合いから約3ヶ月でプロポーズというのがIBJ公式サイトの示す標準的な流れです。あくまで目安で、期間には個人差があります。
この短さの中でプロポーズ後に初めて親に会うと、もし強い反対が出た場合、婚約後に白紙へ戻すことになります。指輪も日取りも動き出した後です。一方、プロポーズ前に「結婚を前提にお付き合いしています」と会っておけば、親の反応を見てから最後の一歩を踏み出せます。カウンセラーとして面談していると、「親に会って初めて、相手が家族とどう向き合う人か分かった」というお声をよく耳にします。

真剣交際12週の逆算スケジュール(週数は目安)
| 時期 | やること | 現場で伝えているポイント |
|---|---|---|
| 1週目 | お互いの親に「真剣に交際している人がいる」と一報。結婚観・住まい・仕事の擦り合わせ | 一報は電話で十分。相手の名前・年齢・仕事・出会いの経緯をどう話すか二人で揃える |
| 2〜5週目 | 一方の親に会う(親紹介) | 日程は2〜3週間前に確定。所要は食事込みで90分〜2時間 |
| 6〜8週目 | もう一方の親に会う。反対や条件が出たら二人で対処 | 両家の間隔は2〜4週空けると日程も気持ちも調整しやすい |
| 9〜12週目 | プロポーズ→成婚退会の手続き | プロポーズから1ヶ月以内に改めて「結婚挨拶」へ(マイナビウエディングの目安) |
もちろん、全員がこの通りに進むわけではありません。真剣交際が6ヶ月近くかかる方もいれば、1ヶ月半で成婚退会される方もいます。IBJ成婚白書では成婚者の32.4%が活動開始から半年以内に成婚していますが、これは平均像であって保証ではありません。
通説②「親に会うなら『結婚させてください』と言う」→親紹介の言葉は一段ゆるくていい
ゼクシィが親世代に聞いた調査では、「結婚させてください」「結婚生活に全力で向き合っていきます」という言葉が高く評価されています。だから親紹介でもこの言葉を、と考える方は多いです。
けれど、カウンセラー側の本音を言えば、そこは一段ゆるめてほしいところです。
プロポーズ前の段階で「結婚させてください」と言い切ると、親からは「もう決まったの?」「うちの子は返事をしたの?」と受け取られ、順番が違うと感じさせてしまうことがあります。特に相談所を経由した交際では、親のほうが「まだ会って数ヶ月なのに」と慎重になりがちです。
親紹介で使う言葉は、確定ではないが真剣、という温度に合わせます。
❌ 「〇〇さんと結婚させてください。今日はそのお願いに伺いました」
→ プロポーズ前なら早すぎます。親が本人に確認する前に、既に決まった話として受け取られやすい言い方です。
⭕ 「〇〇さんと結婚を前提にお付き合いさせていただいています。正式なお話の前に、まずご両親にご挨拶をと思い伺いました」
→ 真剣さと、順番を守っている姿勢の両方が伝わります。
親から「じゃあ、いつ結婚するの?」と聞かれたら、こう返すのが無難です。
⭕ 「お互いの家族にご挨拶を済ませたうえで、年内(〇月頃)を目標に話を進めたいと考えています。その際は改めてご報告に伺います」
時期を言い切らず、次に来る予定だけ約束する。この形なら、後で日程が動いても親の信頼を損ねにくくなります。ご家庭の雰囲気に合わせて、言い回しは調整してください。
「いつ結婚するの?」以外にも、親紹介の場で返ってきやすい言葉があります。
「まだ会って数ヶ月でしょう?早くない?」
⭕ 「だからこそ、正式に決める前にご両親にお会いしておきたいと思いました。結婚を前提に、お互いの考えをきちんと確認しながら進めています」
→ 早さを否定せず、順番を守っている姿勢そのものを理由にします。
「うちの子のどこがよかったの?」
⭕ 具体的な場面を一つだけ。「〇〇の話をしたとき、私の仕事の事情まで考えて意見をくれたことが決め手でした」のように、性格の形容詞ではなく出来事で答えます。
→ 「優しい」「明るい」だけだと、親には誰にでも言える言葉に聞こえてしまいます。
通説③「女性側の親が先」は、真剣交際の親紹介では条件で決める
一般的な結婚挨拶のマナーでは「女性側の親が先」です。ただ、真剣交際中の親紹介については見解が分かれていて、女性が先に男性の母親に会っておくべきだという考え方もあります。私自身、義母との相性が心配で真剣交際に踏み切れないというご相談を受けることがあり、この考え方にも一理あると感じています。
どちらが正しいというより、私は条件で決めるようお伝えしています。
| 条件 | 先に会う側の目安 | 理由 |
|---|---|---|
| 標準(同じ地域・特別な事情なし) | 女性側の親 | 一般マナーに沿う。男性が先に出向く形が親世代に受け入れられやすい |
| 片方の親が遠方 | 近い側の親 | 遠方側は先にビデオ通話で顔合わせ→対面は1回で済ませる |
| どちらかが同居・近居を希望 | 同居先になる側の親 | 生活に直結する条件を早く確認できる |
| どちらかが再婚・子どもがいる | 事情がある側の親 | 親の受け止めを早めに知り、条件が出れば時間を確保できる |
| 親の年齢が高い・健康に不安 | 不安がある側の親 | 日程調整の自由度が低い側を優先する |
遠方のため、両家に対面で会うのが真剣交際3ヶ月の中では難しいというご相談はよくあります。その場合は「ビデオ通話で一度ご挨拶→対面はプロポーズ後の顔合わせで」と分けても失礼にはあたりません。両家顔合わせの費用はゼクシィの調査で10万円前後が一つの目安とされていますから(参考値)、交通費と合わせて誰がどう負担するかも真剣交際中に決めておくと後が楽です。
通説④「相談所で出会ったことは親に伏せる」→伏せるほうが後で困りやすい
「親は相談所に抵抗があるだろうから、友人の紹介と言おう」。この選択をする方は今も一定数います。あなたの親御さんなら、どちらの反応に近いでしょうか。
親の側に立って想像してみてください。結婚の話を聞いた親が本当に知りたいのは「どこで会ったか」より「この人は信用できるか」です。出会いの経緯を聞くのは、その入口にすぎません。ここで話が濁ると、親は相手そのものより、話の運び方に引っかかります。「なぜ言えないのだろう」と。
当所での相談傾向として言えば、相談所での出会いを正直に話して揉めた、というご相談より、伏せていたことが後から分かってこじれた、というご相談のほうが目立ちます。成婚料の話、担当カウンセラーの存在、結婚後にふと出てくる「お見合いの日」の話題。隠しごとが一つあると、親は「他にも何かあるのでは」と考えます。
伝える場合の例文
⭕ 「結婚を真剣に考えて結婚相談所に登録し、そこでご縁をいただきました。お互いの身元や結婚への考えを確認したうえでお付き合いを始めています」
「身元確認済み」「結婚前提」という相談所の仕組みを、親が安心する材料として先に出すのがコツです。
それでも伝えないと二人で決めた場合
正直に書きます。相談所で出会ったのに「知人の紹介」と説明するのは、事実と異なる説明です。私はお勧めしませんし、後から分かったときに親の信頼を取り戻すのは簡単ではありません。それでも二人で選ぶなら、細部を作り込まないこと、二人の説明を完全に一致させること、「直接聞かれたら正直に話す」と決めておくこと。この3つは最低限です。
どちらを選ぶにしても、決めるのは二人で、当日より前に。ここが食い違うと親の前で沈黙が生まれます。
真剣交際の親挨拶は「プロポーズ前・後・両方」のどれにする?条件別の判断表
ネット上では「相談所の交際でも、けじめとしてまずプロポーズだろう」という声もよく見かけます。どちらの意見も筋は通っていて、実際には二択ではなく「プロポーズ前の親紹介」「プロポーズ後の結婚挨拶」の両方を行う方が多数です。迷ったら、次の条件で決めてください。
| あなたの状況 | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| 標準(同じ地域・真剣交際3ヶ月想定・親との関係も良好) | 前(親紹介)+後(結婚挨拶)の2回 | 反対や条件を婚約前に把握しつつ、けじめも残せる |
| 親の反対が予想される(年齢差・再婚・転居・収入差など) | 必ずプロポーズ前 | 条件のすり合わせに使える時間を確保できる。婚約後の白紙を避ける |
| 親が高齢・健康に不安がある | プロポーズ前、できるだけ早く | 日程の自由度が低く、後ろに回すほど調整が難しくなる |
| 片方の親が遠方・多忙で日程が取れない | 前はビデオ通話、対面は後の1回に集約 | 回数を減らしても「先に顔を見せた」事実は残る |
| 二人がまだ結婚時期・住まいを決めきれていない | 親紹介は先送りし、二人の条件すり合わせを先に | 「で、いつ?どこに住むの?」に二人の答えが揃っていないと、親が不安になる |
| 親と疎遠・絶縁状態 | 無理に設定せず、事情を相手に先に共有 | 隠したまま当日を迎えるほうが、相手と相手の親の不信を招きやすい |
どの型を選んでも、順番そのものより「二人の説明が揃っているか」のほうが親の印象を左右します。これはカウンセラーとして見てきた範囲での実感で、結果には個人差があります。
真剣交際の親挨拶で聞かれる想定質問20問と回答例【相談所ならではの質問つき】
アンシェウェディングが先輩カップル414名に行った調査では、結婚挨拶で親から質問された人は72.5%。4人に3人は何かしら聞かれています。しかも相談所経由の交際では、一般の挨拶には出てこない質問が混ざります。ここが最も準備で差がつくところです。
①相談所での出会いについて聞かれること(6問)
| 質問 | 答え方の軸 | 回答例 |
|---|---|---|
| なぜ結婚相談所に? | 前向きな動機を1文で | 「仕事が落ち着いた時期に、結婚を真剣に考えて自分から登録しました」 |
| お金はいくらかかるの? | 隠さず概算だけ。細かい内訳は不要 | 「入会と活動費、成婚時の費用で〇十万円ほどです。自分の判断で負担しています」 |
| 何人くらいと会ったの? | 人数で誠実さを示す。相手と口裏を合わせない | 「何人かとお会いしたうえで、〇〇さんとお付き合いを決めました」 |
| お付き合いはどのくらい? | 月数+真剣交際に入った時期 | 「〇月に出会い、〇月から結婚を前提のお付き合いに進みました」 |
| 相談所の人が間に入っているの? | 第三者がいる安心材料として説明 | 「担当の方に相談しながら進めています。身元や独身であることも確認済みです」 |
| 相手に不自然なところはないの? | 確認済みの事実で答える | 「独身証明書や収入の資料を相談所で確認したうえでお会いしています」 |
②二人の将来について聞かれること(7問)
- 結婚はいつ?→「ご挨拶を済ませたうえで、〇月頃を目標に」。言い切らず、次の報告を約束する
- どこに住むの?→エリアと通勤の目安まで。決まっていなければ「〇〇沿線で探しています」
- 同居は考えている?→その場で結論を出さない。「将来は相談しながら」と幅を残す
- 共働きを続けるの?→二人の合意をそのまま。親の価値観に合わせて作らない
- 子どもは?→考えは正直に。人数と時期は約束しない
- 家事はどう分担するの?→具体例を一つ(「朝は私、夕食は〇〇さん」)
- 転勤はあるの?→可能性と、そのとき二人でどうするかをセットで
③あなた自身について聞かれること(7問)
- お仕事と収入は?→年収の数字だけでなく、家計の見通しを一文で。「手取りと住居費から、二人の生活は成り立つ見込みです」
- 貯金はあるの?→金額を細かく言う必要はありません。「結婚資金として準備しています」で足ります
- なぜ今まで結婚しなかったの?→仕事の区切りなど前向きな理由を1文で。以前のパートナーの話はしない
- ご両親はどんな方?→家族構成と人柄を短く。悪く言わない
- ご両親は私たちの子との結婚を知っている?→必ず「伝えてあります」と言える状態にしてから訪問する
- 親の介護はどう考えている?→「まだ具体的には決めていませんが、二人で相談しながら」と、避けずに答える
- (再婚の場合)前の結婚のことは?→事実を短く、相手を悪く言わない
20問すべてに台本を作る必要はありません。「結婚時期」「住まい」「お金」「親との距離」の4つだけ、二人の答えを一致させておけば大きく外しません。この4つは真剣交際中に二人で擦り合わせておくべき項目とほぼ重なります。詳しくはお見合い結婚の後悔は3つに分解できる|真剣交際12週の確認リストで整理しています。
真剣交際の親紹介、当日の準備と確認事項【手土産3,000〜5,000円・服装・所要90分〜2時間】
実務面は一般の結婚挨拶とほぼ同じですが、30〜40代の真剣交際ならではの確認事項があります。
- 日程:2〜3週間前に確定。土日の昼、食事を挟む形が多い
- 手土産:3,000〜5,000円。ゼクシィの親世代調査では「味がよい」「日持ちする」「季節に合う」が喜ばれる条件の上位です。自宅訪問なら部屋に通されて挨拶をした後、紙袋から出して渡す
- 服装:男性はビジネススーツ(ゼクシィの親世代調査でも好感を持つ親が大多数)。女性は膝が隠れるワンピースかセットアップ。面識があっても「改まった服装」を望む親が多数派
- 到着:約束時刻ちょうど〜2〜3分後にインターホン(マイナビウエディング)。早すぎる到着は準備中の親を慌てさせる
- 所要時間:90分〜2時間。話が弾んでも2時間を超えたら自分から切り上げる
手土産の相場は実測でいくら?【出典つき相場表】
「3,000〜5,000円」という目安はよく見かけますが、実際にいくら使われているかの数字まで出ている記事は少ないので、公表されている調査値を並べておきます。
| 項目 | 公表されている数値 | 出典 |
|---|---|---|
| 手土産の相場 | 3,000〜5,000円 | ゼクシィ(マナー講師監修記事) |
| 実測平均(女性→男性の親) | 4,022円 | ゼクシィ「花嫁会」調査 |
| 実測平均(男性→女性の親) | 4,150円 | ゼクシィ「花嫁会」調査 |
| 最も多い価格帯 | 2,000〜3,000円(約7割が1,000〜5,000円に収まる) | ハナユメ |
| のし | 基本は不要。付けるなら結び切り/あわじ結び・表書き「御挨拶」・外のし | 結婚スタイルマガジン、アンシェウェディング |
金額を上げるほど印象が良くなるものではありません。実測の平均が4,000円台である一方、最多価格帯は2,000〜3,000円。相手の親の好みと、日持ち・分けやすさのほうが効きます。苦手な食材やアレルギーを相手に聞いておくのが、価格を上げるより確実です。
当日の流れ6ステップ
- 到着:約束時刻ちょうど〜2〜3分後。駅やコートは外で整える
- 玄関・入室:玄関では名乗って一礼だけ。長い挨拶は部屋で
- 着席後に手土産:改まった挨拶を済ませてから、紙袋から出して両手で渡す
- 歓談15〜20分:いきなり本題に入らない。天気・道のり・家族の話から
- 本題:「結婚を前提にお付き合いさせていただいています」と、こちらから切り出す
- 退室とお礼:90分〜2時間で自分から切り上げ、当日か翌日にお礼の連絡を入れる
呼び方は、この段階では「〇〇さんのお父様・お母様」が無難です。「お義父さん」はプロポーズ後からにしてください。
自分の親に相手を会わせる側(招く側)の準備チェックリスト
見落とされがちですが、親紹介がうまくいくかどうかは、招く側=自分の親に事前に何をどう伝えたかで半分決まります。相手が気をつけることばかり調べていて、自分の親への根回しがゼロ、という方は珍しくありません。
当日より前に、自分の親へ伝えておくこと
- 今日のゴール:「プロポーズはまだ。結婚を前提に付き合っている人として紹介したい」と先に言う。これを言わないと、親が「承諾を求められる場」と思って身構えます
- 相手の基本情報:名前・年齢・仕事・家族構成・出会いの経緯。当日に親が初めて聞く情報を残さない
- 聞かないでほしいこと:年収の詳細、過去の結婚や交際、子どもの予定の詰め方など。「その話は二人で相談中なので、今日は聞かないでほしい」と頼んでおく
- 時間の目安:「2時間ほどで帰る予定」と伝えておくと、親も料理や予定を組みやすい
- 相手の苦手な食べ物・アレルギー:事前に確認して親に共有
部屋と当日の段取り
- 相手を上座(床の間や絵のある側、入口から遠い席)に。自分と自分の親は入口側に座る
- 通す部屋だけでも片付ける。仏壇があるなら「よければお参りを」と案内できる状態にしておく
- 飲み物は温・冷の2種類を用意。お酒を勧めるかは相手に先に確認(帰りの運転や体質があります)
- ペットがいる場合は、相手に事前に伝える。苦手な方もいます
- 話が止まったときの話題を2つ用意(相手の仕事の話、自分たちの出会いの話など)
- 帰りの時間・乗る電車を把握し、切り上げる声かけは自分がする
相手に恥をかかせないための準備ではありません。自分の親が余計な質問で相手を追い込まないよう、先に線を引いておくための準備です。ここを済ませた方の親紹介は、当日の空気がはっきり違います。
相手が両親への挨拶に動かない・日程が決まらないときの手順と見切りライン
「自分は親に会わせる準備ができているのに、相手が親の話を避ける」。真剣交際中のご相談で意外に多いのがこれです。真剣交際の目安が3ヶ月しかないため、ここで2ヶ月待つと段取りが崩れます。目安として、次の順で動いてください。
| 経過 | やること | 言い方の例 |
|---|---|---|
| 〜1週間 | 希望を一度だけはっきり伝える | 「ご両親にご挨拶したいと思っています。いつ頃なら難しくないでしょうか」 |
| 2週間動かない | 理由を責めずに聞く。日程ではなく「事情」を尋ねる | 「急がせたいわけではなくて、何か事情があるなら先に知っておきたいです」 |
| 3〜4週間動かない | 担当カウンセラーに共有し、相手側のカウンセラー経由で確認してもらう | 本人同士で詰めると責める形になりやすいため、ここは第三者に出す |
| 6週間以上・理由も出ない | 交際の続行自体を二人とカウンセラーで見直す | 「結婚の意思そのものを確認したい」と正面から話す段階 |
一方で、待つべき遅れもあります。親の入院や介護、仕事の繁忙期、親自身の離婚・再婚といった事情は、事情を共有してもらえた時点で「いつ頃なら」と期限を引き直せば十分です。問題は遅いことではなく、理由が共有されないこと。理由が出てこない、二度先延ばしされる、親の話題そのものを避ける——このサインが重なったときは、カウンセラーに相談する閾値だと考えてください。これは統計ではなく、現場で相談を受けてきた範囲での判断基準です。
親に反対されたら?データで見る反対の中身と、カウンセラーができること・できないこと
「親が反対したら終わり」と思い込んで、会う前から不安になる方がいます。実際には、真剣交際中に出る反対の多くは全面反対ではなく条件付きです。年齢差、住む場所、転勤、相談所という出会い方そのもの。条件が分かれば対処できます。
親の反対は、何に対して出ているのか
公表されている調査からは、親が見ているポイントがかなりはっきり読み取れます。
- 子どもの結婚相手に不満がある親は4人に1人(ぐるなびウエディング調査)
- 反対理由の1位は「相手の収入が十分でない」22.7%、2位「態度や性格が気に入らない」22.2%(親が反対した人と結婚した185人への調査)
- 反対したのは母親が84.3%(同調査)
- 反対を押し切って結婚した人の82.2%が婚姻を継続、うち67.1%が「結婚して良かった」と回答(同調査)
つまり親が見ているのは、学歴や肩書きより「生活していけるのか(収入)」と「態度」です。ここから逆算すると、準備すべきは2つだけになります。
- 家計の見通しを一文で言えるようにする:年収の額ではなく「二人の収入でこの地域に住み、やっていける見込みです」という形。数字の大きさではなく、計画の有無が見られています
- 態度は入口と出口に出る:玄関での名乗り方、靴の揃え方、帰るときの一礼。会話の内容より記憶に残ります
反対を押し切った人の8割以上が婚姻を継続しているというデータは、反対=終わりではないことを示す一方で、押し切ることを勧める根拠ではありません。結果には個人差があり、どう判断するかはお二人次第です。
担当カウンセラーにできること・できないこと
担当カウンセラーにできることは3つです。
- 反対の中身を整理する:本人同士では感情的になる論点を、第三者として「何が条件なのか」に分ける
- 相手側のカウンセラーと連携する:相手の親の反応や温度感を、本人を介さずに確認できる
- 期間の調整を相談する:真剣交際の目安3ヶ月を、事情に応じて延ばせるか双方の相談所で話し合う
逆に、カウンセラーが親と直接話して説得することは通常できません。親を動かせるのは本人だけです。
それでも折り合わない場合、真剣交際の終了は本人同士ではなく相談所を通じて伝えます。相手を直接責めない形で区切りをつけられるのが、相談所の交際の特徴です。真剣交際が終了する理由|破局2〜4割の典型5パターンと時期別の兆候では、親が絡む終了のパターンも扱っています。反対が出た時点で不安が大きくなったら、真剣交際の不安は3種類に仕分ける|先送りしない2週間の判断基準の考え方も参考にしてください。
親挨拶のあとにやること|お礼の連絡から両家顔合わせまで
親紹介は「終わった」で止めると、次の段取りが一気に後ろへ押されます。真剣交際の残り期間を考えると、挨拶の翌日から次が始まります。
当日〜翌日:お礼の連絡
相手の親の連絡先を直接知らない場合は、相手経由で構いません。長文は不要です。
⭕ 「本日はお忙しいところ、お時間をいただきありがとうございました。〇〇さんのお話を伺えて、私も改めて真剣に考えてまいります。またご挨拶に伺わせてください」
相手の親から見て「連絡が来る人」であることは、収入や肩書きよりも印象に残ります。手紙にするなら、ハガキ1枚・5行程度で十分です。
1〜2週間後:顔合わせの日程と費用を二人で決める
プロポーズの後に待っているのが両家顔合わせです。先に相場を知っておくと、親から聞かれたときに答えられます。
| 項目 | 公表されている数値 | 出典 |
|---|---|---|
| 両家の顔合わせ実施率 | 74.2% | ゼクシィ 結婚マーケット調査2025 |
| 結納の実施率 | 6.5% | 同調査 |
| プロポーズの実施率 | 75.6% | 同調査 |
| 顔合わせ食事会の費用 | 平均9万8,600円/9.2万円/6.4万円(調査により差。「5万円未満」が49.4%とする調査も) | ゼクシィ、結婚スタイルマガジン、ハナユメ |
| 1人あたりの料理・飲物 | 1万〜1.5万円が目安 | 各社調査の参考値 |
結納は6.5%まで減っており、顔合わせの食事会で済ませるのが主流です。費用は「両家で折半」「本人たちが負担」などパターンがあるので、遠方の交通費を含めて誰がどう払うかを、親に聞かれる前に二人で決めておくのが安全です。数値はいずれも公表時点のもので、地域や人数で変わります。
よくある質問
Q. 真剣交際に入ったら、親に挨拶するべきですか?
A. 相談所での婚活では「するべき」寄りです。プロポーズ前に親の反応を確認できることが、短い交際期間の中では大きな保険になります。ただし義務ではなく、親と疎遠・遠方などの事情があればビデオ通話や電話で代替しても問題ありません。
Q. 真剣交際の親挨拶はいつがいいですか?
A. 真剣交際に入って2〜5週目に一方の親、6〜8週目にもう一方の親、9〜12週目にプロポーズが一つの目安です。IBJの標準(真剣交際1.5〜2ヶ月)から逆算した数字です。
Q. どちらの親に先に挨拶しますか?
A. 特別な事情がなければ女性側の親が先です。遠方・同居希望・再婚・親の健康など条件がある場合は、その条件がある側の親を優先します。
Q. 両親への挨拶は、二人そろって行くものですか?
A. 原則は二人で伺います。相手の親と初めて会う場に本人がいないと、紹介の場として成立しにくいためです。相手の親が「まずは娘(息子)だけと話したい」という場合は、その希望を優先して構いません。
Q. 遠方です。ビデオ通話での挨拶は失礼になりませんか?
A. 真剣交際中の親紹介であれば、ビデオ通話でも失礼にはあたりません。「一度お顔を見てご挨拶したい」と先に伝え、対面はプロポーズ後の結婚挨拶や顔合わせでまとめるのが現実的です。画面越しでも服装は対面と同じ基準に揃えてください。
Q. 手土産にのしは必要ですか?
A. 基本は不要とされています(結婚スタイルマガジン、アンシェウェディング)。付ける場合は結び切りまたはあわじ結び、表書きは「御挨拶」、外のしが一般的です。
Q. 相手が親に会わせてくれないのは、交際終了のサインですか?
A. 遅れていること自体はサインではありません。見るべきは理由が共有されるかどうかです。理由が出ない・二度先延ばしされる・親の話題自体を避ける、が重なったら担当カウンセラーに相談する段階です。
Q. 親紹介と結婚挨拶は両方必要ですか?
A. 相談所では両方行う方が多いです。親紹介で顔を合わせているぶん、プロポーズ後の結婚挨拶は短時間で済み、そのまま両家顔合わせの日程調整に進めます。
次の一歩:真剣交際の親挨拶で押さえる7点
- 相談所の親紹介は「プロポーズ前・真剣交際2〜5週目から」。理由は交際期限と、反対を婚約前に知るため
- 「前か後か」で迷ったら条件で決める。反対が予想される・親が高齢なら前、遠方なら前はビデオ通話+後に対面
- 言葉は「結婚を前提にお付き合いしています」。「結婚させてください」はプロポーズ後に取っておく
- 順番は女性側が基本。遠方・同居・再婚・親の健康があれば条件のある側を先に
- 想定質問は20問すべてでなく「結婚時期・住まい・お金・親との距離」の4つで答えを揃える。親が見ているのは収入(22.7%)と態度(22.2%)
- 自分の親には「今日はプロポーズ前の紹介」「聞かないでほしいこと」を先に伝えておく
- 相手が動かないときは、2週間で事情を聞き、3〜4週間でカウンセラー経由。待つのは理由が共有されている場合だけ
親紹介は、二人の関係を親に見せる場であると同時に、相手が自分の家族とどう向き合うかを見る場でもあります。段取りに迷ったら、日程を決める前に担当カウンセラーへ相談してください。彩星の無料相談でも、真剣交際中の段取りの整理をお受けしています。自分の婚活の進め方そのものを点検したい方は、婚活タイプ診断もご利用ください。
※本記事の数値は各調査の公表時点のもので、目安です。「現場」「当所での相談傾向」として書いた内容は統計ではなくカウンセラーの実感で、期間・親の反応・結果には個人差があり、成果を保証するものではありません。
出典
- IBJ(日本結婚相談所連盟)「成婚白書2025」(PR TIMES掲載、2025年公表):成婚者の交際日数(124〜125日)・半年以内成婚率 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000960.000007950.html
- IBJ公式サイト「結婚までの期間」:仮交際・真剣交際の目安期間 https://www.ibjapan.com/marriage/p_3737/
- マイナビウエディング:既婚者100人調査(2017年公表、親紹介のタイミング)、訪問時刻・プロポーズ後の挨拶時期の目安(同サイト記事)
- ゼクシィ(リクルート):親世代アンケート(服装・挨拶の言葉・手土産の条件)、手土産の実測平均額(「花嫁会」調査)、両家顔合わせ費用に関する調査。本文では順位・傾向のみを参考値として引用しています
- リクルート ブライダル総研「結婚マーケット調査2025」:両家顔合わせ実施率74.2%・結納6.5%・プロポーズ75.6% https://souken.zexy.net/data/market2025/market2025_summary.pdf
- アンシェウェディング:結婚挨拶の実態調査(先輩カップル414名、親から質問された人72.5%)、のしの考え方
- ハナユメ:手土産の価格帯分布、顔合わせ食事会の費用・支払い
- 結婚スタイルマガジン(NIWAKA):結婚挨拶の流れ・のしのマナー、顔合わせの予算(トレンド調査2025)
- ぐるなびウエディング「『結婚の挨拶』に関する意識調査」:子どもの結婚相手に不満がある親は4人に1人 https://wedding.gnavi.co.jp/howto/2093/
- 「親が反対した人と結婚した185人へのアンケート調査」(PR TIMES):反対理由1位 収入22.7%・2位 態度や性格22.2%、反対したのは母親84.3%、婚姻継続82.2% https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000113.000032757.html
