
この記事でわかること
- 成婚退会に向くのはプロポーズ成功後・親挨拶の段取りが見えた時点である理由
- IBJ成婚白書2025の実数(お見合い11回・交際124〜125日・半年以内32.4%)の読み方
- 交際6ヶ月・宿泊・口約束で成婚扱いになる「みなし成婚」の境界線と逆算の起点
- 入籍希望月から戻して退会日を決める手順と、成婚料・中途解約の費用の違い
結論から書きます。成婚退会に向いているのは、プロポーズが成功し、両家への挨拶の段取りまで見えた時点です。「真剣交際から3ヶ月」という数字は締切ではなく、あくまで目安。
ただ、この結論だけを握って動くと足をすくわれます。相談所の会員規約には、あなたが「まだ決めていない」と思っている段階でも成婚として扱われる線が引かれているからです。そこを知らないまま交際を延ばした方から、あとで困ったというご相談をいただくことは珍しくありません。
この記事は結婚相談所の現役カウンセラー「さかとく」が書いています
IBJ加盟相談所で今も数十名の会員を直接担当する現場経験をもとに、一般論ではなく「実際どうすればいいか」をお伝えします。
「3ヶ月ルールがあるから急がないと」は、半分だけ正しい
よく「仮交際1〜3ヶ月、真剣交際2〜3ヶ月で退会するのがルール」と言われます。IBJの加盟店やコネクトシップでもこの運用は広く使われていて、間違いではありません。
ただ現場の実感は少し違います。この3ヶ月は「そこで結論を出せ」という締切ではなく、「3ヶ月あれば結論が出るように話を進めましょう」という進行の目安です。期限として受け取った方は、決めきれていないのに日付だけで退会を選んでしまう。逆に「まだ3ヶ月経っていないから」と、判断できる状態なのに待ってしまう方もいます。
数字も見ておきましょう。IBJが約2万人を分析した「2025年 IBJ成婚白書」では、成婚に至った方の平均はお見合い11回・交際日数124〜125日(約4ヶ月)。活動開始から半年以内に成婚した方が32.4%と、3人に1人にのぼります。20代は平均187日で、40代より4.7ヶ月短いという差も出ています。
平均が約4ヶ月ということは、それより短い人も長い人も同じくらいいるということ。3ヶ月はあなたの適正期間ではなく、全体の真ん中あたりを示す数字にすぎません。

「早すぎる退会は危ない」も、原因のとらえ方が違う
成婚退会後の破談について、相談所側は「高くても2〜3%程度」と説明することが多いです(各相談所の経験値で、公的な統計ではありません)。決して多くはない。それでも起きます。
ここで通説になっているのが「退会が早すぎたから破談した」という説明です。現場で振り返ると、原因は交際した長さそのものではありません。決めていない項目を、決めたつもりで退会していたケースがほとんどです。
典型は、住む場所と親との距離感。仕事を続けるかどうか。お金の管理の仕方。どれも交際中は「結婚してから決めよう」で流せてしまう話題で、退会後に初めて衝突します。逆に、交際2ヶ月でもこの4つに具体的な答えが出ていたご夫婦は、退会後の進行が驚くほど静かです。
つまり判断すべきは日数ではなく、話し合いが済んだ項目の数。退会前に何を言葉にしておくかは成婚前に確認すること7つ|退会前が最後のチャンス【2026年版】で具体的にまとめています。
※個人が特定されないよう、複数の事例をもとに内容を再構成しています。
タイミングを自分で選べなくなる線がある(みなし成婚)
ここが、多くの記事が触れていない部分です。
IBJのガイドライン(2026年2月改定版)では、プロポーズの有無にかかわらず成婚として扱われる場面が定められています。会員規約の運用は相談所ごとに幅があるため、下の表は「そういう線が存在する」という前提の確認として読んでください。
| 場面 | IBJ加盟相談所での一般的な扱い |
|---|---|
| プロポーズが成功した | 成婚。成婚料が発生する |
| 真剣交際に入った | 相談所によっては成婚扱いになる場合がある |
| 交際期間が6ヶ月を過ぎた | 成婚とみなされる場合がある |
| 結婚の口約束・宿泊・同棲があった | 成婚とみなされる場合がある |
| 退会後に過去のお見合い相手と結婚した | 成婚扱いとなる場合がある |
お気づきでしょうか。「まだ迷っているから交際を続けよう」という選択は、時間が経つほど自由度が下がります。旅行に泊まりで行くかどうかまで、成婚の判断に関わってくるのです。
ですから逆算の起点は、プロポーズの日ではなく交際が始まってからの6ヶ月。この線を頭に置いたうえで、いつまでに結論を出すか決めるほうが現実的です。「ルールを知らずに過ぎてしまった」という相談を減らしたいので、私は真剣交際に入る段階で必ず規約の該当箇所を一緒に読みます。

入籍したい月から逆算する
「タイミング」を本当に決めたいなら、退会日から先を見るより、入籍希望月から戻すほうが早いです。ある結婚相談所が成婚退会者986名に行った調査では、退会後約8割が6ヶ月以内に入籍しています(単一企業の調査なので参考値として)。大手相談所の案内でも、退会後3ヶ月〜半年という目安が示されています。
- 退会直後〜1ヶ月:双方の親へ挨拶(実務では1ヶ月以内が多数派)
- 1〜2ヶ月:両家の顔合わせ、婚約指輪の準備(リクルート ブライダル総研「結婚マーケット調査2025」では平均約43.8万円)
- 2〜4ヶ月:住まい、式をするかどうか、引越しの検討
- 4〜6ヶ月:入籍の手続き
式場にこだわりがある、転勤の可能性がある、親の体調に配慮が必要——こうした事情があれば半年では収まりません。その場合は退会をもっと早める、あるいは入籍を後ろにずらす。どちらを動かすかを二人で決めておくだけで、退会後の焦りがかなり減ります。

お金の話は、成婚退会と途中退会で分かれる
成婚料の相場は0〜30万円で、5〜30万円の設定が一般的です。2026年3月時点の比較記事では、IBJメンバーズとサンマリエが22万円、オーネットが0〜22万円と報じられています(最新の金額は各社の公式サイトでご確認ください)。カップルで1回ではなく、男女それぞれに発生する点は見落とされがちです。支払いは、双方が結婚の意思を固めて退会する時。費用の全体像は結婚相談所の費用相場は総額いくら?内訳と2026年の最新事情にまとめました。
一方、成婚に至らず途中で辞める場合。結婚相談所の契約は特定商取引法の「特定継続的役務提供」に当たるため、契約書面を受け取ってから8日間はクーリングオフができ、その後も中途解約が認められています。解約時に請求できる違約金にも上限があり、サービス開始後は「2万円」または「契約残額の20%」のいずれか低い額に、提供済み分の対価を加えた範囲とされています。金額の当てはめは契約内容によって変わるので、実際の判断は契約書面と最寄りの消費生活センターで確認してください。
よくある質問
Q. 成婚退会はどのタイミングでするのでしょうか?
プロポーズが成功し、親への挨拶の日程が見えた時点が基本です。判断材料は日数ではなく、住まい・働き方・お金の管理・親との距離感に具体的な答えが出ているかどうか。ここが埋まっていれば、交際3ヶ月でも早すぎることはありません。
Q. プロポーズ前に退会してもいいですか?
相談所によっては可能ですが、おすすめはしません。退会するとカウンセラーの立ち会いがなくなり、こじれたときに戻る場所がなくなります。順番はプロポーズ、それから退会手続き。
Q. 相手が退会を渋っています。待つべきでしょうか。
「もう少し交際してから」「まず同棲して確かめたい」という言葉が出たときは、期間の問題ではなく決めきれていない項目が残っているサインだと考えます。何が不安なのかを一つずつ言葉にしてもらうこと。感情の押し問答になりそうなら、担当カウンセラーを間に入れたほうが早く進みます。
Q. 交際期間の上限はありますか?
明文の上限がなくても、先に触れたとおり交際6ヶ月で成婚とみなす運用があります。ご自身の相談所の規約で「成婚の定義」の項目を確認しておいてください。
退会日を決める前に、やることは一つ
カレンダーを開くより先に、決まっていない項目を紙に書き出してみてください。四つでも五つでも残っているなら、それは退会が早すぎるのではなく、話し合いが足りていないだけ。逆に全部埋まっているなら、日数を待つ理由はありません。
ここまで来た方が最後に迷うのは、たいてい「相手にどう切り出すか」です。真剣交際に至るまでの進め方を振り返りたい方は仮交際の進め方|デート頻度と連絡の"ちょうどいい"を現場が解説もあわせてどうぞ。二人だけで整理しきれないと感じたら、無料相談で状況を一緒に並べ直すこともできます。進み方は人それぞれで、同じ手順を踏んでも結果には個人差があります。だからこそ、決める順番だけは間違えないでいただきたいのです。
