結婚相談所の選び方

結婚相談所の選び方|成婚率3つの式と総額28.9万円で見抜く7項目

結婚相談所の選び方|成婚率3つの式と総額28.9万円で見抜く7項目

この記事でわかること

  • 成婚率は「退会者÷退会者」「成婚÷在籍」など算出式が3つあり、分母と成婚の定義を聞くまで他社比較はできない
  • 料金は1年総額で比較する。主要11社の中央値は28.9万円で、12万〜68万円と上側に幅がある分布
  • IBJ加盟なら母集団は同じ約11万人。大手か個人かより、担当者の返信速度と断られた後の立て直し方で選ぶ
  • 契約前はクーリングオフ8日・中途解約の上限額・休会と担当変更の条件を書面で確認してから入会する

結婚相談所の選び方で迷ったら、先に見る数字は「成婚率の分母」「1年間の総額」「所属連盟の会員層」の3つです。この3つを確認するだけで、候補はたいてい2〜3社に絞れます。

「A社は成婚率60%、B社は10%台。B社は避けるべき?」というご相談は珍しくありません。ところが、この2つの数字は計算式が違うだけで、ほぼ同じ実態を指している場合があります。読み方を知らずに比べると、選ぶ基準そのものがずれてしまう。ここが結婚相談所選びの最初の落とし穴です。

扱う範囲を先に整理します。①成婚率の3つの算出式、②料金を1年総額で比べる方法とお見合い料の損益分岐、③会員数より先に見る「連盟」の考え方、④IBJ成婚白書の行動量から逆算するサポートの選び方、⑤契約前に確認する法律面と「出口」の条件、⑥無料相談で使える質問のセリフ例。後半によくある質問もまとめました。

用語を3つだけ確認します。1. 成婚:相談所ごとに定義が違い、プロポーズ承諾を成婚とする所もあれば、真剣交際入りを成婚と数える所もあります。2. 連盟:複数の相談所が会員情報を共有する仕組み。本サイトが前提とするIBJ(日本結婚相談所連盟)は2026年7月時点で加盟4,818社・登録会員約11万人です(IBJ公表値。毎月変動します)。3. お見合い料:お見合い1回ごとに発生する費用で、0円のプランと有料のプランが混在しています。

この記事は結婚相談所の現役カウンセラー「さかとく」が書いています

IBJ加盟相談所で今も数十名の会員を直接担当する現場経験をもとに、一般論ではなく「実際どうすればいいか」をお伝えします。

この著者にZoomで直接相談する »

成婚率で選ぶ前に|3つの算出式で「60%」と「10%」が同時に成り立つ

「成婚率が高い相談所を選べば安心、ですよね?」――無料相談で最も多い質問ですが、答えは「分母を聞くまで判断できない」です。

業界で使われる成婚率の式は、大きく3種類あります。

算出式 数字の出方 公表例
A. 成婚退会者 ÷ 全退会者 50%を超えやすい 各社の「成婚率」表記に多い
B. 成婚退会者 ÷ 在籍会員数(年間) 10%前後になりやすい 経済産業省の調査方式。男性8.4%・女性10.1%(平成29年調査)
C. 成婚者 ÷ 一定期間の入会者 AとBの中間 成婚白書など期間を区切った集計

同じ相談所でも、Aで計算すれば60%、Bなら10%台という差が普通に出ます。さらに「成婚」の定義(プロポーズか、真剣交際入りか)が掛け合わさるため、各社の数字を横に並べた比較にはほとんど意味がありません。上の経産省の数値は平成29年時点の調査で、現在の実態を保証するものではない点も添えておきます。

同じ相談所でも成婚率が60%・10%・15%に変わる3つの算出式の比較
同じ相談所でも成婚率が60%・10%・15%に変わる3つの算出式の比較

現場の感触では、Bの式で控えめな数字を出している相談所ほど、途中退会の理由や在籍期間まで開示してくれる傾向があります(統計値ではなく、あくまで現場の傾向です)。だから無料相談ではこう聞いてください。

⭕ 「その成婚率の分子と分母は何ですか。成婚の定義はプロポーズ承諾ですか、真剣交際に入った時点ですか」

❌ 「成婚率は高いですか」(「はい」で終わってしまう聞き方)

答えがすぐ返ってくるか。その反応自体が、数字を誠実に扱う相談所かどうかの判断材料になります。

料金の選び方|1年総額の中央値は28.9万円、上は68万円まで裾が伸びる

料金は「入会金がいくらか」ではなく、成婚までの総額で比べます。式はこれだけです。

総額 = 初期費用 + 月会費 × 在籍月数 + お見合い料 × 回数 + 成婚料

相場の目安は、初期費用5万〜20万円、月会費1万〜2万円、成婚料0〜30万円。仲人型に絞ると入会金15万〜30万円前後、成婚料20万〜30万円前後が中心帯です(各社の料金比較記事や結婚相談所の公開情報より。参考値で、時期や地域で変わります)。

1年活動して成婚した場合の総額を主要11社で比べた民間調査では、中央値288,900円、最安125,400円、最高677,050円でした(婚活情報サイト「ナレソメノート」調べ。単一メディアの集計なので参考値です)。中央値29万円に対して、下は12万円、上は68万円。上側に裾が長い分布なので、平均値は中央値より高く出ます。「平均40万円」と聞いて身構える必要はなく、多くの人は30万円前後に収まる、と読むのが実態に近いでしょう。

ここで「お見合い料あり・月会費が安い」プランと「お見合い料なし・月会費が高い」プランのどちらが得かを、IBJの2025年成婚白書(2026年4月公開)の行動量から逆算できます。成婚者の在籍期間の中央値は男性約9.2か月・女性約7.6か月、お見合い人数は平均11人。仮に月会費の差が5,000円、お見合い料が1回5,000円だとすると、9か月在籍で月会費の差額は45,000円。お見合い9回が損益分岐で、平均の11回を超えるなら「お見合い料なし」の方が安く終わる計算です(金額は仮の例です。実際の単価は各相談所で確認してください)。

年代が上がると在籍期間が延びる傾向もデータに出ており、40代の総額感は結婚相談所は40代で成果が出る?成婚データと総額55万円の現実で別途試算しています。

会員数の選び方|「大手が有利」は半分だけ正しい

「会員数が多い大手を選べば出会いの幅が広い」。よく聞く選び方ですが、現場からは半分だけ修正したい説です。IBJ加盟であれば、カウンセラー1人の相談所でも、大手の店舗でも、申し込める母集団は同じ約11万人。母集団で差はつきません。差がつくのは、申し込みの通し方と、断られた後の立て直しです。ここは相談所の規模ではなく担当者の仕事なので、「大手だから安心」も「個人だから手厚い」も、どちらも言い切れません(個人差があります)。

むしろ先に決めるべきは連盟です。連盟ごとに中心となる年齢層が違い、IBJは女性の53.5%が30代(2026年5月時点、IBJ系列の公開会員データ)、男性は30代後半〜40代が最も厚い層。2025年成婚白書では成婚年齢の最頻値が女性30歳・男性34歳でした。男女比はほぼ1対1に近づいています(2026年1月時点のIBJ公表値。連盟の数値は毎月動くため、最新値は公式の公表を確認してください)。

読者の年齢と希望する相手の年齢が、その連盟の厚い層に重なっているか。重なっていれば、あとは相談所の規模ではなく担当者で選んで差し支えありません。

その「うまくいかない」には、<br>必ず理由があります。

サポートの選び方|成婚白書「お見合い11人・交際約4か月」から逆算する

成婚者は平均11人とお見合いし、交際は約4か月(124〜125日)で決断しています(IBJ 2025年成婚白書)。この2つの数字から、自分に必要なサポートの型が決まります。

主な進め方 向いている人
仲人型 担当者が相手選び・申し込み・交際中の相談まで伴走 誰に申し込むか迷う人、仮交際が続かない人
データマッチング型 条件検索と自動紹介が中心。相談は必要時のみ 自分で判断して動ける人、費用を抑えたい人
ハイブリッド型 検索+担当者の面談を併用 最初は自走し、詰まったら相談したい人
オンライン型 面談・書類提出をすべてオンラインで完結 地方在住・多忙で来店が難しい人

11人とお見合いするには、申し込み件数はその何倍も必要になります。お見合いの成立率は相手の年齢や条件で大きく変わるため一律の数字は出しませんが、「誰に申し込むか」を一緒に考えてくれるかどうかで、成立までの時間は変わります。

現場で多いのは、「お見合いは組めるのに、仮交際が2〜3週で終わる」というご相談です。この段階で必要なのは紹介数ではなく、交際中の相談の速さ。2回目のデート後に「次に進むか迷う」と送って、翌日までに具体的な返事が来るか。ここが決断までの約4か月を支えます(現場の傾向で、統計値ではありません)。

確認する項目は3つに絞れます。①連絡手段と返信の目安(電話・LINE・面談のどれが主で、何日以内に返るか)、②面談の頻度(月1回か、必要時のみか)、③担当者の変更可否。担当者との相性の見極め方は結婚相談所のカウンセラーと相性が合わない時|見極め7質問と担当変更の判断にまとめています。

彩星の無料相談は「状況の整理と次の一歩の提案」までに絞り、その場で入会を勧めない運営にしています。比較先のひとつとして、他の相談所の無料相談と同じ質問をぶつけてみてください。

契約前チェックリスト7項目|クーリングオフ8日・中途解約の上限・出口の条件

ここまでの数字を、契約前に確認する7項目に落とし込みます。

  1. 成婚率の分子と分母、成婚の定義を書面かメールで確認した
  2. 1年総額を「初期費用+月会費×9か月+お見合い料×11回+成婚料」で自分で計算した
  3. 所属連盟と会員層が自分と希望相手の年齢に重なっている
  4. 連絡手段・返信の目安・面談頻度を聞いた
  5. 担当変更・休会・退会の条件と、休会中の月会費を聞いた
  6. クーリングオフと中途解約の条件が契約書面に明記されている
  7. 認証と必要書類(マル適マークの有無、独身証明書・収入証明の扱い)を確認した

6は法律で決まっている部分です。契約期間2か月超かつ総額5万円超の結婚相談所契約は、特定商取引法の「特定継続的役務提供」にあたり、契約書面を受け取った日から8日以内なら理由を問わずクーリングオフ(全額返金)できます。中途解約の違約金には上限があり、サービス開始前は3万円、開始後は「2万円」か「契約残額の20%」のいずれか低い額に、提供済みサービス相当額を加えた金額までです(国民生活センター・東京都消費生活総合センターの案内より。個別の契約内容は必ず書面で確認してください)。

7のマル適マークは、経済産業省のガイドラインに基づきJLCA(結婚相手紹介サービス業認証機構)が審査する制度で、「基本認証」と「総合認証」の2種類があります。必要書類は本人確認・独身証明書(本籍地の役所で取得)・収入証明(男性は必須が一般的)・学歴証明(短大卒以上)が標準で、男性のみ収入証明が必須という差は入会前に知っておいて損はありません。

無料相談で使う言い回しも用意しておきます。

⭕ 「休会したら月会費はどうなりますか。担当を変えたい時は誰に言えばいいですか」

⭕ 「中途解約した場合、返金はいくらになりますか。書面で見せてください」

❌ 「だいたい何か月で結婚できますか」(期待値だけを聞く形になり、相談所ごとの比較材料になりません)

答えにくい質問の詳しい使い方は結婚相談所の無料相談で聞くこと|答えにくい質問5つで見極めるで扱っています。彩星の無料相談の範囲は無料相談についてで確認できます。

複数社の無料相談に行く時間がない場合は、来店型1社とオンライン型1社の2社で足ります。同じ7項目を聞けば、違いは十分に見えます。避けたいのは、年末や年度替わりに「今なら入会金割引」で勢いで契約すること。割引額より、休会や解約の条件の方が総額への影響は大きいというのが現場の実感です(個人差があります)。

結婚相談所の選び方のよくある質問

Q. 失敗しない結婚相談所の選び方は?

A. 成婚率の分母・1年総額・連盟の会員層の3つを先に確認し、無料相談で「休会・担当変更・中途解約」の条件を聞くことです。失敗の多くは「勢いで入会」「担当者と合わない」「料金と内容のギャップ」の3つに集約され、いずれも契約前の質問で減らせます。

Q. 結婚相談所のカウンセラーの選び方は?

A. 経歴より「返信の速さ」と「断られた時の立て直し方を具体的に話せるか」で選びます。無料相談で「仮交際が続かない人にどう関わりますか」と聞き、手順で答えられる人が目安です。合わない場合の担当変更可否も先に確認してください。

Q. オンライン結婚相談所の選び方は?

A. 所属連盟が同じなら出会える相手は来店型と変わりません。見るべきは面談の頻度と手段(ビデオ通話か文字か)、そして書類提出や成婚時の手続きまでオンラインで完結するかです。料金が安い分、相談回数に上限がないかも確認します。

Q. IBJの結婚相談所の選び方は?

A. IBJ加盟であれば母集団は同じ約11万人なので、相談所の規模ではなく担当者のサポートの型と料金体系で選びます。お見合い料の有無は、平均11回のお見合いを前提に損益分岐を計算すると判断しやすくなります。

まとめ|結婚相談所の選び方は「数字を聞く」ところから

  • 成婚率は3つの算出式があり、分子・分母・成婚の定義を聞くまで比較できない
  • 料金は1年総額で比べる。主要11社の中央値は約29万円、上側に裾が長い
  • IBJ加盟なら母集団は同じ。差は担当者の仕事で、大手か個人かでは決まらない
  • 成婚白書の「お見合い11人・交際約4か月」から、必要なサポートの型を逆算する
  • クーリングオフ8日・中途解約の上限・休会と担当変更の条件を契約前に書面で確認する

次の一歩は、候補2社の無料相談で上の7項目を同じ順番で聞くことです。自分がどの型のサポートに向くかを先に知りたい方は、サイト内の婚活タイプ診断(10問・約3分)を目安にしてください。

本記事の数値は各公表資料の時点のもので、今後変動します。成婚までの期間・費用・結果には個人差があり、特定の結果を保証するものではありません。

出典

  • IBJ(日本結婚相談所連盟)「2025年 成婚白書」(2026年4月公開)/登録会員数・加盟社数の公表値(2026年7月時点)/会員データ(2026年1月・5月時点)
  • 経済産業省の平成29年調査に基づく成婚率(成婚者数÷会員数)の算出例(結婚相談所比較ネットの解説を参照)
  • 国民生活センター/東京都消費生活総合センター「特定継続的役務提供(結婚相手紹介サービス)」の中途解約・クーリングオフ案内
  • 結婚相手紹介サービス業認証機構(JLCA)「マル適マークCMS」制度概要
  • 婚活情報サイト「ナレソメノート」主要11社の1年総額比較(民間調査・参考値)

この記事を書いた人

さかとく

婚活サロン 彩星(さいせい)主宰/IBJ加盟結婚相談所 現役カウンセラー

IBJ加盟の結婚相談所で現役カウンセラーとして活動中。これまでに累計200名以上を担当し、今も第一線で数十名を並行サポートしているため、今の市場と現場を踏まえた助言ができます。ウェブマーケティングのライターとして培った「選ばれる見せ方」と、年間数千人の応募が集まる企業で人事部長として採用責任者を務めた「人を見極める視点」を、婚活に翻訳してお伝えしています。

プロフィール・提供サービスを見る »

💬 結婚相談所への入会を考え始めた方へ

現役カウンセラーとして在籍する相談所(IBJ加盟)のプランを、無料で個別にご案内しています。

無料相談の詳細 »

-結婚相談所の選び方
-, , , , ,