
この記事でわかること
- デート場所は「静か・話題の種がある・2〜3時間で切り上げ可」の3条件で選ぶ
- 1回目ランチ2時間、2回目食事+散歩、3回目半日、4回目以降1日という時間設計
- 「行きたい場所」と「実際に行った場所」はズレやすい。話さずに済む場所に逃げない理由
- 映画・水族館・ドライブは一律NGではなく、回数と前後の時間で使える条件
結論から書きます。仮交際のデート場所は「相手が行きたそうな場所」ではなく、会話が続く場所かどうかで選びます。条件は3つ。①声がふつうに届く静けさ ②目の前に共通の話題があること ③2〜3時間で自然に切り上げられること。ここを外すと、内容が悪くなくても関係が進みません。
先に用語の整理をしておきます。結婚相談所(IBJ加盟)の婚活は、お見合い → 仮交際 → 真剣交際 → 成婚という順に進みます。仮交際は「複数の相手と同時に会ってよい、お試し交際の期間」。この記事では、その仮交際中のデート場所について、①場所選びの3条件 ②回数別の時間と目的 ③NG場所の例外条件 ④同時進行でも破綻しない組み立て方 ⑤費用と支払いの設計 ⑥よくある質問、の順にお話しします。
なお、この記事はIBJ加盟の結婚相談所「彩星(さいせい)」が運営するメディアの記事です。日々の面談で会員の方から伺う話をもとに書いており、記事の終わりに当相談所の無料相談へのご案内を含みます。事業者による発信であることを、先にお伝えしておきます。
この記事は結婚相談所の現役カウンセラー「さかとく」が書いています
IBJ加盟相談所で今も数十名の会員を直接担当する現場経験をもとに、一般論ではなく「実際どうすればいいか」をお伝えします。
「悪くなかったのに終了」──3回目で断られたケースから考える
現場でいちばん多いご相談の型が、これです。
「1回目のランチは盛り上がった。2回目に水族館へ行って、3回目に映画。手応えはあったのに、その週のうちに交際終了の連絡が来た」。30代男性から、こういうご相談は珍しくありません。ご本人は「何が悪かったのか分からない」とおっしゃる。
※個人が特定されないよう、複数の事例をもとに内容を再構成しています。
お相手側の理由を聞くと、返ってくる言葉はだいたい同じです。「楽しかったけど、この人のことがよく分からなかった」。
ここが分かれ目だと考えています。仮交際のデートは、遊びに行く時間ではなくお互いを知るための時間。暗くて話せない映画館、水槽の前で並んで歩く水族館と続けば、3回会っても情報量はほとんど増えません。場所そのものがNGなのではなく、会話の量が増えない順番で組んでしまった——というのが、こうしたケースを見てきた私の読み方です。
仮交際のデート場所を選ぶ3条件|会話が続く店の見分け方
では、どこを見て決めればいいのか。私が入会者にお伝えしている基準は次の3つです。
- 静けさ:BGMと隣席の声が大きい店は、声を張る必要が出て会話が浅くなります。予約前に口コミの写真で席間隔を確認する
- 話題の種:メニュー、内装、窓の外の景色など、視線を移せる対象があること。沈黙が「気まずさ」ではなく「間」になります
- 撤退のしやすさ:会計してすぐ解散できる。予約制の体験型や遠方の施設は、合わないと分かった後の2時間がつらい
この3つのうち、いちばん誤解されやすいのが1つ目です。「静か=個室」と受け取って完全個室を予約し、かえって二人とも黙り込んでしまった、という報告を何度か受けたことがあります。逃げ場のない静けさは、会話が途切れたときに気まずさをそのまま増幅させる。私が「壁際の席」と言うようになったのは、そのあたりからです。人の気配がうっすらある中で、声だけは届く。それくらいがちょうどいい。
店を予約するときのチェックは、この4点で足ります。個室でなくても壁際の席/滞在2時間以内/駅から徒歩5分以内/1人3,000円以内。IBJやゼクシィ縁結びエージェントが示すお見合い後のランチ相場は1人1,000〜3,000円程度とされており、この価格帯なら店選びの選択肢も十分にあります(相場は地域・時期で変わるため目安としてお考えください)。

誘い方の文面も、迷うところですね。おすすめは決め打ちでも丸投げでもなく、二択です。
「来週の土曜、お昼はいかがですか。◯◯駅あたりで、和食かイタリアンだと、どちらが食べたい気分でしょうか」——場所ではなくジャンルを聞くのがコツ。相手は答えやすく、こちらは店を選ぶ主導権を持ったままでいられます。会話そのものの組み立てに不安がある方は、お見合いの会話は話題より返し方|60分の配分と質問例もあわせてどうぞ。
回数別デート場所の正解|1回目2時間から4回目の1日まで
仮交際は、のんびり構えていられる期間ではありません。IBJ(日本結婚相談所連盟)が公表した「2025年 成婚白書」では、成婚した会員のお見合い数や交際期間の平均が示されています。交際開始からおよそ4ヶ月ほどで結婚の決断に至る、というのがそのおおまかな水準です。ただし白書の数値は、お見合い数を成立数で数えるか申込数で数えるか、交際期間の起点をお見合い日に置くか仮交際成立日に置くかで意味が変わります。ここでは「1人あたりに使える時間は、思っているより短い」という程度の目安として受け取ってください。
そこから逆算すると、回ごとに「何を確認するか」を決めておくのが合理的です。確認できなかったときにどうするかまで、あわせて決めておくと迷いません。
| 回数 | 場所 | 時間 | この回で確認すること | 確認できなかったら |
|---|---|---|---|---|
| 1回目 | ランチ、またはホテルラウンジ・カフェ | 2時間 | 話すテンポ、食事の所作、笑いのツボ | 緊張のせいかどうかを見るため、2回目は場所を変えてもう一度 |
| 2回目 | 食事+近くの公園・庭園を散歩 | 2〜3時間 | 休日の過ごし方、仕事の忙しさ、金銭感覚 | 話題が出ないなら、こちらから自分の休日を先に開示してみる |
| 3回目 | 半日プラン(街歩き+カフェ+夕食) | 5〜6時間 | 疲れたときの機嫌、予定変更への対応 | 半日一緒にいて分からないなら、相性の問題として仕切り直す |
| 4回目以降 | 少し遠出、季節のイベント、体験型 | 1日 | 家族観、住みたい場所、将来の話 | 切り出せないままなら、担当仲人を挟んで確認する |
相談所によっては「仮交際から真剣交際までは5回前後のデートで決まることが多い」という自社集計を公表しているところもあります。母数や集計期間まで明示されていないものが多いため根拠として重くは扱えませんが、私の実感ともそう離れてはいません。仮に5回前後で判断されるとしたら、3回目までに「一緒に半日いても平気か」が分かる場所を選んでおきたい、という話になります。
希望はカフェ、実際は映画館|初デート場所のズレが示すもの
ここに、あまり語られない話があります。
婚活メディアなどが実施している初デートのアンケートを見ると、「行きたい場所」の上位にはカフェが来るのに、「実際に行った場所」の上位には映画館が入ってくる、という逆転がしばしば見られます。ただし、こうした調査は運営メディアが自社で実施したもので、対象年代も回答形式(単一回答か複数回答か)も調査ごとに異なります。個別の数値をここで断定的に引くことはしません。あくまで傾向として、希望と実態がズレているという程度に受け取ってください。
同種の調査では「行きたくない場所」として、相手の家・自分の家・クラブ・日帰り温泉などが挙がることが多いようです。20代中心の調査が多く、30〜40代の相談所会員にそのまま当てはまるとは言えません。ただ家・温泉・宝飾店は序盤で避けるという判断材料としては十分でしょう。
ひとつ断っておきます。これらの調査が示しているのは「実際に選ばれている場所」であって、「その場所だと失敗する」ことの証拠ではありません。映画館が多いことと交際終了の多さを結びつけているのは、あくまで私が現場で見てきた実感のほうです。データと実感を混ぜないほうが、読む側も判断しやすいと思うので、そこは分けて書いておきます。
なぜズレるのか。誘う側が「無難で失敗しない場所」を探した結果、話さなくて済む場所に流れているからだと考えています。沈黙が怖い人ほど映画館を選ぶ。気持ちは分かりますが、相手が求めているのは会話の時間のほうです。
NG場所は一律禁止ではない|例外条件つきで判断する
婚活の記事では「映画・ドライブ・遊園地はNG」と書かれることが多く、私も基本線としては同意します。ただ、一律に禁止するのは実務的ではありません。ここは通説に少し異を唱えたいところです。
以前、どうしても映画に行きたいという方がいました。趣味が合いそうだから確かめたい、と。止めるのも違う気がして、条件だけ付けました。上映後に必ず90分はカフェで話すこと。結果として、その回は作品の感想から仕事観の話まで広がったそうです。逆に言えば、映画そのものが会話を作ったのではなく、映画の後に用意した90分が作った。以来、私は映画を禁止せず「前後の時間とセットなら」と伝えるようになりました。
整理すると、こういう条件です。
- 映画:3回目以降で、二人とも同じ作品・同じ監督の話ができる場合はあり。ただし前後に90分以上のカフェか食事を付ける。映画だけで解散は避ける
- 水族館・美術館:会話が生まれない静けさが弱点。滞在は1時間半までにして、隣接のカフェで話す時間を必ず取る
ドライブについても一言。都市部なら4回目以降が無難ですが、車が生活の前提になっている地域では2回目からでも現実的です。密室が不安なら、目的地の店を先に伝えて往復1時間以内に収める。遊園地や1日フルのプランは、3回目までだと単純に重い。相手の体力と休日を丸ごと使うぶん、合わなかったときの心理的な負担も大きくなります。
地方にお住まいの方から「そもそも徒歩圏に店が少ない」というご相談も、よくいただきます。その場合の第1案は県庁所在地など中間地点の駅前で1エリア完結、第2案はホテルのラウンジやカフェ併設の書店・道の駅。移動は車でも、話す場所は座って向き合える所を確保する、という組み立てです。雨天時の代替案も、予約時にひとつ用意しておくと安心できます。地域事情まで含めて組み立てを一緒に考えたい方は、彩星の無料相談でお住まいの環境から伺っています。
同時進行4〜5人でも破綻しない場所の決め方
見落とされがちですが、仮交際は同時進行が前提の制度です。複数の相手と並行して会う以上、場所選びはスケジュールと財布の設計でもあります。
ありがちな破綻の仕方を書いておきます。土曜の昼に片道1時間半の街でランチ、夕方には反対方向へ移動して別の方と食事——移動だけで3時間が消え、2件目に着く頃には疲れて話が弾まない。しかも交通費と食事代で1日1万円近く飛ぶ。これを2週続けると、翌週は「今週は休みます」となり、間隔が空いた相手から順に関係が冷えていきます。場所を1件ずつ最適に選んだ結果、月単位では破綻している、という典型です。
だから、決めておくのは1回分ではなく運用のほうです。自宅と相手宅の中間駅を軸にする。片道90分を超える場所を選ぶと、土曜1日で1人としか会えません。次に、食事・散歩・カフェが徒歩10分圏に揃う街を2〜3つ決めて使い回す。毎回ゼロから店を探す手間が消えます。最後に初回の予算上限を1人3,000円までと決めておくこと。複数人と会っても月の出費が読めるようになります。
支払いについては、回ごとに設計しておくと迷いません。婚活サービス各社の調査を見ると、デート費用は割り勘を希望する声が一定数あり、初回より2回目のほうがその割合が高い傾向が示されています。ただし調査年・対象属性によって結果は変わるので、数値そのものは参考程度に。実務としては、1回目は誘った側が多めに持ち、2回目以降は「今日は私が出しますね」「では次は私に」と交互にする形が、いちばん角が立ちません。相手が財布を出したときに強く固辞しないことも、案外大事です。
よくある質問
Q. 2回目の仮交際のデート場所はどこがいいですか?
A. 食事+近くの散歩、が基本形です。2〜3時間。1回目のカフェやランチより30分〜1時間だけ長くします。理由は、座って話す時間に「並んで歩く時間」を足すと、目線が合わないぶん踏み込んだ話が出やすいから。会話が続いた実感があるなら、この回で3回目の半日プランを提案しておくとスムーズです。
Q. 何回目のデートで真剣交際に進むのが普通ですか?
A. これは本当に人によります。5回前後という自社集計を出している相談所もありますが、母数の分からない数字なので、私はあまり回数そのものを気にしていません。ただ——10回会っても判断がつかない、という状態が続いているなら、場所や時間の使い方のほうを見直したほうがいいとは思います。会う回数ではなく、1回あたりで何が分かったか。
Q. デート場所は男性が決めるべきですか?
A. 決める必要はありませんが、候補を出す役は誘った側が持つのが親切です。女性からも「◯◯のあたりが行きやすいです」と地域だけ伝えると、相手は店を探しやすくなります。丸ごと相手任せにすると、場所が決まらないまま2週間が過ぎることも珍しくありません。
Q. デートの服装はどう考えればいいですか?
A. 場所と揃える、が唯一のルールだと思っています。ホテルラウンジならジャケット、公園を歩く回ならきれいめのカジュアル。凝る必要はなくて、その場で浮かないことのほうが大事です。ここも人によって考え方が違うところで、「毎回きちんとした格好を」という方もいます。私は、2回目以降に少しだけ力を抜いた服装のほうが、相手も肩の力が抜けやすいのではと感じています。
Q. デートの頻度はどれくらいが目安ですか?
A. 週1回、最低でも2週に1回。IBJ加盟の相談所ではおおむねこの目安が共有されています。交際開始から数ヶ月で決断に至る方が多いことを踏まえると、間隔が3週間空くと関係が温まる前に止まりがちです。
Q. 予約した店が休みだった、雨で予定が崩れたときは?
A. 慌てて即興で探さないこと。あらかじめ同じ駅で2軒目の候補を控えておき、「あいにく休みのようなので、すぐ近くの◯◯に変更してもいいですか」と伝えれば問題ありません。この場面での落ち着き方は、相手にとって「一緒に暮らしたときの想像材料」になります。
次の一歩:場所より先に、確認したいことを決める
要点を整理します。
- 場所は「静か・話題の種がある・2〜3時間で切り上げられる」の3条件で選ぶ
- 1回目はランチかカフェで2時間、2回目は食事+散歩、3回目は半日、4回目以降で1日
- 「行きたい場所」と「実際に行った場所」はズレやすい。話さなくて済む場所に逃げない
- 映画・水族館・ドライブは一律NGではなく、回数と前後の時間で条件つきで使える
- 複数の相手と同時進行するため、中間駅・1エリア完結・予算上限で運用を軽くする
- 支払いは1回目は多めに、2回目以降は交互が無難
場所を先に決めようとすると、いつまでも決まりません。この回で何を確認したいかを先に一つ決めて、それが確認できる場所を選ぶ。順番を入れ替えるだけでも、3回目の見え方は変わってくるはずです。
それでも「毎回同じところで止まる」という方は、場所ではなく進め方そのものに詰まりがあるかもしれません。どの段階で止まっているかを整理したい方は婚活がうまくいかない原因は4つ|詰まっている段階から立て直す自己診断を、交際期間の短さに不安がある方はお見合い結婚は後悔する?離婚率10%の根拠と交際4か月の落とし穴をご覧ください。一人で組み立てが決まらないときは、彩星の無料相談で状況の整理からご一緒することもできます。
執筆者・出典・注記
執筆者:結婚相談所「彩星(さいせい)」運営者。日本結婚相談所連盟(IBJ)加盟。日々の会員面談で伺う内容をもとに執筆しています。本記事は当相談所によるものであり、末尾に自社サービス(無料相談)へのご案内を含みます。
- IBJ(日本結婚相談所連盟)「2025年 成婚白書」——成婚会員のお見合い数・交際人数・交際期間。数値の定義(お見合い成立数か申込数か、交際期間の起点など)は白書の定義に依存するため、本文では具体的な数値の引用を控え、傾向のみを記載しています
- 各結婚相談所の自社集計——仮交際から真剣交際までの回数・期間。母数・集計期間が公開されていないため、根拠としては扱わず参考にとどめています
- 婚活メディア各社の初デートに関するアンケート——調査年・対象年代・回答形式(単一回答/複数回答)が調査ごとに異なるため、個別の数値は引用せず傾向のみ記載しています
- IBJ/ゼクシィ縁結びエージェント——お見合い後の初デート・ランチ費用の相場に関する解説
本文中の金額・期間は執筆時点で公表されていた情報にもとづく目安です。調査主体や対象者が異なるため単純比較はできず、相場や傾向は地域・時期・年代によって変動します。婚活の進み方には個人差があり、特定の結果を保証するものではありません。
