お見合いの基本と作法

お見合いで結婚は上手くいく?11人と会い4ヶ月で決まる理由

お見合いで結婚は上手くいく?11人と会い4ヶ月で決まる理由

この記事でわかること

  • 成婚した人はお見合い約11人・決断まで約4ヶ月。8割が1年以内という実数から逆算する進め方がわかります
  • 恋愛結婚との違いは温度ではなく順序。交際期間3.4年と4ヶ月の差が何から生まれるかを整理します
  • 仮交際で見るのはときめきではなく「疲れない・生活の話・約束の扱い」の3点。断り方の例文も載せました
  • お見合い成立率は約1/5、交際移行率は約40%。通らない期間を失敗にしない数字の読み方を示します

お見合いで結婚できるかどうかは、恋愛感情が先に湧くかではなく、会う人数と決める期限を先に決めているかで大きく変わります。IBJ「2025年 IBJ 成婚白書」では、成婚した人は平均して約11人とお見合いし、約4ヶ月(124〜125日)で結婚を決断しています。

この記事が扱うのは、IBJ(日本結婚相談所連盟)加盟の結婚相談所での婚活です。お見合い→仮交際→真剣交際→成婚という段階を前提に、「お見合い結婚は上手くいくのか」「恋愛結婚と何が違うのか」「好きになれないまま進んでいいのか」に答えます。読者として想定しているのは、30〜40代で相手を決めきれずにいる方です。

前半で恋愛結婚との違いを整理し、中盤で条件から始まった関係に愛情が育つ流れを段階ごとに追います。後半では、申し込んでも会えない人の歩留まり、期間と費用の目安、よくある質問を順に見ていきます。

この記事は結婚相談所の現役カウンセラー「さかとく」が書いています

IBJ加盟相談所で今も数十名の会員を直接担当する現場経験をもとに、一般論ではなく「実際どうすればいいか」をお伝えします。

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結論:お見合いでの結婚は「約11人・約4ヶ月」で決めた人が届いている

まず数字から。IBJ「2025年 IBJ 成婚白書」によると、2025年の成婚者は19,112人。成婚までの行動量はお見合い約11人、決断まで約4ヶ月で、成婚年齢の最頻値は女性30歳・男性34歳でした。同じくIBJの成婚白書では、成婚までの期間は6ヶ月以内が約36%、6ヶ月〜1年が約44%、1年以上が約20%。つまり8割が1年以内に決まっています。いずれも成婚した人の集計値であり、活動中の全員に当てはまる保証はありません(個人差があります)。

対して、リクルートブライダル総研「結婚マーケット調査2025」系列のデータでは、恋愛での交際期間は平均3.4年。同じ「結婚」でも、かける時間が一桁違うのがお見合いの世界です。

ここが分かれ目になります。私が現場で伺う範囲では、「気持ちが固まってから決めたい」とおっしゃる方ほど活動が長引き、「3ヶ月後に判断する」と最初に置いた方のほうが早く進む傾向があります。統計値ではなく、あくまで担当した範囲での実感です。

恋愛結婚とお見合い結婚の、結婚を決めるまでの時間軸の違い
恋愛結婚とお見合い結婚の、結婚を決めるまでの時間軸の違い

恋愛結婚とお見合い結婚の違いは「好き」と「条件」の順序

「お見合いは条件で選ぶから冷たい」という声を聞きます。ただ実際の違いは、冷たさではなく順序です。

比べる点 恋愛結婚 お見合い結婚(相談所)
出会い方 職場・友人など偶然 お見合い申し込み→お見合い成立
相手の情報 付き合ってから少しずつ 独身証明書・収入資料などを会う前に確認
交際期間 平均3.4年(ブライダル総研) 成婚者は約4ヶ月で決断(IBJ)
決める順序 好き→結婚を考える 条件で会う→会って気持ちを育てる
第三者 いない 担当カウンセラーが両側にいる

ここで通説にひとつ異論を。上位に出てくる多くの記事が「お見合い結婚の離婚率は約10%、恋愛結婚は約33%」と書きますが、出会い方別の離婚率を示す公的統計は確認できません。出典が示されないまま業界内で流通してきた数字です。私は、根拠の見えない安心材料で入会を勧めることはしません。割合と推移のデータはお見合い結婚の割合9.8%と推移|離婚率10%説を検証【2026】で詳しく検証しています。

なお「お見合いは減り続けている」という説明も、国立社会保障・人口問題研究所「第16回出生動向基本調査」では見合い結婚が反転して増加し、新設項目の「ネットで(SNS・アプリ)」が13.6%を占めました。調査回と対象となる結婚年が違うため単純比較はできませんが、出会い方の地図が書き換わっている最中だ、とは言えます。

条件から始まった関係で愛情が育つ流れ|仮交際→真剣交際→成婚の心理

「条件から入って、本当に好きになれるんですか?」——これは無料相談で最も多く受ける質問のひとつです。段階ごとに、心の動きは変わります。

仮交際(交際成立から1〜3ヶ月目):判断ではなく「観察」の時期

仮交際は複数人と並行して会える段階です。この時期に「好きかどうか」を採点しようとすると、ほぼ全員が詰まります。見るのは感情ではなく、会話のテンポ、お店選びの丁寧さ、次の約束の決まり方。週1回のデートなら、3ヶ月で12回前後です。IBJの成婚白書で示された「約4ヶ月で決断」という数値から逆算すると、仮交際に使える時間は3ヶ月前後と考えるのが現実的でしょう。

真剣交際(4〜6ヶ月目):1人に絞り、生活の話に入る

他の交際を終了し、1人に絞ってから進むのが真剣交際です。ここで話題が「趣味」から「住む場所・働き方・親・お金」に切り替わります。相手の弱った日や、意見が合わなかった日をどう越えるか。愛情らしきものが立ち上がってくるのは、だいたいこの局面です。期間の目安は3ヶ月程度とされますが、相談所や担当者によって運用は異なります。

成婚:確信ではなく「この人と決める」という選択

成婚退会は、気持ちが100点になった日ではありません。「この人と生活を組み立てていく」と自分で決める日です。IBJの2025年の成婚者は日本の婚姻件数(厚生労働省「令和7年 人口動態統計月報年計(概数)」で48万9,119組)の約4.1%にあたります。30組に1組を超える規模ですが、これは加盟相談所全体の集計であり、個々の結果を約束するものではありません。

その「うまくいかない」には、<br>必ず理由があります。

「恋愛感情が湧かない」まま進んでいい?見るところは3つ

結論から言えば、仮交際の段階でときめかないことは、終了の理由になりません。会う前に条件を知っている関係では、ドキドキは後から来ることのほうが多いからです。代わりに、次の3点を見てください。

  • 疲れないか:帰り道に「明日も仕事なのに、話しすぎた」と思えたか。会った翌日に気分が沈むなら要注意です。
  • お金と生活の話ができるか:共働きか、貯蓄の考え方、住む地域。真剣交際前に一度は触れておきたい話題です。
  • 約束と連絡の扱い:返信の速さではなく、直前の変更が多いか、次の日程が自然に決まるか。

断る・進むを伝える言い方も置いておきます。

  • ❌「まだ恋愛感情がないので、もう少し様子を見たいです」(相手にも担当にも判断材料が渡りません)
  • ⭕「一緒にいて気楽でした。次は、お互いの働き方の話もしてみたいです」(続ける意思と、次の話題を同時に伝えられます)
  • ❌「性格は悪くないんですけど、ピンとこなくて」
  • ⭕「ご縁を感じきれませんでした。ここまでお時間をいただき、ありがとうございました」(理由の詳述は不要。担当経由で伝えます)

3ヶ月見ても気持ちが動かない場合の第1案は、デートの内容を変えることです。食事だけを繰り返していると情報が増えません。買い物に付き合う、少し歩く時間を作るなど、生活に近い場面を1回挟むと判断材料が増えます。第2案は、交際を終了して申し込みの条件を1つだけ緩めること。追加費用をかけずにできるのはこの2つです。

「条件は理想どおりなのに気持ちが動かない」というご相談は珍しくありません。伺っていくと、相手ではなく自分の生活が忙しすぎて何も感じ取れていないケースが少なくありませんでした。※個人が特定されないよう、複数の事例をもとに内容を再構成しています。判断が鈍っていると感じたら、婚活疲れの正体は判断疲れ|8割が経験する3原因と再開4週間もあわせてご覧ください。

数字で見る現実|10人に申し込んで会えるのは2人、交際に進むのは1人弱

成婚者の数字だけを見ると、うまくいく話ばかりに見えます。落ちた側の数字も出しておきます。IBJ「成婚白書 2024年度版」では、お見合い成立率は高くても約1/5、お見合いから交際への移行率は約40%。単純に並べると、10人に申し込んで会えるのが2人、そのうち交際に進むのは1人弱という計算になります。集計条件によって幅があり、年齢や地域で変動します。

断られた数が多いことは、失敗ではありません。成婚者自身が約11回のお見合いを重ねているのですから、申し込みが通らない期間は、通過点として設計に織り込むものです。1ヶ月に2〜3人と会うペースなら、約11人に届くのに4〜5ヶ月。先ほどの「約4ヶ月で決断」と、ほぼ重なります。

費用も「総額×期間」で見ておきましょう。IBJ加盟相談所の一般的な体系は、登録料3万〜15万円、月会費5,000〜2万円、お見合い料0〜1万円/回、成婚料5万〜30万円(0円の所もあります)。仮に登録料10万円・月会費1.5万円で12ヶ月・お見合い料5,000円×11回・成婚料20万円なら、合計は約53.5万円。相談所ごとに体系が異なるため、必ず契約前の書面で確認してください。内訳の考え方は結婚相談所は高い?1年60万を「お見合い11人」で割って判断する5ステップで整理しています。

お見合いで結婚することに関するよくある質問

Q. お見合いで結婚するには何回くらいお見合いすればいいですか?

A. 目安は10〜12回です。IBJ「2025年 IBJ 成婚白書」では成婚者のお見合いは約11人、2024年度版では約10〜12回と集計されています。回数は年齢・地域・希望条件で変わるため、幅で押さえれば十分です。

Q. お見合いで結婚できる確率はどのくらいですか?

A. 一つの数字では表せません。お見合い成立率は最大でも約1/5、お見合いから交際への移行率は約40%(IBJ成婚白書2024年度版)。また「成婚率」は、成婚退会者を総退会者数で割るか在籍会員数で割るかで大きく変わり、各社で定義が異なるため横並び比較はできません。入会前に「その数字の分母は何か」を聞いてください。

Q. お見合いで結婚するとは、どういう意味ですか?

A. 相談所や仲人という第三者を介して、結婚を前提に交際を始め、仮交際→真剣交際→成婚という段階を経て結婚することです。親が決める昔のお見合いとは違い、申し込むのも断るのも本人です。

Q. 何回目のお見合いで結婚する人が多いですか?

A. 「◯回目」で決まるという公表データは確認できません。分かっているのは累計で約11人と会っているという事実だけです。1回目の相手と成婚する方も実際にいます(個人差があります)。

Q. 恋愛感情がないまま真剣交際に進んでも大丈夫ですか?

A. 「一緒にいて疲れない」「お金と生活の話ができる」の2つが満たせているなら、進んで差し支えないと考えています。真剣交際は結婚の確約ではなく、1人に絞って深く確認する期間です。ただし迷いが強いまま進むと相手の時間も使うため、担当者に迷いの中身を先に共有してください。

次の一歩:期限を決めてから、会う人を決める

  • 成婚した人の行動量はお見合い約11人・決断まで約4ヶ月(IBJ 2025年成婚白書)。8割が1年以内に成婚しています。
  • 恋愛結婚との違いは温度ではなく順序。条件で会い、仮交際3ヶ月・真剣交際3ヶ月で気持ちを育てるのが基本形です。
  • 仮交際で見るのはときめきではなく疲れないか・生活の話ができるか・約束の扱いの3点。
  • 申し込みが通らない期間は設計のうち。お見合い成立率は約1/5、交際移行率は約40%。
  • 費用は総額と期間をセットで確認。1年活動した場合の概算を出してから契約を判断してください。

もし今、誰と会うべきかで止まっているなら、自分の進み方の癖を知るところからで構いません。彩星の婚活タイプ診断は10問・約3分で、あなたが決断型か観察型かを整理できます。

本記事の数値はいずれも目安であり、年齢・地域・活動状況によって結果には個人差があります。特定の成果を保証するものではありません。料金や規定は改定されることがあるため、契約前に必ず書面と公式情報でご確認ください。

出典

  • IBJ「2025年 IBJ 成婚白書」(日本結婚相談所連盟/2025年の同連盟成婚者を対象、2026年4月公開)
  • IBJ「成婚白書 2024年度版」(日本結婚相談所連盟/2024年の同連盟成婚者を対象、2025年4月公開)
  • 厚生労働省「令和7年 人口動態統計月報年計(概数)」(婚姻件数・平均初婚年齢)
  • 国立社会保障・人口問題研究所「第16回出生動向基本調査」(2021年までに結婚した夫婦が対象。調査回ごとに対象結婚年と分類が異なります)
  • リクルート「婚活実態調査2024」(2023年に結婚した人を対象/株式会社リクルート公表)
  • リクルートブライダル総研「結婚マーケット調査2025」(交際期間の平均値)

この記事を書いた人

さかとく

婚活サロン 彩星(さいせい)主宰/IBJ加盟結婚相談所 現役カウンセラー

IBJ加盟の結婚相談所で現役カウンセラーとして活動中。これまでに累計200名以上を担当し、今も第一線で数十名を並行サポートしているため、今の市場と現場を踏まえた助言ができます。ウェブマーケティングのライターとして培った「選ばれる見せ方」と、年間数千人の応募が集まる企業で人事部長として採用責任者を務めた「人を見極める視点」を、婚活に翻訳してお伝えしています。

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