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お見合い結婚の割合9.8%と推移|離婚率10%説を検証【2026】

お見合い結婚の割合9.8%と推移|離婚率10%説を検証【2026】

この記事でわかること

  • お見合い結婚の割合は9.8%、「ネットで」は15.1%。直近ではネット経由が見合いを上回った(出生動向基本調査)
  • 割合の推移は「減り続けている」わけではない。2010年以降は約4.6ポイント上昇し、直近は1割近くまで戻している
  • よく見る「離婚率10%」は一次資料が確認できない数字。恋愛結婚の40%も出会い方別の統計ではない理由がわかる
  • 相談所では平均11人とお見合いし交際約4か月で決断(IBJ成婚白書)。「好きになれない」が起きる構造上の理由
  • お見合い当日の服装・会話配分・NG話題・断り方まで、1時間の進め方を具体的に確認できる
  • 総額は初期費用+月会費×活動月数+お見合い料+成婚料。控えめ試算19万円/標準試算39万円で計算例を掲載

「条件で選んだ相手を、本当に好きになれるんでしょうか」——お見合いの前日にこう相談される方は、珍しくありません。結論から言えば、お見合い結婚が恋愛結婚より幸せ、あるいは不幸という証拠は、公表されている統計の範囲では見つかりません。ただし進み方の設計がまったく違うので、そこを知らずに入ると苦しくなります。

この記事で扱うのは、IBJ(日本結婚相談所連盟)加盟の結婚相談所を通じた「お見合い→仮交際→真剣交際→成婚」というかたちの結婚です。読者として想定しているのは、30〜40代で相談所での婚活を検討中か、すでに始めて迷いが出ている方。以下の順で進みます。公的統計で見た割合と長期の推移、よく見る「離婚率10%」の出典検証、恋愛結婚との構造の違い、メリットとデメリット、「好きになれない」への現場からの答え、お見合い当日の流れ(服装・会話・断り方)、満足度データ、向いている人、費用の総額試算、そしてFAQです。数値はすべて出典を添えますが、集計方法や年次により変動しますし、個人の結果には差があります。

この記事は結婚相談所の現役カウンセラー「さかとく」が書いています

IBJ加盟相談所で今も数十名の会員を直接担当する現場経験をもとに、一般論ではなく「実際どうすればいいか」をお伝えします。

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最初に用語の整理:お見合い結婚とはどういうことか(相談所の4段階)

話を進める前に、言葉を揃えておきます。結婚相談所での活動は次の4段階です。

  1. お見合い:プロフィールを見て申し込み、成立すれば1時間ほど会う初対面の場。ホテルのラウンジなどが定番です
  2. 仮交際:複数の相手と並行して会える期間。まだ「お付き合い」ではなく、見極めの段階
  3. 真剣交際:1人に絞り、結婚を前提に深める段階。ここから並行は終わります
  4. 成婚:プロポーズと承諾により退会。相談所によっては成婚料が発生します

この記事で「お見合い結婚」と呼ぶのは、この流れを経た結婚のことです。国の統計上の「見合い結婚」は仲人や親族の紹介を含むより広い概念なので、数字を読むときは区別が要ります。

また、現代のお見合いは「親が決めた相手と否応なく」という形ではありません。申し込むかどうか、会った後に進むかどうかは、すべて本人の意思で決まります。結婚を前提に会う、という前置きが共有されているだけで、そこから先の気持ちの動きは恋愛と同じ、というのが現場での実感です。

結婚相談所の4段階(お見合い→仮交際→真剣交際→成婚)と各段階の期間目安
結婚相談所の4段階(お見合い→仮交際→真剣交際→成婚)と各段階の期間目安

お見合い結婚の割合は9.8%。ただし「ネットで」15.1%を足すと見え方が変わる

国立社会保障・人口問題研究所「第16回出生動向基本調査」をもとにした集計によると、2019〜2021年に結婚した初婚同士の夫婦の出会い方は、恋愛結婚74.8%、見合い結婚9.8%、「ネットで」15.1%。見合いは1割を切っています。

ここで注目したいのが「ネットで」の伸びです。2010〜14年は1.0%、2015〜18年は6.1%、そして2019〜21年に15.1%。直近では「ネットで」が「見合い結婚」を追い越しました(同調査に基づく集計値)。

なお、同じ調査を引用していても、記事によって見合い婚が「9.8%」「9.9%」、ネット経由が「13.6%」「15.1%」と表記が分かれます。これは集計の区切り方の違いです。暦年(2019〜2021年)で切るか、調査年の月を基準(2018年7月〜2021年6月など)で切るかで、小数点以下や数ポイントがずれます。どちらが間違いというより、「見合いは約1割、ネット経由は1割台半ば」と幅で押さえておけば十分です。0.1ポイントの違いに意味を求める必要はありません。

戦前から昭和10年代までは見合い結婚が約69%で多数派でした。恋愛結婚と逆転したのは1960年代です(厚生労働白書 図表1-3-9、内閣府男女共同参画白書 特-36図。いずれも出生動向基本調査が原典)。

さて、ここで通説にひとつ異論を挟ませてください。

「お見合い結婚はもう1割以下の少数派」とよく書かれます。数字としてはそのとおりです。ただ実務の感覚では、この読み方は実態を取りこぼしていると感じます。統計の「ネットで」には結婚相談所経由の一部やマッチングサービス経由が含まれますが、結婚を前提に、条件を開示したうえで、短期間で判断していくという構造は、昔ながらのお見合いとほとんど同じです。仲人が相手を探してくるか、システムが候補を並べるかの違いでしかありません。この「広い意味でのお見合い型」で数えると合計25%近く、およそ4組に1組になります。古くなったのは形式であって、考え方のほうではない、というのが私の見方です(この再定義は筆者の解釈であり、公的な分類ではありません)。

お見合い結婚の割合の推移:減り続けたのではなく、2010年以降は上昇に転じています

「お見合い結婚 割合 推移」で調べて来られる方が多いので、長期の動きも整理しておきます。ここには、ほとんどの記事が触れていない反転があります。

結婚した時期 見合い結婚の割合 状況
戦前〜昭和10年代 約69% 多数派。恋愛結婚は1割台
1950年代 5割強 まだ半数以上が見合い
1960年代後半 約4割→減少 恋愛結婚と逆転
1980年代 2割前後 恋愛結婚が定着
2010年前後 5%台 統計上の最低水準
2019〜2021年 9.8%(9.9%とする集計も) 2010年以降で約+4.6ポイント

ポイントは最後の2行です。見合い結婚は一直線に減り続けたのではなく、2010年前後を底に、直近では約4.6ポイント戻しています(第16回出生動向基本調査に基づく集計)。「昭和の遺物」というイメージと、実際の数字の向きが逆になっているわけです。

同じ期間に「ネットで」は1.0%→6.1%→15.1%と急増しています。つまり紹介・マッチングという「探してもらう出会い」全体が増えているのであって、見合いだけが特別に復活したというよりは、その大きな流れの一部と読むのが自然だと思います(この読み方は筆者の解釈です)。

背景として、婚姻そのものの動きも添えておきます。厚生労働省の令和7(2025)年人口動態統計月報年計(概数)では、日本人の婚姻件数は489,119組で前年より4,027組増加。外国人を含む総数では2年連続の増加となりました。長期の減少トレンドの中で、ここ数年は下げ止まりの動きが見えています。

「お見合い結婚の離婚率は10%」の出典を探したら、見つかりませんでした

検索でいちばん多い疑問がこれです。そして、ここがこの記事でいちばんお伝えしたい部分でもあります。

「恋愛結婚の離婚率は40%、お見合い結婚は10%」——この対比は多くの記事に載っていますが、一次資料にあたると10%の出どころが確認できません。結婚情報メディアのナレソメノートも「根拠となるデータ出典が見当たらず、公的な統計や確かな調査結果は見つけられなかった」として、独自に調査を行っています(同社ナレソメ総研、2025年2月、婚姻歴のある30〜49歳19,639名が対象)。その結果、結婚相談所で成婚したカップルの離婚率は30代6.7%、40代14.8%と算出されました。民間1社による調査なので参考値として受け取るべき数字ですが、少なくとも「一律10%」ではありません。

「恋愛結婚の離婚率40%」も出会い方別の数字ではありません

もう一方の「40%」にも注意が必要です。これは年間の婚姻件数に対する離婚件数の比率を流用したもので、そもそも恋愛結婚に限った数字ではありません。厚生労働省の令和7(2025)年人口動態統計月報年計(概数)では、婚姻489,119組に対し離婚179,068組。単純に割れば約36.6%ですが、その年に離婚した夫婦とその年に結婚した夫婦は別の集団なので、この割り算に「結婚した人の36.6%が離婚する」という意味はありません。

つまり——お見合い結婚と恋愛結婚の離婚率を正しく比べた公的統計は、現時点では存在しない。これが誠実な答えです。「離婚率が低いから安心」を入会の理由にするのは、おすすめしません。

「お見合い結婚は離婚しにくい」と言われる理由と、その弱点

それでも「離婚しにくい」と語られるのには、一定の理屈があります。整理すると次の3つです。

  • 生活条件を先に確認している:年収・勤務形態・転勤の可能性・子どもの希望・親との同居。結婚後に発覚して揉めやすい項目を、交際前に開示している
  • 結婚の意思が前提で会っている:「結婚するかどうか」で揉める段階を飛ばせる
  • 第三者が間に入っている:条件面の交渉や確認を仲人が代わりに行うため、聞きにくいことが確認されている

ただし、この理屈には裏面もあります。交際期間が短いぶん、「一緒に暮らしてみないと分からない部分」の検証量は恋愛結婚より少ないということです。条件の確認量は多く、生活実感の確認量は少ない。どちらが離婚しにくいかは、理屈だけでは決まりません。実際、婚活サービス経由の離婚割合が一般より低くないとする民間データもあり、方向がそろっていないのが現状です。

ですので、この記事の立場はこうです。離婚率で選ぶのはやめて、「短い期間で、生活の実感をどこまで確かめられるか」を選ぶ基準にしてください。後述する仮交際の3つの見どころと、お見合い当日の会話配分は、そのための具体策です。

恋愛結婚との本当の違いは「判断材料の順番」と交際期間

離婚率で比べられないなら、何で比べるか。構造の違いです。

比較軸 お見合い結婚(相談所) 恋愛結婚
最初に分かること 年収・学歴・結婚歴・結婚の意思 人柄・雰囲気・会話の相性
後から分かること 感情・生活の相性 条件・結婚の意思
出会いから入籍まで 約1.5年 約4.9年
並行して会うこと 仮交際までは前提 基本的にしない
判断の主導権 本人+カウンセラーの助言 本人のみ

期間の差は、はっきり出ています。出会いから入籍までは見合い結婚が約1.5年、恋愛結婚が約4.9年(国立社会保障・人口問題研究所、2021年時点の集計)。交際期間で見た古い集計では見合い約1.3年・恋愛約4.6年という数字もあり、いずれの切り方でも見合いは恋愛の3分の1程度の時間で結婚に至っていることになります。さらに見合い結婚の夫婦の80.4%が交際開始から1年以内に、53.6%が半年以内に婚約しています。

参考に、ネット経由で出会った夫婦の平均交際期間は約2.8年、出会い時の平均年齢は夫27.8歳・妻26.2歳(恋愛結婚は夫25.3歳・妻23.8歳)。見合い・ネット・恋愛の順に期間が短く、出会いの年齢は高いという並びになります。年齢が上がるほど、時間をかけない出会い方が選ばれている、と読めます。

相談所の中ではもっと短い:お見合い11人、交際120日が決断のピーク

「2025年 IBJ成婚白書」(約2万人の会員データ)によれば、成婚した方は平均11人とお見合いし、交際開始から約4か月(124〜125日)で結論を出しています。在籍期間の中央値は男性9.2か月、女性7.6か月。さらに細かく見ると、

  • 成婚者の32.4%が活動半年以内に成婚している
  • 意思決定のピークは交際120日前後。ここを過ぎると決まりにくくなる傾向
  • お見合いから仮交際に進む率は、全年代でおおむね4割以上
  • 20代は平均約187日で成婚し、40代より4.7か月短い

平均と中央値が近いので、極端に長い一部の人に引っ張られた数字ではありません。とはいえこれはIBJ全体の傾向で、年齢・地域・希望条件によって個人差があります。

この「120日」は、実務では逆算の基準になります。交際開始から4か月で結論を出す設計なら、1か月目は会う回数を作る、2か月目は生活の話、3か月目は将来の条件、4か月目に結論という配分になります。逆に言えば、1か月目に週1回会えていないと、そもそも判断材料が足りません。詳しい段取りは結婚相談所の流れ|入会から成婚後まで7段階と中央値9.2ヶ月の実態にまとめています。

お見合い結婚のメリット・デメリットを、対策つきで整理します

メリットとデメリットは、並べるだけではあまり役に立ちません。デメリットは設計で減らせるものと構造上どうしようもないものに分かれるので、その区別を入れて書きます。

メリット5つ

  • 結婚の意思がそろっている:「結婚する気があるのか」を確かめる段階が不要。パートナーエージェントの調査でも、お見合いのメリット1位は「結婚を前提に出会える」(45.7%)でした
  • 条件を先に確認できる:年収・勤務先・結婚歴・子どもの希望まで、聞きにくいことが書面で分かる
  • 身元確認がある:相談所では独身証明書・収入証明・本人確認書類などの提出が求められるのが一般的です(提出書類は相談所により異なります)
  • 断る・断られるが仲人経由:直接言わなくていいので、傷の浅さは恋愛より上だと感じます
  • 期間が短い:出会いから入籍まで約1.5年。年齢的な締切がある方には、この差は大きい

デメリット4つと、現場での減らし方

  • 気持ちが追いつく前に判断を迫られる(構造上の問題・減らしにくい):交際120日で結論という設計上、感情の立ち上がりが間に合わないことがあります。対策は「好き」以外の判断軸を先に決めること(次章)
  • 費用がかかる(設計で減らせる):総額を先に決め、活動月数で割って月額の上限を出します。試算は後述します
  • 断られる回数が多い(減らしにくい):成婚者は平均11人とお見合い。10人とはご縁がなかった、ということでもあります。受け止め方は交際終了の立ち直り方|11人に1人の確率と当日〜1ヶ月の行動プランを参考にしてください
  • 条件で見られる緊張感(設計で減らせる):プロフィールの書き方と写真で、条件以外の情報量を増やせます。「何をして休日を過ごすか」が具体的に書かれているだけで、会話の入口が変わります

「好きになれないまま進んでいいのか」への現場からの答え

冒頭のご相談に戻ります。お見合いの翌日、「悪い人ではないけれど、ときめかない」と連絡をくださる方は本当に多い。ここで自分を責めてしまう方も少なくありません。

でも、上の数字を見てください。交際期間の中央値が3〜4か月という設計の中で、恋愛と同じ熱量の感情が最初から湧くほうが、むしろ例外です。時間の使い方からして、感情の立ち上がりが間に合わない仕組みになっている。これは個人の欠陥ではなく、構造の話です。

そのうえで、私が担当した範囲では、仮交際で見るべきものを次の3つに整理してお伝えしています(統計値ではなく、現場での経験則です)。

  • 疲れないか:2時間一緒にいて、帰り道にぐったりしていないか。会話が続くかより、沈黙が苦しくないかを見ます
  • 予定を合わせたいか:次に会う日を決めるとき、気が進まないか、自然に手帳を開くか
  • 弱いところを見せられそうか:仕事の失敗や体調の話を、この人になら言えそうか

この3つが揃っていて、それでも「好き」という言葉が出てこないだけなら、3回目のデートまでは様子を見てよい、とお伝えしています。逆に1つ目で毎回ぐったりしているなら、期間を延ばしても変わらないことが多い印象です。

判断の言葉に迷う方向けに、そのまま使える例を挙げます。

❌「まだ好きかどうか分からないので、もう少し考えさせてください」(何を考えるのかが相手にも自分にも不明で、時間だけが過ぎます)

⭕「お人柄はとても安心できると感じています。ただ、お互いの生活のペースがどう合うかをもう少し知りたいので、次は平日の夜など普段に近い時間にお会いできませんか」(判断のために何を確かめたいかが明確で、相手も協力できます)

それでも結論が出ないときは、担当カウンセラーに「私は何が引っかかっているんでしょうか」と聞いてみてください。第三者に話すと、条件面の不満なのか、進むスピードへの不安なのかが分かれることがあります。3回目の進め方は婚活デート3回目の進め方|7割が5回以内で真剣交際、週単位の逆算で詳しく書きました。

その「うまくいかない」には、<br>必ず理由があります。

お見合い当日の流れ:服装・1時間の会話配分・NG話題・お会計・断り方

ここまでデータの話が続いたので、実際の1日の進め方を具体的に書きます。はじめてのお見合いで固まってしまう方は、だいたい「何を話すか」より「何分で何をするか」を知らないことが原因です。

服装:迷ったら「少し格上」に寄せる

  • 男性:濃紺・チャコールグレーのスーツに白かサックスのシャツ。靴は黒か濃茶の革靴で、必ず磨いておく。ノーネクタイでも構いませんが、ジャケットは着ていくほうが無難です
  • 女性:膝が隠れる丈のワンピースやきれいめのセットアップ。柔らかい色(ベージュ・くすみピンク・淡いブルー)は写真でも実物でも印象が穏やかに出ます
  • 共通:会場はホテルのラウンジが多く、周囲がフォーマル寄りです。カジュアルに外すより、少し整えすぎるほうが失敗しません。当日の気温に合わせた上着も忘れずに

1時間の会話配分(そのまま使える型)

時間 話すこと ねらい
最初の10分 会場までの道のり、天気、飲み物を決める 声と間合いに慣れる。ここで内容を詰めない
10〜30分 仕事の内容、休日の過ごし方、最近行った場所 相手が楽しそうに話す話題を1つ見つける
30〜50分 家族の雰囲気、住んでいる場所、生活のリズム 生活の実感を交換する。条件の詰問にしない
最後の10分 「またお会いできたら嬉しいです」と伝える 連絡先交換か、仲人経由の返事を確認する

この型のポイントは、30分すぎまで結婚の条件に入らないことです。私が見てきた範囲では、最初の10分で年収や結婚観に触れてしまった回は、ほぼ続きません。

避けたい話題

  • 年収・貯金額の深掘り(プロフィールに書かれた範囲を超えて聞かない)
  • 過去の恋愛歴・交際人数
  • 宗教・政治・持論の展開
  • 容姿や年齢についての評価(褒め言葉のつもりでも避けたほうが安全です)
  • 今、ほかに何人と会っているかという確認
  • 相手のプロフィール写真と実物の違いへの言及

お会計と、お見合い料

飲み物代は男性がまとめて支払う慣習が多く見られますが、相談所によって案内が異なります。「割り勘」「男性負担」「事前にどちらかが用意」など方針が決まっている場合があるので、当日の前に担当者へ確認してください。あわせて、相談所のプランによっては1回ごとのお見合い料(0〜1万円程度)が別途かかります。ここは総額に直結するので、契約前に必ず確認する項目です。

返事の出し方と、断り方

お見合い後の可否は、当日から翌日中に担当者経由で伝えるのが基本です。相手に直接断らないのがルールで、ここは相談所を使う利点のひとつだと思います。

断る側の言葉は、担当者に伝える内容なので飾らなくて構いません。「今回は見送りたいです。理由は〇〇です」と一言添えてください。理由を言葉にしておくと、次の申し込み条件の精度が上がります。「なんとなく」で終わらせると、同じタイプに何度も申し込むことになりがちです。

断られた側は、多くの相談所で理由が伝えられません。これは相手を守るためのルールで、悪意ではありません。11人に会って1人と成婚するのが平均値だと知っておくと、1回の見送りの重みは変わります。

お見合い結婚は幸せになれるのか:満足度データをどう読むか

ここも両論を並べておきます。

社会学の研究では、恋愛結婚のほうが結婚満足度が高いという報告が古くからあります(Xiaohe & Whyte 1990 ほか。中国での調査が有名です)。一方、日本の実務側の調査では、出会い方別の夫婦関係満足度が最も高いのは結婚相談所(6.80点)という結果も出ています(ナレソメによる調査、2024年9〜10月、有効回答554名)。

もうひとつ、経験者側の数字もあります。オーネットが2021年に公表した調査では、お見合い経験者の65.7%が「してよかった」と回答(男性76.5%/女性55.6%)。よかった理由の1位は「相手の条件を事前に知れて希望に合いやすかった」でした。男女差が20ポイント開いている点は見逃せません。同じ仕組みでも、受け取り方が男女で違うということです。

未経験者の意識では、20〜30代未婚男女の44.3%が「お見合いをしてみたい/してもいい」と答えた調査もあります(パートナーエージェント調査)。抵抗感は、世間で語られるほど強くないようです。

なぜ調査結果が逆を向くのか。私の解釈では、調査した国と年代が違うこと、そして日本側の調査は有効回答が数百名規模で、婚活サービス利用者に寄った母集団である可能性があることが大きいと思います。どちらも「出会い方が満足度を決める」証明にはなっていません。満足度を左右しているのは、おそらく出会い方そのものより、結婚前にどこまで具体的な生活の話をしたかのほうです。相談所は条件と生活設計の話を先にする仕組みなので、そこが効いている可能性はあります。ただしこれは検証された因果関係ではなく、現場での推測です。

お見合い結婚に向いている人・向きにくい人

「幸せになれるか」を一般論で決められないなら、自分の性質と設計が合うかで見るほうが現実的です。担当してきた方の傾向から整理します(経験則であり、当てはまらない方もいます)。

向いている 向きにくい(工夫が必要)
結婚の時期を自分で決めたい 気持ちが高まるまで判断を保留したい
職場や生活圏に出会いが少ない 複数の人と並行して会うのが苦しい
条件を先に確認しておきたい 条件の開示に抵抗がある
第三者の助言を受け止められる 人に口を出されるのが苦手
予定を前倒しで押さえられる 連絡や日程調整が後回しになりがち

右側に多く当てはまる方でも、進め方でかなり調整できます。たとえば並行がつらい方は、仮交際の人数を最初から2人までに決めておく。日程調整が苦手な方は、月初に「会える日」を4つ先に確保してから申し込みを始める。性質を変えるより、活動の設計を性質に合わせるほうが早い、というのが実感です。

条件と感情の折り合い:総額を先に決めると、条件は自然に絞れる

条件を緩められない方に、私がよくお願いするのは「希望条件を減らす」ではなく「いつまでに、いくらまでを先に決める」ことです。期限が決まると、条件の優先順位は自分で動きます。

そのために費用の見取り図を持っておいてください。結婚相談所の料金は次の式で見積もれます。

初期費用 + 月会費 × 活動月数 + お見合い料 × 回数 + 成婚料 = 総額

総額シミュレーション:自分の行動量で計算する

相場の羅列より、実際の行動量を入れた試算のほうが役に立ちます。IBJ成婚白書の平均値(お見合い11回・在籍9か月)を当てはめて計算してみます。

項目 相場 控えめ試算 標準試算
初期費用(登録料・入会金) 5万〜20万円 50,000円 100,000円
月会費 × 9か月 月5,000〜20,000円 10,000×9=90,000円 15,000×9=135,000円
お見合い料 × 11回 1回0〜10,000円 0円(無料プラン) 5,000×11=55,000円
成婚料 0〜30万円(相場5〜20万円) 50,000円 100,000円
総額 — 約19万円 約39万円

活動が長引くほど月会費の行が伸びます。仮に18か月かかれば、標準試算の月会費は27万円になり、総額は50万円を超えます。総額は「単価」ではなく「期間」で決まる——これが計算式にしてみると一番はっきりします。だからこそ、期限を先に決めることが費用の管理になります。

他の調査と突き合わせても、この幅はおおむね整合します。1年活動して成婚した場合の総額は、11社の比較で中央値288,900円、最安125,400円〜最高677,050円というデータがあります(ナレソメノートによる比較、2026年時点)。業界の情報サイトでは「1年で30〜60万円」という目安も示されています。なお、サポートをオンラインに絞った形態では総額1.6万〜2.5万円という調査もあり、サポート量と金額はおおむね連動していると考えてよいと思います。

民間相談所以外の選択肢も、費用の物差しとして知っておく

費用の桁を比べるうえで、自治体が運営する結婚支援センターも知っておく価値があります。たとえば愛媛県の結婚支援センターは男女とも2年間で1万円という料金体系を公表しており、民間とは費用の水準が大きく異なります。東京都や愛知県も同種の仕組みを運営しています。

もちろん、サポートの内容・紹介の仕組み・対象エリアはそれぞれ違いますし、どちらが優れているという話ではありません。ただ「有料のサポートに何を期待しているのか」を自分で言語化するための比較材料としては有効です。カウンセラーの伴走が要らないなら、費用は大きく下げられる。逆に、判断に迷いやすい自覚がある方が最安ルートだけで進めると、時間のコストで割高になることもあります。

金額は相談所ごとに大きく違い、改定もあります。必ず契約前に書面で確認してください。結婚相談所の契約は特定継続的役務提供にあたるため、契約書面の交付と中途解約の規定が法律で定められています。ここを説明できない相談所は避けたほうが無難です。無料で聞ける範囲は結婚相談所の無料は3種類|無料相談で聞く7つの質問と見分け方【2026】に整理しました。

よくある質問

Q. お見合い結婚とはどういうことですか?

A. 第三者(仲人・結婚相談所・親族など)の紹介で、結婚を前提に会うところから始まる結婚のことです。相談所の場合は「お見合い→仮交際→真剣交際→成婚」の4段階で進みます。現代は当事者の合意がなければ進まないため、会ったあとに気持ちが育って結婚する流れは恋愛結婚と変わりません。

Q. お見合い結婚の離婚率はどれくらいですか?

A. 出会い方別の離婚率を集計した公的統計はありません。よく見る「10%」は一次資料が確認できない数字です。民間調査では結婚相談所での成婚カップルが30代6.7%・40代14.8%という結果がありますが(ナレソメ総研、2025年2月、30〜49歳19,639名)、1社の調査であり参考値として扱ってください。

Q. お見合い結婚の離婚率が低いと言われるのはなぜですか?

A. 結婚前に年収・勤務先・結婚歴・子どもの希望まで開示したうえで進むため、生活面の意見の食い違いが起きにくい、という説明がよくされます。理屈としては筋が通りますが、これを裏づける比較統計は見当たりません。「低いとされている」以上のことは、現時点では言えないと考えています。

Q. お見合い結婚は離婚しにくいのですか?

A. 条件の確認量は多い一方、交際期間が短いため「暮らしてみて分かる部分」の検証量は恋愛結婚より少なくなります。プラスとマイナスが両方あるため、統計のない現状で「しにくい」と断言はできません。離婚率で選ぶより、短い期間で生活の実感をどこまで確かめられるかで判断することをおすすめします。

Q. 恋愛結婚とお見合い結婚の離婚率を比べた数字はありますか?

A. 比較できる公的統計はありません。よく対比される「恋愛結婚40%」は、その年の婚姻件数と離婚件数を割った比率の流用で、出会い方別の数字ではありません(令和7年は婚姻489,119組・離婚179,068組で約36.6%ですが、別の集団を割っているため「結婚した人の36.6%が離婚する」という意味にはなりません)。

Q. お見合い結婚は恋愛なしでもありですか?

A. 交際期間の中央値が3〜4か月という設計上、深い恋愛感情が固まる前に結婚を決める方は実際にいます。ただし「感情ゼロでよい」という意味ではありません。一緒にいて疲れないか、予定を合わせたいと思えるか。この2つが欠けたまま進むと、結婚後に無理が出やすい印象があります(経験則であり、統計値ではありません)。

Q. お見合い結婚のデメリットは何ですか?

A. 大きく4つです。①条件から入るため、気持ちが追いつく前に判断を迫られる ②登録料・月会費・お見合い料・成婚料など費用がかかる ③断る・断られる回数が恋愛より多い ④条件で評価される緊張感がある。IBJ成婚白書では成婚者が平均11人とお見合いしています。11人のうち10人とはご縁がなかった、ということでもあります。断られた経験の受け止め方は交際終了の立ち直り方|11人に1人の確率と当日〜1ヶ月の行動プランを参考にしてください。

Q. お見合い結婚は今どれくらいの割合ですか?

A. 2019〜2021年に結婚した初婚同士の夫婦で9.8%です(第16回出生動向基本調査に基づく集計。集計の区切り方により9.9%とする資料もあります)。同期間の「ネットで」は15.1%で、見合いを上回っています。

Q. お見合い結婚の割合は減り続けているのですか?

A. いいえ、直近は上昇しています。戦前の約69%から1980年代の2割前後、2010年前後の5%台まで下がりましたが、2019〜21年は9.8%まで戻り、2010年以降で約4.6ポイントの上昇です。同時期に「ネットで」も1.0%→15.1%と増えており、紹介・マッチング型の出会い全体が伸びている流れの中にあると読めます。

Q. お見合い結婚は総額いくらかかりますか?

A. 「初期費用+月会費×活動月数+お見合い料×回数+成婚料」で計算します。お見合い11回・活動9か月で試算すると、控えめで約19万円、標準で約39万円。1年活動の総額は11社比較で中央値288,900円(幅125,400〜677,050円)という調査もあります。金額と条件は相談所ごとに異なるため、契約前に書面で確認してください。

Q. お見合い当日の服装はどうすればいいですか?

A. 会場はホテルのラウンジが多いため、少しフォーマル寄りに整えるのが無難です。男性は濃紺かグレーのスーツ、女性は膝が隠れる丈のワンピースやきれいめのセットアップ。靴とバッグの手入れは、思っている以上に見られています。

この記事の要点と、次の一歩

  • お見合い結婚の割合は9.8%、「ネットで」は15.1%(第16回出生動向基本調査に基づく集計、2019〜21年結婚の初婚同士)
  • 推移は「減り続けている」わけではない。2010年前後の5%台を底に、直近は約4.6ポイント上昇
  • 「離婚率10%」の一次資料は確認できない。恋愛結婚の「40%」も婚姻件数と離婚件数の比の流用で、出会い方別の数字ではない
  • 出会いから入籍までは見合い約1.5年・恋愛約4.9年。相談所ではさらに短く、交際から約4か月(決断ピークは120日)、在籍期間の中央値は男性9.2か月・女性7.6か月(2025年 IBJ成婚白書)
  • 「好きになれない」は構造の問題。疲れないか/予定を合わせたいか/弱さを見せられそうか、の3点で仮交際を見る
  • お見合い当日は1時間の配分を決めておく。30分すぎまで条件の話に入らないほうが続きやすい
  • 総額は「初期費用+月会費×活動月数+お見合い料+成婚料」。お見合い11回・9か月で約19万〜39万円の試算。伸びるのは単価ではなく期間

数値はいずれも調査時点のもので、集計方法や年次により変わります。成果には個人差があり、特定の結果を保証するものではありません。

もし今、「条件は悪くないのに気持ちが動かない」で止まっているなら、次の一歩は相手探しではなく、自分の判断基準を言葉にすることです。何を優先しているのかが曖昧なままだと、何人会っても同じところで止まります。サイト内の婚活タイプ診断(10問・約3分)で傾向を整理してから、必要なら無料相談で状況を一緒に棚卸ししてみてください。

出典

  • 国立社会保障・人口問題研究所「第16回出生動向基本調査」(出会い方別の割合・推移・交際期間・入籍までの期間。本記事の数値は同調査に基づく報道・集計による)
  • 内閣府 男女共同参画白書 特-36図/厚生労働白書 図表1-3-9(恋愛結婚・見合い結婚の割合の推移。原典は出生動向基本調査)
  • 厚生労働省「令和7(2025)年 人口動態統計月報年計(概数)の概況」(婚姻489,119組、離婚179,068組、前年比+4,027組)
  • 日本結婚相談所連盟(IBJ)「2025年 IBJ成婚白書」(約2万人の会員データ。平均お見合い人数11人、交際約4か月、半年以内の成婚32.4%、意思決定のピーク120日、在籍期間中央値 男性9.2か月・女性7.6か月)
  • ナレソメ総研「結婚相談所成婚カップルの離婚率調査」(2025年2月、婚姻歴のある30〜49歳19,639名。民間1社調査のため参考値)
  • ナレソメ「出会い方別 夫婦関係満足度調査」(2024年9〜10月、有効回答554名。民間1社調査のため参考値)
  • ナレソメノート「結婚相談所の料金比較」(1年活動時の総額中央値288,900円、幅125,400〜677,050円。2026年時点の比較)
  • オーネット「お見合いに関する調査」(2021年。お見合い経験者の65.7%が「してよかった」、男性76.5%・女性55.6%)
  • パートナーエージェント「お見合いに関する意識調査」(20〜30代未婚男女の44.3%が「してみたい/してもいい」、メリット1位「結婚を前提に出会える」45.7%)
  • えひめ結婚支援センター(愛媛県)公表の利用料金(2年間1万円)/各自治体の結婚支援事業の公表資料
  • リクルート ブライダル総研「婚活実態調査」(2023年婚姻者のうち婚活サービス経由15.3%)

この記事を書いた人

さかとく

婚活サロン 彩星(さいせい)主宰/IBJ加盟結婚相談所 現役カウンセラー

IBJ加盟の結婚相談所で現役カウンセラーとして活動中。これまでに累計200名以上を担当し、今も第一線で数十名を並行サポートしているため、今の市場と現場を踏まえた助言ができます。ウェブマーケティングのライターとして培った「選ばれる見せ方」と、年間数千人の応募が集まる企業で人事部長として採用責任者を務めた「人を見極める視点」を、婚活に翻訳してお伝えしています。

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