
この記事でわかること
- 独身看護師の90%が「出会いがない」と回答する一方、婚活市場では人気上位という需給のズレ(各数値の出典・母集団の限界も本文に明記)
- 出会えない本当の原因は夜勤そのものではなく、予定を先に押さえられないことと相手の母集団の偏り
- 希望休の出し方から日程が流れたときの立て直しまで、シフトのサイクルに婚活を組み込む手順
- アプリ・パーティー・相談所を費用だけでなく「日程調整の負担」で比べた選び分けの基準(料金は各社公式で要確認)
運営者情報・広告表示:この記事は結婚相談所を運営する当社が書いています。記事内の「結婚相談所の料金相場」「無料相談」へのリンクは当社サービスへの案内であり、商品・サービスの紹介を含みます。そのうえで、当社サービスが向かないケースも同じ記事内に書いています。
看護師の方から「出会いがないのは夜勤のせいですよね」と言われることがよくあります。半分は当たっています。ただ、勤務時間の問題だけなら、日勤常勤に移った人はすんなり結婚できているはずです。実際はそうなっていません。時間そのものより、会える時間帯が読みにくいことのほうが、婚活では重くのしかかります。
ここが分かると、打ち手が変わります。
この記事は結婚相談所の現役カウンセラー「さかとく」が書いています
IBJ加盟相談所で今も数十名の会員を直接担当する現場経験をもとに、一般論ではなく「実際どうすればいいか」をお伝えします。
データで見ると、看護師の「出会いがない」は気のせいではない
まず、思い込みではないことを確認しておきましょう。レバレジーズ「看護のお仕事」が20〜40代の独身女性看護師892名を対象に行った調査では、恋人がいない人の90%が「現在の生活に出会いはない」と回答しています。年代別には30代で17.4%、20代前半と40代で11.1%、20代後半で0%が「出会いがある」と答えた、という内訳が公表されています。
ただしこの年代別の内訳は、各年代の有効回答数(n)が公表されていません。とくに「20代後半0%」のような数字は、母数が小さいほど極端に振れます。全体の90%という数字は傾向として受け取れますが、年代別の数字はあくまで参考値として見てください。調査の実施時期・年代別のn数・調査方法は、掲載元の原典で確認できる範囲にとどまります。
同じ調査で、独身看護師の78.7%が「30歳までに結婚したい」と答えたとされています。希望する年齢は決まっているのに、出会いだけが動かない。この落差が、焦りの正体です。
一方で、結婚相談所連盟IBJが2024年1月に公表した調査では、「結婚したい女性の職業」の1位が看護師(195票)でした。2位が保育士119票、3位が薬剤師113票です。ただしこれはIBJが自社の会員・ユーザー層を中心に集計した票数で、日本の男性全体を代表する調査ではありません。「男性一般が看護師を1位に選んでいる」と読むのは行き過ぎで、「婚活市場に出ている男性の間では上位に入りやすい」という程度に受け取るのが妥当です。
それでも、当人の実感は逆を向きます。「看護師になってからモテを感じた経験がない」という声は、相談の場でも本当によく聞きます。同種の調査で7割台という数字を見かけますが、出典が確認できたものではないため、本記事では数値としては扱いません。
需要はある。届いていないだけです。

「夜勤があるから出会えない」への、現場からの反論
よく言われる原因はだいたい決まっています。夜勤で生活が不規則、残業で飲み会に行けない、職場が女性ばかり、休日は寝て終わる。どれも事実です。ただ、この説明には抜けがあります。
当社では年間の新規相談のうち、だいたい1割前後が医療職の方です。そのなかで、日勤常勤に移った看護師の方から「勤務は落ち着いたのに、出会いの数は変わりませんでした」というご相談を受けることは珍しくありません。20代後半から30代前半の方に多い印象です。土日休みになっても、相手が見つかるわけではないからです。時間が空くことと、結婚を考えている異性と会えることは、まったく別の問題でした。
※この段落以降、本記事に登場する相談の様子は、個人が特定されないよう複数の事例をもとに内容を再構成したものです。特定の会員の成果や経過を示すものではありません。
本当に効いているのは、次の2つだと考えています。
ひとつは、予定を先に押さえられないこと。シフトは1か月単位で出るのが一般的で、そこから逆算しないと約束が立ちません。「来週の土曜どう?」に即答できない状態が続くと、相手の熱が冷めます。夜勤そのものより、返事の遅さが関係を止めているケースをよく見ます。
もうひとつは、出会う相手の母集団が医療関係に寄ること。職場恋愛は起きています。ケアネットが医師1,000人に行った調査では、職場内恋愛の経験が「ある」医師は47.8%、その相手の職業は看護師が54.2%で最多でした。これは医師側から見た数値で、看護師全体のうち何割に院内恋愛が起きるかを示すものではありません。それでも、看護師側の見え方は説明できます。院内で恋愛が起きていないのではなく、「起きた人はもう抜けている」だけなんです。残った側から見ると、職場は出会いのない場所に見えます。
つまり、必要なのは働き方を変えることではありません。読めないスケジュールを前提にしたまま回る仕組みに乗り換えることです。
看護師の婚活は、シフト提出のサイクルに組み込む
ここは一般論では役に立たないので、手順として書きます。婚活を「空いた日にやるもの」として扱うと、看護師の場合まず続きません。シフトが出る前の希望休の段階で、婚活の枠を作ってしまうほうが現実的です。
希望休の書き方から。「この日を休みにしたい」と一日だけ指定するより、月に2〜3日ぶん、日勤の翌日が休みになる日か連休の初日を候補にして出しておく。全部通らなくても、1つ残れば動けます。逆に避けたいのは、夜勤明けの当日と、深夜勤に入る前の日中です。会えなくはありません。ただ、こちらの集中力が落ちた状態での初対面は、お互いに損になります。二交代なら日勤明けの翌休日、三交代なら準夜勤前の午前中を短時間で、夜勤専従なら平日日中がほぼ全部使える——というのが、実際に組んでみたときの落ち着きどころです。
そしてシフトが確定したら、その枠を先に相手側へ渡す。「空いている日を教えてください」と聞かれる前に出してしまうほうが、話が早く進みます。
問題は、流れたときです。急な欠員の穴埋めで約束が消えることは、この仕事をしていれば普通に起こります。そのときに「また落ち着いたら」で締めると、たいてい落ち着きません。代わりの候補日を2つ、その場で出す。それだけで印象がまったく変わります。謝る文章を長く書くより、次の日付を出したほうが誠意として伝わる、というのが実感です。
ところで、夜勤専従の「平日日中がほぼ全部使える」という条件は、婚活では明確な強みです。ここは後で詳しく書きます。
看護師の婚活で使う3つの手段を、時間の観点で比べる
看護師と出会う場、あるいは看護師が出会う手段としてよく挙がるのは、婚活アプリ・婚活パーティー・結婚相談所の3つです。費用だけを並べた比較はどこにでもあるので、ここでは「読めないシフトの人が使えるか」という軸を足します。
| 費用の目安 | 日程調整の負担 | シフト勤務との相性 | |
|---|---|---|---|
| 婚活アプリ | 女性は基本無料の運営が多い(男性有料が一般的) | 全部自分でやる。やり取りが長引きやすい | 費用は最小。ただし返信が滞ると関係が切れやすい |
| 婚活パーティー | 1回ごとの参加費。会場・年代・男女で設定が異なる | 開催日に自分が合わせる | 希望休と開催日が合えば有効。平日開催は狙い目 |
| 結婚相談所 | 入会時費用+月会費+お見合い料等の組み合わせ。事業者差が大きい | 仲人・担当者が代行する運営が多い | 連絡の間隔が空いても話が止まりにくい運営を選べる |
金額の具体値については、比較メディアの掲載値をそのまま相場として示すのは適切でないため、この記事では範囲の断定を避けます。参考として当社の場合は、料金体系と各項目の金額を結婚相談所の料金相場|内訳と成婚データで出す総額見積もりに公開しています(当社サービスの案内です)。他社を検討する場合も、比較サイトの表ではなく各社公式サイトの料金ページを直接見て、入会金・月会費・お見合い料・成婚料の4つを個別に確認してください。同じ「相談所」でも、この4項目の組み方で総額は大きく変わります。
当社は結婚相談所を運営している立場なので、相談所に有利な書き方になりやすい点はあらかじめお伝えします。そのうえで書くと、費用だけを見るなら女性の場合アプリが最も安い。ここは動かせません。相談所を検討する意味があるのは、「自分で連絡を回し続けるのが物理的に無理」という状態にある人です。お見合いの日程調整を担当者が代行する運営であれば、返信が数日空いても話が止まりにくい。ただし仲介の手厚さは事業者ごとに大きく異なり、実質は自分で連絡するのと変わらない運営もあります。「相談所なら大丈夫」ではなく、入会前に日程調整を誰がどこまでやるのかを必ず確認してください。
期間の感覚も添えておきます。IBJの成婚白書2024では、成婚した方の在籍期間は中央値でおよそ9か月、交際期間はおよそ4か月でした。この数値は成婚退会者のみを母集団とした集計で、活動を続けている方や途中で退会した方は含まれていません。「入会すれば9か月で成婚する」という意味ではなく、成婚した人たちの内訳がこうだった、という読み方が正確です。成婚者の代表的な年齢は女性34歳・男性36歳とされています。
平日休みは弱点ではなく、使い方次第で武器になる
「土日に休めないので不利ですよね」というご質問は本当に多いのですが、私はここも通説のほうがずれていると思っています。
平日休みが合う職種は、思っているより広い。美容師、飲食、小売、シフト制のエンジニア、そして同じ医療職。土日休みの相手ばかりを見て「予定が合わない」と嘆くより、はじめから平日に動ける相手に絞ったほうが、会える回数は増えます。
実際の違いは、時間の取り方に出ます。土曜午後のお見合いは、どの会場も枠が詰まっています。11時か14時のどちらか、しかも2週間後、という提示になりがちです。平日の昼は事情が違って、10時台から15時台まで比較的自由に置けるので、「来週の火曜10時半」のような近い日付で決まることがあります。日程が決まるまでの往復が1回で済むかどうかは、シフト勤務の人にとってかなり大きい差です。
相手側の反応も、思ったほど悪くありません。平日昼に動ける男性は、そもそも自分の勤務が特殊だと分かっているので、こちらの勤務形態を説明しなくても察してくれます。「夜勤があるので」と毎回前置きする疲れが、そもそも発生しない。ただ、平日に動ける相手の絶対数は土日より少ないので、会える回数が必ず増えると約束はできません。数より、日程が流れにくいことの効果が大きい、という理解が近いと思います。
希望の条件をどこまで動かすかで迷ったら、婚活に疲れたと感じたら|疲れる時期と、続けた人の活動期間も参考になるはずです。
「看護師だから」で選ばれていないかを確かめる
人気上位という数字には、注意して見るべき中身があります。先ほどのIBJの調査で、看護師が選ばれる理由として挙がったのは「資格職で転職しやすい」「どこでも働ける」「安定している」でした。恋愛感情ではなく、安定志向です。
条件面ばかりを見られている気がする、という違和感を口にされる方は少なくありません。仮交際に進んだあとで「共働き前提で家計を任せたい」という話ばかりになり、こちらの働き方の希望はほとんど聞かれなかった——という相談も、ときどきあります(前述のとおり、複数の事例をもとに再構成した内容です)。
見分けるのは難しくありません。仮交際の早い段階で、次の3つを聞いてみてください。
- 「私が夜勤を続けた場合、生活はどうなると思いますか」(勤務の実態に関心があるか)
- 「もし私が日勤だけに変えたいと言ったら、どう思いますか」(収入が下がる前提を受け止められるか)
- 「家事や家のことは、どう分けたいですか」(安定を求めるだけの人は具体的に答えられない)
答えの正解を探す質問ではありません。あなたの職業ではなく、あなたの生活に興味があるかを見るための質問です。3つとも一般論で返ってくるようなら、少し慎重に進めてよいと思います。年収の話も同じで、賞与込みで平均約519万円(厚生労働省「令和6年 賃金構造基本統計調査」の職種別集計より、職種「看護師」・男女計・年齢計・企業規模計の年収換算額)という水準は、相手によっては負担に感じられます。この数字は性別・年齢・勤務先の規模で大きく上下するので、ご自身の実額とは一致しないのが普通です。ここは早めに触れておいたほうが、あとで揉めません。
身バレを避けるための、最低限の線引き
これはあまり書かれないので、はっきり書いておきます。婚活の場で勤務先の病院名を早い段階で伝えるのは、避けたほうがいい。一般に、勤務先が特定されると、私生活に影響が及ぶ可能性があります。看護師は勤務先が分かれば在館している時間帯まで推測されやすい職種なので、なおさらです。
実務的な線引きはこの程度で足ります。職業欄は「医療職」または「看護師」まで。地域は市区町村レベルまで。病院名と勤務病棟は、真剣交際に進んでからで十分です。相手の身元確認がある場かどうかで安心度は変わりますが、確認の仕組みがある場でも、自分から早く出す必要はありません。
よくある質問
Q. 結婚したら夜勤は続けられますか。
続けている方も、日勤に移る方もいます。大事なのは、どちらを選ぶかを交際中に相手と話しておくことです。夜勤手当がなくなると収入は変わりますから、家計の前提が揺れます。ここを曖昧にしたまま進むと、結婚後に食い違いが出やすくなります。
Q. 院内恋愛は現実的に期待できますか。
起きてはいます。ケアネットが医師1,000人を対象に行った調査では、職場内恋愛の経験がある医師は47.8%、うち相手が看護師というケースが54.2%でした。ただしこれは医師側の回答であり、看護師側で院内恋愛がどのくらい起きているかを示す数値ではありません。看護師の側から読み替えると、「院内での縁は成立しているが、成立した人は交際・結婚の側へ抜けていく」ということです。今この記事を読んでいる状況が続いているなら、待つだけの戦略は分が悪いと考えたほうが現実的です。
Q. 何歳までに動き始めるべきですか。
年齢の線を引く言い方は好きではないのですが、参考値として。厚生労働省「令和6年 人口動態統計」によると、平均初婚年齢は夫31.1歳・妻29.8歳です。IBJの成婚白書2024では、相談所での成婚者の代表的な年齢は女性34歳とされています(成婚退会者のみの集計です)。在籍期間の中央値が約9か月であることを踏まえると、希望する結婚時期から1年ほど前倒しで動き出す計算になります。ただし進み方には大きな個人差があり、この期間で結果が出ることを保証するものではありません。
今日決められることは、ひとつだけでいい
出会いがないのは、あなたの努力不足ではありません。調査では9割が同じことを感じていて、しかも婚活市場では上位に挙がる職業。構造の問題です。
だからこそ、変えるのは気合いではなく段取りのほうです。次のシフト希望を出すときに、婚活用の枠を2つだけ入れてみてください。相手を探すのはそのあとで間に合います。枠がないまま手段を増やしても、結局どれも動きません。
自分の状況だとどの手段が現実的なのか整理したい場合は、無料相談で勤務形態を前提にした進め方を一緒に考えることもできます(当社が運営する結婚相談所の無料相談です)。所要時間は60分程度、シフトの出方を伺いながら会える枠の作り方と手段の向き不向きを整理する場で、その場でのご入会をお願いすることはありません。進め方が見えていれば、それだけで十分です。
