
この記事でわかること
- 結婚相談所の料金は総額30〜50万円が目安(参考値)。内訳は初期費用10〜30万円・月会費13,000円前後・成婚料0〜22万円で、金額は各社公式サイトで要確認
- IBJ成婚白書の在籍期間中央値(男性9.2ヶ月・女性7.6ヶ月)をもとにした価格帯別の総額シミュレーション表を掲載。実在社ではないモデルケース
- IBJ加盟店は原則として同一の会員データベースを閲覧できるため、価格差は主にサポート体制の差。月会費より「担当者と話せる回数」で選ぶ
- 中途解約は特商法第49条等に基づき上限が定められている(開始前3万円/開始後は2万円か残額20%の低い方+提供済み役務の対価)。詳細は契約書面と消費者庁の公表内容で確認
この記事は結婚相談所彩星(IBJ加盟)が執筆・運営しています。自社サービスの紹介を含みます。
結婚相談所の料金は、1年前後の活動で総額30〜50万円が一つの目安とされています(複数の比較メディアが挙げる参考値)。内訳は初期費用10〜30万円、月会費5,000〜2万円、成婚料0〜22万円。この3つを足した金額が、あなたが実際に払う額になります。
ただ、この「30〜50万円」という数字だけを見て安心も落胆もしないでください。総額を決めているのは料金表ではなく、あなたが何ヶ月在籍するかだからです。ここを外すと、月会費が3,000円安い相談所を選んだのに総額のほうは高くなる、という逆転が普通に起きます。
この記事は結婚相談所の現役カウンセラー「さかとく」が書いています
IBJ加盟相談所で今も数十名の会員を直接担当する現場経験をもとに、一般論ではなく「実際どうすればいいか」をお伝えします。
結婚相談所の料金の内訳は4つ|それぞれの相場
まず、お金がかかるタイミングを分解します。相談所の料金体系は会社ごとにバラバラに見えますが、項目自体はほぼ共通です。
| 費用項目 | 相場(参考値) | 支払うタイミング |
|---|---|---|
| 入会金・登録料(初期費用) | 10万〜30万円 | 契約時に一括 |
| 月会費 | 5,000円〜2万円(目安13,000円前後) | 毎月 |
| お見合い料 | 0円〜1万円/回 | お見合いが成立するたび |
| 成婚料 | 0円〜22万円 | 成婚退会時 |
※上記は各社が公開している料金表や比較媒体の掲載情報から整理した参考値です。料金は改定されることがあるため、契約前に必ず各社公式サイトの最新の料金表をご確認ください。
初期費用は小規模な相談所で10万円前後、大手で20〜30万円というのが、料金表を見比べたときの実勢です。月会費については13,000円前後を目安として挙げる調査もありますが、算出の母数や調査時点まで公表されていないものも多く、あくまで参考値として扱うのが安全です。それでも「その金額より極端に高い/安いのは、何のサポート料なのか」を面談で聞く材料にはなります。
幅がいちばん大きいのは成婚料。0円としている相談所もあれば、220,000円に設定している大手もあります。ここは総額への影響が大きい項目なので、金額と条件を公式サイトで直接確認してください。
お見合い料については、ここ数年で月会費に含めて「無料」とする相談所が増えました。お見合いを申し込むたびに数千円が飛ぶ体系だと、どうしても申し込みに慎重になります。それが婚活のブレーキになるという判断が、業界側にも広がってきた結果でしょう。

【総額シミュレーション】結局いくら払うのか
計算式はシンプルです。
総額 = 初期費用 + 月会費 × 在籍月数 + お見合い料 × 回数 + 成婚料
ここで多くの記事が「1年活動した場合」と置きますが、実データはもう少し短い。株式会社IBJが公表している「2025年版 IBJ成婚白書」によると、在籍期間の中央値は男性9.2ヶ月・女性7.6ヶ月、お見合い回数は11回、交際期間は約4ヶ月。32.4%が半年以内に成婚した、とされています。
中央値というのは、半数がこれより短く、半数がこれより長い、という境目の値です。平均値ではありません。つまり9.2ヶ月を超える人も半分いる、ということ。以下の数値は白書の公表内容に基づくものなので、引用される場合は原典(IBJの公表資料)をご確認ください。
この数字を使って、3つの価格帯で総額を出してみます。
| 低価格帯 (オンライン型) |
中価格帯 (一般的な仲人型) |
高価格帯 (大手・手厚型) |
|
|---|---|---|---|
| 初期費用 | 5万円 | 15万円 | 30万円 |
| 月会費 | 1万円 | 13,200円 | 2万円 |
| お見合い料 | 0円 | 0円 | 5,000円×11回 |
| 成婚料 | 0円 | 15万円 | 22万円 |
| 男性・9.2ヶ月で成婚 | 約14.2万円 | 約42.1万円 | 約75.9万円 |
| 女性・7.6ヶ月で成婚 | 約12.6万円 | 約40.0万円 | 約72.7万円 |
| 2年かかった場合 | 約29万円 | 約61.7万円 | 約105.5万円 |
※この表は実在する特定の相談所の料金ではなく、相場から組んだモデルケースの試算です。低価格帯=面談を絞ったオンライン完結型、中価格帯=仲人が個別に付く中小規模、高価格帯=大手の手厚いコースを想定しています。お見合い料はいずれのケースも11回で計算しました。実際の金額は相談所ごとに異なるため、契約前に必ず公式の料金表でご確認ください。
この表で見てほしいのは、男女の差ではありません。中価格帯で9.2ヶ月なら約42万円。同じ相談所で2年かかると約62万円です。活動が1年延びるだけで15万円以上増える。一方、価格帯を1ランク下げて浮くのは、中価格帯から低価格帯へ移って約28万円。期間の差は、価格帯の差と同じオーダーで効いてくるということです。料金表だけを睨んでいると、この軸が視界から消えます。
「結婚相談所の費用は女性のほうが安いのでは」というご質問もよくいただきますが、IBJ加盟店では男女ほぼ同額が基本です。差が出るとすれば、女性限定の割引プランがあるか、そして上の表のとおり在籍期間の中央値が1.6ヶ月ほど短いこと。金額にして数万円の差です。
安さで選ぶと遠回りになる、たった一つの理由
ここが今回いちばんお伝えしたいところです。
IBJ加盟の相談所は、原則として同一の会員データベースを閲覧できます(加盟店の種別や各社の運用により、一部異なる場合があります)。IBJは2024年7月に会員数9万人突破を公表しており、現在も数万人規模の会員が登録されています。会員数は変動するので、最新の数字は公式サイトでご確認ください。ともあれ、月会費8,000円の相談所に入っても、月会費2万円の相談所に入っても、画面に出てくるお相手の顔ぶれが大きく変わるわけではない。
では、その差額は何に払っているのか。主にサポート体制の差だと考えています。
ここで一般によく言われる「サポートが手厚いほど良い」という話に、少し異論を挟ませてください。手厚さの中身は相談所によってまるで違います。お見合いの申し込み代行をしてくれること、写真スタジオを紹介してくれること、それらは確かにサポートですが、活動が止まる原因を直接ほどくものではありません。
現場で活動が停滞している方の話を伺うと、詰まっているのはたいてい同じ場所です。お見合いは組めているのに仮交際に進まない、あるいは仮交際までは行くのに3回目のデートで終わる。ここで必要なのは代行ではなく、「直前のお見合いで何が起きたか」を一緒に振り返って次の一手を変える作業です。
たとえば振り返りで私が最初に確認するのは、当日の会話でお相手の話にいくつ質問を返せたか。ご自身の話は丁寧にできているのに、返す質問がほとんどなかった――というケースは珍しくありません。そこが見えれば、次のお見合いで変えることは一つに絞れます。この地味な作業に時間を割いてくれる担当者がいるかどうかで、在籍期間は数ヶ月単位で変わってきます。
※個人が特定されないよう、複数の事例をもとに内容を再構成しています。
だから料金表を比べるときは、月会費の数字の隣に「この金額で、月に何回・どれくらいの時間、担当者と話せるのか」を書き足してみてください。そこが空欄の相談所は、安くても総額では高くつく可能性があります。
入会前に整理しておくべきことは、結婚相談所に入会する前に考えておくべき3つのことにまとめています。料金の比較と並行して目を通しておくと、面談での質問が具体的になります。
料金表に載っていない「もう一つの費用」
見落とされがちなのが、相談所に払わないお金です。IBJ成婚白書のデータ(お見合い11回、交際期間約4ヶ月)から積み上げると、こうなります。
- お見合いの会場代:ホテルラウンジやカフェで1回1,000〜2,500円。11回で1.1万〜2.8万円程度
- プロフィール写真:10,000〜50,000円。ここは削らないほうがいい出費です
- 交際期間のデート代:約4ヶ月分。金額は人により大きく変わります
- 服装・身だしなみ:スーツやジャケットの新調が必要な方も
- オプション:お見合い同行10,000〜30,000円、婚活セミナー3,000〜10,000円など
写真を「削らないほうがいい」と書いたのには理由があります。お見合いが組めないという相談を受けたとき、真っ先に見直すのがプロフィール写真だからです。申し込みが通らない状態が続けば、その分だけ在籍期間が延びて月会費が積み上がる。数万円を惜しんで数ヶ月を失うのは、総額で見ると割に合いません。
逆に、結婚後の負担を軽くする公的な制度もあります。結婚新生活支援事業は、新婚世帯の新居の家賃・敷金・礼金・引越費用などを対象に、自治体が費用の一部を補助する制度です。結婚相談所の料金そのものは対象外なので、婚活費用が戻ってくるわけではありません。ただ、結婚後にかかる初期費用が軽くなる分、婚活にあてる予算は組みやすくなります。年齢・所得などの要件があり、実施している市町村や補助の上限額も年度ごとに見直されます。お住まいの自治体名で最新の要件を調べてみてください。
初期費用の支払い方法|一括か、分割か
初期費用が20〜30万円となると、支払い方法も現実的な論点になります。銀行振込の一括のみという相談所もあれば、クレジットカード払いに対応しているところ、提携ローンや自社の分割払いを用意しているところもあります。
分割にすれば月々の負担は下がりますが、手数料が上乗せされる場合があり、総額としては増えます。面談では「支払い方法の選択肢」「分割にした場合の手数料」「月会費の引き落とし方法」の3点を確認しておくと、契約後に慌てません。信販会社を挟む分割契約になる場合、途中解約の手続きが相談所と信販会社の二段階になることもあります。ここは口頭ではなく、書面での説明をお願いしてください。
料金トラブルを避けるために|契約前に必ず確認すべき2つのこと
1. 成婚料を払う「成婚」の定義
同じ22万円でも、支払う条件が違います。IBJの定義は「お二人で結婚の意思を確認したとき」ですが、相談所によっては真剣交際に入った時点で成婚扱いとするところもある。前者と後者では、払ったあとに関係が続かなかった場合のリスクがまるで違います。
「御社では、いつの時点で成婚料が発生しますか」。この一言を面談で聞くだけです。詳しくは結婚相談所の成婚の定義とは|入籍とは違う3タイプを解説で整理しています。
2. 途中でやめたときの費用はどうなるか
結婚相手紹介サービスは、特定商取引法の「特定継続的役務提供」に該当します(契約金額5万円超・期間2ヶ月超が対象)。同法第49条および同法施行令に基づき、クーリング・オフと中途解約のルールが定められています。
- クーリング・オフ:法定の契約書面を受け取った日を1日目として8日以内であれば、無条件で解除できます。書面に記載不備がある場合は、8日を過ぎても解除できることがあります。
- 中途解約(サービス提供開始前):相談所が請求できる額の上限は3万円とされています。
- 中途解約(サービス提供開始後):「2万円または契約残額の20%に相当する額のいずれか低い額」+すでに提供された役務の対価が上限とされています。
ただし、入会金相当額の扱いなど政令で定める区分があり、実際の精算額は契約の内容によって変わります。ご自身のケースに当てはめる際は、必ず契約書面の記載と、消費者庁が公表している特定商取引法ガイドの内容をご確認ください。上限を超える違約金を定めた条項は無効とされています。
料金の話をするとき、返金条件まで丁寧に説明してくれるかどうかは、その相談所の姿勢がいちばん出る場面だと感じています。契約時の注意点は結婚相談所でトラブルも!契約時に注意すべきポイントとは?にまとめました。
この料金を払う価値がある人/ない人
正直に書きます。相談所は誰にとっても最適な選択肢ではありません。
払う価値がありやすい方
- 結婚の意思が固まっていて、1年前後で決着をつけたい
- 相手の独身証明書・収入証明が確認された状態で会いたい
- 自分の進め方を客観的に指摘してくれる相手が欲しい
- アプリで会えるが、交際に発展せず消耗している
共通しているのは、「会う相手がいない」ことより「会ったあとが進まない」ことに困っている点です。相談所の費用は、出会いの数ではなく、その先を詰める時間に対して払うものだと考えたほうが納得しやすい。アプリで消耗している方ほど、ここの差を実感されます。
いったん見送ったほうがいい方
- 「結婚するかどうか」自体をまだ決めかねている
- 数ヶ月以内に転職・転居など生活の大きな変化を控えている
- 初期費用を払うと生活が苦しくなる
- まず恋愛経験を積みたい段階にある
この4つに共通するのは、活動が途中で止まりやすいことです。初期費用を払った直後に動けなくなると、月会費だけが出ていく期間が生まれます。転職や転居の予定が固まっていない段階でご相談に来られた方に「それが決まってから始めましょう」とお伝えするのも、同じ理由からです。始めどきを外すと、費用だけが先に出ていきます。
婚活サービス(相談所・アプリ・婚活パーティー等)を経由した結婚は、2023年に結婚した人のうち15.3%というリクルート ブライダル総研の婚活実態調査の結果があります。調査年版と母集団の定義は原典をご確認ください。相談所はそのうちの一部にすぎません。合わない時期に無理に始めるより、条件が整ってから動くほうが結果的に総額は安く済みます。
彩星では、料金の話をする前に「今が始めどきなのか」から一緒に整理する無料相談を行っています。見送るという結論になっても構いません。無理な勧誘はしない方針です。
よくある質問
Q. 結婚相談所の料金は結局いくらですか?
A. 1年前後の活動で総額30〜50万円というのが一つの目安。オンライン型なら10万円台に収まることもありますし、大手の手厚いコースだと60〜80万円になることもあります。幅が広いんです。理由は単純で、在籍期間で総額が動くから。料金表の金額だけで判断しないでください。なお各社の料金は改定されるので、金額は必ず公式サイトでご確認を。
Q. 料金の平均額を教えてください。
A. 項目別の目安は、初期費用10〜30万円、月会費13,000円前後(参考値)、成婚料0〜22万円。これにIBJ成婚白書の在籍期間中央値(男性9.2ヶ月・女性7.6ヶ月)を掛け合わせると、中価格帯で40万円前後という計算になります。平均ではなく中央値を使っている点はご留意ください。
Q. 男性と女性で料金は違いますか?
A. IBJ加盟店では基本的に同額です。女性限定の割引や20代割を設けている相談所はあるので、該当する方は確認を。総額では在籍期間の差で女性がやや少なくなる傾向があります。
Q. 月会費が安い相談所はサポートも薄いですか?
A. 一概には言えません。オンライン型は面談を絞る代わりに価格を抑えていて、自分で進められる方には合理的な選択です。見るべきは価格そのものではなく、「担当者と話せる回数と時間」が契約前に明示されているかどうか。ここが曖昧なまま安い、というのがいちばん困ります。
比べるべきは金額ではなく「1ヶ月あたりの進み方」
ここまで読んで、料金表の見方が少し変わったでしょうか。
総額を決めるのは価格ではなく期間です。そして期間を縮めるのは、お見合いの数ではなく、うまくいかなかった回をどう次に活かすかという地味な作業。IBJの公表データで交際期間が約4ヶ月と出ている以上、お見合いから真剣交際までにどれだけ迷わず進めるかが総額に直結します。
次の一歩として、気になる相談所を2〜3社ピックアップし、それぞれに同じ3つの質問をぶつけてみてください。「月に何回、どれくらい担当者と話せますか」「成婚料はどの時点で発生しますか」「途中解約の場合の返金はどうなりますか」。この3つに具体的に答えられる相談所なら、料金の妥当性は自分で判断できるはずです。
比較の軸をもう少し細かく持ちたい方は結婚相談所のおすすめは会員数で選ばない|連盟と担当者で決まるを、初回面談で何を話すか決めておきたい方は結婚相談所の初回カウンセリングでは大きく2つのことを詰める!をあわせてどうぞ。活動の進み方には個人差があります。だからこそ、平均値ではなく自分の場合の見積もりを立てることから始めてください。
