婚活を始める前

婚活のセカンドオピニオンとは|辞めずに第三者へ相談する手順

婚活のセカンドオピニオンとは|辞めずに第三者へ相談する手順

この記事でわかること

  • セカンドオピニオンは乗り換えと別物。今の相談所に在籍したまま、第三者に活動内容を見てもらう方法です
  • 判断の軸は他人の平均値ではなく自分の活動記録。お見合い申し込み・成立・仮交際のどの段階で止まっているかで打ち手が変わります
  • 相談前に用意する「婚活のカルテ」6点。活動期間・申し込み数・成立数・仮交際が終わった回数・写真・年齢レンジ
  • 中途解約では、提供済みサービスの対価に加えて上限付きの違約金(開始後は2万円か残額の20%の低いほう)が請求されます

婚活のセカンドオピニオンとは、今の結婚相談所を辞めずに、第三者へ活動内容を見てもらうことです。乗り換えとは別物で、目的は「相談所が合わないのか、自分の申し込み方が合っていないのか」を切り分けること。判断材料は感覚ではなく、申し込み件数とお見合い成立数という自分の活動記録です。

この記事は結婚相談所の現役カウンセラー「さかとく」が書いています

IBJ加盟相談所で今も数十名の会員を直接担当する現場経験をもとに、一般論ではなく「実際どうすればいいか」をお伝えします。

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「半年で1件もお見合いが決まりません」という相談から始まる

入会して半年。お見合いの申し込みは出しているのに、成立の連絡が来ない。担当カウンセラーに聞いても「数を出しましょう」としか返ってこない。このまま続けていいのか、それとも相談所を変えるべきなのか——。

こうしたご相談は珍しくありません。そして話をうかがうと、多くの方が最初から「辞めるか、続けるか」の二択で悩んでいます。現場では、止まっている理由をご本人が「相性」の一語で説明しようとするケースをよく見ます。相性の問題かどうかは、活動記録を並べてみないと分からないのですが。

でも、その前にもう一つ選択肢があります。

それが婚活のセカンドオピニオンです。医療で「主治医を変えずに別の医師の意見を聞く」のと同じで、今の相談所に在籍したまま、外部の仲人やカウンセラーに活動内容を見てもらうという方法。結婚相談所の活動は、お見合い → 仮交際 → 真剣交際 → 成婚という段階を踏みますが、どの段階で止まっているかによって打ち手はまったく違います。冒頭のケースなら「お見合いが成立しない」段階の問題であって、相談所との相性の問題とは限りません。

この記事では、その切り分けの手順と、相談先の選び方をまとめます。

セカンドオピニオンと乗り換えの違いを、結婚相談所の活動段階の上に重ねて示す図
セカンドオピニオンと乗り換えの違いを、結婚相談所の活動段階の上に重ねて示す図

セカンドオピニオンと乗り換えは違う|在籍したまま意見だけ聞ける

ネット上の記事の大半は「合わないなら乗り換えよう」という結論になっています。ただ、乗り換えには見落とされがちな問題があります。

IBJ(日本結婚相談所連盟)に加盟する相談所は4,000社を超えています(IBJのプレスリリースより。社数は時点により変動します)。同じIBJ加盟の相談所へ移った場合、紹介の土台になる会員データベースは基本的に同じものです。つまり、出会える相手の顔ぶれは大きくは変わりません

ただし「まったく同じ」でもない。コネクトシップなど連盟をまたいで相互に申し込みができる仕組みを併用している相談所もありますし、月あたりの申し込み可能件数やお見合い料の設定は相談所ごとに違います。変わるのはサポートの中身と、こうした運用まわり。会える相手が総入れ替えになるわけではありません。

「今の相談所では出会えないから移りたい」という動機だと、移った先でも同じ壁にぶつかります。ここを整理しないまま動くのがいちばんもったいない。

項目 セカンドオピニオン 乗り換え(転籍)
今の相談所 在籍したまま 退会・解約が必要
費用の目安 1回5,000〜10,000円程度(無料の相談所もあり) 新たに登録料など10〜30万円が中心
止まる期間 なし(活動を続けながら) 手続きと再登録で数週間空くことも
向いている状況 何が原因か自分でも分からない 原因が特定でき、今の相談所では解決できないと分かっている

費用の目安は、仲人やアドバイザーへの個別カウンセリングの一般的な相場と、結婚相談所の初期費用相場をもとにした参考値です。相談所ごとに大きく異なるため、必ず各社の公式サイトで確認してください。

相談所が悪いのか、自分の設定が悪いのか|活動段階で切り分ける

「うちの進み方は遅いのでしょうか」。これも本当によく聞かれます。答えを出すには、比べるための物差しが要ります。

IBJが公表した「2025年 IBJ 成婚白書」では、成婚した方の代表像は男性35歳・女性33歳、平均11回のお見合いを経て、交際開始から約4ヶ月(124〜125日)で結婚を決断しています。在籍期間の中央値は男性約9.2ヶ月・女性約7.6ヶ月。ここまでは出典のはっきりした数字です。

一方で、お見合いの成立率については、一次資料まで確認できる公表値が見当たりませんでした。業界メディアが数%台の具体的な数字を挙げていますが、孫引きの域を出ないため、この記事では判断の軸に使いません。押さえておくべきなのは複数件の申し込みに対して成立は1件前後というのが業界の一般的な感覚——出した分だけ成立するものではない、という前提だけです。

そして、この感覚を自分の適正値として使うことはできません。成立率は年齢・性別・地域・希望条件によって数倍単位で変わります。平均値の逆数を計算して「自分は下回っている」と落ち込むのは、統計の使い方としても心の使い方としても割に合わない。見るべきは他人の平均ではなく、自分がどの段階で止まっているかです。

あなたの状況 読み取れること 先に手を打つ場所
3ヶ月で申し込みが数十件に届かない 母数が足りていない 申し込み件数を増やす。相談所の問題ではない可能性が高い
申し込みを100件近く出して成立が0〜数件 選ばれる前の段階で止まっている 写真・プロフィール文と、申し込む相手の年齢レンジ
お見合いは成立するが仮交際に進まない 会ってからの印象で止まっている 当日の服装・話し方・お礼の連絡の速さ
仮交際は始まるが3回目までに終わる 交際の進め方の問題 デートの組み立てと、担当への相談の頻度
在籍1年超で仮交際経験ゼロ 複数の段階が同時に詰まっている ここで初めて第三者の目が必要な段階

これらは目安であり、年齢・地域・希望条件によって適正値は変わります。表に当てはまらない=失敗ではありません。むしろ「どこで止まっているか」が言葉にできた時点で、相談の質は大きく上がります。写真の段階で止まっているなら、結婚相談所の写真で申し込みが来ない5つの理由|NG例と準備を先に読んだほうが早いはずです。

セカンドオピニオンに持っていく「婚活のカルテ」6点

医療のセカンドオピニオンでは、主治医の紹介状と検査データを持参するのが前提です。何も持たずに行っても、新しい医師は判断できません。

婚活も同じ。「うまくいかないんです」だけでは、相手も一般論しか返せません。次の6点をメモかスクリーンショットで用意してください。所要時間は30分ほどです。

  1. 活動期間(入会した年月と、休会していた期間)
  2. お見合い申し込み件数(自分から出した数と、受けた数を分けて)
  3. お見合い成立数と実施数(成立したが日程が合わず流れた分も分けて)
  4. 仮交際の件数と、それぞれ何回目で終わったか
  5. プロフィール写真とプロフィール文(実際に掲載されている状態のもの)
  6. 申し込む相手に設定している年齢レンジと条件

特に4番目。「3回目のデートで毎回終わる」と「1回目で終わる」では、原因がまったく別のところにあります。回数まで書き出せている方は、それだけで相談が具体的になります。

この6点がそろっている相談は、最初から具体的なところを話せます。逆に手ぶらで来られると、最初の30分が状況の聞き取りだけで終わってしまう。一般論しか返ってこなかったという不満の何割かは、渡した情報が一般論だったことに原因があります。

数字が分からない場合は、担当カウンセラーに「これまでの活動記録を確認したい」と伝えれば出してもらえることがほとんどです。切り出しづらければ、こんな言い方があります。

「これまでの申し込み数とお見合い成立数を、自分でも振り返っておきたいので教えていただけますか」——乗り換えを疑われる言い方を避けつつ、必要な数字だけ受け取れます。

その「うまくいかない」には、<br>必ず理由があります。

「無料相談で意見をもらえばいい」は半分正解|相談先は利害で選ぶ

ここが、この記事でいちばんお伝えしたいところです。

婚活の悩みを第三者に聞いてもらう先として、まず思い浮かぶのは他社の無料カウンセリングでしょう。実際そう勧める記事も多い。ただ、無料相談は本来「入会を検討する方のための場」です。相手にとっては営業の機会でもあります。だからこそ、あなたの活動を「今の相談所が悪い」という方向で読み解く動機が、構造として存在します。

悪意の話ではありません。乗り換えを勧める記事の多くが乗り換え先である相談所自身によって書かれている、という構造の話です。当サイトも結婚相談所ですから、この点は同じ立場だと明記しておきます。

では、受け取った意見が妥当かどうかをどう見分けるか。「今の相談所のサポートが弱いですね」と言われたときに、こちらから返す質問を三つ用意しておいてください。

  • 「その判断は、私のどの数字から言えますか」——申し込み件数も成立数も見ないまま「サポートが弱い」と言えてしまうなら、根拠は活動記録ではなくトークです。
  • 「今の相談所のままで直せる部分はどこですか」——ひとつも挙がらないのは不自然。写真もプロフィール文も年齢レンジも、在籍したまま直せる項目です。
  • 「御社に移った場合、私が申し込める相手は具体的にどう変わりますか」——同じ連盟の内側なら、答えにくいはずの質問。ここで会員データベースや申し込み枠の話が出てこないなら、判断材料が足りません。

三つとも、答えの内容より答え方を見るための質問です。数字に触れずに結論だけ返ってくるなら、その意見はいったん保留でいい。逆に「まず写真から直しましょう、移籍はその後で考えてください」と言われたら、その相手は信用に値します。

結婚相談所のカウンセラーが合わないとき|担当変更とセカンドオピニオンの使い分け

意外に思われるかもしれませんが、まず試す価値があるのは今の担当への相談のしかたを変えることです。「うまくいきません」ではなく、カルテ6点を出したうえで「お見合いが成立しない状態が続いているのですが、写真と年齢レンジのどちらから直すべきでしょうか」と聞く。質問が具体的になると、返ってくる助言も具体的になります。

それでも一般論しか返ってこない。連絡が返らない。話しづらい。そういう相性の問題なら、次の一手は担当変更です。会社を変えずに人だけ変える方法で、相談所によっては申し出ができます。扱いは会員規約や運営体制によって違うので、まずは自分の契約書面を確認してください。

外部に意見を求めると決めた場合、探し先はおおむね次の三つ。

  • 仲人型の相談所が出している単発カウンセリング。「結婚相談所 単発カウンセリング」「婚活 セカンドオピニオン」で検索すると、入会と切り離してメニュー化している相談所が見つかります
  • 婚活コンサルタント・婚活アドバイザー。相談所を運営せず相談だけを受けている方もいます。相談所の実務にどこまで明るいかは、経歴や実務年数で確認を
  • 今の相談所が加盟する連盟の外にいる仲人。同じ連盟の内側だけで話が完結しないぶん、視点が変わることがあります

問い合わせの段階で伝えておくと話が早いのは、この二つ。「他社に在籍中で、入会ではなく単発の相談を希望していること」「活動記録を持参すること」。最初に言っておけば、入会案内から始まる展開を避けられます。

友人や家族に聞くのは無料で気楽です。ただ、相談所の仕組みを知らないぶん、条件面の助言はずれやすい。気持ちの受け皿としては貴重でも、切り分けの相手には向きません。

費用相場は各社の公開情報をもとにした参考値で、金額を保証するものではありません。効果の出方にも個人差があります。

セカンドオピニオンを取らないほうがいい時期もある

いつでも第三者の意見を聞けばいい、というものではありません。真剣交際中と、成婚が視野に入っている時期は避けてください。

この段階で外部の人に「その方でいいんですか」と問われると、判断が揺らぎます。事情を知らない第三者ほど、一般論として「もっと条件のいい方を探せば」と言いやすい。真剣交際は本来、相手一人と向き合って決断するための期間です。迷いが出たときの相談相手は、経緯を最初から知っている今の担当がふさわしい。

真剣交際に入ってからの迷いは、それ自体が異常なことではありません。消える違和感と消えない違和感の分け方は真剣交際の違和感は3種類|消える違和感と消えない違和感の見分け方で整理しています。

逆に、意見を聞くのに向いているのは次のタイミングです。

  • 入会から3ヶ月以上、申し込みを50件以上出してもお見合い成立が数件にとどまる
  • 仮交際が2回以上、同じ回数で終わっている
  • 担当への相談が3回続けて「数を出しましょう」で終わった
  • 契約更新のタイミングが2ヶ月以内に迫っている

よくある質問

Q. 今の相談所に知られたら気まずくないですか。

他社の有料カウンセリングを受けたことを、今の相談所へ報告する義務は通常ありません。ただし会員として複数の相談所に同時に在籍することは、IBJをはじめ多くの連盟の規約で原則として禁止されています。意見を聞くだけの単発相談と、二重登録はまったくの別物。心配なら申し込み時に「他社在籍中で、入会ではなく相談だけ」と最初に伝えておくと確実です。規約の細部は連盟・相談所ごとに違うため、自分の契約書面もあわせてご確認ください。

Q. 意見を聞いた結果、辞めることになったら費用が無駄になりませんか。

結婚相手紹介サービスは、提供期間2ヶ月超かつ支払総額5万円超であれば特定商取引法の「特定継続的役務提供」に当たります(消費者庁)。契約書面を受け取ってから8日間はクーリング・オフができ、期間が過ぎても中途解約が可能です。

ただし、中途解約で請求されるのは違約金だけではありません。すでに提供された役務(サービス)の対価に加えて、損害賠償等の額として、役務提供開始後なら「2万円」か「契約残額の20%に相当する額」のいずれか低いほうまで、開始前なら3万円までが請求されます(消費者庁・国民生活センター)。上限が定められているのは後者の部分だけで、使った分の精算は別枠。「辞めても2万円で済む」と思っていると、実際の請求額とずれます。

それでも、上限が決められていること自体は知っておく価値があります。金額の内訳は契約内容や利用状況で変わるため、解約を検討する段階で契約書面と消費者庁の最新情報を必ずご確認ください。

Q. アプリと相談所、どちらを続けるべきかも相談できますか。

できます。リクルートブライダル総研の「婚活実態調査2024」では、2023年に結婚した人のうち15.3%が婚活サービスを通じて結婚しています。サービス別の利用率も公表されていますが、何を母集団とした比率かで見え方が変わる数字なので、ここでは扱いません。どちらが優れているという話でもなく、集まる人の層も年齢も違います。40代でどちらに軸足を置くかについては、婚活アプリ40代の現実|向く人と相談所へ切り替える判断ラインで判断ラインを引きました。

Q. 何を相談すればいいか、自分でも分かりません。

それが普通です。むしろ「何が問題か分からない」状態こそ第三者の出番。手ぶらで行くのが不安なら、当サイトの婚活タイプ診断(10問・約3分)で自分の傾向を出してから臨むと、話の入り口が作れます。

まず今週やること

誰かに意見を聞くかどうかは、後で決めて構いません。先に手を動かすべきなのは、自分の数字を並べることです。

  • セカンドオピニオンは乗り換えではない。在籍したまま第三者の意見だけを聞く方法で、費用の目安は1回5,000〜10,000円程度(参考値)
  • 同じIBJ加盟の相談所へ移っても、出会える相手の顔ぶれは大きくは変わらない。変わるのはサポートの中身と、申し込み枠などの運用
  • 平均値を自分に当てはめない。成立率は年齢・性別・地域で大きく変わる。IBJ 2025年成婚白書では、成婚者は平均11回のお見合いを経て交際開始から約4ヶ月で決断、在籍期間の中央値は男性約9.2ヶ月・女性約7.6ヶ月
  • 相談前にカルテ6点を用意する。活動期間/申し込み件数/成立数/仮交際が終わった回数/写真とプロフィール文/申し込む年齢レンジ
  • 真剣交際中は外部の意見を入れない。判断が揺らぐ時期は、経緯を知る担当に相談する
  • 中途解約の費用は「提供済みサービスの対価+上限付きの違約金」。上限(開始後は2万円か残額の20%の低いほう)があるのは違約金部分だけで、使った分は別途精算される

数字は取り出せましたか。もし「どこで止まっているか分からない」まま止まってしまうなら、それを一緒に整理するところから始められます。彩星でも無料相談で状況の整理と次の一歩の提案を行っていますし、活動内容を細かく見てほしい場合は有料カウンセリングもご用意しています。その場で入会をお決めいただく必要はありません。

※本記事の数値は各出典の公表時点のもので、年度や集計対象により変動します。成果には個人差があり、特定の結果を保証するものではありません。契約・解約の取り扱いは各社の契約書面と消費者庁の最新情報をご確認ください。

この記事を書いた人

さかとく

婚活サロン 彩星(さいせい)主宰/IBJ加盟結婚相談所 現役カウンセラー

IBJ加盟の結婚相談所で現役カウンセラーとして活動中。これまでに累計200名以上を担当し、今も第一線で数十名を並行サポートしているため、今の市場と現場を踏まえた助言ができます。ウェブマーケティングのライターとして培った「選ばれる見せ方」と、年間数千人の応募が集まる企業で人事部長として採用責任者を務めた「人を見極める視点」を、婚活に翻訳してお伝えしています。

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