
この記事でわかること
- 「40代女性の結婚確率○%」を軸にしない理由と、未婚率はおおむね2割という前提の読み方
- IBJ成婚白書で成婚者の28.4%が40代。活動13か月という期間の目安から逆算する方法
- 申し受け中央値24.8件/月を週あたりの申し込み件数とお見合い枠に置き換える手順。成婚率は分母を聞く
- 費用は年20〜60万円が目安。進め方を変える合図と、休むほうが先になる場合の線引き
40代女性の婚活は「確率は下がるが、ゼロではない」が結論です。IBJ成婚白書2024年度版では、成婚した方の約28.4%が40代でした。母数は小さい。それでも決まる人は確実にいます。この記事でやりたいのは、その数字を「今週やる行動」まで落とすことです。
想定読者は、IBJ(日本結婚相談所連盟)加盟の結婚相談所で活動中の40代女性、またはこれから始めようとしている方です。相談所の活動は次の4段階で進みます。①お見合い(1回の顔合わせ)、②仮交際(複数の方と並行して会える期間)、③真剣交際(1人に絞る期間)、④成婚(結婚の合意・退会)。本文はこの4段階での進め方に絞ります。
以下、①統計で押さえる前提、②成婚データから逆算する週あたりの行動量、③条件を下げる前に見直す順番、④子どもを望むかで分かれる2ルート、⑤続ける・休むの判断基準、の順に扱います。
この記事は結婚相談所の現役カウンセラー「さかとく」が書いています
IBJ加盟相談所で今も数十名の会員を直接担当する現場経験をもとに、一般論ではなく「実際どうすればいいか」をお伝えします。
「婚活 40代女性」の現実を数字で確認する(未婚率はおおむね2割)
まず前提を一つだけ更新します。令和2年国勢調査の50歳時未婚率は、女性17.81%。50歳まで一度も結婚していない女性が、およそ6人に1人という水準です。数字だけ見ると他人事ですが、実務上の意味はもっと単純で、同年代の未婚者はそれなりの人数いるということ。「自分の周りには誰もいない」という実感は、職場と友人関係という狭い母集団の話です。相談所の名簿は、それとは別の母集団から引いてきます。
40代そのものの未婚率は、紹介のされ方で数値が動きます。年齢の区切りや集計年次が違うためで、おおむね2割前後という幅で押さえれば十分です。小数点まで合わせる意味はありません。
もう一つ、先に断っておきたいことがあります。「40代女性が結婚できる確率は○%」という数字はネット上に複数ありますが、試算の前提(対象年次・母集団・結婚の定義)が記事ごとに違い、一次資料まで辿れないものが少なくありません。この記事では確率の数字を軸に置きません。代わりに、相談所内で実際に成婚した方の集計を軸にします。そのほうが、明日の行動に変換できます。
結婚意思のデータも押さえておきます。第16回出生動向基本調査(国立社会保障・人口問題研究所、2021年実施)では、18〜34歳の未婚女性で「いずれ結婚するつもり」が84.3%。長い目で見ると、結婚を望む人の割合は下がる方向です。ただし裏返すと、結婚意思のある相手を取り合う相手も減るということ。「厳しい」の一言では片づけられません。
手段選びで迷っている方は、ここで3行だけ判定してください。
- 期限がある/人柄や独身・収入の確認を第三者に任せたい → 結婚相談所が向く
- 費用を抑えて数をこなしたい/自分で見極める自信がある → マッチングアプリが向く
- 地域内で探したい/費用を最小にしたい → 自治体のマッチング支援も選択肢(年会費が数千〜1万円台のものがあります)
以下は、相談所の4段階に話を限定します。

40代から婚活を始めた女性の成婚データ:成婚者の28.4%・活動13か月
「40代から婚活」で実際に何が起きているか。IBJ成婚白書2024年度版(成婚16,398組の集計)では、成婚した方の約28.4%が40代。40代の活動期間は13か月前後という要約も出ています。事業者団体の実務集計なので公的統計とは性質が違いますが、相談所という同じ土俵の数字としては参考になります。なお、これは「成婚した人の年代構成」であり、「40代の成功率」ではありません。ここを混ぜると読み間違えます。
実際、成婚率の数値は紹介元によって大きく割れます。理由は分母です。どの数値が正しいかを外から判定するのは難しいので、数値を集めるより、検討先に分母を聞くほうが早い。聞くべきことは4つです。
| 確認する項目 | そのまま聞く言葉 | 数値が動く理由 |
|---|---|---|
| 分母 | 「その年の活動会員が分母ですか、在籍会員全体ですか」 | 在籍全体にすると率は下がる |
| 期間 | 「1年間の数字ですか、累計ですか」 | 累計は率が上がる |
| 退会者の扱い | 「途中退会した方は分母に含みますか」 | 含めると率は下がる |
| 対象 | 「全年代の数字ですか、40代だけですか」 | 年代別は全体より低く出やすい |
この4問に答えられない数値は、検討材料から外して構いません。
お見合いの申し受けは「月24.8件」が中央値。平均で見ない
同白書の要約では、成婚した女性の1か月あたりお見合い申し受け数の中央値は、40代で24.8件。20代の約半分です。これは平均ではなく中央値だという点が大事で、申し受けは一部の方に集中しやすく、分布は右に長い裾を引く形になります。つまり平均値は上に引っ張られ、実感とずれます。山(多くの人がいる帯)は中央値の前後と考えてください。
もう一つ。成婚者は退会者に比べ、女性でお見合い数が約2.5倍、申込数が約14件多いという集計があります。この差は、センスより先に「通った件数」で説明できる部分が大きい、と読めます。
数字を週あたりの行動量に置き換える
「積極的に動きましょう」では動けません。上の数字を週単位に割ると、こうなります。
- 1〜2週目:写真とプロフィール文を先に仕上げる。この2週間は申し込みを急がない
- 3〜4週目:自分からの申し込みを週7〜10件(月30〜40件)。申し受け待ちにしない
- 5〜12週目:お見合いを週1〜2件、仮交際は同時3人まで。ここが山場
- 13週目以降:申し込みが通らない時期として写真・条件・文面を1つだけ変えて再計測
週2枠を超えると、会った方の印象が混ざって判断が雑になります。枠の作り方はお見合いが成立しすぎた時の絞り方|週2枠と仮交際3人で詳しく書きました。
「相手からどう見られているか」も気になるところだと思います。ただ、40代女性に申し込みが来る男性の年齢帯や婚姻歴の分布は、公開された集計が乏しく、ここで数値を出すのは避けます。確実なのは、検討先に「直近1年で、40代女性の会員に成立したお見合いの相手は、どの年齢帯・婚姻歴が多かったですか」と聞くこと。自社の名簿なら相談所は把握しています。相手側の事情そのものは婚活40代男性の現実|申込が通らない時期の3つの打ち手が材料になります。
「条件を下げる」前に見直す順番:年収より先に直す3点
「40代は条件を下げないと決まらない」とよく言われます。ただ、条件を落としても申し込みが通らないという声は、相談所の公開情報や利用者の体験談でもよく見かけます。先に効きやすいのは写真・申し込みの向き・文面の3点。年収や年齢の条件をいきなり広げると、会う相手は増えても仮交際が続かず、疲れだけが残りがちです。順番を逆にしないでください。
見るべき箇所を具体的に3つに分けます。
- 写真:顔の明るさ(影が出ていないか)、歯を見せない微笑、ひざ下丈が入る全身1枚。撮り直しの目安は結婚相談所の写真|女性が選ばれる3条件と撮り直しの目安79件に整理しています
- 申し込みの向き:申し受けを待つ比率が高いほど、相手は年上に偏りやすい。自分から出した分だけ、相手の年齢幅は自分で選べます
- 文面:結婚後の生活が1行で想像できるか
文面は対比で見ると分かりやすいです。
- ❌「お互いを尊重できる方を希望します」(誰にでも当てはまり、情報が0)
- ⭕「平日は夕食を作り、土曜は一緒に買い物に行く暮らしが理想です。転居は可能です」(生活が見え、相手が自分を当てはめられる)
40代・非正規雇用の女性が婚活で書くべきこと
「40代 非正規 女性 婚活」で調べる方に向けて。第16回出生動向基本調査では、結婚相手に女性の経済力を重視・考慮する男性が48.2%(前回41.9%)、男性の家事・育児能力を重視する女性が70.2%(前回57.7%)。男性側が収入面を見る割合は上がっています。ただし見られているのは金額そのものより「働き続ける見通し」で、ここは書き方で伝えられます。
第1案は、雇用形態を隠さず「勤続年数」「資格」「結婚後も続ける意思」をセットで書くこと。第2案は、年収欄で不利を感じるなら家計の分担案を一行添えること(例:住居費は分担、家事は多めに担当)。追加の出費や資格取得を急ぐ必要はありません。
40歳からの婚活は「子どもを望むか」で2ルートに分かれる
ここは曖昧にしないほうが、結果的に早く進みます。なお、年齢と妊娠・出産に関する数値はこの記事では扱いません。この種の統計は集団の平均で語られるもので、個々の方の見通しを示すものではないからです。希望や不安がある場合は、産婦人科や生殖医療の専門外来で、ご自身の状態をもとに相談してください(この記事は診断や治療方針を示すものではありません)。
そのうえで、婚活の設計は2つに分かれます。
- ルートA:子どもを希望する 相手も同じ希望を持つ必要があり、相手の年齢幅は狭くなります。期限を先に決める設計(例:8か月で真剣交際まで)が前提
- ルートB:子どもを前提にしない 同年代から年上、再婚・子連れを含めて相手の層が広がります。申し込みが通る率も上がりやすい
どちらが正しいという話ではありません。決めていない状態でも活動はできます。その場合は「現時点では決めていません。お相手の希望も伺って考えたい」と正直に伝えるほうが、後のトラブルは少ないと一般に言われます。曖昧にしたまま真剣交際に入ると、そこで止まります。
続ける・休むの判断基準:13か月と年間20〜60万円で考える
費用から確認します。一般に紹介される相場は、入会金3〜20万円、月会費5千〜2万円、成婚料5〜20万円。1年活動して成婚退会までの総額は、おおよそ20〜60万円という幅で語られます。相談所の型や地域、オプションで変動しますし、特定の金額を保証するものではありません。実際に払う額は、検討先の公式料金表と契約書面で必ず確認してください。型による違いは、おおまかに次のとおりです。
| 型 | 入会金の目安 | 成婚料の目安 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 仲人型(担当者が間に入る) | 10〜30万円 | 10〜30万円 | 進め方の相談ごと任せたい/期限がある |
| データマッチング型(検索中心) | 5〜10万円 | 0〜5万円 | 自分で動ける/費用を抑えたい |
内訳は結婚相談所の値段は総額いくら?内訳5項目と1年20〜60万の根拠にまとめました。契約は特定継続的役務提供にあたるため、概要書面と中途解約の条件は、入会前に書面で確認を。ここを口頭で済ませると、やめたいときに揉めます。
そのうえで、進め方を変える合図をいくつか挙げます。活動して3か月たつのにお見合いが1件も成立していない。自分から出す申し込みが月10件に届いていない。写真を1年以上替えていない。仮交際がいつも2回目で終わる。――このうち2つ以上に心当たりがあるなら、下げるのは条件ではなく、変えるのは進め方です。写真を撮り直すか、申し込みの件数を倍にするか、文面を書き直すか。どれか1つだけ変えて、1か月ごとに件数を記録してください。同時に3つ変えると、何が効いたのか分からなくなります。
ただし、眠れない・食欲が落ちるといった体の変化が出ているなら、順番は逆です。婚活の工夫より、休むほうが先。2週間だけ申し込みを止めて、担当者に「一度休みます」と伝える。それだけで戻れます。不調が続くときは、婚活の相談ではなく医療機関への相談を検討してください。出会いを完全に止めたくないなら、自治体のマッチング支援(国の交付金でシステムの高度化が進んでいます)という第2案もあります。
続ける判断の材料も並べておきます。失うのは1年で20〜60万円と、週1〜2回の時間。得られるのは、40代の活動期間13か月という目安から見た「あと何か月で判断できるか」という見通しです。闇雲に続ける状態を終わらせるのが、休むか続けるかを決める前の仕事になります。棚卸しだけしたい方は、無料相談をお使いください。自分からの申し込み件数とお見合いの成立率を一緒に数えて、次に変える1点だけ決めて帰る——それだけで十分です(無理な勧誘はしません)。
よくある質問
Q. 40代女性が婚活で結婚できる確率は?
A. 確率で考えるのは、いったんやめたほうがいいと思います。ネット上の「○%」は試算の前提がばらばらで、一次資料まで辿れないものが多いからです。相談所内の集計では、成婚した方の約28.4%が40代でした(IBJ成婚白書2024年度版)。これは成婚者の年代構成であって、40代が結婚できる確率ではありません。
Q. 40代女性の婚活は厳しいですか?
A. 入口の件数という意味では厳しくなります(成婚女性の申し受けは40代で中央値24.8件/月、20代の約半分)が、会ってからの進み方は件数ほど差がつきません。
Q. 40代女性の婚活の成婚率は?
A. 紹介元で数値が割れていて、単一の値は出せません。分母の取り方で動くためです。「その成婚率の分母は何ですか」「期間は1年ですか」の2問を、検討先にそのまま聞いてください。
Q. 40歳から婚活を始めるのは遅いですか?
A. 「40歳からでは遅いですか」は、よく見かける質問です。遅いかどうかより、期限を決めているかで差が出ます。40代の活動期間は13か月前後という目安があるので、開始時点で「いつまでに何段階まで進むか」を決めておくと、途中で判断ができます。
Q. 非正規雇用でも結婚相談所で活動できますか?
A. 活動できます。入会時に必要なのは収入額の高さではなく独身証明書などの書類です。プロフィールでは、金額より勤続年数と働き続ける意思を具体に書くほうが伝わります。
要点の整理と、今週やる1つのこと
- 前提は「未婚率はおおむね2割」(令和2年国勢調査の50歳時未婚率 女性17.81%)。確率の数字を軸にしない ← ここを外すと、出典の弱い「○%」に振り回されて始められない
- IBJ成婚白書2024年度版で成婚者の約28.4%が40代、活動期間は13か月前後 ← 外すと、期限のない活動になり、やめる・続けるの判断ができない
- 成婚女性の申し受けは40代で中央値24.8件/月。平均ではなく中央値で見る。成婚率は必ず分母を聞く ← 外すと、上に引っ張られた平均と比べて必要以上に落ち込む
- 条件より先に写真・申し込みの向き・文面。費用は年20〜60万円が目安、体の変化が出たら休むが先 ← 外すと、条件だけ下げて会う数が増え、疲れだけが残る
今週やることは1つだけで十分です。自分から出した申し込みの件数を数えること。10件未満なら、変えるのは条件ではなく件数です。
本文の数値は公表時点のもので、集計方法や年次によって変わります。成婚率・費用相場は定義や事業者で差があり、特定の結果を保証するものではありません。活動の進み方には個人差があります。
出典
- 総務省統計局「令和2年国勢調査」(50歳時未婚率 女性17.81%)
- 国勢調査ベースの年代別未婚率(40代はおおむね2割前後。年齢区分・集計年次により紹介値が異なるため、本文では幅で表記)
- 国立社会保障・人口問題研究所「第16回出生動向基本調査」(2021年実施/18〜34歳未婚者対象。「いずれ結婚するつもり」女性84.3%、結婚相手に女性の経済力を重視・考慮する男性48.2%、男性の家事・育児能力を重視する女性70.2%)
- IBJ「成婚白書2024年度版」(日本結婚相談所連盟加盟相談所の成婚16,398組の実務集計/40代の構成比28.4%、申し受け中央値24.8件、活動期間13か月前後、成婚者と退会者のお見合い数・申込数の差。成婚率は引用元で数値が割れるため本文では単一値を示していません)
- 結婚相談所の料金相場に関する事業者比較サイトの集計(入会金3〜20万円・月会費5千〜2万円・成婚料5〜20万円、1年総額20〜60万円の目安。型別の金額も同様の目安であり、実額は各社の公式料金表・契約書面で確認が必要)
- こども家庭庁「地域少子化対策重点推進交付金」に関する資料(自治体のマッチング支援に関する補助)
