
この記事でわかること
- 40代男性の婚活が厳しい主因は女性不足ではなく、40〜44歳の新規入会が2019年比162%に増えた同年代との比較だと分かる(成婚白書2024の加盟店解説)
- 40〜44歳男性の平均給与630万円と全体平均478万円の関係から、問題は年収の水準ではなく年収帯で区切る検索の仕組みだと整理できる
- 申込が通らない時期を抜ける打ち手を写真・初回の会話・条件の順番の3つに絞り、週単位の着手順で示す
- 成婚率22%・平均13.6か月・お見合い20.6回(加盟店解説)と費用30〜60万円で、必要な時間とお金を見積もれる
婚活で40代男性が直面する「現実」は、女性の数が足りないことではありません。IBJ加盟店が公表する成婚白書2024の解説によると、40〜44歳の新規入会者は2019年比で男性162.0%。増えたのは同年代の男性です。比べられる相手が一気に増えた——これがお見合い申し込みの通らない本当の理由にあたります。打ち手は3つに絞れます。
この記事は、IBJ(日本結婚相談所連盟)加盟の結婚相談所で活動中の40代男性、そして入会を検討している段階の方に向けて書いています。まだ活動していない方は、まずここを押さえてください。活動していない未婚男性全体の数字(40〜44歳で1年以内に結婚する確率は約4%とされる目安)と、入会して動いた人の数字は分母がまったく違います。自分がどちらの集団の話をしているのかを取り違えると、必要以上に悲観することになる。入会前の方であれば、「自分が出せる条件で申し込める相手が実際に何人いるか」を無料相談の場で数えてもらうのが、現在地の測り方として最も早いです。
扱うのは「お見合い申し込みが通らない時期をどう抜けるか」だけです。年齢・容姿・年収を点数化して「あなたは何点」と判定することはしません。見るのは、相手から見た「会ってみたい理由」がプロフィールと初回の1時間に乗っているかどうか、その一点です。
なお本記事は結婚相談所「彩星」が運営しており、末尾とFAQに自社の無料相談のご案内を含みます。記事中で引用する成婚率などの数字はIBJ加盟相談所全体の集計であり、彩星単独の実績ではありません。
前提として、相談所の活動は次の4段階で進みます。用語がこの先ずっと出てくるので、先に位置づけを確認してください。
- 1 お見合い申し込み…プロフィールを見て、会いたい相手に申し込む段階。「通らない」という相談が最も多いのがここ
- 2 お見合い成立・お見合い…1時間ほどホテルのラウンジなどで会い、その日のうちに次へ進むかを返事する
- 3 仮交際…複数の相手と同時並行で会える期間
- 4 真剣交際→成婚…1人に絞り、結婚の約束まで進む
以下は、通説の修正(需要と年収)→打ち手3つ(写真・初回の会話・条件の順番)→3つを試しても通らない時期の過ごし方→よくある質問、の順です。
この記事は結婚相談所の現役カウンセラー「さかとく」が書いています
IBJ加盟相談所で今も数十名の会員を直接担当する現場経験をもとに、一般論ではなく「実際どうすればいいか」をお伝えします。
婚活40代男性の現実①「女性に需要がない」は少し違う
よく「40代男性は女性から需要がないから厳しい」と言われます。ただ、現場の実感は少し違います。
IBJ加盟店が公表する成婚白書2024の解説によると、40〜44歳の新規入会者は2019年比で男性162.0%、女性134%。増加率が大きいのは男性側です。同じ解説では、全体の男女比が男性40:女性60に対し、30代後半〜40代前半では男性4〜5:女性5〜6まで近づくとされています(白書本体の表としては確認できていないため、参考値として扱ってください)。
つまり「会ってくれる女性がいない」のではなく、同年代の男性と並べられたときに選ばれていない。申し込みが通らない時期に起きているのは、需要の消滅ではなく比較での敗退です。ここを取り違えると、「もう無理だ」と活動そのものを止めてしまう。入会から3か月ほどで「市場に自分の居場所がない」とおっしゃる方は、現場では珍しくありません(担当した範囲での傾向で、統計値ではありません)。
数字の見え方も整理しておきましょう。40〜44歳男性が1年以内に結婚する確率は約4%、45〜49歳では約1.6%という数字が、複数の婚活メディアで引用されています。元資料は国立社会保障・人口問題研究所の調査とされますが、該当表をこちらでは確認できませんでした。根拠として使うには弱い。あくまで「活動していない人も含む全体の目安」として受け取ってください。
対して、成婚白書2024の解説にある40〜44歳男性の成婚率は22%(女性27%)。これはIBJ加盟相談所に入会して活動した人の中での割合で、前者の分母——全国の未婚男性全体——とはまったく別物です。単純な倍率比較はできません。それでも「動いている集団の中では5人に1人以上が成婚している」という事実は、現実を直視したい方にとって意味のある数字でしょう。
なお「40代前半男性の成婚率39%」「年収500万円以上で成婚率45.2%」といった数字も流通していますが、出典をたどれません。この記事では使いません。

婚活40代男性の現実②「年収が足りないから選ばれない」も少し違う
もう一つの通説が年収です。これも、数字を並べると見え方が変わります。
| 項目 | 金額(出典) |
|---|---|
| 40〜44歳男性の平均給与 | 630万円(国税庁 令和6年分 民間給与実態統計調査) |
| 給与所得者全体の平均 | 478万円(同調査・過去最高) |
40〜44歳男性の平均給与630万円は、給与所得者全体の平均478万円を150万円ほど上回っています。年齢とともに上がる分布の、上側にいる層です。ただ平均は真ん中を指す数字でしかなく、同年代の半分はこの額を下回る。そして相談所の検索は年収帯で区切られます。起きているのは分布の下半分にいる人が、会う前の段階で候補から外れるという構造的な話です。
女性側の希望年収を示す数字もいくつか流通していますが、単一企業の集計で対象年次や回答者数がはっきりしないものが多く、この記事では使いません。「女性の希望が高すぎる」という話に持ち込む必要もない。問題は金額の絶対水準ではなく、絞り込みの仕組みの側にあります。
だとすれば、年収を短期間で上げるより先にやることがあります。年収で勝てない前提に立ち、プロフィールと初回の1時間で「この人と暮らす毎日」を想像してもらう。それが次の3つの打ち手です。
どこから手を付けるかは、直近の活動データで分かれます。
| 直近の状況 | 先に直す場所 |
|---|---|
| 申し込みを20件前後出して成立が0〜1件 | 打ち手①プロフィール写真 |
| 成立はするが、ほぼ1回目で終了になる | 打ち手②初回の会話 |
| そもそも申し込める相手が月5人以下 | 打ち手③条件の順番 |
打ち手①プロフィール写真は「会ってみたい理由」から逆算する【1〜2週目】
「写真は笑顔が正解」とよく言われます。もちろん無表情より笑顔のほうがいい。ただ、申し込みの通り方が変わる分かれ目は、笑顔かどうかよりも服のサイズと背景にあることが多いと感じています(現場での傾向で、効果には個人差があります)。
具体的に見る箇所を3つに絞ります。
- 肩と袖の線…肩の縫い目が肩先からずれていないか。袖が手の甲に乗っていないか。40代はここが合うだけで印象が数段変わります
- 背景の情報量…自宅の生活感、カラオケ、車内はメイン写真に向きません。屋外の自然光+無地に近い背景が無難
- サブ写真の「暮らしの手がかり」…全身1枚、趣味や休日の様子1枚。食事や旅行の写真で、相手は「一緒にいる週末」を想像します
肩の線が合っていない上着で撮った写真を持ってこられる方は、現場ではよく見ます。「スーツは何着も持っているのに、撮影に合う一着がなかった」というご相談も珍しくありません。入れ替えたあとに通り方が変わる方もいますし、変わらない方もいる。ここは成果を約束できる場所ではなく、確率の土台を整える作業だと考えてください。※個人が特定されないよう、複数のご相談をもとに内容を再構成しています。
メイン1枚+サブ2〜3枚がそろっていない状態で申し込みを打ち続けるのは、もったいない。撮り直しの目安は、申し込み20件前後で成立が0〜1件という状態が2か月続いたときです。女性側の写真選びの考え方は結婚相談所の写真|女性が選ばれる3条件と撮り直しの目安79件でも整理していて、見られている箇所は男女で大きく変わりません。
打ち手②初回のお見合いは質問の数より「返しの一言」【3〜4週目】
お見合いは1時間。ここで「もう一度会いたい」と思われるかどうかが決まります。
うまくいかない回でよく起きているのは、質問が足りないことではありません。むしろ逆で、質問が面接のように連続し、相手の答えを受け止める一言が抜けている。仕事で面談や商談を数多くこなしてきた方ほど、この癖が出ます。事前の面談でも、こういう流れになる場面をよく見てきました。下の例は、そうしたやり取りを一般化して組み直したものです(個人が特定されないよう再構成しています)。
❌「ご趣味は何ですか」→「映画です」→「お住まいはどちらですか」
⭕「ご趣味は何ですか」→「映画です」→「映画館派ですか、おうち派ですか。僕は最近もっぱら家で、週末に1本観るのが楽しみになっていて」
違いは一つだけ。相手の答えに触れてから、自分を少し開く。これだけで会話が往復になります。
もう一つ。お見合い当日の所要時間と流れも先に押さえておくと、緊張が減ります。集合はホテルのラウンジなどで、仲人が同席する形式か当人同士のみかは相談所によって違う。飲み物代は男性が支払う慣習が一般的ですが、相談所のルールを事前に確認してください。全体の段取りはお見合いの流れ|申込から成婚までの5段階と平均期間にまとめています。
打ち手③40代男性は条件の優先順位を組み替える【5〜8週目】
条件を「捨てる」話ではありません。順番を入れ替える話です。
成婚白書2024の解説によると、成婚者の代表像は男性36歳・女性34歳、成婚相手との年齢差は4〜6歳、在籍日数の中央値は約9か月、交際期間は約4か月。40代男性に限ると平均活動期間13.6か月・平均お見合い数20.6回とされています。平均と中央値を並べると、短期間で決まる人と長く在籍する人の両方がいて、裾が長い分布だと分かります。平均だけを自分の見込みにしない方が安全でしょう。
この年齢差4〜6歳という実績値を基準にすると、45歳の方なら相手の中心は39〜41歳あたり。ここに2〜3歳ずつ幅を足し、「子どもを望むか」「勤務地」「価値観の近さ」のどれを最優先にするかを1つだけ決める。必須条件は3つまでに絞るのが現実的です。考え方は婚活のスペック表は必須3つに絞る|母数を試算する5ステップで手順化しています。
そして「年下希望を諦めるかどうか」は、気持ちで決めないでください。条件は1つずつ動かして数えられます。相手年齢の上限を2歳広げる、勤務地の指定を1つ外す、結婚歴の条件を外す——そのたびに検索でヒットする人数がどう変わるかは、相談所の検索画面でその場で確認できます。増え方が大きい条件はどれか。そこが、あなたにとって一番コストの低い譲歩です。仲人に頼めば、申し込み可能な人数の変化を一覧にしてもらえます。
見落とされがちな入口が再婚市場です。ニッセイ基礎研究所が人口動態統計を分析したレポートでは、2020年の婚姻のうち26.7%が再婚を含む結婚。4件に1件以上です。これは2020年の値で、直近の年次では割合が動いている可能性がありますが、結婚歴のある相手を母集団に含めるかどうかで申し込める人数が変わることは変わりません。
お子さんを望む場合も、順番の話になります。日本生殖医学会の解説では、男性側の加齢も妊娠率に影響し、40歳以上の父親では30歳未満と比べて自然妊娠率が低下するとされています。ここから私が考えているのは、「相手の年齢を下げる」より「開始を早める」ほうが現実的だということ。あくまで書き手の見解です。医学的な判断は医療機関の領域ですので、具体的な見通しは泌尿器科や生殖医療のクリニックでのブライダルチェックを検討してください。
3つを試しても通らない時期の過ごし方
打ち手を全部入れても、申し込みが通らない数週間は来ます。このときいちばん刺さるのは、周りからの「焦らなくていいよ」という一言だったりします。言う側に悪気はない。ただ、動いている本人には、止まっている状態を認められたように聞こえてしまう。そういう時期をどう過ごすか、という話です。
季節要因もあります。年末年始やお盆の前後は、申し込み自体の動きが落ちる。自分の問題だけではない期間がある、と知っておくだけで少し呼吸が楽になります。
やることは2つに絞ってください。1つ目は、申し込みの件数を維持したまま相手の層を1段広げること。写真を撮り直したら、同じ条件で件数を戻します。打ち手を変えた直後に件数を減らすと、効いたのか効かなかったのかが分からなくなる。
2つ目は、費用を増やさずできることに絞る時期だと割り切ること。結婚相談所の費用は、事業者各社の相場まとめでは初期費用5〜20万円、月会費1〜3万円、成婚料5〜30万円、1年活動すると総額30〜60万円という幅が示されています(事業者の公表相場であり、金額は相談所ごとに異なります。契約前に概要書面で必ず確認してください)。写真の撮り直しや服の見直しに追加費用をかける前に、仲人への「断られた理由の傾向」の確認は無料でできます。
そして、止めないこと。リクルート ブライダル総研の婚活実態調査2024では、2023年に結婚した人のうち32.3%が婚活サービスを利用し、そのうち47.4%が婚活サービス経由で結婚しています。これは利用実態の数字であって、継続すれば成婚率が上がることを示すデータではありません。それでも、動いている集団の中に結果が出ている人が一定割合いることは読み取れます。なお本サイトが扱うのは相談所での婚活で、マッチングアプリは母集団も進み方も別物。併用の判断は別途考える必要があります。
ここまで引用してきた成婚率22%などの数字は、いずれもIBJ加盟相談所全体の集計で、彩星単独の実績ではありません。そのうえで、自分の現状をどう組み替えるか迷ったら、状況の整理だけでも第三者を入れてみてください。彩星でも無料相談で、申し込みが通らない時期の切り分けと次の一歩のご提案をしています。
よくある質問
Q. 40代男性の成婚率は何%ですか
成婚白書2024の解説にある数字は、40〜44歳男性で22%(女性27%)。IBJ加盟相談所に入会して活動した人の中での割合です。未婚男性全体の結婚確率(40〜44歳で1年以内に約4%とされる目安)とは分母が違うので、並べて比べることはできません。
Q. 活動期間とお見合いの回数はどのくらい見込めばいいですか
同じ解説では、40代男性の平均活動期間13.6か月・平均お見合い数20.6回。全体では在籍日数の中央値が約9か月、交際期間が約4か月とされています。平均と中央値に差があり、短期で決まる人と1年以上かかる人の両方がいる分布です。1年前後を基準に置きつつ、長引く場合も織り込んでおくと気持ちが保ちます。
Q. 1年活動すると費用はいくらですか
事業者各社の相場まとめでは、初期費用5〜20万円、月会費1〜3万円、成婚料5〜30万円で、1年の総額は30〜60万円が目安です。お見合い料が別途かかる相談所もあります。金額・解約条件は相談所ごとに異なるため、契約前に概要書面で確認してください。聞くべき項目は結婚相談所の無料相談で聞く7つ|概要書面と解約の数字に整理していて、この7項目は彩星の無料相談でもそのまま確認いただけます。
Q. 年下希望は諦めるべきですか
諦める必要はありません。変える価値があるのは幅の持ち方です。成婚白書2024の解説にある成婚相手との年齢差は4〜6歳。この実績値を中心に置いて上下に幅を足すと、申し込める人数が増えます。どの条件をどれだけ動かすと母数が増えるかは、検索画面で数えれば見えます。
Q. 40代後半だともう厳しいですか
45〜49歳男性が1年以内に結婚する確率は約1.6%という数字が流通しています(元資料の該当表は確認できておらず、目安です)。ただしこれは活動していない人も含む全体の数字。相談所の中のデータは別で、50代については結婚相談所50代の成婚率は男性15%・女性17%|数字で見る現実で扱っていますが、活動している集団では二桁の成婚率が出ています。年齢そのものより、始める時期が遅れることのほうが効きます。
今日やる一つを決める
最後に要点だけ。
- 40代男性の婚活が厳しい主因は女性不足ではなく、同年代男性の増加(40〜44歳の新規入会が2019年比162.0%/成婚白書2024の加盟店解説)
- 40〜44歳男性の平均給与630万円は給与所得者全体の平均478万円を上回る。問題は金額の水準ではなく、年収帯で区切る検索で分布の下半分が外れる仕組み
- 打ち手は3つ。写真(1〜2週目)→初回の会話(3〜4週目)→条件の順番(5〜8週目)の順に、1つずつ変えて結果を見る
- 見積もりは平均13.6か月・お見合い20.6回(同解説)。費用は1年30〜60万円が事業者公表の相場
- 通らない時期は件数を落とさない。打ち手を変えた直後に件数を減らすと、効果が判定できない
今日できるのは、直近の申し込み件数と成立件数を数えることだけで十分です。20件前後で0〜1件なら写真から。成立はするのに1回目で終わるなら、返しの一言から。
本記事の数値は公表時点のものを目安として引用しています。集計対象や年次が出典ごとに異なり、将来の成果を保証するものではありません。活動の進み方には個人差があります。料金・解約条件は各相談所の概要書面で必ずご確認ください。
出典
- 国税庁「令和6年分 民間給与実態統計調査」(民間事業所の給与所得者を対象/年齢階級別平均給与・全体平均)
- IBJ加盟店による成婚白書2024の解説(本文で用いた成婚率22%、新規入会162.0%、平均活動期間13.6か月・お見合い20.6回、年齢差4〜6歳、在籍中央値約9か月の参照元。加盟店が公表する二次情報です)
- 株式会社IBJ「2023年 成婚白書」(白書シリーズの一次資料。集計対象と公表形式の確認用で、本文の2024年版数値はこのPDFには含まれません)
- リクルート ブライダル総研「婚活実態調査2024」(全国の20〜49歳を対象としたインターネット調査/婚活サービス利用率)
- ニッセイ基礎研究所「ニッポンの再婚」最新データ紹介(人口動態統計の分析/2020年の婚姻における再婚を含む割合)
- 日本生殖医学会「生殖医療Q&A Q25 男性の加齢の影響」(学会による一般向け解説)
- オリコン「結婚相談所の料金相場と内訳」(事業者各社の公表料金のまとめ/相場は変動します)
