
この記事でわかること
- 結婚できない原因は申し込み量・会う前の印象・初回の進め方・振り返りの4か所に切り分けられる
- お見合い成立率6.6%・交際移行率40%・成婚者は平均11回の数字で、自分の歩留まりを自己診断できる
- 在籍中央値9か月から「1年で真剣交際ゼロなら設計を疑う」という続ける・休む・やめるの線引きが引ける
- よく引かれる成婚率10%説は2004年調査が出典。中途解約の違約金上限2万円も含めて実務で判断する
結婚相談所で結婚できない原因は、性格や年齢より先に「どこで止まっているか」で切り分けます。詰まる場所はおおむね①申し込みの量 ②会う前の印象 ③初回からの進め方 ④振り返りの不在の4か所。この順に直すのが、いちばん早い立て直し方です。
この記事が対象にしているのは、IBJ加盟の結婚相談所に入会して半年〜2年、お見合いや仮交際のあたりで足が止まっている30〜40代の方です。アプリやパーティーとの比較は一言だけにとどめ、相談所の中で自分が動かせることに絞ります。
先に用語を揃えます。①お見合い申し込み=こちらから会いたいと出す意思表示、②お見合い成立=双方が承諾して日程が決まった状態、③仮交際=複数と並行できるお試し期間、④真剣交際=1人に絞る段階、⑤成婚=婚約して退会すること。以下で「止まっている場所」と書くのは、この①〜⑤のどこで数が落ちているか、という意味です。
後半では、立て直しの5ステップ(週単位の目安つき)、「相談所では結婚できない」と言われる成婚率10%説の検証、続ける・休む・やめるの判断軸、費用と中途解約の実務、よくある質問を順に扱います。
この記事は結婚相談所の現役カウンセラー「さかとく」が書いています
IBJ加盟相談所で今も数十名の会員を直接担当する現場経験をもとに、一般論ではなく「実際どうすればいいか」をお伝えします。
結婚相談所で結婚できない理由は「4か所の詰まり」に分けられる
「自分の何が悪いのか」と考え始めると、答えが出ません。先に数を見ます。
日本結婚相談所連盟(IBJ)が公表している数字では、お見合い申し込みの成立率は平均6.6%前後(女性7.8%・男性5.8%)。2021年は申込約420万件に対して成立約26万件で6.3%でした。お見合いから仮交際へ進む割合は約40%、成婚した方は平均11回のお見合いを経ており、交際期間は約124日、在籍日数の中央値は約9か月です(IBJ成婚白書/2025年公表分)。

| 段階 | 目安の歩留まり | 月10件申し込んだ場合 |
|---|---|---|
| ①申し込み → ②成立 | 約6.6%(女性7.8%・男性5.8%) | 成立は月0〜1件 |
| ②成立 → ③仮交際 | 約40% | 仮交際は月0〜1人 |
| ③仮交際 → ⑤成婚 | 成婚者は平均11回のお見合い/交際約124日 | 11回に届くまで1年以上 |
ここが算数の話になります。月10件の申し込みでは、成立は月0.66件ほど。成婚者の平均である11回のお見合いに届くまで単純計算で16か月かかります。月30件なら月2件前後、半年で11回前後に届く計算です。「結婚できない」の正体が、性格ではなく行動量だったというケースは少なくありません。
まず、次の5つを自分に当ててみてください。該当が多いほど、下のステップ1〜2が効きます。
- 直近3か月の申し込み件数を即答できない
- 月の申し込みが10件未満
- お見合いは成立するが、仮交際に進むのは3回に1回未満
- 仮交際は始まるが、2〜3回会ったところで毎回終わる
- 断られた理由を担当者に確認していない
該当が3つ以上なら、相談所を変える前にやることが残っている状態です。1つ以下で1年以上動いているなら、後半の「続ける・休む・やめる」の章へ進んでください。自分がどのタイプの詰まり方をしやすいかは、サイト内の婚活タイプ診断(10問・約3分)でも整理できます。
今日から直す5ステップ(立て直しを始めた週を1週目として)
ステップ1|1〜2週目:3か月分の「数」を紙に出す
申し込み数、成立数、仮交際に進んだ人数、真剣交際の有無。この4つを月ごとに書き出します。記録がなければ、担当者に活動履歴を出してもらえばおおよそ復元できます。
| 月 | 申し込み | 成立 | 仮交際 | 真剣交際 |
|---|---|---|---|---|
| 例・1か月目 | 12件 | 1件 | 1人 | 0 |
| 2か月目 | 5件 | 0件 | 0人 | 0 |
| 3か月目 | 8件 | 1件 | 0人 | 0 |
つまずきやすいポイント:「毎日ログインして頑張っている」という手応えで判断してしまうことです。3か月分を書き出してみたら、実際の申し込みは月5件前後だった——というご相談は珍しくありません(私が担当した範囲での傾向で、統計値ではありません。個人差があります)。
ステップ2|2〜4週目:申し込みの量を先に直す
印象の改善より先に量です。成立率が6%台だという前提に立てば、量が足りない状態では何を改善しても結果に現れません。目標は週8〜10件、月30件前後。ただし増やし方には順番があります。
つまずきやすいポイント:条件を一気に全部緩めて、誰にでも申し込んでしまうこと。これは1〜2週で疲れて止まります。外すのは1項目だけ。年齢の上限か、居住エリアか、学歴か。どれを外すと母数が何人増えるかは、担当者に調べてもらえます。
ちなみに、お見合いの件数が多い人ほど進みやすいという傾向は、現場の実感とも合います。詳しくは結婚相談所スタッフの本音|止まる人と進む人の差はお見合い2.7倍も参考にしてください。
ステップ3|3〜6週目:会う前の印象を1点だけ替える
成立率が3か月続けて3%を下回るなら、写真かプロフィール文のどちらかが足を引っ張っています。会う前のお断り理由では写真の影響が大きいことが知られています(お見合いのお断り理由|会う前は写真35%・後は会話29%)。
つまずきやすいポイント:写真も自己紹介文も希望条件も同時に替えてしまうこと。何が効いたのか分からなくなります。2週間ごとに1点だけ。替えた日付と、その後の成立率をステップ1の表に書き足します。
ステップ4|4〜8週目:初回60分の進め方を型にする
成立はするのに仮交際に進まない場合、原因は会話の中身より「進め方」にあることが多いです。
- ❌「ご年収はどのくらいですか」「転勤の可能性は?」(確認作業になり、面接の空気になる)
- ⭕「お休みの日って、家で過ごす方ですか、出かける方ですか」(相手が答えやすく、生活が見える)
- ❌「また機会があれば」(終わり方が曖昧で、次の日程が決まらない)
- ⭕「来週か再来週、同じ時間帯でもう一度お話しできませんか」(次の一歩が具体的)
つまずきやすいポイント:条件のすり合わせを初回に全部済ませようとすること。条件の確認は2回目以降でも間に合います。初回は「もう一度会う約束」までを目的にする、と割り切ったほうが通過率は上がります。
ステップ5|6〜12週目:2週ごとの振り返りを固定枠にする
ここが抜けている人が一番多い場所です。担当者に聞くのは3点だけで足ります。
- 断られた理由として先方から届いている内容(会う前か、会った後か)
- 自分の申し込みが、相手の希望条件に入っているかどうか
- 次の2週間で、どの条件を1つ外すか
つまずきやすいポイント:うまくいった話だけを報告してしまうこと。現場では、断られた理由を聞かないまま次の人へ進み、同じ理由で3回連続で終わっているケースをよく見ます。言語化されない失敗は繰り返されます。

「結婚相談所では結婚できない」の根拠は2004年の調査だった
「結婚相談所の成婚率は男性8.4%・女性10.1%しかない」という数字を目にしたことがあるかもしれません。この数値の出典は経済産業省が2006年に公表した報告書で、調査自体は2004年のものです。20年以上前の市場を指した数字が、いまも「相談所では結婚できない証拠」として引用され続けています。
いま参照すべきは直近のデータです。IBJの発表では2025年の年間成婚組数は2万970組で、日本の結婚の約4.3%(23組に1組)にあたります。厚生労働省の人口動態統計(概数)では2025年の婚姻件数は489,119組で、2年連続の増加。「市場が縮んでいるから無理」という前提も、事実とは少しずれます。
もうひとつ、よく言われる「条件を下げれば結婚できる」にも補足が必要です。現場で見ている限り、条件を下げた人が決まるのではなく、外す条件を1つに絞って申し込みを増やした人が進んでいます。下げる話と絞る話は別物です。
ただし、どの数字も定義が違う点は押さえておいてください。成婚を婚約時点で数えるのか、退会者のうち何%かで数えるのかで、公表値は大きく変わります。この分母の話は結婚相談所のぶっちゃけ話|成婚率の数字が割れる理由を分母から読むで整理しています。
続ける・休む・やめるの判断軸|得られるものと失うもの
在籍日数の中央値が約9か月、成婚までの中央値は女性246日(約8か月)・男性306日(約10か月)。平均は1年〜1年半ですが、これは数年活動する層が引き上げた平均です。分布は前半に山があり、後ろに長い裾が伸びる形です。
この形から言える現実的な線引きは、1年経って真剣交際が一度もないなら、努力の量ではなく設計を疑うということ。ただし、やめる以外に選択肢は2つあります。

| 続ける | 休会する | 退会する | |
|---|---|---|---|
| 得られるもの | 積み上げた改善の継続。成立率は3か月目以降に動くことが多い | 費用を抑えつつ、原因を言語化する時間 | 時間と費用の解放。別の出会い方へ移れる |
| 失うもの | 月会費1〜3万円×期間。合わない型を続けるリスク | 申し込みが止まる期間の機会 | 在籍中の紹介とサポート。再入会時の登録料 |
| 向いている人 | 申し込み量と振り返りをまだ試していない | 仕事や体調で活動量を確保できない | 1年以上、量も印象も直して真剣交際ゼロ |
休会の月額や期間の上限は相談所ごとに違うため、ご自身の契約書と担当者への確認が必要です(無料〜月数千円という例が紹介されていますが、一律ではありません)。
費用の実務も押さえておきましょう。相場は入会金3〜10万円、月会費1〜3万円、お見合い料1回5,000〜10,000円、成婚料10〜30万円で、入会から成婚までの総額は30〜60万円が目安とされています。そして契約期間が2か月を超え、総額5万円を超える契約は特定商取引法の「特定継続的役務提供」に該当します。クーリング・オフは8日間、それ以降も理由を問わず中途解約が可能で、解約時に請求できる違約金の上限は「2万円または契約残額の20%のいずれか低い額」+提供済み分です(国民生活センター、大阪府の案内より)。もったいないから続ける、という判断の前に、残額と上限額を一度計算してみてください。
この表の3択で迷っているなら、判断そのものを一度誰かと一緒に整理したほうが早いです。彩星の無料相談では、入会の前提なしで、数字の切り分けと次の一歩だけをお話ししています。
男女別・年代別で変わる部分と、努力では動かない部分
「結婚できない人の特徴」を自分に当てる前に、構造の話をします。IBJ成婚白書の年齢別成婚率は、男性が29歳以下42.5%/30〜34歳49.0%/35〜39歳46.2%/40〜44歳39.0%/45歳以上23.6%、女性が〜29歳36.4%/30〜34歳35.8%/35〜39歳30.3%/40〜44歳22.5%/45歳以上15.7%。申し込み成立率も20代後半女性の11.4%が最も高く、男女・年代で非対称です。
つまり、歩留まりの一部は本人の努力では動きません。これは価値の話ではなく、希望条件の集中(需給)の話です。動かせるのは、申し込みの量、会う前の情報、初回の進め方、振り返りの頻度。動かせないものに時間を使うほど苦しくなります。
年代ごとの具体的な組み立て方は、婚活40代男性の現実|成婚率39%と23.6%の差を分ける3つの順番と結婚相談所は30代が最も成婚しやすい|成立率7〜9%から逆算する半年計画に分けて書いています。
よくある質問
Q. 結婚相談所で結婚できない理由は何ですか?
A. 多くは「申し込みの量が足りない」「会う前の印象が弱い」「初回で次の約束まで行けない」「振り返りをしていない」の4つのどれかです。成立率が6%台という前提では、量の不足が最初に効きます。
Q. 結婚相談所で結婚できない人の特徴は?
A. 性格より行動の型です。自分の申し込み件数を即答できない、断られた理由を確認しない、改善を同時に複数動かして検証できない——この3つが重なると長期化しやすい傾向があります(現場での傾向です)。
Q. 入会してどのくらいで成婚するのが普通ですか?
A. 在籍日数の中央値は約9か月、成婚までの中央値は女性約8か月・男性約10か月(IBJ成婚白書)。平均は1年〜1年半ですが、長期の方が平均を押し上げています。中央値で見るほうが実感に近いはずです。
Q. 1年続けて成果が出なければ退会すべきですか?
A. 「真剣交際が一度もないなら設計を疑う」が目安です。ただし退会の前に、休会と担当者の変更という選択肢があります。担当の変更は一般に相談可能なので、合わないと感じたら相談窓口に申し出てみてください。
Q. 途中でやめるとお金はどのくらいかかりますか?
A. 契約期間2か月超・総額5万円超の契約なら、8日間のクーリング・オフと、その後の中途解約が法律で認められています。違約金の上限は2万円または契約残額の20%のいずれか低い額+提供済みサービス分です。実際の金額は契約書で確認してください。
Q. 退会してアプリに移るのは失敗ですか?
A. 失敗ではありません。リクルートの婚活実態調査2024では、2023年に結婚した人のうち婚活サービス利用者は15.3%、その内訳は婚活サイト45.2%・結婚相談所29.8%です。経路は複数あります。向き不向きの整理はお見合い婚活とアプリの違い|性格と使える時間で選ぶ3つの出会い方をどうぞ。
次の一歩:今週やるのは「数を出すこと」だけ
読み終わったあとに全部を変えようとすると、たいてい止まります。今週やるのは、直近3か月の申し込み・成立・仮交際の数を書き出すこと。それだけです。数字が出れば、4か所のどこで詰まっているかは自動的に分かります。
自分の傾向から整理したい方は婚活タイプ診断から。数字を前に、進め方を一緒に組み直したい場合は有料カウンセリング、まずは状況を話して整理したいだけなら無料相談をご利用ください。立て直しにかかる期間や結果には個人差があり、成婚を保証するものではありません。
出典
- 2025年 IBJ成婚白書(PR TIMES・成婚会員約2万人の集計。事業者による実務集計):平均お見合い回数11回、交際移行率約40%、交際約124〜125日、在籍日数の中央値約9か月
- IBJ『成婚白書 2024年度版』PDF:年齢別成婚率、成婚までの日数の中央値
- 経済産業省 2006年公表の報告書(2004年調査):成婚率 男性8.4%/女性10.1%。20年以上前の調査であり、現在の状況とは異なる可能性があります(経済産業省)
- 国民生活センター:結婚相手紹介サービスの解約料/大阪府:結婚相手紹介サービスの解約料:クーリング・オフ8日、中途解約時の違約金上限
- リクルート「婚活実態調査2024」PDF:2023年婚姻者のうち婚活サービス利用15.3%、内訳は婚活サイト45.2%・結婚相談所29.8%
- 厚生労働省 人口動態統計月報年計(概数)PDF:2025年の婚姻件数489,119組
費用相場(入会金3〜10万円、月会費1〜3万円、お見合い料5,000〜10,000円、成婚料10〜30万円、総額30〜60万円)は複数の事業者・比較媒体が示す目安で、公的統計ではありません。相談所ごとに体系が異なるため、契約前に書面で確認してください。
