
この記事でわかること
- お断り理由は段階で入れ替わる。会う前は写真35%・年齢27%、会った後は会話や態度が最多という数字で切り分けられます
- お見合いから仮交際へ進むのは44〜46%。半分強が不成立で終わるのが標準で、成婚者の平均お見合い回数は11回です
- 断られた本当の理由は本人に届かない。理由を聞くより成立率と仮交際移行率を担当者に出してもらうほうが実用的です
- 自分から断るときは感謝・結論・否定を含まない理由の3点構成。返事期限は翌日13時までという実務も押さえます
結論から書きます。お見合いのお断り理由は、会う前と会った後でまったく入れ替わります。申し込み段階で多いのは写真・年齢・居住地という条件面。会った後に多いのは会話や態度といった対人印象です。つまり「何を直すか」は、自分がどちらの段階で止まっているかで決まります。
この記事で扱うのはIBJ(日本結婚相談所連盟)加盟の結婚相談所でのお見合いです。お見合い → 仮交際 → 真剣交際 → 成婚という段階を前提に書いています。対象は2つ。断られた側(理由を知りたい・次に活かしたい方)と、これから断る側(失礼のない伝え方を探している方)です。同じ「お見合い お断り 理由」で検索しても、立場は正反対ですよね。
この先では、①段階別のお断り理由の数字、②本当の理由が本人に届かない仕組み、③断られるのは約55%という分母の話、④自分から断るときの例文と期限、⑤直すべきこと・直さなくていいことの切り分け、⑥よくある質問の順に扱います。
この記事は結婚相談所の現役カウンセラー「さかとく」が書いています
IBJ加盟相談所で今も数十名の会員を直接担当する現場経験をもとに、一般論ではなく「実際どうすればいいか」をお伝えします。
お見合いのお断り理由は「会う前」と「会った後」で入れ替わる
多くの記事が理由をひとまとめのランキングにしていますが、現場の感覚ではこれが読者を迷わせています。申し込みを断られた人と、会ってから断られた人では、見るべき場所が違うからです。
| 段階 | 上位のお断り理由 | 理由の性質 |
|---|---|---|
| お見合い成立前 (申し込みへの返事) |
男性側: 写真の印象35%/年齢27%/趣味・共通点12% 女性側: 写真の印象31%/年齢27%/居住地16% |
プロフィールで判断できる条件面 |
| お見合い後 (会ってからの返事) |
会話・表情・態度の問題29件/価値観の不一致16件/性格の不一致8件/フィーリング8件/臭い3件(お断り理由100件の集計) | 実際に会って受けた対人印象 |
前者はIBJが2025年1〜6月の申し込み案件を集計したもので、複数の加盟相談所が紹介している数字です。後者は1社(結婚相談所ココ東京)が自社に寄せられたお断り理由100件を数えたもので、規模は小さいため参考値として読んでください。集計の母数も方法も違うので、並べて比べられるのは「順位の並び方」までです。
それでも傾向ははっきりしています。会う前は写真と年齢、会った後は会話と態度。
ここを混ぜたまま「清潔感を磨こう」と頑張っても、申し込み段階で落ちている人には届きません。逆に、何度もお見合いは成立するのに仮交際に進まない方が写真を撮り直しても、効果は薄いでしょう。私が担当した範囲でも、相談の入口で「どちらで止まっていますか」と伺うと、ご本人が取り違えていたというケースは珍しくありません(あくまで目安で、個人差があります)。

「断られた理由は聞けば分かる」は半分だけ本当
世間では「相談所なら仲人が理由を教えてくれる」と言われます。実際、担当者に尋ねれば何かしらの言葉は返ってきます。ただ、返ってきた言葉が先方の本音である保証はありません。ここが、この記事でいちばんお伝えしたい点です。
お断り理由が「価値観の違い」「ご縁がなかった」に翻訳されるのには、いくつか理由があります。
- 先方に回答義務がない。連盟のシステム上、お断りの理由欄は必須ではなく、定型句だけで成立します。
- 先方の担当者が角を立てたくない。相談所どうしは今後も会員を紹介し合う関係です。「清潔感が気になった」をそのまま流す人は多くありません。
- こちら側の担当者が伝えない判断をすることがある。伝えて立ち直れなくなる方もいますし、次のお見合いが怖くなる方もいる。善意の加工が入ります。
つまり「価値観が合わないと言われた」は、情報としてはほぼ空です。落ち込む材料にする価値もありません。
では打つ手がないのかというと、そうではない。聞き方を変えると実務的な答えが返ってきます。担当カウンセラーには、理由そのものではなく次の3点を聞いてみてください。
- お見合いの成立率(申し込み何件に対して何件成立したか)
- 成立したお見合いのうち、仮交際に進んだ割合
- 先方の担当者から届いた文面を、加工せず読み上げてもらえるか
1と2が分かれば、あなたがどの段階で落ちているかは数字で判明します。理由を当てにいくより確実です。
お見合いで断られるのは約55%|1回の不成立で折れないための分母
お見合いから仮交際へ進む割合は、2025年にIBJで成婚した会員19,112人のデータで20代44.6%/30代44.3%/40代46.0%(中央値)と紹介されています。成婚までたどり着いた方々ですら、この数字。
裏返せば、お見合いの半分強は不成立で終わるのが標準ということです。断られたのは異常でも落第でもありません。
さらに申し込み段階まで戻ると、成立率は男性約7%・女性約8%とされています(IBJ公開データをもとにした相談所の解説。年齢や地域で差が出ます)。14人に申し込んで1人会える、という世界です。
IBJの「2025年 成婚白書」では、成婚者は平均で11回のお見合いを重ね、4〜5人と交際し、約4.1か月で決断しています。そして成婚した方のお見合い数は、途中で退会した方の約2.7倍。活動期間はむしろ約2.6か月短い。
数を打てば当たる、という話ではありません。1件に意味を持たせすぎないほうが、結果的に早く終わるという話です。
断られた直後、「どこが悪かったのか」を夜中に何度も再生してしまう方は多いものです。現場では、この反芻をやめさせようとしても無理だと感じています。代わりにお願いしているのは、反省をその日のうちに10分だけ紙に書いて終わらせること。書く項目は「話した話題」「沈黙した場面」「次に変える1つ」の3つだけ。頭の中で回し続けるより、手を動かして閉じたほうが切り替えやすくなります(感じ方には個人差があります)。
段階ごとの数字をもう少し詳しく追いたい方は、お見合いの流れQ&A|申し込み成立7%から仮交際44%までの順番も参考になります。
自分からお見合いを断る理由は何がいい?期限と例文
ここからは断る側の話です。先に実務から。
IBJのシステムでは、お見合い後の返事の期限は翌日13時まで、相談所間の伝達は翌日17時までとされています(加盟相談所の解説による。連盟や時期によって運用が異なる場合があるため、自分の担当者に確認してください)。申し込みへの返事は最長10〜14日ですが、実際には5日以内に動く方が多数です。
お茶代については、IBJのルールでは申し込んだ側に関係なく男性負担が原則。ホテルラウンジなら2人で2,000〜3,500円、高級ラウンジで5,000円程度が目安とされています。
そのうえで、お断りの理由です。結論は「具体的に書かない」。一般に「理由は具体的に伝えるのが誠実」と言われますが、相談所のお見合いに限っては逆だと考えています。あなたの文面は担当者を経由して先方の担当者へ渡り、どう加工されるか分かりません。具体的な指摘は、相手を傷つける形で届くリスクのほうが大きい。
伝えるべきは3点だけです。感謝・結論・相手への否定を含まない理由。
❌「話が続かず、こちらが気を遣う場面が多かったため」
→ 相手の欠点を名指ししています。加工されずに届けば、確実に刺さります。
❌「写真と印象が違ったので」
→ 言いたくなる気持ちは分かりますが、伝えて得るものがありません。
⭕「本日はお時間をいただきありがとうございました。丁寧にお話しくださり、楽しい時間でした。ただ、私自身が結婚生活で大切にしたい部分を考えたとき、今回は交際を希望しない形とさせてください。」
⭕「ご丁寧にご対応いただき感謝しております。お人柄は素敵に感じましたが、今後の暮らし方のイメージに違いがあると感じたため、今回は見送らせてください。」
⭕(申し込み段階で断る場合)「お申し込みをいただきありがとうございます。プロフィールを拝見しましたが、現在お会いしている方との進め方を優先したく、今回は見送らせていただきます。」
では、決めかねているときはどうするか。期限内に「保留」とだけ返すのは避けたほうが無難です。相手も同じ期限で待っていますから。私が勧めているのは、迷ったら交際希望を出すという運用です。仮交際は複数人と並行できますし、1回会っただけで判断できるほうが例外的でしょう。
⭕(迷っている場合の担当者への伝え方)「判断がつかないのですが、2回目でお人柄を見たいので交際希望でお願いします。期限までに決め切れない状態だと、担当として把握しておいてください。」
相手からの返事が遅いときも同じ構造です。期限ぎりぎりまで動かないのは、断りの前触れとは限りません。先に別の方の返事を待っている、担当者が休みで入力が止まっている、といった事情のほうが多い。返事の待ち方はお見合い申し込みの返事は平均3〜5日|待ち日数別の動き方に整理しています。
直すべきこと・直さなくていいことの切り分け
お断り理由の数字が役に立つのは、ここからです。変えられないものに時間を使わないための材料になります。
| 項目 | 段階 | 扱い方 |
|---|---|---|
| 写真の印象 | 会う前(最多) | 変えられる。最優先で撮り直す |
| 年齢・居住地 | 会う前 | 変えられない。申し込む相手の条件側で調整する |
| 年収・学歴 | 会う前 | 短期では変わらない。書き方(将来設計)で補う |
| 会話・表情 | 会った後(最多) | 変えられる。練習の効果が出やすい |
| 清潔感・所作 | 会った後 | 変えられる。他人のチェックが要る |
| 相性・フィーリング | 会った後 | 変えられない。回数で解く |
年齢や居住地で断られているなら、自分を直すのではなく申し込む相手の設定を直すのが筋です。これを「妥協」と受け取る必要はありません。相手が自分を選ばない理由を、自分の価値の低さだと解釈してしまう方は本当に多いのですが、起きているのは単なる条件のすれ違いです。需給の問題を人格の問題にすり替えないでください。
会話で止まっている方は、話題の量ではなく順番を変えるだけで変わることがあります。60分の配分についてはお見合いで何を話す?60分の時間配分と沈黙の戻し方にまとめました。
3問だけのセルフチェック
- 直近10件の申し込みで、お見合いが成立したのは2件以上あったか
- 成立したお見合いのうち、仮交際に進んだのは半分近くあったか
- お見合い後の返事で、相手より先に自分が決めた回数は何回あったか
1が「いいえ」なら、直すのは写真とプロフィール。2が「いいえ」なら、直すのは当日の会話と所作。3がゼロなら、そもそも判断を相手に預けすぎている可能性があります。
自分がどちらのタイプで詰まりやすいかを整理したい方は、婚活タイプ診断(10問・約3分)も使ってみてください。結果が出るだけのものですが、自分の傾向を言語化する入口にはなります。
よくある質問
Q. お見合い後にお断りする理由として何がいいですか?
相手の欠点に触れない範囲で、「自分の側の事情」として伝えるのが無難です。「結婚生活で大切にしたい部分を考えた結果」「今後の暮らし方のイメージに違いを感じた」あたりが使いやすい表現。具体的な指摘は、担当者を経由する過程で意図しない形に変わることがあります。
Q. お見合いのお断り理由の例文は?
「本日はお時間をいただきありがとうございました。丁寧にお話しくださり、楽しい時間でした。ただ、私自身が結婚生活で大切にしたい部分を考えたとき、今回は交際を希望しない形とさせてください。」——感謝・結論・否定を含まない理由の3点で構成します。本文の例文セクションに、申し込み段階用と迷っている場合用も載せています。
Q. お見合いのお断り理由のランキングは?
段階で変わります。会う前は写真の印象(男性側35%・女性側31%)、年齢(男女とも27%)、趣味や居住地の順。会った後は会話・表情・態度、価値観の不一致、性格の不一致の順です(前者はIBJの2025年1〜6月集計、後者は1相談所によるお断り理由100件の集計で参考値)。
Q. 断られた本当の理由は相談所に聞けますか?
聞くことはできますが、届くのは加工された言葉であることが多いと考えてください。先方に回答義務はなく、相談所どうしの関係上も角の立つ表現は残りません。理由そのものより、自分のお見合い成立率と仮交際移行率を担当者に出してもらうほうが実用的です。
Q. 返事が遅いのはお断りのサインですか?
必ずしもそうではありません。IBJのお見合い後の返事期限は翌日13時までとされており、その直前に動く方は普通にいます。申し込みへの返事も最長10〜14日の猶予があります。遅い=断りではなく、他の方の返事待ちや担当者の事情で止まっていることも多いものです(運用は連盟・相談所で異なるため、自分の担当者に確認してください)。
Q. 何回断られたら方法を変えるべきですか?
目安として、申し込み10件で成立ゼロなら写真から、成立5件で仮交際ゼロなら当日の進め方から見直します。成婚した方の平均お見合い回数が11回であることを思えば、3回や4回の不成立で方法ごと変えるのは早すぎます。
次の一歩
断られた理由を探しても、本当の答えはたいてい手に入りません。代わりに手に入るのは、自分の成立率と移行率という2つの数字です。今週やることは1つで十分。担当カウンセラーに、直近10件の申し込み結果と、成立したお見合いの進み方を出してもらってください。どこを直すかは、それを見てから決めれば間に合います。
出典
- IBJ 2025年1〜6月の申し込み案件集計(お見合い前のお断り理由・男女別割合)/加盟相談所による紹介記事
- 結婚相談所ココ東京「お見合いお断り理由100件調査」(2024年)=1社による小規模集計のため参考値
- IBJ「2025年 成婚白書」(対象19,112名/2025年1〜12月、PR TIMES公表)=成婚者の平均お見合い11回、交際4〜5人、交際期間約4.1か月、成婚者のお見合い数は中途退会者の約2.7倍
- IBJ成婚白書をもとにした仮交際移行率の中央値(20代44.6%/30代44.3%/40代46.0%)、お見合い申し込み成立率(男性約7%・女性約8%)=いずれも相談所による解説記事経由の数値
- お見合い後の返事期限(翌日13時/相談所間の伝達は翌日17時)、申し込みへの返事期限(最長10〜14日)=加盟相談所の解説。連盟・時期により運用が異なる場合あり
- お茶代の負担と相場(2人で2,000〜3,500円程度)=加盟相談所の解説
※いずれの数値も集計時期・母集団・集計方法が異なり、将来の結果を保証するものではありません。本文中の体感に基づく記述は統計値ではなく、個人差があります。※事例に触れた箇所は、個人が特定されないよう複数の事例をもとに内容を再構成しています。
