
この記事でわかること
- 相談所の会員データでは成婚率は30〜34歳49.0%・35〜39歳46.2%で、段差がつくのは45歳以上23.6%から(IBJ成婚白書2024年度版)
- 年収は400万円台から500万円台で平均を超え800万円超は横ばい。平均512万円は中央値より高く出る点に注意
- 10歳以上の年の差婚は4.6%で平均年収1,170万円。成婚の半数超は同年齢〜4歳差という現実
- お見合い12回を半年で組むには申し込み月22〜28件(単純計算の概算)。在籍9〜10か月・費用年32万円が目安
30代男性の婚活で本当に数字が落ちるのは、35歳ではなく45歳です。IBJ(日本結婚相談所連盟)の成婚白書2024年度版では、男性の成婚率は30〜34歳で49.0%、35〜39歳でも46.2%。はっきり段差ができるのは45歳以上の23.6%からでした。いずれも相談所に在籍して活動した会員の中での割合で、独身男性全体の数字ではありません。
この記事が扱うのは、IBJ加盟の結婚相談所でお見合い→仮交際→真剣交際→成婚と進む婚活です。30代男性が「厳しい」と言われる理由を公表データで切り分け、どこに力を入れれば通るようになるのかまで書きます。30代前半の方にも、35歳の壁が気になる30代後半の方にも読んでいただける内容です。
このあと、①年齢別の成婚率と30代後半の現実 ②年収はどこから効いてどこで頭打ちになるのか ③同年代の男性が全員ライバルではないという話と、年下希望の限界 ④お見合い12回に必要な申し込み件数と半年〜10か月の工程表 ⑤伴走型の進め方が向く人・向かない人 を順に扱います。
この記事は結婚相談所の現役カウンセラー「さかとく」が書いています
IBJ加盟相談所で今も数十名の会員を直接担当する現場経験をもとに、一般論ではなく「実際どうすればいいか」をお伝えします。
「30代男性の婚活は厳しい」は、半分だけ本当です
「30代男性はもう売り手市場ではない」「35歳に壁がある」。よく言われますが、現場の実感は少し違います。壁というより、ゆるい下り坂です。
| 男性の年齢 | 成婚率 |
|---|---|
| 29歳以下 | 42.5% |
| 30〜34歳 | 49.0% |
| 35〜39歳 | 46.2% |
| 40〜44歳 | 39.0% |
| 45歳以上 | 23.6% |
出典はIBJ成婚白書2024年度版(約2万人規模の加盟相談所の実績集計=事業者のデータで、公的統計ではありません)。全国の独身男性の割合ではなく、相談所に在籍して実際に活動した人の中での割合です。ここを混ぜると数字を読み間違えます。

35歳の壁は「成婚率の崖」ではありません
30〜34歳の49.0%と35〜39歳の46.2%の差は2.8ポイント。ピークは30代前半ですが、後半で半分に落ちるような変化ではありません。段差がつくのは40〜44歳の39.0%から先、そして45歳以上の23.6%です。順番としては、40代の数字を先に見てから30代後半の自分を測ったほうが落ち着きます。内訳は婚活40代男性の現実|成婚率39%と23.6%の差を分ける3つの順番に書きました。
「35歳を過ぎたら、もう相手にされないのでは?」
この問いは、毎年のように受けます。数字のほうが落ち着いていて、先に動いているのは年齢ではなく活動量です。
30代後半の男性が実際に止まるのは「申し込みの通り方」
35歳を過ぎた途端に反応が減った、というご相談は珍しくありません。ただ、活動の中身を一緒に見ていくと、止まっているのは年齢そのものではなく、ひと月の申し込み件数と写真であることが多いです(担当した範囲での実感で、統計値ではありません。個人差があります)。
申し込みが月に数件しか出ていない状態から、希望条件を1つ外して件数を増やすと、お見合いが組める月が増えてくる。現場ではこうしたケースをよく見ます。※個人が特定されないよう、複数の事例をもとに内容を再構成しています。同様の結果が得られるとは限らず、進み方には個人差があります。
住む場所でも難易度は変わります。都市部は競争相手が多いと言われますが、IBJの集計では都市部の30代前半男性の成婚率は50%でした(相談所会員の集計です。地域の未婚率のような人口統計とは母集団が違うので、同じ土俵の比較にはなりません)。人が多い場所は、相手の母数も多いということです。
誤解その2「年収が足りないから選ばれない」
年収は大事だと言われます。実際に効きます。ただし効き方が途中で止まるのが、上位の記事ではあまり書かれていない部分です。
- IBJ結婚みらい研究所の集計では、成婚率は年収400万円台から500万円台にかけて平均を超え、700万円台で安定。800万円を超えると43〜46%で横ばいになります。
- 女性側の希望は、最低ラインが400万円台、理想が500万円台にボリュームゾーンがあるという民間の意識調査(2025年)。こちらは単独企業の調査なので参考値として読んでください。
つまり400万円台から500万円台を越えるかどうかが分岐で、そこから上は努力の配分を別に回したほうが合理的です。年収を半年で200万円増やすのは難しい。けれど他にできることはあります。
平均の読み方にも注意が必要です。国税庁の令和6年分(2024年分)民間給与実態統計調査では、30〜34歳男性の平均給与は512万円(全体の平均は478万円)。ただし平均は高所得側に引っ張られるため、中央値は平均より低く、分布は低いほうに山があり高いほうに長い裾を持つ形になります。「平均に届かないから自分は不利」は、分布の形を見ていない誤解です。
年収より短期間で動かせるのが、家事・育児への姿勢です。第16回出生動向基本調査(2021年調査)では、女性が結婚相手に求める条件として経済力を重視・考慮する割合が91.6%、家事・育児の能力や姿勢が70.2%(前回57.7%から大きく上昇)。プロフィールと初回の会話で伝えられる差がここにあります。
❌「家事は手伝います」
⭕「平日の夕食は自分で作っています。週末の買い出しも担当です」
前者は意欲、後者は事実。読み手に残るのは後者です。この書き換えを嫌がる方も一定数いて、理由はたいてい同じで、事実で書くと嘘が書けなくなるからです。なお当サイトでは、年齢・容姿・年収を点数化した採点表は使いません。世の中にあるランク表の読み方は婚活ランク表は鵜呑みにしない|年収1000万は男性の9.7%で整理しています。

誤解その3「同年代の男性は全員がライバル」
同年代の独身男性がそのまま競争相手に見える、という感覚はよく聞きます。ここは数字を一段挟んだほうがいい場所です。第16回出生動向基本調査(国立社会保障・人口問題研究所、2021年調査)では、18〜34歳の未婚男性で「いずれ結婚するつもり」は81.4%。言い換えると、2割弱は結婚そのものを前提にしていません。
結婚意思がある人のうち、相談所やアプリで実際に動いている人はさらに限られます。2021年調査時点の数値なので現在は違う可能性がありますが、「同年代の全員が同じ土俵にいる」という前提は、少なくとも当時のデータでは成り立ちません。
母数は見た目より小さい。ただし動いている人同士の本気度は濃くなります。だから効くのは「スペックの底上げ」より行動量と手順です。
「3〜5歳年下なら普通に会えるはず」も誤解です
IBJ成婚白書では、10歳以上の年の差婚は成婚全体の4.6%。10歳以上年下と成婚した男性の平均年収は1,170万円で、年収1,000万円台でも平均の年齢差は4歳にとどまります。そして成婚カップルの半数超が同年齢〜4歳差以内。
3歳下にこだわって半年お見合いが組めない状態と、同年齢まで広げて3か月後に仮交際へ進む状態。結婚に近いのはどちらでしょうか。
お見合い12回を半年〜10か月で組む工程表
「で、何回会えばいいのか」が、いちばん知りたい部分だと思います。IBJ成婚白書の成婚者の典型像は、年齢36歳・在籍313日・お見合い12回・交際5組。在籍期間の中央値は男性で約9.2か月、交際期間は男女ともおよそ4か月です。
ここから申し込み件数を逆算します。お見合いの成立率はおおむね7〜9%(結婚相談所は30代が最も成婚しやすい|成立率7〜9%から逆算する半年計画で扱った目安です)。12回のお見合いには申し込みが約130〜170件必要で、6か月で終えるなら月22〜28件、10か月なら月13〜17件。あくまで単純計算の概算で、同じ相手への重複や成立後の辞退は含んでいません。相談所の会員構成や住む地域でも変わります。
手元の感覚だと、成立率は公表値より低めに出ることが多いです。見ている人数が少ないので目安にもなりませんが、公表値どおりに進む前提で計画を組むと足りなくなる、という方向の誤差だと思っています。
- 0〜2週目:写真の撮り直しとプロフィール作成。ここを飛ばすと後の申し込みが全部目減りします
- 3〜8週目:申し込みを月20件台に。申し込まれる数を待つのではなく、自分から申し込む数で決まります。受けた申し込みは条件で切らず1回会う
- 2〜4か月目:お見合い月2〜3回、仮交際は2〜3組を並行
- 4〜7か月目:真剣交際へ。交際期間の目安は4か月
- 8〜10か月目:成婚、または条件と動き方の見直し
費用の目安は、婚活1年の総額が平均約32万円(リクルート 婚活実態調査2024)。IBJ加盟相談所は登録料・月会費・お見合い料・成婚料という体系が一般的ですが、金額は相談所ごとに異なります。結婚相談所の契約は特定継続的役務提供にあたるため、料金と中途解約の条件は契約前に必ず書面で確認してください。
うまく進まないときは、止まっている場所で打ち手が変わります。
- 2か月申し込んで成立が0件 → 写真とプロフィールの1行目を作り直す
- お見合いは組めるが毎回2回目で終わる → 初回60分の話の配分を変える
- 申し込む相手が見つからない → 外す条件の順番を決める(年齢差より先に居住地や職種から)
この「どこで止まっているか」の切り分けだけでも、第三者と一度やってみる価値はあります。無料相談では状況の整理と次の一歩の提案までを行っています(無理な勧誘はしません)。

伴走してもらう進め方が向く人・向かない人
| 得られるもの | 負担になるもの |
|---|---|
| お見合いが仕組みとして組まれ、申し込み件数を管理できる | 登録料・月会費・お見合い料などの費用がかかる |
| 断られた理由の傾向を第三者から聞ける | 指摘を受け止めて写真や会話を直す手間が発生する |
| 仮交際・真剣交際という段階があり、期限が決まる | 並行交際や期限の運用にルールがあり、自由度は下がる |
向いているのは、半年〜1年で判断したい方、自分では直せない理由を知りたい方、お見合いの数を安定させたい方。向いていないのは、まず自力で試したい方、恋愛の過程を時間をかけて楽しみたい方、当面の予算を増やせない方です。
費用を理由に見送る方もいますし、そのまま自力で合う形を見つける方もいます。どちらが正しいとは言えません。ただ、見送るときに「何を自分でやるか」を決めておいた方と、ただ保留にした方とでは、半年後の話の中身がだいぶ違う——という程度のことは感じています。
自分で相手を探して連絡を取る形式(アプリなど)との違いは、第三者が間に入って段階と期限を管理するかどうかに尽きます。性格と使える時間での選び方はお見合い婚活とアプリの違いにまとめました。
入会を決める前の第2案として、まず自分の止まり方を把握する手もあります。10問・約3分の婚活タイプ診断で傾向を見てから、気になる点だけ書き出しておく。追加の出費なしで進められる順番です。
よくある質問
Q. 30代後半だと、結婚相談所では門前払いになりませんか?
A. IBJ成婚白書2024年度版の成婚率は35〜39歳で46.2%、30〜34歳は49.0%で差は2.8ポイントです。急な落ち込みは45歳以上(23.6%)から。ただしこれは在籍して活動した人の中での割合なので、活動量が少なければ当然この数字には届きません。
Q. 30代男性の平均年収512万円に届きません。不利でしょうか?
A. 512万円は国税庁の令和6年分(2024年分)調査の平均値で、中央値はこれより低くなります。平均は高所得層に引っ張られるため、届かない人のほうが多い構造です。IBJの集計でも成婚率が平均を超えるのは400万円台から500万円台にかけてで、800万円超は横ばい。年収は「しきい値」で見るのが現実的です。
Q. お見合いの申し込みは、月に何件出せばいいですか?
A. 止まっている方の件数を数えてみると、たいてい申し込みそのものが足りていません。成立率7〜9%を前提に、成婚者の目安であるお見合い12回を6か月で組むなら月22〜28件、10か月なら月13〜17件という単純計算になります。重複や辞退を含まない粗い概算なので、担当者に「自分の条件で直近3か月の成立率はどれくらいか」を聞いて調整してください。
Q. 5歳以上年下の女性は現実的に難しいのでしょうか。
A. 10歳以上の年の差婚は成婚全体の4.6%、実現した男性の平均年収は1,170万円というIBJの集計があります。成婚の半数超は同年齢〜4歳差。難しいかどうかではなく、そこに賭ける時間の見積もりを決める問題だと考えてください。
Q. 半年やって仮交際に進めないときは、やめるべきですか?
A. やめる前に、申し込み件数・お見合い成立率・2回目に進んだ割合の3つを数えてみてください。申し込みが月10件未満なら、まだ判断材料が足りていません。件数を満たしているのに成立しない場合は写真、会ってから続かない場合は初回の会話が見直し対象です。心身の負担が大きいと感じるときは活動量を落とす判断も必要で、睡眠や食欲に影響が出ている場合は医療機関への相談も検討してください。
この記事で使った出典
- IBJ 成婚白書2024年度版(日本結婚相談所連盟・2025年4月公表/加盟相談所の会員実績集計。公的統計ではなく事業者データ)
- IBJ結婚みらい研究所「本当に結婚しやすい男性のリアルな年収」(年収帯別の成婚率)
- IBJ 10歳以上の年の差婚は4.6%(PR TIMES)
- IBJ 都市部の30代前半男性の成婚率50%(PR TIMES)(相談所会員の集計)
- 第16回出生動向基本調査(国立社会保障・人口問題研究所/2021年調査。結婚意思・相手に求める条件の数値はこの年次のため、現在は異なる可能性があります)
- 国税庁 令和6年分 民間給与実態統計調査(1年勤続者の平均給与。平均値であり中央値ではありません)
- リクルート 婚活実態調査2024(婚活1年あたりの総費用)
- マイナビニュース 結婚相手の年収に関する調査(2025年)(単独企業の意識調査のため参考値)
本文の数値は上記の公表時点のものです。成婚率や成立率は集計方法や母集団が異なるため、同じ言葉でも事業者ごとに数字が変わります。この記事は結果を保証するものではなく、活動の進み方には個人差があります。
なお筆者はIBJ加盟の結婚相談所を運営しており、本記事内の無料相談・婚活タイプ診断は当方のサービスです。その前提で読んでいただければと思います。
