結婚相談所の費用と選び方

結婚相談所の体験談|成婚した人と合わなかった人を分けた2つの分岐点

結婚相談所の体験談|成婚した人と合わなかった人を分けた2つの分岐点

この記事でわかること

  • 体験談で結果を分けるのは相談所名や料金ではなく「担当者との相性」と「活動初期3ヶ月の動き方」の2点
  • IBJ 2025年成婚白書の成婚者はお見合い平均11回・交際約4ヶ月。平均は少数の多回数者に押し上げられる点を踏まえて自分の位置を測る
  • 合わなかった人は費用の見立て違い・申込が通らない・担当者と会話がかみ合わないの3パターンに集中する
  • お見合い後3日以内の振り返りなど3場面で担当者の返しを見極め、乗り換えより先に担当変更を検討する

結論から言うと、結婚相談所の体験談を「成婚した人」と「合わなかった人」に分けて読み比べると、結果を分けているのは相談所の知名度や料金ではなく、担当者との相性活動初期3ヶ月の動き方の2点に集まります。この記事は、面談室でよくある相談ケースを起点に、その2つの分岐点を自分の活動に当てはめる方法をまとめたものです(個人差があります)。

「入会して3ヶ月です。お見合いは4回組めました。でも全部1回で終わって、担当の方には『次いきましょう』としか言われません。私、この相談所で合っているんでしょうか」

30代後半の会員の方から、こうしたご相談を受けることは珍しくありません。数字だけ見れば「お見合い4回・仮交際0」。これを失敗と読むか、途中経過と読むかで、次にやることがまったく変わります。

結婚相談所の4段階と成婚者の目安数値(IBJ 2025年成婚白書)
結婚相談所の4段階と成婚者の目安数値(IBJ 2025年成婚白書)

この記事は結婚相談所の現役カウンセラー「さかとく」が書いています

IBJ加盟相談所で今も数十名の会員を直接担当する現場経験をもとに、一般論ではなく「実際どうすればいいか」をお伝えします。

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「3ヶ月で何も進まない」は失敗か

婚活体験談の数字を読むには、物差しが要ります。ここでは、IBJ成婚白書の「お見合い11回・交際約4ヶ月」を基準に置きます。

先に用語だけ整理しておきます。IBJ加盟の結婚相談所では、①お見合い(初回の顔合わせ)→②仮交際(複数人と並行できるお試し期間)→③真剣交際(1人に絞る期間)→④成婚(結婚を前提に退会)の4段階で進みます。この記事で「担当者」と呼ぶのは、会員一人ひとりに付くカウンセラー(仲人)のことです。

「みんなはどれくらいで決まっているんですか?」——この質問への答えが、体験談を読むときの基準になります。

IBJが2026年4月に公開した2025年成婚白書では、成婚者のお見合い回数は平均11回、交際日数は約4ヶ月(124〜125日)で、男女ほぼ同じでした。お見合いから仮交際に進む割合は、全年代で4割以上と示されています。いずれも成婚した人の集計であり、活動中の人全体の平均ではない点に注意してください。

「平均11回」をどう読むか

平均だけを見て「11回で決まるのが普通」と思い込むと、読み違えます。お見合い回数のような回数データは、少数の「30回・40回とお見合いした人」が平均を押し上げやすい形になります。分布の山は平均より少し手前にあり、右に長い裾が伸びている——そう見ておくのが安全です。ここは公表値からの定性的な読み方で、中央値そのものが公表されているわけではありません。

この形を知っていると、冒頭のケースの読み方が変わります。3ヶ月でお見合い4回は、成婚者の平均11回に届くまであと半年ほどかかるペース。遅くはありますが、活動として止まっているわけではありません。一方で、4回すべて仮交際に進まなかった点は、平均4割以上という数字から見ると点検が必要なサインです。

項目 成婚者の目安(出典) 冒頭ケースの数値 読み方
お見合い回数 平均11回(IBJ 2025年成婚白書) 3ヶ月で4回 ペースは遅め。申込数を増やす余地あり
お見合い→仮交際率 4割以上(IBJ 2025年成婚白書) 0/4件 お見合い当日の振る舞いを担当者と点検
交際期間 約4ヶ月(IBJ 2025年成婚白書) 未到達 まだ評価できる段階ではない
在籍期間 約9ヶ月(IBJ成婚白書2023年版の引用値。年次が異なる) 3ヶ月 全体の3分の1が経過

数字はいずれも公表時点の集計で、年ごとに変動します。在籍期間だけは2023年版の引用値で、2025年版とは年次が異なる点をお断りしておきます。自分の活動の良し悪しを保証するものではなく、あくまで「今どの位置にいるか」を知る目安としてお使いください。

「合わなかった人」の体験談に共通する3つのパターン

成功談だけ読んでも、自分がつまずく場所は分かりません。現場で退会や乗り換えに至った方の話を聞いていくと、理由は「費用の見立て違い」「申込が通らない」「担当者と会話がかみ合わない」の3つに集まります。

※以下の3例は、個人が特定されないよう複数の事例をもとに内容を再構成しています。数値は例であり、統計値ではありません。

  1. 費用の見立て違い:「初期費用10万円、月会費1.5万円なら続けられる」と見立てて入会した方の話です。ところがお見合い料(1回5,000円前後の相談所が多い)が月に3〜4回重なる。半年で総額が23万円を超えたところで「これ以上は無理です」と退会に至るケースです。担当者に費用の話を一度も切り出しておらず、入会前に「お見合い料込みで月いくらか」を試算していなかった点が分岐点でした。
  2. 申込が通らない:3ヶ月で30件申し込み、成立したお見合いは1件。担当者からは「申し込み続けてください」とだけ言われ、写真やプロフィール文の見直し提案が一度もないまま気持ちが折れる、というケースです。「どこで落ちているんでしょうか」と担当者に聞けていれば、次の一手は変わっていたかもしれません。
  3. 担当者と会話がかみ合わない:冒頭のケースと同じ形です。お見合い後の振り返りが「次いきましょう」で終わる。断られた理由を担当者経由で聞けることを知らないまま、同じ失敗を4回繰り返す。担当変更を申し出て、お見合い後に毎回15分の振り返り面談を入れる形に変えると、その後の仮交際率が上がるケースが多いと感じています(個人差があります)。

ここで一つ、よく言われる通説に異を唱えておきます。「担当者と合わないなら、すぐ別の相談所に乗り換えるべき」という助言です。体験談でも「はしごして半年で成婚」という話は目立ちますが、現場で見る限り、3つ目のパターンの多くは相談所を変えなくても担当者の変更と振り返りの型を入れるだけで改善することが少なくありません。乗り換えは初期費用が二重にかかり、活動データもゼロに戻ります。乗り換えを検討するのは、担当変更を申し出ても対応してもらえなかった場合、と順番を決めておくのが現実的です(現場の経験則であり、個人差があります)。

担当者との相性を見極める3つの場面

「担当の方には『次いきましょう』としか言われない」——相性は「話しやすいかどうか」だけではありません。体験談を分けているのは、次の3つの場面で担当者がどう動くかです。セリフ例を添えます。

場面1:お見合いの後、断られたとき(目安:お見合いから3日以内の振り返り)

❌ 悪い例:「ご縁がなかったですね。次いきましょう」
⭕ 良い例:「お相手の相談所に理由を聞いてみますね。ご自身では、60分のうちどのあたりで会話が止まりましたか?」

読者側から切り出すなら、「断られた理由を先方に確認していただけますか。次に活かしたいので」と伝えてみてください。IBJのシステムではお断り理由が相談所間で共有されることが多く、聞けば教えてもらえる場合がほとんどです(相談所の運用により異なります)。

場面2:申込が通らないとき(目安:申込20件で成立0〜1件が続いたら)

❌ 悪い例:「数を打てばいつか当たります」
⭕ 良い例:「写真とプロフィール文のどちらで落ちているか、申し受けの傾向から見てみましょう。条件の幅を1つだけ広げる案もあります」

読者側からは、「申込20件で1件しか通らないのは、写真と文章のどちらが原因だと思われますか」と具体的に聞くと、担当者の分析力が分かります。

場面3:仮交際で迷ったとき(目安:3回目のデート前後)

❌ 悪い例:「いい人そうだから真剣交際に進みましょう」
⭕ 良い例:「結婚後の暮らしについて、まだ話していない項目はどれですか?住む場所・お金・仕事の3つは真剣交際の前に一度触れておきましょう」

3つの場面で「良い例」に近い返しが1つもない場合は、担当変更の相談を検討する目安です。見極めの質問をさらに細かく知りたい方は、結婚相談所のカウンセラーと相性が合わない時|見極め7質問と担当変更の判断で7つの質問にまとめています。

「担当者に直接言いにくい」「そもそも今の状況が普通なのか分からない」という場合は、彩星の無料相談で現状の数字を一緒に整理することもできます。他の相談所で活動中の方からのご相談もお受けしており、無理な勧誘はしていません。

その「うまくいかない」には、<br>必ず理由があります。

活動初期3ヶ月の動き方

もう一つの分岐点が「最初の3ヶ月をどう動くか」です。成婚者の在籍期間を約9ヶ月(2023年版の引用値)とすると、3ヶ月は全体の3分の1。ここで型ができるかどうかが後半に響きます。以下は1〜2週目・3〜6週目・7〜12週目の3区間に分けた、現場で使っている週単位の目安で、統計値ではありません。

  1. 1〜2週目:プロフィール完成と申込開始。写真はスタジオ撮影が基本です。申込は週5〜10件を目安に、条件は「譲れない項目を3つまで」に絞って出します。この段階で担当者に「申込の返事は何日で来ることが多いですか」と聞き、待つ日数(一般に7〜10日程度)を把握しておくと気持ちが楽になります。
  2. 3〜6週目:お見合い月2〜4回と、毎回の振り返り。1回ごとに「会話が止まった場面」「相手が笑った場面」を担当者と共有します。この時期に仮交際が1人もできなくても、まだ失敗ではありません。
  3. 7〜12週目:仮交際1〜2名の並行と、12週目の数字点検。仮交際に進んだら週1回のデートを目安に、結婚観のすり合わせを少しずつ進めます。12週目の時点で、申込数・お見合い数・仮交際数を担当者と並べて「どこで数字が細くなっているか」を確認してください。

冒頭の方の3ヶ月を、この目安に置いてみます。申込は出せていて、お見合いも4回組めている。つまり区間1と、区間2の前半までは動けています。細くなっているのは区間2の「毎回の振り返り」で、ここが抜けたまま区間3に入ったため、12週目に点検をしても直す材料が手元にない状態でした。逆に言えば、直す場所は1つに絞れています。「全部ダメだった」と感じている本人の実感と、数字が示す姿は、たいてい少しずれています。

理想の手順どおりに進まない方も多くいます。申込が20件通らない場合の代替案は、①申込を止めて申し受け(相手からの申込)を2週間受ける側に回る、②年齢や年収の条件幅を1項目だけ広げる、③写真を差し替える、の順に試すのが出費を抑える進め方です。写真の撮り直しは1〜3万円かかるため、①②を先に試すことをおすすめしています。

6〜8週目あたりで気持ちが落ちる方も多く、いわゆる停滞期です。この時期は申込を止めるのではなく、週の申込数を半分にして振り返りの時間に充てると、再開しやすくなります。段階ごとの期間の全体像は結婚相談所の流れ|入会から成婚までの5段階と期間の目安を質問形式でも参考にしてください。

体験談から見る結婚相談所のメリット・デメリット

体験談を成功・失敗の両方から読んでいくと、結婚相談所の長所と短所は表裏一体であることが分かります。あわせて、向いている人・向いていない人と費用の目安も置いておきます。

観点 メリット(成功談に多い声) デメリット(合わなかった人に多い声)
相手の真剣度 独身証明・収入証明の提出があり、全員が結婚前提 条件で見られる感覚があり、お断りが続くと消耗する
進み方 仮交際3ヶ月ルールなど期限があり、だらだらしない ルールが多く、自由に会えないと感じる
担当者 お断り理由が聞け、次に活かせる 相性が合わないと「次いきましょう」だけで終わる
費用 成婚料が成果報酬なので担当者も本気だと感じた、という声 月会費+お見合い料が積み上がり、想定より高くなる

表の「声」を、面談室でよく聞く言い回しのまま置いておくと、こうなります。合わなかった側は「条件で値踏みされている気がして、お断りが3回続いたあたりで開くのがつらくなった」。成功した側は「独身証明まで出している相手しかいないので、真剣かどうかを疑わなくていいのが楽だった」。同じ仕組みを、どちらの側から見ているかの違いです(いずれも複数の声をもとに一般化した表現です)。

費用の目安として、民間の料金比較記事(30社分)では初期費用5万〜20万円、月会費1万〜2万円、成婚料0〜30万円の幅が示されています。総額は半年活動で20万円台〜60万円台という試算もあります。いずれも参考値で、相談所ごとに大きく異なるため、必ず各社の公式サイトや契約書面で確認してください。なお結婚相談所の契約は特定継続的役務提供に該当し、契約期間2ヶ月超かつ金額5万円超の場合はクーリングオフ(書面受領から8日間)の対象です。中途解約時の精算方法も入会前に書面で確認しておきましょう。

向いている人:結婚したい時期が1〜2年以内と決まっている人。断られた理由を聞いて修正できる人。月3万円前後の活動費を半年〜1年出せる見通しがある人。

向いていない人(今は別の方法が合う人):まずは恋愛から始めたい人。担当者に自分の状況を話すこと自体に強い抵抗がある人。費用の試算をしないまま入会を決めようとしている人。

相談所選びの具体的な基準は結婚相談所の選び方|成婚率3つの式と総額28.9万円で見抜く7項目にまとめています。すでに活動中で、担当者以外の目線で活動を見直したい方には、有料カウンセリングで申込〜仮交際までの数字を一緒に点検する形もご用意しています。

結婚相談所の体験談についてよくある質問

Q1. 成婚までのお見合い回数の目安はどれくらいですか?

IBJ 2025年成婚白書では、成婚者の平均は11回です。回数データは少数の多回数の人が平均を押し上げやすいため、多くの人の実感としては「10回前後」を目安に考えてください。

Q2. 3ヶ月で仮交際が1人もできません。失敗ですか?

失敗とは言えません。成婚者の在籍期間は約9ヶ月(2023年版の引用値)で、3ヶ月は3分の1です。ただしお見合いから仮交際に進む割合は平均4割以上なので、4回以上お見合いして0なら、お見合い当日の振る舞いを担当者と点検する時期です。

Q3. 担当者と合わないときは乗り換えるべきですか?

まず担当変更を申し出て、振り返りの型を変えるのが先です。乗り換えは初期費用が二重になります。担当変更に応じてもらえない場合に、乗り換えを検討する順番をおすすめします。

Q4. 体験談どおりの費用で収まりますか?

収まらないことが多いです。体験談の総額にはお見合い料やデート代、写真代が含まれていない場合があります。入会前に「お見合い料込みで月いくらか」を担当者に試算してもらってください。

Q5. 成婚退会したら結婚は決まりですか?

成婚退会は「結婚を前提に交際を続ける」段階での退会で、入籍とは別です。退会後に入籍まで半年〜2年かかる例も多く、住む場所・お金・仕事の話は真剣交際中に済ませておくことをおすすめします。

体験談を「自分の物差し」に変える次の一歩

  • 結果を分けるのは担当者との相性と初期3ヶ月の動き方。相談所名や料金の差ではない
  • 成婚者の目安はお見合い平均11回・交際約4ヶ月(IBJ 2025年成婚白書)、在籍約9ヶ月(2023年版引用値)。平均は少数の多回数者に押し上げられることを知って読む
  • お見合い後の振り返り・申込が通らないとき・仮交際で迷ったときの3場面で、担当者の返しを見る
  • 12週目に申込数・お見合い数・仮交際数を並べ、細くなっている場所を1つだけ直す
  • 乗り換えより先に担当変更。費用はお見合い料込みで月額を試算してから決める

冒頭の「お見合い4回・仮交際0」の方に最初にお願いしたのは、次のお見合い後に担当者へ「断られた理由を聞いてください」と伝えること、それだけでした。こうお伝えした方の多くは、次のお見合いから断られた理由が手元に残るようになり、直す場所が見えてきます。体験談は読んで終わりではなく、自分の数字を置いて比べるための物差しです。今日の活動を一つ、数字で書き出してみてください。

※本記事の数値は公表時点の集計・現場の経験則による目安であり、成果を保証するものではありません。効果には個人差があります。料金・規定は相談所ごとに異なるため、各社の公式情報と契約書面で必ずご確認ください。

出典

  • IBJ(日本結婚相談所連盟)「2025年成婚白書」2026年4月公開。対象:IBJ加盟相談所の成婚退会者。お見合い回数・交際日数・お見合いから仮交際に進む割合
  • IBJ プレスリリース(PR TIMES掲載、2025年成婚白書の要約)
  • IBJ「成婚白書2023」:成婚者の在籍期間(約9ヶ月)。2025年版とは年次が異なる引用値
  • 民間の結婚相談所料金比較記事(30社分、2026年):初期費用・月会費・成婚料の幅。参考値
  • 特定商取引法における特定継続的役務提供(結婚相手紹介サービス)の規定:クーリングオフの要件(期間2ヶ月超かつ5万円超)

この記事を書いた人

さかとく

婚活サロン 彩星(さいせい)主宰/IBJ加盟結婚相談所 現役カウンセラー

IBJ加盟の結婚相談所で現役カウンセラーとして活動中。これまでに累計200名以上を担当し、今も第一線で数十名を並行サポートしているため、今の市場と現場を踏まえた助言ができます。ウェブマーケティングのライターとして培った「選ばれる見せ方」と、年間数千人の応募が集まる企業で人事部長として採用責任者を務めた「人を見極める視点」を、婚活に翻訳してお伝えしています。

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