
この記事でわかること
- やめる前に確認する3つの数字は活動月数・お見合い回数・仮交際人数。IBJ成婚白書の典型は6〜9か月・約11人
- 体の症状・他人由来の結婚理由・生活費を削る費用の3条件のどれかに当てはまる人は、離れる判断が正しい
- 「やめたら結婚できた」の実態は、条件の狭い婚活を別の形に替えた話。申し込み条件と面談の使い方で解決する
- 離れるなら退会より休会が先。月会費・期間上限・契約期間の扱いを書面で確認し、再開時の変更点は3つ以内
「お見合いは9回組めたのに、全部仮交際止まりで終わりました。毎週末が面接のようで、もう婚活をやめてよかったと言える側に回りたいです」。入会7か月目の方から、こうしたご相談は珍しくありません。
結論から言うと、この状態は「やめる」より「申し込みの幅と交際の進め方を変える」ほうが先です。一方で、体に症状が出ている・結婚したい理由が周囲への申し訳なさだけになっている・費用が生活費を削っている、この3つのどれかに当てはまる人は、いったん離れる判断のほうが正しいと考えています(個人差があります)。
この記事では、①退会(契約を終了する)②休会(在籍したまま活動を止める。可否と条件は相談所ごとに異なる)③やり方の変更(在籍のまま申し込み条件や進め方を変える)の3つを分けて扱います。最初に確認する3つの数字、やめていい3条件、変えるだけで済む2条件、男性の場合の違い、後悔が起きる構造、一度離れて再開した人の事例、休会の実務、よくある質問の順に進めます。
この記事は結婚相談所の現役カウンセラー「さかとく」が書いています
IBJ加盟相談所で今も数十名の会員を直接担当する現場経験をもとに、一般論ではなく「実際どうすればいいか」をお伝えします。
「もうやめたい」の相談で最初に確認する3つの数字|活動月数・お見合い回数・仮交際回数
やめるか続けるかを気持ちだけで決めると、後で「まだ途中だったのでは」という迷いが残ります。だから現場では、先に3つの数字を出してもらいます。
| 数字 | 目安 | 根拠 |
|---|---|---|
| 活動月数 | 6〜9か月が成婚者の典型 | IBJ 2025年成婚白書 |
| お見合い回数 | 中央値 男性13回・女性10回(平均約11人) | 同上 |
| 仮交際に進んだ人数 | 3人以上あれば「出会えていない」段階ではない | 現場の経験則(統計値ではありません) |
IBJ「2025年 IBJ成婚白書」(成婚者約2万人のデータ、2026年4月公表)では、成婚者の典型は活動6〜9か月・お見合い約11人・交際約4か月です。お見合い回数の中央値は男性13回・女性10回で平均値とも近く、一部の人が極端に多い回数を重ねて全体を引き上げている分布ではありません。ただし成婚した人のデータなので、活動中の全員の姿ではない点はご注意ください。
冒頭の方は7か月・9回・仮交際4人。数字だけ見れば「典型の手前」です。ここで退会すると、成婚がもっとも出やすい時期の直前で降りることになります。
逆に、12か月以上・お見合い15回以上で仮交際が1人以下なら、続け方そのものを見直す段階です(目安であり、個人差があります)。

婚活をやめてよかったと本当に言える3つのケース|退会・長期休会が正しい人
SMBCコンシューマーファイナンスの2025年1月調査(25〜39歳の未婚者1,000人)では、婚活中の80.6%が婚活疲れを感じています。8割が疲れているのですから、疲れているだけではやめる理由としてまだ足りません。私が「いったん離れたほうがいい」とお伝えするのは、次の3つです。
ケース1: 結婚したい理由が「親に申し訳ない」「周りに遅れる」だけになっている
お見合いの席で「この人と暮らしたいか」より「この人で親は納得するか」を考えている状態です。この状態で成婚しても、真剣交際に入ってから迷いが噴き出すことが少なくありません。結婚したい理由を紙に3つ書いて、全部が他人由来なら、活動を止めて理由が自分に戻るまで待つほうが結果的に早いと考えています(個人差があります)。
ケース2: 不眠・食欲低下など体に出ている|やめた人の半数以上が経験
ナコード総研の「婚活と心身に関する実態調査 2026」(2026年4月、800人。単一企業の調査のため参考値です)では、婚活中の25.6%が「もう限界・やめたい」と答え、婚活をやめた300人のうち半数以上が不眠・集中力低下・気分の落ち込みなどを経験していました。
眠れない、お見合いの前日に食事が入らない。ここまで来ると「やり方を変える」では間に合いません。休むが先で、変えるのは眠れるようになってからです。
ケース3: 費用が生活費や貯金を削っている|総額40〜49万円帯が目安
IBJの公表資料では、結婚相談所への支払総額は30代以上で40〜49万円の帯が最多です(相談所や活動期間で変動し、保証される数値ではありません)。この額が「結婚後のための資金」から出ているうちは投資ですが、家賃や食費を削って月会費を払っているなら順番が逆です。お金の不安はお見合いの態度に出ます。相手にも伝わります。
やり方を変えるだけで解決する2つのケース|「婚活をやめたら結婚できた」の正体
「婚活をやめたら結婚できた」という話は、検索上位の記事でも定番です。ここに現場から一つ異論があります。
ライターの大宮冬洋さんが35歳以上で結婚した100人に聞いた調査では、66人は積極的な婚活で相手を見つけ、そのうち約4割が相談所・パーティー・婚活サイト経由でした。婚活せずに結婚した34人の相手は、同僚や取引先など長い付き合いの人が大半です。つまり「やめたら結婚できた」の多くは、婚活そのものをやめたのではなく、条件の狭い婚活をやめて別の形に替えた話です。相談所の中でも、同じことが起きます。
変えるケース1: 申し込み条件が狭く、申し受けをほぼ断っている
「出会いがない」と感じている方の申し受け承諾率を見ると、2割未満というケースを現場ではよく見ます(統計値ではなく、現場の傾向です)。出会いがないのではなく、出会いを入口で止めている状態です。
変え方は3つ。年齢と年収の希望を1段階広げる、申し受けは「会う理由が1つあれば受ける」に切り替える、4週間で申し込みを20件出す。この3つを1か月試して仮交際が1人も増えなければ、そのとき初めて「やめる」を検討して遅くありません。
変えるケース2: カウンセラーとの面談が「報告」だけになっている
お断りの連絡を受け取るだけ、次の申し込みを頼むだけ。面談がこの形になっている方は、相談所のいちばん高い機能を使っていません。「なぜ仮交際が続かないと思いますか」と担当に聞いて、具体的な答えが返ってこないなら、担当変更を先に考えてください。判断の仕方は結婚相談所のカウンセラーと相性が合わない時|見極め7質問と担当変更の判断にまとめています。
婚活をやめてよかった男性は何が違うか|疲れ方が女性と逆
男性のご相談は「申し込んでも成立しない」型がほとんどです。SMBC調査では疲れを感じる割合は女性86.8%・男性74.4%と男性のほうが低いのですが、疲れの中身が違います。女性は申し受けを断り続ける消耗、男性は申し込みが返ってこない消耗。
結婚相談所の会員は男性が約54%と多く、申し込みが通る割合は女性より下がりやすい構造です(詳しくは結婚相談所の男女比は男54%|年代別に見る競争率と戦略の立て方)。男性が「やめてよかった」と言えるのは、申し込み数だけを増やして消耗する構造から降りた場合です。
ただし、降りる前に写真とプロフィール文を一度も作り直していない方は、まだ「変える」段階です。申し込み30件で成立0なら、相手ではなく見せ方の問題である可能性が高いと現場では見ています(個人差があります)。
婚活をやめた後悔は「年齢」より「出会いの数」で起きる
「年齢が上がってから再開すると厳しい」という不安はよく聞きます。実際に後悔の相談で戻ってくる方に共通するのは、年齢より「やめた後の出会いの場を決めていなかった」ことです。
明治安田総合研究所の2026年2月調査(8,872人)では、未婚者の76.3%に交際相手がいません。相談所を離れることは、この76.3%の世界に戻ることを意味します。職場・友人経由の出会いが年に何回あるか。数えてゼロなら、退会より休会が向いています。
婚活をやめた人が幸せになる条件|「決めてやめる」
政府の調査では「幸福度が高い」と答えた割合は既婚者55.0%・未婚者42.4%ですが、因果関係は不明で、独身だから不幸という意味ではありません。やめて幸せになった方に共通するのは「今は結婚の優先順位を下げる」と自分で決めてやめたことです。流されてやめた人は、半年後に「やめてよかったのか」を検索しています。あなたは今、どちらでしょうか。
一度婚活をやめて再開した人の事例|休会4か月で戻ったケース
30代後半の女性。活動10か月、お見合い14回、真剣交際まで進んだ1人からお断りを受けた直後に眠れなくなり、休会を選びました。休会中は担当との連絡を月1回の近況だけに絞り、4か月目に「また会ってみたい」という言葉が本人から出た時点で再開。再開時に変えたのは、希望年齢の幅を3歳広げる、申し受けは即断せず翌日に返事する、担当面談を月2回以上にする、の3点です。再開後は仮交際が2か月以上続くようになり、面談の内容も「お断りの報告」から「次に何を話すか」に変わりました。
※個人が特定されないよう、複数の事例をもとに内容を再構成しています。成果には個人差があります。
再開がうまくいった方に共通するのは、①戻る時期を「気持ちが戻ったとき」と決めておいた ②再開時に変える点を3つ以内に絞った ③休会中も担当との細い連絡を切らなかった、の3点です。休み方の型は婚活疲れは3つの型で見分ける|型別の休み方と再開の目安で詳しく分けています。
休会と退会の実務|月会費・期間・契約期間の扱いは書面で確認
結婚相談所の契約は特定継続的役務提供に当たり、中途解約時の精算ルールは法律で上限が定められています。一方、休会制度は法律の定めではなく相談所ごとの規定です。休会中の月会費が無料・減額・全額のどれか、休会できる期間の上限、休会を挟んだ場合に契約期間が延びるのか止まるのか。この3点は必ず契約書と規約で確認してください。相談所によって扱いが異なるため、ここでは一律の金額は書けません。
担当に切り出すときの言い方も、曖昧だと話が進みません。
❌「ちょっと疲れたので、しばらく休みたいです」
⭕「3か月休会したいです。休会中の月会費と契約期間の扱い、再開時に必要な手続きを教えてください」
後者なら、担当は規約を開いて答えるしかありません。「休会は認めていない」と言われた場合は、活動を止めたまま在籍する費用と、退会して再入会する費用(登録料の再発生)を並べて比べる。これが第2案です。
よくある質問|婚活をやめる前に聞かれること
Q. 「婚活をやめたら結婚できた」は本当ですか?
A. 部分的に本当です。晩婚100人調査では66人が積極的な婚活で相手を見つけており、「やめたら」の実態は「条件の狭い婚活をやめて別の形に替えた」ケースが中心です。
Q. お見合い何回で見切りをつけるべきですか?
A. IBJ成婚白書のお見合い回数の中央値は男性13回・女性10回です。15回を超えて仮交際が1人以下なら、やめる前に申し込み条件と見せ方を変える段階です(目安です)。
Q. 休会と退会、迷ったらどちらが先ですか?
A. 休会が先です。退会後に再入会すると登録料が再び発生する相談所が多く、休会なら再開時の手続きが軽いためです。休会規定の有無と費用は相談所ごとに違うので確認してください。
Q. 婚活をやめて幸せになれる人の共通点は?
A. 「今は結婚の優先順位を下げる」と自分で決めてやめた人です。流されてやめると、未婚者の76.3%に交際相手がいない環境に戻るだけで、後悔の相談につながりやすい傾向があります。
Q. 男性でも「やめてよかった」と言えますか?
A. 言えます。ただし男性は申し込みが通らない消耗型が多く、写真とプロフィールを一度も作り直していないなら、まだ「変える」段階です。
次の一歩|やめる前に「3つの数字」と「体の症状」を紙に書く
やめるかどうかは、気持ちではなく2枚の紙で決まります。1枚目は活動月数・お見合い回数・仮交際人数。2枚目は眠れているか、食べられているか、結婚したい理由が自分のものか。
- 3つの数字が「12か月・15回・仮交際1人以下」なら、やめる前に申し込み条件と見せ方を1か月変える
- 体に症状が出ている・理由が他人由来・費用が生活費を削る、のどれかなら、いったん離れるのが正しい
- 離れるなら退会より休会が先。月会費・期間上限・契約期間の扱いを書面で確認する
- 戻る時期は「気持ちが戻ったとき」と決め、再開時の変更点は3つ以内に絞る
数字の整理を一人でやるのがつらいときは、無料相談で一緒に紙に書き出すこともできます。休むという結論になっても、その判断をお手伝いします。サイト内の婚活タイプ診断(10問・約3分)で、自分がどの疲れ方をしているかを先に確かめるのも一つの手です。
※本記事の数値はいずれも公表時点の目安であり、成果や感じ方には個人差があります。休会・退会の条件は各相談所の契約書・規約が優先します。
出典一覧
- IBJ(日本結婚相談所連盟)「2025年 IBJ成婚白書」2026年4月公表、成婚者約2万人
- IBJ 公式サイト「結婚相談所の料金は高い?」支払総額の分布
- SMBCコンシューマーファイナンス「婚活・結婚に関する意識・実態調査」2025年1月、25〜39歳の未婚者1,000人
- ナコード総研「婚活と心身に関する実態調査 2026」2026年4月、800人(参考値)
- 明治安田総合研究所「2026年 恋愛・結婚に関するアンケート調査」2026年2月、8,872人
- 大宮冬洋「晩婚さん100人に聞いた」Yahoo!ニュース エキスパート
- 東洋経済オンライン「未婚者は幸福度が低い」調査の裏側(政府調査の引用)
