お見合い当日の進め方

お見合いで話すことは3つ|60分の会話の流れと質問リスト

お見合いで話すことは3つ|60分の会話の流れと質問リスト

この記事でわかること

  • お見合いで話すことは「事実→気持ち→これからの暮らし」の3層。浅い順に降りれば踏み込みすぎを防げます
  • 60分の時間配分と、手帳に書いて持参する聞くことリスト12問・質問数の目安(8〜12問)が分かります
  • 年収や結婚観は避けるのではなく聞く段階をずらす。当日使える言い換え表を6項目掲載しています
  • 仮交際に進むのは3分の1前後。断られても標準の範囲だと数字で確認できます

「質問を30個メモして持って行ったのに、20分で話すことが無くなりました」。お見合いを終えた方から、こういう報告をよくいただきます。結論から言えば、話すことは①相手の事実 ②相手の気持ち ③これからの暮らしの3つだけ。ネタの数ではなく、話す順番で決まります。

この記事が対象にしているのは、IBJ(日本結婚相談所連盟)加盟の結婚相談所でお見合いを控えた30〜40代の方です。相談所の婚活は①お見合い(初対面の約1時間の面談)②仮交際(複数の方と並行して会う段階)③真剣交際(1人に絞る段階)④成婚という順に進みます。ここで扱うのは①の当日の会話と、②へ進むための終盤の一言まで。婚活アプリや婚活パーティーの会話術は扱いません。

後半では、60分の時間配分、手帳に書いて持参する聞くことリスト12問、避けたい話題の言い換え表、沈黙したときの3つの代替案、そして「3回に2回は断られるのが標準」と言えるデータを順に見ていきます。

この記事は結婚相談所の現役カウンセラー「さかとく」が書いています

IBJ加盟相談所で今も数十名の会員を直接担当する現場経験をもとに、一般論ではなく「実際どうすればいいか」をお伝えします。

この著者にZoomで直接相談する »

「質問リストを作ったのに続かなかった」お見合いで一番多い相談

話題が尽きた方の記録をたどると、ネタが足りていないケースはあまりありません。むしろ逆です。1つの話題を1往復で切り上げ、次の質問に移ってしまっている——これが大半でした。趣味を聞く、仕事を聞く、休日を聞く。一問一答が10回続けば、相手の体感は「面接」になります。

お断りの理由として「面接のようだった」「品定めされている気がした」という言葉を受け取ることは珍しくありません。これは私が担当した範囲での傾向であり、統計値ではありませんし、感じ方には個人差があります。それでも、質問の数を増やす方向の努力が裏目に出やすいことは、現場では繰り返し見る光景です。

世の中のお見合い記事は「盛り上がる話題○○選」が主流です。ただ、会話は盛り上がりの総量ではなく、1つの話題をどこまで一緒に降りられたかで評価されていると考えたほうが実態に近いと感じています。話題10個を1往復するより、話題3個を4往復するほうが「話しやすい人だった」と伝わる。ここが、この記事でいちばんお伝えしたい点です。

もう一つ、前提として知っておいてほしい数字があります。お見合いから仮交際に進む割合は約34.9%(2021年)/約34.7%(2020年)、成婚された方でも約40%という水準です(IBJのデータを解説した婚活相談所の記事より)。つまり、うまく話せても3回に2回は進まないのが標準。会話の出来だけで結果が決まるわけではない、という前提で臨んでください。

お見合いで話すことは3カテゴリ|何を話すか迷ったら順番で決める

当日、頭が真っ白になっても思い出せるように、話すことは3つに束ねておきます。

  • 事実(前半)……仕事の一日の流れ、出身地、休日に何時に起きるか。答えやすく、外しにくい。
  • 気持ち(中盤)……なぜそれが好きなのか、どんな時間が楽しいか、何に疲れるか。相手の人柄が出る層。
  • これからの暮らし(終盤)……休日の理想の過ごし方、住みたい環境、家族や友人との距離感。結婚生活の輪郭に触れる層。

この3層を、浅い順に降りていく。それだけで「価値観の話に踏み込みすぎて断られた」という失敗はかなり減ります。順番を飛ばして最初から結婚観を聞くと、相手は身構えますから。

お見合い60分の「話す順番」と3カテゴリの対応図
お見合い60分の「話す順番」と3カテゴリの対応図

お見合いの会話の流れと話す順番|60分の時間配分

お見合いの所要時間は1時間前後が標準で、会話が続けば2時間程度になることもあります。会場はホテルのラウンジや静かなカフェが多く、開始10分前の着席が理想。費用は男性が支払い、その場で解散という流れが一般的です(結婚相談所各社の案内より。相談所やエリアで運用は異なります)。

経過時間 話すこと 具体的な一言
0〜5分 お礼と場の話 「お時間いただきありがとうございます」「道は分かりやすかったですか?」
5〜20分 事実(仕事・出身地) 「お仕事は一日どんな流れなんですか?」
20〜40分 気持ち(好きな理由) 「それのどういうところが好きなんですか?」
40〜50分 これからの暮らし 「休日は家で過ごす派ですか、出かける派ですか?」
50〜60分 感謝と次の布石 「今日お話しできて楽しかったです。○○のお店、今度ご一緒できたら嬉しいです」

終盤の10分を軽く見ないでください。IBJ加盟相談所では、お見合いの返事の期限が翌日13時までと案内されることが多く、一方で「当日中が望ましい」「相談所間の連絡は翌日17時まで」という説明も見かけます。食い違って見えるのは、会員から担当者へ伝える期限と担当者同士が連絡し合う期限が別物だからです。自分の相談所の運用を知るには、担当者に「私の返事は、いつまでに、どの手段で出せばいいですか」と一言確認しておけば済みます。

お見合いの聞くことリスト12問と、会話が続く深掘りの2往復

「結局、何を聞けばいいの?」という方のために、手帳の1ページに収まる分量でまとめます。全部使う必要はありません。前半から順に、3〜4問使えれば60分は持ちます。

  1. 今日はどちらから来られましたか
  2. お仕事は、一日どんな流れですか
  3. その仕事を選んだきっかけは何だったんですか
  4. 休日は何時ごろ起きますか
  5. 最近「行ってよかった」と思った場所はありますか
  6. よく行くお店はどんなジャンルが多いですか
  7. 子どもの頃から続いていることはありますか
  8. ご出身の土地で、人に勧めたいものは何ですか
  9. 一人の時間と誰かと過ごす時間、どちらで元気が戻りますか
  10. 結婚相談所で活動しようと思ったきっかけは何でしたか
  11. 休日の理想の過ごし方を挙げるとしたら
  12. 今日、来る前は緊張されましたか

大事なのはリストそのものではなく、答えが返ってきた後です。回答 → 共感 → 自己開示 → 再質問の4ステップを1セットにすると、1つの話題で自然に2往復できます。

❌ 悪い例
「ご趣味は何ですか」→「映画を観ることです」→「そうなんですね。お仕事は何をされているんですか?」

⭕ 良い例
「ご趣味は何ですか」→「映画を観ることです」→「いいですね。映画館派ですか、おうちでゆっくり派ですか?」→「どちらも観ますけど、映画館のほうが好きです」→「分かります、音が違いますよね。私は去年、気になっていた作品を結局見逃してしまって……。最近、映画館で観たのは何でしたか?」

違いは質問の質ではありません。共感と自己開示を1枚ずつ挟んでいるかです。自己開示は格好いい話でなくて構いません。見逃した、寝落ちした、その程度の失敗談のほうが相手は気を抜けます。

質問の数の目安は、60分で8〜12問。5分に1問を超えると、相手の体感は面接に近づきます。聞く7割・話す3割というよく知られた配分も、この往復の形にすれば自然に成立します。

その「うまくいかない」には、<br>必ず理由があります。

避けたい話題と「聞き方を変えれば聞ける」言い換え

NG話題の記事は多いのですが、「避けろ」で終わると困ります。年収も結婚観も、結婚を前提にした場では避け続けられないからです。要は聞かないのではなく、聞く段階をずらすこと。

当日は避けたい聞き方 当日でも大丈夫な言い換え 本題を話す段階
年収・貯金はどのくらい 「転勤や異動はある働き方ですか?」 真剣交際の前後
なぜ今まで結婚しなかったのか 「相談所で活動しようと思ったきっかけは?」 聞かずに済むことが多い
過去の恋愛・交際歴 「どんな時間の過ごし方が合いますか?」 原則、踏み込まない
子どもは何人ほしいか 「休日は家族とどう過ごすのが好きですか?」 仮交際の2〜3回目
親の介護・同居の希望 「ご実家は近いんですか?」 真剣交際
容姿・体型への言及 「そのお色、よくお似合いですね」と事実を褒める 当日から可

宗教・政治、他人や前職の悪口は、段階をずらしても持ち出さないほうが無難です。相手の話に出てきたら、評価せず受け止めて別の話題へ。言い換えの一覧は、持参するリストの裏側に書いておくと安心材料になります。

沈黙が怖い人の処方箋|口下手向けの第1案から第3案まで

沈黙は、起きます。問題は起きたときに固まってしまうことなので、手を3段用意しておきましょう。

第1案:3問だけメモして持参する。30問は要りません。前半・中盤・終盤から1問ずつ、計3問。多すぎるメモは、かえって「次は何を聞こう」と相手の話を聞けなくします。

第2案:その場にあるものを話題にする。ドリンク、会場の雰囲気、窓の外、相手が置いたバッグ。「このお店、静かでいいですね」の一言は、どんな話題よりも自然につながります。

第3案:沈黙を言葉にしてしまう。「すみません、緊張して頭が真っ白になりました」。これが一番効くことがあります。取り繕わない人だ、という印象は、流暢さよりも残るものです。

オンラインお見合いの場合は、沈黙が対面より重く感じられます。相手のプロフィールから話題を1つだけ決めて画面横に貼る、相槌を「はい」ではなく「それは大変でしたね」と声に出す。この2点で体感はかなり変わります。

ここで一つ、逆説的な話を。会話の準備より先に効くのは、実は見た目の準備です。オーネットの第一印象に関する意識調査(単一企業の意識調査なので参考値として)では、女性は半数以上が数秒以内に第一印象を決め、男性は2〜3分が最多とされています。つまり男性側は、話し始める前に印象の大枠が決まっている可能性がある。また、服のシワ・ヨレ・汚れを不潔と感じる割合は男性41.9%/女性73.4%という調査結果も紹介されています(IBJ結婚みらい研究所の調査を紹介した記事より)。会話術を磨く前に、アイロンを当てたほうが早い場合があるのです。服装の具体的な整え方はお見合いの服装は男性のここで決まる|女性96%が見る3点とお見合いの服装 30代女性は会場別が正解|靴とバッグまでにまとめています。

話す順番を自分の言葉に直す作業は、一度声に出してみると定着が早くなります。第三者と練習する機会がなければ、無料相談で当日の進め方を一緒に組み立てることもできます(効果や進み方には個人差があります)。

よくある質問

Q. お見合いの1回目で話すことは何ですか?

A. 事実の話が中心です。仕事の流れ、出身地、休日の過ごし方。ここで「価値観の確認」まで行こうとすると面接になります。1回目のゴールは相手を見極めることではなく、もう一度会う価値があるかを互いに判断できる状態にすることです。

Q. お見合いで最初に話すことは?

A. お礼です。「お時間をいただいてありがとうございます」。続けて「道は分かりやすかったですか?」と、答えが決まっている質問を1つ。自己紹介は名前と住んでいるエリア、仕事の概略を30秒程度で十分です。長い自己紹介は、相手の話す機会を削ります。

Q. 結婚相談所のお見合いで話すことは、他の婚活の場と違いますか?

A. 違います。結婚相談所では相手のプロフィールが事前に開示され、担当者を介して申し込みと返事が行われます。つまり基本情報を聞き出す必要がないのです。だからこそ、プロフィールに書けないこと——好きな理由、疲れること、休日の理想——を聞く時間に使えます。プロフィールの事前読み込みは、当日の会話の下準備として最も効率がいい作業です。

Q. お見合い後のファーストコールで話すことは?

A. 仮交際が成立すると、男性から当日夜から翌日夜(21時前後が目安)に連絡を入れる運用が一般的です。話すことは3つで足ります。お礼、当日の会話で出た話題の続き、そして次に会う日の提案。ここで新しい質問を重ねる必要はありません。連絡の手順は相談所ごとに案内が異なるため、担当者に確認してください。

Q. 沈黙してしまったら、断られますか?

A. 沈黙そのものより、沈黙を埋めるために相手を質問攻めにしたときのほうが印象は下がりやすい、というのが現場で見てきた傾向です(統計値ではありません)。そして前述のとおり、仮交際に進む割合は3分の1前後。断られても、平均的な結果だったというだけです。成婚に至った方のお見合い回数は10〜12回程度とされています(IBJ成婚白書2024年度版の解説記事より)。1回で判断しないことが、いちばんの会話術かもしれません。

今日の要点と、次の一歩

  • お見合いで話すことは事実 → 気持ち → これからの暮らしの3層。浅い順に降りる。
  • 60分の配分は、お礼5分/事実15分/気持ち20分/暮らし10分/クロージング10分を目安に。
  • 質問は60分で8〜12問。1問ごとに共感と自己開示を挟み、1話題2往復を目標にする。
  • 持参するのは30問のリストではなく3問。沈黙したら、その場のものか、緊張そのものを話題にする。
  • 年収・結婚観・過去の恋愛は「聞かない」のではなく聞く段階をずらす。
  • 仮交際への移行は3分の1前後。断られても標準の範囲で、会話の失敗とは限らない。

次の一歩は、この記事を閉じたあとに手帳を開いて、聞くことリストから3問だけ書き写すことです。前半から1問、中盤から1問、終盤から1問。それと、言い換え表の「転勤はありますか」を1行。これだけ持って行けば、当日のあなたは何も思い出さなくて済みます。お見合いの仕組みそのものを整理したい方はお見合いとは?成立率6〜7%と11人で決まる現代の実像も参考にしてください。

出典と、数値の扱いについて

  • 仮交際への移行率(約34.9%/2021年、約34.7%/2020年、成婚者は約40%)……株式会社IBJの公表データを解説した結婚相談所各社の記事より。集計年・対象会員の範囲が記事ごとに異なるため、幅のある目安として読んでください。
  • 成婚までのお見合い回数(約10〜12回)、在籍期間(中央値で約9か月)……IBJ「成婚白書 2024年度版」(対象:同年の成婚者。公表元:株式会社IBJ)を解説した相談所各社の記事より。本記事の執筆時点では白書PDF本体での再確認ができていません。正確な数値はIBJ公式サイトで公開されている同白書をご確認ください。
  • 第一印象を決める時間(女性は半数以上が数秒以内、男性は2〜3分が最多)……株式会社オーネット「第一印象に関する意識調査」。単一企業による意識調査のため、参考値として扱っています。
  • 服のシワ・ヨレ・汚れを不潔と感じる割合(男性41.9%/女性73.4%)……IBJ結婚みらい研究所の調査を紹介した記事より。調査対象・時期の詳細は公表元の資料をご確認ください。
  • お見合いの所要時間・費用負担・返事の期限……結婚相談所各社が公開している案内より。IBJ加盟相談所でも運用の説明に差があるため、必ず担当者にご確認ください。

本記事の数値は執筆時点(2026年10月)に確認できた公表値・解説記事に基づく目安です。制度やルールは変更される場合があり、内容の正確性・最新性を保証するものではありません。また、会話の進め方による結果には個人差があり、特定の成果をお約束するものではありません。現場の傾向として記した内容は統計値ではなく、担当した範囲での観察です。

この記事を書いた人

さかとく

婚活サロン 彩星(さいせい)主宰/IBJ加盟結婚相談所 現役カウンセラー

IBJ加盟の結婚相談所で現役カウンセラーとして活動中。これまでに累計200名以上を担当し、今も第一線で数十名を並行サポートしているため、今の市場と現場を踏まえた助言ができます。ウェブマーケティングのライターとして培った「選ばれる見せ方」と、年間数千人の応募が集まる企業で人事部長として採用責任者を務めた「人を見極める視点」を、婚活に翻訳してお伝えしています。

プロフィール・提供サービスを見る »

💬 結婚相談所への入会を考え始めた方へ

現役カウンセラーとして在籍する相談所(IBJ加盟)のプランを、無料で個別にご案内しています。

無料相談の詳細 »

-お見合い当日の進め方
-, , , ,