結婚相談所のリアル

結婚相談所の男性がひどいと感じたら|紹介の質を上げる5ステップ

結婚相談所の男性がひどいと感じたら|紹介の質を上げる5ステップ

この記事でわかること

  • 「ひどい人ばかり」に見える背景にある、申し込みがお見合いに至りにくい確率と、会員が滞留する構造がわかります
  • 違和感を「危険サイン・相性・場数不足」の3つに仕分ける具体的な基準を示します
  • 申し込み条件は下げるのではなく書き換える。言い換えの実例と、2週間1項目ルールの理由
  • 担当変更の依頼文と、8日クーリング・オフ/違約金上限(開始前3万円)などの契約知識

結論からお伝えします。「ひどい男性ばかり紹介される」と感じるとき、原因は相手側だけにあるのではなく、ご自身の申し込み条件・写真・プロフィールの伝わり方にもあります。相手は変えられませんが、後者は今週から直せます。

ただ、その前にひとつ。実際に失礼な言動をする方はいます。容姿へのダメ出し、上から目線の説教、体の関係をにおわせる発言。そうした相手に当たって消耗したのなら、その疲れは相手側の問題です。自分の設定が悪かったのだと先に思う必要はありません。そのうえで、次の1か月を変える話をします。

この記事は、IBJ(日本結婚相談所連盟)加盟の結婚相談所で活動中の女性、または入会を検討している女性に向けたものです。扱う範囲は3つ。「ひどいと感じる相手が続く理由」「紹介の質を上げる5つの手順」、そして相手ではなく担当者や契約のほうに問題があるときの対処です。退会や返金を考えている段階の方は、3つ目から読んでも構いません。なお、体感に基づく記述には個人差があります。

先に、この記事で使う言葉を4つだけ整理させてください。

  1. お見合い:プロフィールを見て申し込み、成立したら1時間ほど会う初回の顔合わせ。
  2. 仮交際:お見合い後、双方が希望した場合に進む段階。複数の方と同時に進められます。
  3. 真剣交際:1人に絞り、結婚を前提に進める段階。
  4. 成婚:プロポーズが成立し、相談所を退会する段階。

「ひどい」と感じた場面がこの4段階のどこで起きたかによって、直すべき場所は変わります。

この記事は結婚相談所の現役カウンセラー「さかとく」が書いています

IBJ加盟相談所で今も数十名の会員を直接担当する現場経験をもとに、一般論ではなく「実際どうすればいいか」をお伝えします。

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「結婚相談所の男性はひどい」の正体は、悪意より確率と経験値

ネット上の記事の多くは「やばい男性は全体の1割」と書いています。ただ、この1割の出どころを示している記事は、私が探した範囲では見つかりませんでした。ですからこの記事では使いません。体感で何割と言うことはできますが、それは主観であって、活動の判断を預ける土台にはならないからです。

代わりに、性質のはっきりした数字を見てください。

未婚男性の72.2%に交際相手がいない(出生動向基本調査)

国立社会保障・人口問題研究所の第16回出生動向基本調査によると、18〜34歳の未婚男性のうち交際相手がいない人は72.2%、恋人・婚約者がいる人は21.1%でした。女性と1対1で1時間向き合う経験そのものが少ないまま、30代・40代で相談所に登録する男性は珍しくありません。

会話が続かない。褒め方がぎこちない。お店選びが雑。こうした「がっかり」の多くは、悪意ではなく場数の不足から来ています。ただし、容姿や年齢へのダメ出し、上から目線の断定は場数の問題ではありません。この線引きは後半のステップ1で具体的に分けます。

申し込んでも、その多くはお見合いに至らない

ある IBJ加盟相談所が自社の申し込みデータを集計した参考値では、お見合い申し込みの成立率は6%台、40代前半の男性では約5.4%とされています。加盟店1社の集計であって統計ではありませんが、男性側も申し込んだ相手のほとんどとは会えていない、という構図は押さえておいてよいと思います。

ここから、ひとつの構造が見えます。条件面でも人柄でも早く決まる方は数か月で成婚退会し、そうでない方が長く残る。結果として、活動を続けるほど「また似たような方だ」と感じやすくなります。市場に残っている人の顔ぶれが、時間とともに偏っていくからです。

だからこそ、数人会った段階で「ひどい人しかいない」と結論を出すのは早すぎます。母集団の性質を判断するには、サンプルが小さい。何回で判断するかは、後半のよくある質問で扱います。

「ひどい人ばかり」に見える確率と滞留の構造
「ひどい人ばかり」に見える確率と滞留の構造

結婚相談所で紹介の質を上げる5ステップ|今週から順に直す

ここからが本題です。順番に意味があるので、上から取り組んでください。

ステップ1(1週目):「ひどい」を3種類に仕分ける

まず、これまでに会った方への違和感をノートに書き出します。目的は、3つに分けることです。

先に、1回でも該当したらその場で終わりにしてよい言動から。

  • 容姿や年齢へのダメ出し
  • 体の関係をにおわせる発言
  • 連絡先を強引に求める
  • 投資・宗教・ビジネスの勧誘

これらは場数の問題ではありません。迷わず担当者に報告し、交際終了にしてください。

残った違和感は、次の2つに分けます。

種類 具体例 対応
相性が合わない 会話のテンポ、金銭感覚、休日の過ごし方、実家との距離感 お断りしてよい。理由を条件設定に反映する
場数の不足 服装が野暮ったい、質問が面接のよう、緊張で黙る、会計でもたつく 2回目まで様子を見て判断

3種類を混ぜたまま「全部ひどい」と処理してしまうと、直すべき場所が見えなくなります。仕分けてみると危険サインの列がいちばん短くなる、という声は婚活の相談現場でよく聞かれます(個別の事例ではなく、共通して聞かれる傾向としてまとめています。個人差があります)。

ステップ2(1〜2週目):申し込み条件は「下げる」より「書き方を変える」

「条件を下げれば良い人に出会える」とよく言われます。ただ効果が出やすいのは、下げることより言い換えることのほうです。

  • 「年収600万円以上」→「共働きでの家計運営に前向きな方」
  • 「身長170cm以上」→ 削る、または希望欄から外して優先順位を下げる
  • 「喫煙者不可」→ 残す(生活に直結する条件は下げない)
  • 「長男以外」→「将来の住む場所を一緒に相談できる方」

数字で線を引く条件は、そこに当てはまらない良い方を機械的に弾きます。逆に、生活の中身で書いた条件は、担当者が紹介の幅を判断できます。

母数の話も押さえておきましょう。年齢の上限を30代前半で切れば、対象になる男性会員はその分だけ狭くなります。連盟全体の平均値を探すより、自分が所属する相談所の年代別の会員構成を担当者に聞くほうが確実です。判断に使えるのは、そちらの数字のほうです。

つまずきやすいポイント:条件を一度に全部外すと、届く申し込みの層がまとめて変わり、何が効いたのか分からなくなります。だから外すのは2週間に1項目まで。そして観測するのは申し込みの総数ではなく、届いた方の年齢帯と職業の散らばり方です。散らばりが変わったなら、その項目が効いていた。変わらなければ、原因は条件ではなく写真か文章のほうにあります。

ステップ3(2〜3週目):写真とプロフィールが「呼んでいる相手」を確認する

どんな方から申し込まれるかは、条件欄より写真と自己紹介文で決まっている面があります。チェックする箇所は3つです。

  • 全身写真の有無:顔写真だけだと、会った瞬間に印象がずれやすく、初対面の空気が硬くなります。
  • 「お任せします」の回数:休日の希望、行きたい場所、結婚後の働き方。ここが全部「お任せします」だと、すべて決めたい男性が集まりやすくなります。1か所までに。
  • 休日の書き方:「映画鑑賞」ではなく「月に2本、平日夜にひとりで映画館へ行きます」。具体的なほど、生活の合う方から申し込みが来ます。

つまずきやすいポイント:撮り直しには費用も時間もかかります。第1案は、撮影時の別カットへの差し替え(多くの場合は無料〜数千円で対応可)。第2案として、3か月経っても申し込み数が変わらなければ撮影を検討する、という順番で十分です。詳しくは結婚相談所の写真で女性の申し込みが来ない4つの共通点と差し替え基準にまとめています。

ステップ4(お見合い当日〜仮交際4週目):段階ごとに見るところを変える

「その場では見抜けませんでした」という声は、婚活の相談でよく挙がります。一度に全部を判断しようとするからで、段階を分ければ負担は減ります。

  • プロフィール段階:交際履歴と活動期間。活動期間が長いことは、当日に理由を聞くための材料です。
  • お見合い当日(60分):質問が一方通行になっていないか。こちらの答えに対して、次の質問が重ねられるかを見ます。沈黙の多さより、話を受け取る姿勢のほうが先の相性に効きます。
  • 仮交際1〜2週目:連絡の返信間隔と、日程を決める主体性。「いつでもいいです」が3回続くようなら、率直に希望を聞きます。
  • 仮交際3〜4週目:お金と働き方の話題に触れたときの反応。ここで話をそらされたまま進むと、その話題は結婚後に持ち越すことになります。

つまずきやすいポイント:1回のお見合いで結論を出さないこと。ただし、ステップ1に挙げた言動があった場合だけは例外で、その日のうちに担当者へ連絡してください。

ステップ5(その都度):断りの連絡は、文面を先に決めておく

気まずさを避けようとして返信が遅れ、関係がこじれる。これが一番もったいないパターンです。文面を先に決めておけば、迷う時間はほぼゼロになります。たとえば、担当カウンセラーへの交際終了の連絡はこう書きます。

「◯◯さんとの仮交際を終了させてください。お人柄は丁寧な方でしたが、結婚後の働き方の希望が合わないと感じました。次回からは、共働きに前向きな方を中心にお願いします」

この短い文が効くのは、3つの要素が入っているからです。冒頭の「終了させてください」が合図。ここを「なんとなく合わない気がして…どうしたらいいでしょうか」と書くと、担当者は判断を預けられたと受け取り、確認のやり取りが1往復増えます。次の一文が理由で、これは相手のためではなく、次の紹介の精度を上げるために書くもの。そして最後の「次回からは〜」が依頼です。理由だけ伝えて依頼を書かないと、条件は更新されないまま次の紹介が来ます。

失礼な言動があったときは、感想ではなく発言そのものを書きます。「本日のお見合いで、年齢について『その歳だと厳しいですよ』という発言がありました。交際終了でお願いします。事実として記録に残していただけますか」。評価を混ぜず、言われた言葉を引用する。記録として扱いやすいのは、この形です。

ひとつだけ守ってほしいのは、本人に直接伝えないこと。結婚相談所は担当者を通すのが原則で、直接のやり取りはトラブルのもとになります。

「結婚相談所の男はひどい」と感じる中身は、年代で変わる

同じ「ひどい」でも、20代後半の方と40代の方では、指している状況がまるで違います。

20代後半〜30代前半の女性からよく出るのは「申し込みは来るが、年上ばかり」という声。相談所では若い年代の女性に申し込みが集中しやすく、母数の多い30代後半〜40代前半の男性から届くためです。これは相手の質の問題ではなく、会員構成の問題になります。

40代の女性からは「条件の厳しさ」の話が増えます。男女比については、全国平均では女性のほうが多いとする集計もあれば、男性のほうが多いとする集計もあり、数字は割れています。どの連盟の、どの年齢帯を数えたかで結果が変わるからです。

ですから、平均値を追うより確認すべきは「自分が所属する相談所の、自分の年代の男女比」。無料相談や面談のときに、その1問を聞いてください。数字の読み方は結婚相談所の男女比は男54:女46|逆転後の読み方と3つの打ち手で解説しています。

その「うまくいかない」には、<br>必ず理由があります。

相手ではなく、結婚相談所の担当者や契約が「ひどい」ときの対処

ここは上位の記事があまり書いていませんが、実務では一番効きます。

紹介が来ない、連絡が数日返らない、お断りの理由を共有してもらえない。これは会員の質ではなく、サポート体制の問題です。まずは担当者本人ではなく、相談所の代表・責任者宛に「担当変更のご相談をしたい」と連絡してください。伝える内容は、期間と回数の事実だけで足ります。たとえば「入会から2か月で紹介が3件、返信に平均3日かかっている」という書き方です。

契約面の知識も持っておきましょう。結婚相手紹介サービスは、契約期間が2か月を超え、かつ支払う金額が5万円を超える場合に、特定商取引法の「特定継続的役務提供」に該当します(期間の要件は役務の種類ごとに異なり、エステティックなどは1か月超です)。該当する契約では、法律で定められた書面を受け取った日から8日以内はクーリング・オフができます。

中途解約するときの損害賠償額(違約金)にも上限があります。契約締結後、役務提供開始前の解除は3万円。役務提供開始後は、すでに提供された役務の対価に加えて、2万円または契約残額の20%のいずれか低い額が上限です。条文の文言と最新の記載は消費者庁「特定商取引法ガイド|特定継続的役務提供」で確認できます。制度は改正されることがあるため、実際に解約を検討する際は必ず原典を見てください。判断に迷うときは、消費者ホットライン188に相談できます。

費用の全体像を把握しておきたい方は、結婚相談所の値段は総額30〜60万円|内訳と1回あたり3.6万円の実像もあわせてどうぞ。

よくある質問

Q. 結婚相談所の男性は、本当にひどい人が多いのですか?

「多い」と断定できるデータはありません。入会時に独身証明書・収入証明・本人確認書類の提出が求められるため、身元の面では一定の担保があります。一方で、未婚男性の72.2%に交際相手がいない(出生動向基本調査)という現実があり、女性への接し方に慣れていない方は相当数います。質の問題というより、経験の偏りと受け取ってください。

Q. 何人会って「合う人がいない」と判断していいですか?

回数で決めるより、どこで止まっているかで見てください。お見合いが成立しない、または仮交際に一度も進まないなら、写真とプロフィールの段階(ステップ3)。仮交際には進むのに2〜3週で終わるなら、条件設定と見るポイント(ステップ2・4)。危険サインが続くなら、相談所そのもののスクリーニングとサポート体制です。止まっている場所ごとに打ち手が違うので、「あと何人」という数え方はあまり役に立ちません。

Q. 条件を緩めると、もっとひどい人が来ませんか?

緩め方によります。年収や身長のような数字の条件を1項目外しても、生活に関わる条件(喫煙、転勤の有無、結婚後の働き方)を残しておけば、極端な層は入ってきません。外していいのは数字、残すべきは生活。この基準で選んでください。

Q. お見合い中に失礼なことを言われたら、その場でどうすればいいですか?

その場で反論する必要はありません。「そうなんですね」で受け流し、予定していた1時間で切り上げて構いません。帰宅後に事実をそのまま担当者へ送り、交際終了を依頼します。報告がどう扱われるかは相談所や加盟する連盟の規約によりますが、まず事実を記録として残しておくこと。それが次の判断材料になります。

Q. 活動をやめたくなったら、いつ言えばいいですか?

休会制度がある相談所も多いので、退会の前に休会を相談してみてください。判断が鈍っていると感じるときは、いったん申し込みを止めるだけでも回復します。疲れの見分け方は婚活疲れの正体は判断疲れ|8割が経験する3原因と再開4週間にまとめました。

結婚相談所の男性がひどいと感じたら、まず3列のノートから

ここまでの内容を、要点だけ振り返ります。

  • 「ひどい」と感じる相手が続く背景には、申し込みの多くがお見合いに至らない確率と、決まりにくい方が残り続ける構造がある
  • 違和感は「危険サイン」「相性」「場数の不足」の3つに仕分ける。対応が変わる
  • 条件は下げるより書き方を変える。外すのは2週間に1項目まで。見るのは申し込みの数ではなく、届いた方の散らばり
  • 写真は撮り直しの前に、別カットへの差し替えから試す
  • 断りの連絡は「合図・理由・次への依頼」の3点を定型にしておく
  • 紹介が来ない・対応が遅いときは担当変更を。契約は8日以内のクーリング・オフと、中途解約の違約金上限(役務提供開始前3万円/開始後は既提供分+2万円か残額20%の低い方)がある

最初の一歩は、ステップ1のノートだけで十分です。これまでにお会いした方を3つに分けてみると、多くの場合、危険サインの列は思ったより短くなります。

そのノートができたら、担当者との面談か、他所の無料相談に持っていって1問だけ聞いてみてください。「私の年代の会員構成と、私の条件で紹介できるのは何人ですか」。この1問に数字で答えられるかどうかで、その相談所のサポート体制はだいたい見えます。

自分の条件設定の癖を先に整理しておきたい方は、婚活タイプ診断(10問・約3分)もどうぞ。結果画面で、噛み合いやすい相手のタイプと、条件の書き方で気をつける点が確認できます。

本記事の数値はいずれも目安であり、集計時点・対象によって変動します。活動の結果には個人差があり、特定の成果を保証するものではありません。

この記事で参照したデータ

  • 国立社会保障・人口問題研究所「第16回出生動向基本調査(独身者調査)」— 18〜34歳未婚男性の交際状況(交際相手なし72.2%、恋人・婚約者あり21.1%)。公的統計。
  • IBJ加盟相談所アネマリ「IBJのお見合い申し込み成立率」— 成立率6%台、40代前半男性約5.4%。加盟店1社の自社集計であり、統計ではありません(参考値)。
  • 消費者庁「特定商取引法ガイド|特定継続的役務提供」、国民生活センター — クーリング・オフ8日、中途解約の損害賠償額の上限。制度は改正される場合があるため、最新の記載を確認してください。

この記事を書いた人

さかとく

婚活サロン 彩星(さいせい)主宰/IBJ加盟結婚相談所 現役カウンセラー

IBJ加盟の結婚相談所で現役カウンセラーとして活動中。これまでに累計200名以上を担当し、今も第一線で数十名を並行サポートしているため、今の市場と現場を踏まえた助言ができます。ウェブマーケティングのライターとして培った「選ばれる見せ方」と、年間数千人の応募が集まる企業で人事部長として採用責任者を務めた「人を見極める視点」を、婚活に翻訳してお伝えしています。

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