
この記事でわかること
- IBJ加盟店の料金は各社設定。初期費用5〜15万円・月会費1〜2万円・成婚料15〜30万円が相場の目安
- 同じ条件でも6か月36.6万円、24か月56.4万円。差額20万円はほぼ月会費で生まれる
- お見合い料無料が得かは月の件数次第。試算モデルの分かれ目は月1件で逆転する
- 中途解約の請求上限は開始前3万円、開始後は2万円か残額20%の低い方(消費者庁)
IBJ(日本結婚相談所連盟)加盟の結婚相談所でかかる費用は、成婚退会までの総額30〜50万円前後が目安です。内訳は初期費用・月会費・お見合い料・成婚料の4項目。総額をいちばん大きく動かすのは「活動が何か月続いたか」で、料金表の安さではありません。
この記事は、IBJ加盟の相談所で活動を始めるか迷っている30〜40代の方に向けて書いています。特定の相談所をおすすめするものではなく、渡された見積書を自分で読めるようになることが目的です。
以下の順で進みます。①IBJと加盟店の関係と4項目の定義 ②相場の金額レンジ ③6〜24か月の総額試算 ④お見合い料無料は本当に得か ⑤女性の料金は安いのか ⑥安さで選ぶと起きること ⑦中途解約でいくら戻るか ⑧見積りで聞く5つの質問。最後によくある質問と要点をまとめます。
この記事は結婚相談所の現役カウンセラー「さかとく」が書いています
IBJ加盟相談所で今も数十名の会員を直接担当する現場経験をもとに、一般論ではなく「実際どうすればいいか」をお伝えします。
IBJとは結婚相談所の名前ですか?料金が一つに決まらない理由
IBJは「日本結婚相談所連盟」という組織の名前で、相談所そのものではありません。全国の加盟店が共通の会員システムを使い、自分の担当店以外の会員にもお見合いを申し込める——これが連盟の仕組みです。だから「IBJ 結婚相談所 料金」と検索しても、ひとつの金額が返ってこない。
直営の相談所と加盟店で、料金の決まり方が違う
IBJは直営の相談所も運営しており、そちらは料金が固定で公開されています(入会時25万円前後・月会費1万7千円台・成婚料22万円という水準が各比較メディアで紹介されていますが、改定があるため必ず公式サイトで確認してください)。
一方で加盟店は数千社規模。公表値は時点によって4,300社台〜4,800社台と幅があり、ここも公式の最新値を見るのが確実です。連盟に支払われるのはシステム利用料で、会員が払う金額は各加盟店が自由に決めています。だから加盟店については「相場」しか書けません。逆に言えば、相場の幅を知っていれば見積りが高いか安いかは自分で判断できます。
まず4項目を区別する(混同しやすい順に番号で)
- ①初期費用:入会時に一括で払う費用。「入会金」「登録料」「活動サポート費」など複数の名前に分かれて請求されることがあり、合計で見ないと比較できません。
- ②月会費:活動中、毎月かかる費用。期間が延びるほど積み上がります。
- ③お見合い料:お見合いが成立して会うごとにかかる費用。無料の店もあります。
- ④成婚料:成婚退会するときに払う費用。退会時なので、入会前の資料では意識から抜けやすい項目です。
このほか、プロフィール写真の撮影費やお見合い当日の飲食代は実費で別にかかります。
なお本記事の金額はすべて税込・成婚料込み・お見合い料別で統一しました。同じ「半年の費用」でも成婚料を含むか含まないかで20万円以上ずれ、比較を間違える最大の原因になるからです。

IBJ加盟店の費用はいくらが相場?内訳4項目の金額レンジ
複数の比較メディアが公表する相場と、東京の加盟店195社を調べた民間調査の平均値を並べます。
| 項目 | 相場レンジ | 東京195社の参考平均 | 見るポイント |
|---|---|---|---|
| ①初期費用 | 5〜15万円 | 入会金39,845円/登録料40,501円/サポート料51,126円 | 3つ全部を取る店は多くない。合計額で聞く |
| ②月会費 | 1〜2万円 | 11,220円 | 期間が延びたときに一番効く |
| ③お見合い料 | 0〜1万円/回 | 4,351円 | 月会費とセットで判断する |
| ④成婚料 | 15〜30万円 | 218,438円 | 「成婚」の定義を必ず確認 |
参考平均は民間サイトによる1エリアの調査で、公的統計ではありません。平均値は高額なサポート型の店に引っ張られて上がりやすく、中央値は平均より低めに出ます。分布のかたちは「相場の下寄りに山があり、高額側に細く長い裾が伸びる」イメージで押さえてください。平均だけを基準にすると、自分の見積りが安すぎるように見えてしまいます。
総額の計算式はシンプルです。
総額=初期費用+(月会費×活動月数)+(お見合い料×お見合い件数)+成婚料
4項目のうち、契約時点で確定しているのは初期費用と成婚料だけ。残り2つは行動量と期間で動きます。だから料金表の比較だけでは総額が読めないのです。
活動期間が延びると総額はどう変わる?6・12・18・24か月の試算
相場の中位あたりで試算モデルを作りました。初期費用10万円・月会費1.1万円・成婚料20万円・お見合い料は無料型という条件です(特定の相談所の料金ではありません)。
| 活動期間 | 月会費の累計 | 成婚料を含む総額 | 成婚料を除いた累計 |
|---|---|---|---|
| 6か月 | 66,000円 | 366,000円 | 166,000円 |
| 12か月 | 132,000円 | 432,000円 | 232,000円 |
| 18か月 | 198,000円 | 498,000円 | 298,000円 |
| 24か月 | 264,000円 | 564,000円 | 364,000円 |
半年で退会できれば36万円台、2年かかると56万円台。差額の20万円は、ほぼ月会費だけで生まれています。相談所選びで数万円の初期費用を比べるより、活動が半年で進むかどうかのほうが総額に効く、という構造です。
では期間はどれくらいを見ておくべきか。年代や申し込みの通りやすさで変わるため一律には言えませんが、30代の方の進め方は婚活30代の進め方|成婚率49%(IBJ調べ)と9か月から逆算する手順で逆算の考え方を書いています。相談所の料金そのものの相場感は結婚相談所の値段は総額いくら?内訳5項目と1年20〜60万の根拠も合わせてどうぞ。
「入会金が安いところを選んだのに、半年たったら思っていたより払っている」というご相談は珍しくありません。初期費用を抑えた設計の店は、月会費やお見合い料で収益を回収するようになっているためです。安いのが悪いという話ではなく、どこで回収する設計かを知らずに契約していたことが不満の原因になります。
自分の場合に総額がどのあたりに落ち着きそうかは、活動量の見立てがないと決まりません。見積りを持ち込んで一緒に読む形でも構いませんので、判断に迷ったら無料相談で状況を整理するところから始めてみてください。
お見合い料は無料のほうが得ですか?月会費とのトレードオフ
「お見合い料無料のほうがお得」とよく言われます。ただ現場で見積りを並べていると、これはそのまま信じられる話ではありません。お見合い料が無料の店は月会費が高めに、有料の店は月会費が安めに設定される傾向があり、得かどうかは月に何回お見合いするかで入れ替わります。
月会費13,000円・お見合い料0円の「無料型」と、月会費9,000円・お見合い料4,000円の「有料型」で比べます。
| 月のお見合い件数 | 無料型の月額 | 有料型の月額 | 有利なのは |
|---|---|---|---|
| 0件 | 13,000円 | 9,000円 | 有料型 |
| 1件 | 13,000円 | 13,000円 | 同額 |
| 2件 | 13,000円 | 17,000円 | 無料型 |
| 4件 | 13,000円 | 25,000円 | 無料型 |
このモデルでの分かれ目は月1件。それ以上会う人は無料型、月1件に届かない時期が続く人は有料型が軽くなります。
ここで大事なのは、お見合いの件数は自分だけでは決められないという点。申し込みが通らなければ件数は増えません。活動の初期は申し込みが通る割合が読めないので、初月から多く会える前提で無料型を選ぶのは少し強気です。通過の実態についてはお見合いお断り理由は3分類|交際成立44%と直す順番5ステップも参考になります。
IBJの結婚相談所の料金は女性のほうが安いのですか?
加盟店によって扱いが分かれます。女性料金を別に設けている店もありますし、男女同額の店もある。差をつけている店でも割引されるのは主に初期費用で、月会費と成婚料は同額というパターンが多い印象です(私が見積りを拝見した範囲での傾向で、統計値ではありません)。女性向けの割引やキャンペーンは時期で変わるため、金額は各店の公式情報で確認してください。
女性の場合、料金より先に効いてくるのが年齢の条件です。直営の相談所には入会できる年齢の上限があり、該当しない年代の方は「IBJで活動するなら加盟店から選ぶ」ことになります。40代女性の活動量の見立ては40代女性の婚活|成婚データから逆算する週の行動量にまとめました。
なお「女性は安いはず」と思って見積りの中身を確認せずに契約すると、月会費と成婚料で男性と同じだけかかって驚くことがあります。安いのは入口だけ、というケースがあるからです。
安い相談所を選ぶと何が起きますか?メリットと向き不向き
安い料金設定には理由があります。よくあるのは次の3つの設計です。
- 初期費用を抑えて、月会費やお見合い料で回収する設計:短期で決まれば本当に安い。長引くと逆転します。
- サポートを情報提供中心にした設計:検索と申し込みは自分で進める。面談やお見合い後の振り返りは任意・別料金のことも。
- 成婚料0円の代わりに月会費が高めの設計:ここは注意点があり、自店の会員との成婚なら成婚料0円でも、連盟のシステム経由で出会った相手との成婚には20万円台の成婚料が発生する設定があります。どの経路で出会ったかで総額が20万円以上変わるので、契約前に必ず確認してください。
向いている人/向いていない人を整理します。
- 安さ重視が向いている人:過去に婚活の経験があり、自分の条件と進め方が決まっている。写真・プロフィールの準備を自分でできる。断られた理由を自分で分析して修正できる。
- 向いていない人:相談所が初めて。申し込みが通らない理由が分からない。仮交際の進め方や終わらせ方で手が止まる。活動が長引くと月会費が積み上がるので、サポート込みで短期に寄せたほうが総額が下がることもあります。
見積りの場で聞き方を変えるだけで、見える情報が変わります。
- ❌「いちばん安いプランでお願いします」
- ⭕「12か月活動した場合の総額と、その12か月で受けられる面談の回数を教えてください」
合わなかったら返金されますか?中途解約の上限額
ここは上位の料金記事があまり書かない部分ですが、法律で上限が決まっています。結婚相手紹介サービスのうち契約期間が2か月を超え、支払額が5万円を超えるものは、特定商取引法の「特定継続的役務提供」に該当します(消費者庁)。
- クーリング・オフ:契約書面を受け取った日から8日間は書面で無条件に解除できます。
- サービス開始前の中途解約:事業者が請求できる額の上限は3万円。
- サービス開始後の中途解約:すでに提供された分の対価に加えて、2万円または契約残額の20%に相当する額のうち低い方が上限(国民生活センター・消費者庁)。
つまり「初期費用を払った直後に合わないと分かった」場合、全額が戻らないにしても、請求の上限には枠があります。国民生活センターには解約料や返金額についての相談が多数寄せられており、トラブルの中心は金額そのものより精算方法が契約書で確認されていなかった点にあります。制度は改正や個別の契約内容で変わるため、具体的な精算で疑問が出たときは消費生活センターに相談してください。契約書で見るべき条項は結婚相談所の倒産が心配な人へ|契約前に見る3条項と解約の上限額で具体的に挙げています。
見積りを取るとき、何を聞けばいいですか?
この5つを聞ければ、総額のずれはほぼ防げます。
- 12か月活動した場合の総額(税込・成婚料込み・お見合い料は想定件数で)を金額で出してもらう
- 成婚料が発生する「成婚」の定義と、連盟のシステム経由で出会った相手の場合の扱い
- お見合い料は有料型か無料型か、そして在籍会員の月平均お見合い件数
- 休会制度の条件と費用(仕事や体調で止めるときに月会費がかかるか)
- 中途解約したときの精算方法と、書面のどこに書かれているか
この5問のうち3つ以上がその場で即答されない、あるいは書面で示されないときは、契約を急がず持ち帰って構いません。入会を決めるのはその日でなくて大丈夫です。私がご相談を受けた範囲では、迷いが残ったまま契約した方のほうが、あとで費用の不満を口にされる傾向がありました(個人差があります)。
彩星の無料相談では、他社の見積りを含めて「総額がどう動く設計になっているか」の整理までお手伝いしています。入会を前提にしない形でも大丈夫です。活動設計までじっくり作りたい方には有料カウンセリングもあります。
よくある質問
Q. IBJの結婚相談所の料金は、総額でいくらですか?
A. 加盟店の場合は成婚退会までの総額30〜50万円前後が目安です。本記事の試算モデルでは6か月で約36.6万円、12か月で約43.2万円、24か月で約56.4万円。直営の相談所は料金が固定で公開されているため、最新額は公式サイトで確認してください。
Q. IBJの費用は、月々いくらかかりますか?
A. 月会費の相場は1〜2万円で、東京195社の調査平均は11,220円でした。お見合い料が有料の店では、ここに1回0〜1万円が加わります。月に2件お見合いすると、月額2万円前後になる計算です。
Q. 女性の料金は男性より安いのですか?
A. 店によります。女性料金を別に設けている加盟店もありますが、割引されるのは主に初期費用で、月会費と成婚料は男女同額というケースが多いです。公式情報での確認が確実です。
Q. 成婚料は必ず払うのですか?
A. 成婚退会する場合に発生します。成婚料0円をうたう店でも、連盟のシステム経由で出会った相手との成婚には20万円台が発生する設定があるため、「どの経路の相手なら発生するか」を契約前に確認してください。
Q. 途中でやめたら、いくら戻りますか?
A. 契約書面の受領から8日間はクーリング・オフが可能。それ以降の中途解約で事業者が請求できる上限は、サービス開始前が3万円、開始後は提供済み分に加えて2万円または契約残額の20%の低い方です(消費者庁・国民生活センター)。
で、いまの自分は何から始めればいいのか
要点を4つに絞ります。
- IBJは連盟なので、加盟店の料金は各社設定。相場は初期費用5〜15万円・月会費1〜2万円・お見合い料0〜1万円・成婚料15〜30万円。
- 総額を最も動かすのは活動期間。同じ条件でも6か月と24か月で約20万円の差が出る。
- お見合い料無料が得かは月の件数で逆転する。試算モデルでの分かれ目は月1件。
- 中途解約の請求には上限がある(開始前3万円/開始後は2万円または残額20%の低い方)。契約前に精算条項の場所を確認する。
次の一歩は、料金表を集めることではありません。気になる店に「12か月の総額」を金額で出してもらうこと。これだけで、比較の軸が月額から総額に変わります。自分の活動量が読めないうちは、その見積りが妥当かどうかも判断しづらいもの。そこで迷ったら、第三者に見てもらってください。
※本記事の金額はいずれも目安で、相場・法令・各社の料金は改定されます。試算は一定の条件を置いたモデルであり、実際の費用や活動期間には個人差があります。契約内容の個別判断は、各相談所および消費生活センターにご確認ください。
出典
- 消費者庁「特定商取引法ガイド:特定継続的役務提供」(結婚相手紹介サービスの該当要件・中途解約の上限/公表元:消費者庁)https://www.no-trouble.caa.go.jp/what/continuousservices/
- 国民生活センター「高額な解約料を請求する結婚相手紹介サービス」(相談事例とクーリング・オフ・中途解約の考え方/公表元:独立行政法人国民生活センター)https://www.kokusen.go.jp/t_box/data/t_box-faq_qa2008_13.html
- 「IBJ加盟店の料金の平均はいくらか?東京195社で調べてみた」(調査主体:民間事業者サイト/対象:東京の加盟店195社/公的統計ではなく参考値)https://filer-du-fil.net/information/post-772/
- 加盟店の料金レンジ(初期費用5〜15万円・総額30〜50万円前後)は複数の民間比較メディアの公表値をもとにした目安で、集計条件は媒体により異なります。
