
この記事でわかること
- IBJ会員の20代比率は男性8.3%・女性16.4%で少数派。だが5年で男性約3.4倍に増えている
- 20代の平均成婚期間は187日。1年前提の試算より総額が6〜9万円下がる計算になる
- 成婚者のお見合い回数は非成婚者の約2.7倍。相性より会った回数が結果を分ける
- 20代優遇プランは30歳到達時の扱い・併用可否・割引対象の3点を契約前に確認する
「24歳で結婚相談所なんて、早すぎますか」。この質問をされたとき、私たちがお伝えする結論は決まっています。20代の入会は早すぎるどころか、期間と費用の両方で最も条件がよいタイミングです。IBJ(日本結婚相談所連盟)の成婚白書では、20代の平均成婚期間は約187日(約6.2ヶ月)で、40代より4.7ヶ月短いという結果が出ています。短く終わるということは、月会費を払う月数も少ないということ。
この記事で扱うのは、IBJ加盟の結婚相談所での20代の活動に限った話です。お見合い→仮交際→真剣交際→成婚という段階を前提にしています。マッチングアプリの使い方は扱いません。まず相談所の段階と用語を整理し、そのうえで20代の会員比率、187日で計算し直した総額、男性と女性で正反対になる戦略、優遇プランの落とし穴、契約を守る制度、やめたくなったときの判断までを順に見ていきます。
この記事は結婚相談所の現役カウンセラー「さかとく」が書いています
IBJ加盟相談所で今も数十名の会員を直接担当する現場経験をもとに、一般論ではなく「実際どうすればいいか」をお伝えします。
まず押さえる4段階|20代が「早い」と感じる理由はここにある
結婚相談所の活動は4つの段階で進みます。番号を振って整理します。
- お見合い…申し込みが成立した相手と、ホテルラウンジなどで1時間ほど会う初対面の場。
- 仮交際…お見合い後にお互いが継続を希望した状態。複数の相手と並行して進めてよいのがこの段階の特徴です。
- 真剣交際…1人に絞り、結婚を前提に進める段階。ここからは並行禁止。
- 成婚…結婚の意思が固まり、退会する段階。相談所によって成婚料が発生します。
20代の方が「早すぎる気がする」とおっしゃる理由の多くは、この構造を知らないまま「相談所=すぐ結婚を決める場所」と誤解している点にあります。仮交際は、言ってしまえばお付き合い前のお試し期間です。入会したその月に結婚を決めろという仕組みではありません。段階ごとの進み方はお見合いの流れ|申込から成婚までの5段階と平均期間で詳しくまとめています。

「20代は相談所に少ないから浮く」は半分だけ正しい
よく言われるのが「相談所は30代以上の場所だから20代は浮く」という説です。会員数で見ると、たしかに少数派です。IBJが公表する会員データでは、2026年4月時点の20代比率は男性8.3%・女性16.4%。ボリュームゾーンは男女とも30代前半〜40代前半です。
ただ、ここから「だから20代は不利」と続けるのは誤りだと考えています。少数派であることは、相談所という仕組みの中では不利ではなく希少性になります。実際、IBJの同系データでは過去5年で20代の入会者は女性約1.9倍・男性約3.4倍に増えています。少ないのに増えている。つまり、浮くのではなく、申し込みが集まる側に立つということです。
私たちの現場でも「お見合いの申し込みが想像以上に来て、どう選べばいいか分からない」というご相談は20代の方から珍しくありません。これは統計値ではなく担当範囲での傾向ですが、20代の方が最初につまずくのは「出会えない」ではなく「選べない」側であることが多いです(個人差があります)。
20代の成婚は187日|1年前提の費用試算は高すぎる
比較サイトの費用試算は、ほぼ例外なく「1年活動=総額30〜50万円」で計算されています。でも20代の実測値は違います。
IBJ結婚みらい研究所の成婚白書(2026年4月公開・第二弾、約2万人規模)によると、20代の平均成婚期間は187日(約6.2ヶ月)。全体の成婚者は平均でお見合い11回・交際約124〜125日で結婚を決めており、成婚者全体の32.4%が半年以内に成婚しています。成婚年齢の最頻値は女性30歳・男性34歳でした。
この6.2ヶ月で月会費の負担を引き直すと、見える金額が変わります。下の表は各比較メディアに掲載されている相場(初期費用5〜20万円、月会費5千〜2万円、成婚料5〜20万円)を当てはめた目安です。
| 前提 | 月会費1万円の場合 | 月会費1.5万円の場合 |
|---|---|---|
| 1年活動(比較記事の定番) | 初期10万+月会費12万+成婚料10万=約32万円 | 初期10万+月会費18万+成婚料10万=約38万円 |
| 20代平均6.2ヶ月 | 初期10万+月会費約6.2万+成婚料10万=約26万円 | 初期10万+月会費約9.3万+成婚料10万=約29万円 |
| 差額 | 約6万円 | 約9万円 |
注意点を2つ。まず、これは平均期間を当てはめた試算であり、誰でもこの金額で終わるという保証ではありません。平均の裏には1ヶ月で決まる人と2年かかる人の両方がいて、分布は短い側に山があり長い側に裾が伸びる形です。次に、料金相場は比較メディアの集計値で、相談所ごとに体系が違います。実際の金額は必ず契約前に書面で確認してください。女性側の費用感は結婚相談所の費用は女性でいくら?総額を決める5手順に分けて書いています。

20代男性と20代女性では、やるべきことが逆になる
「20代」とひとくくりにした記事が多いのですが、男性8.3%と女性16.4%という比率の差は、戦略の差として現れます。
20代男性|数が少ないぶん「将来性の伝え方」で決まる
20代前半の男性が気にするのは、ほぼ決まって年収です。就職したばかりで額面が低いことを引け目に感じる。相談所という年収が開示される場だからこそ、余計に効きます。
ただ、20代女性が同年代の男性を見るとき、判断材料は現在の額面だけではありません。安定した勤務先、休日の形、家事や子育てへの考え方、貯蓄の習慣。こうした「これからの生活が想像できる情報」がプロフィールに書かれているかどうかで、申し込みの通り方は変わります。年収欄は変えられませんが、その周辺は書き方で変えられる。ここが20代男性のいちばんの伸びしろです。年収帯の実際の分布は結婚相談所のハイスペックとは|年収1000万は11.6%の現実で確認できます。
20代女性|申し込みが多いぶん「絞る基準」を先に決める
一方、20代女性は申し込みが集まりやすく、お見合いの予定で土日が埋まります。そこで起きるのが疲弊と判断のブレです。全員に会おうとして、誰がどんな人だったか分からなくなる。
対策はシンプルで、会う前に譲れない条件を3つまでに絞っておくことです。条件を増やすほど会える母数が減るという構造は婚活のスペック表は必須3つに絞る|母数を試算する5ステップにまとめました。
共通して効くのは「お見合い回数」
男女に共通する数字が1つあります。成婚白書では、成婚した人のお見合い回数は、成婚しなかった人の約2.7倍。言い換えると、うまくいかなかった方の多くは「相性が悪かった」のではなく、会った回数が足りていません。20代は仕事が忙しく月1〜2件で止まりがちですが、月3〜4件のペースを半年維持できるかどうかが、187日という平均値の中身です。
20代優遇プランの使い方|確認すべき3点
多くの相談所が20代向けの優遇・割引プランを設けています。公表されている例では、初期費用が半額程度になるもの、月会費が数千円下がるもの、20代専用コースとして料金体系ごと別立てになっているものがあります。金額は改定されるため、必ず公式サイトと契約書面で確認してください。
そのうえで、申し込む前に確認してほしいのが次の3点です。比較記事では曖昧なまま触れられない部分で、実際に差が出ます。
- 在籍中に30歳になったらどうなるか…入会時20代でも、活動中に誕生日が来ます。割引が継続するのか、次の更新から通常料金に切り替わるのかは相談所ごとに違います。半年で終わらなかった場合に直接響く条件です。
- 他のキャンペーンと併用できるか…友人紹介、乗り換え、期間限定の入会金割引などと重ねられないことがあります。どれが一番得かは、活動予定月数を入れて比べないと分かりません。
- 割引対象が初期費用だけか、月会費も含むか…初期費用だけ安いプランは、長く活動すると総額で逆転します。6ヶ月・12ヶ月の2通りで合計を出して比べるのが確実です。
この3点は、無料相談の場で紙に書いて答えをもらうのが確実です。聞き方の例文は結婚相談所の無料相談で聞く15の質問|断り方の例文つきにまとめてあります。費用を抑える第2案として、自治体の結婚支援センターも選択肢になります。公表されている例では、東京都のAIマッチング「TOKYO縁結び」が2年間11,000円、愛知県は登録無料など、相談所より大幅に安い制度があります。カウンセラーの伴走はありませんが、出会いの数を増やす補助としては使えます。制度の内容と費用は各自治体の公式ページで最新情報を確認してください。
初めて数十万円の契約をする20代が知っておく制度
ここは比較記事がほとんど触れない部分ですが、20代にとって最も実利があります。結婚相手紹介サービスは、契約期間2ヶ月超かつ金額5万円超の場合、特定商取引法の「特定継続的役務提供」に該当します。消費者庁の解説によると、主な保護は次のとおりです。
- クーリング・オフ…法定の契約書面を受け取った日から8日間は、書面で無条件に解約できます。
- 中途解約…途中でやめる場合、違約金の上限が決まっています。サービス開始前は3万円、開始後は「提供済みの対価+2万円または契約残額の2割のいずれか低い額」が上限です。
この制度を知っているかどうかで、入会前の緊張感はかなり変わります。「合わなかったら全額が消える」わけではない。逆に言えば、焦って即日契約を求められる場面があったとしても、書面を持ち帰って8日間考える権利があります。詳しい条件は消費者庁の特定商取引法ガイドで確認できます。法改正や運用の変更がありうるため、契約時点の書面が最終的な根拠になります。
「周りはまだ結婚していない」という感覚は、住んでいる場所で変わる
20代の焦りには逆方向もあります。周りがまだ誰も結婚していないから、自分だけ急いでいる気がして動けない。
これには統計で説明がつきます。厚生労働省の令和7年人口動態統計月報年計(概数)では、平均初婚年齢は夫31.0歳・妻29.7歳。ただし地域差が大きく、最も若い島根県は妻28.7歳、最も高い東京都は妻30.6歳と約2歳違います。東京で働く25歳が「周りはまだ」と感じるのは自然なことで、焦りすぎでも遅れすぎでもありません。
もう1つ、母集団側の変化も見ておく価値があります。国立社会保障・人口問題研究所の第17回出生動向基本調査(2025年実施)では、18〜34歳未婚者で「いずれ結婚するつもり」は男性75.1%・女性77.8%と初めて8割を下回り、「一生結婚するつもりはない」が男性24.0%・女性21.5%で初めて2割を超えました。結婚を望む同年代そのものが減っている。だからこそ、結婚を前提とした場に自ら来ている20代の価値が上がる、という見方ができます。
20代に向いている人・向いていない人
最後に、相談所という手段そのものの向き不向きを整理します。
| 向いている20代 | いま急がなくてよい20代 |
|---|---|
| 30歳前後までに結婚したい時期の目標がある | 結婚そのものを決めかねている(まずは考える時間が先) |
| 職場や友人関係に同年代の独身が少ない | すでに交際相手がいて結婚の話が進んでいる |
| 月3〜4件のお見合いに使える時間が半年とれる | 転職・資格試験などで半年間ほぼ動けない |
| 自分の進め方に第三者の意見が欲しい | 人の意見を挟まず自力で進めたい |
| 相手の独身・収入が確認された場で会いたい | 月1万円前後の固定費が生活を圧迫する |
右の列に多く当てはまっても、それは失敗ではありません。時期が合っていないだけです。生活費の圧迫が理由なら、先に挙げた自治体の制度から始めて、収入が上がってから相談所に移る順番でも構いません。
うまく進まない時期の立て直し方
半年で決まる人がいる一方、20代でも手が止まる時期は来ます。代表的なのは次の2つです。
お見合いが成立しない時期。最初に見直すのは写真とプロフィールで、条件や年齢ではありません。申し込みの通り方は写真の印象でかなり動きます(個人差があります)。具体的な直し方は婚活の写真はどこで撮る?申込が変わる表情・光・服の色にまとめました。
仮交際から進まない時期。成婚白書で交際期間が平均約4ヶ月だったことを踏まえると、仮交際が2ヶ月以上動かないなら、相手の問題ではなく進め方を担当者と点検する段階です。並行している相手を減らすのか、こちらから踏み込むのか。この判断は一人で抱えるほど長引きます。
会話の組み立て方で詰まっているなら、お見合いで話すことは3つ|60分の会話の流れと質問リストも参考になります。彩星の無料相談では、いまどの段階で止まっているかを整理し、次の一手だけをお伝えしています。無理に入会を勧めることはしません。無料相談についてから状況をお知らせください。進め方をもう少し踏み込んで設計したい場合は有料カウンセリングを見るもご利用いただけます。その前に自分の傾向を把握しておきたい方は、10問・約3分の婚活タイプ診断から始めるのも手です。

よくある質問
Q. 結婚相談所の20代女性の割合はどのくらいですか?
IBJが公表する会員データでは、2026年4月時点で女性会員の20代比率は16.4%です。男性は8.3%。男女とも中心は30代前半〜40代前半で、20代は少数派ですが、過去5年で女性約1.9倍・男性約3.4倍に増えています。集計時点で変動するため、最新値はIBJの公表データで確認してください。
Q. 20代男性は少ないから有利なのですか?
男性の20代比率8.3%という数字どおり、人数としては希少です。希少であれば目に留まりやすいのは事実ですが、それだけで成婚が決まるわけではありません。成婚白書では成婚者のお見合い回数が非成婚者の約2.7倍でした。希少性は入口を広げる要素で、結果を左右するのは会った回数と伝え方です。
Q. 20代で結婚相談所は早すぎませんか?
データで見る限り、早すぎる根拠は見つかりません。20代の平均成婚期間は187日で40代より4.7ヶ月短く、活動期間が短いぶん総額も下がります。平均初婚年齢が夫31.0歳・妻29.7歳(厚生労働省)であることを踏まえると、20代後半の入会はむしろ時期として自然です。
Q. 20代で結婚相談所の利用が増えているのはなぜですか?
独身証明書などで独身と収入が確認された相手に限定して会えること、仮交際・真剣交際という段階があり結婚の意思を毎回確認せずに進められることが大きいと考えています。マイナビウエディングの2025年調査では20代の結婚願望ありは74.8%と全体57.2%を上回っており、手段を選んで動く層が増えている背景も重なります。
Q. 途中でやめたくなったら払ったお金はどうなりますか?
書面受領から8日以内ならクーリング・オフで無条件に解約できます。それ以降の中途解約も、違約金はサービス開始前3万円、開始後は「提供済みの対価+2万円または残額の2割のいずれか低い額」が上限と法律で定められています(消費者庁)。実際の返金額は契約書面の条件によるため、入会前に解約条項を読んでおくことをおすすめします。
この記事の要点
- IBJ会員の20代比率は男性8.3%・女性16.4%。少数派だが過去5年で男性約3.4倍・女性約1.9倍に増加
- 20代の平均成婚期間は187日(約6.2ヶ月)で40代より4.7ヶ月短い。1年前提より総額は6〜9万円ほど下がる試算になる
- 成婚者のお見合い回数は非成婚者の約2.7倍。結果を分けるのは相性より会った回数
- 20代男性は将来が想像できる情報の書き方、20代女性は会う前に条件を3つへ絞ることが優先
- 優遇プランは「30歳到達時の扱い・併用可否・割引対象」の3点を書面で確認する
- 契約は特定継続的役務提供にあたり、書面受領から8日間のクーリング・オフと中途解約の違約金上限がある
- 費用が負担なら自治体の結婚支援制度から始め、後から相談所に移る順番でもよい
※本記事の数値は公表された統計・調査および比較メディアの集計をもとにした目安です。料金・割引条件・制度は改定されることがあり、集計時点や集計方法によって数値は変動します。活動の進み方や期間には個人差があり、特定の成果を保証するものではありません。契約内容は必ず各相談所の公式情報と契約書面で確認してください。
出典
- 厚生労働省「令和7年(2025年)人口動態統計月報年計(概数)の概況」(平均初婚年齢・婚姻件数・都道府県別初婚年齢)
- 国立社会保障・人口問題研究所「第17回出生動向基本調査」(2025年実施。18〜34歳未婚者の結婚意思)/報道: 日本経済新聞
- IBJ(日本結婚相談所連盟)「数字でIBJチェック!」(2026年4月時点の会員年代構成。加盟相談所会員を対象とした事業者集計)
- IBJ結婚みらい研究所「2025年 IBJ成婚白書」および第二弾(2026年4月公開。約2万人の会員データを分析した事業者集計。お見合い回数・交際期間・年代別成婚期間)
- マイナビウエディング「パートナーがいる未婚者の結婚観調査2025」(単一企業による調査のため参考値)
- リクルートブライダル総研「婚活実態調査2024」(婚活サービス経由の婚姻割合)
- 消費者庁「特定商取引法ガイド 特定継続的役務提供」(クーリング・オフ期間・中途解約の違約金上限)
- 料金相場は複数の比較メディアの集計値を参照した目安であり、個別の相談所の料金を示すものではありません
