
この記事でわかること
- 婚活戦闘力は民間の造語で満点が25点・33点・100点と併存。同じ18点が得点率72%にも18%にもなる理由が分かります
- 得点率と順位は別物。どの診断も点数分布を公表していないため「上位何%」には変換できない、という読み方が身につきます
- 希望年収600万円以上は30代前半未婚男性のごく一部(民間集計の推計値)、理想身長170cm超は女性の7割超。相手側の人数から条件の重さを数えられます
- 手をつける順番は写真→条件の見直し→返事の速さ→見た目→年収。最初の2つは活動開始から3週間で終わります
「婚活戦闘力が18点と言われたけれど、これは高いのか低いのか」。この種のご相談は珍しくありません。先に結論を書くと、満点が何点の表なのかを確かめないかぎり、18点は評価できません。
婚活戦闘力とは、年齢・年収・学歴・容姿・体型(男性は身長)といった条件を点数化して「どのくらいの相手とお見合いが成立しそうか」を目安で示す、民間発の考え方です。公的な定義や統一された配点はありません。だから点数そのものより、その点数が何を測っていないかを知るほうが活動は前に進みます。
この記事で扱うのは3つです。(1)婚活戦闘力という言葉の定義と、18点・20点の読み方。(2)配点が出典によって食い違う理由と、公表統計で裏を取る手順。(3)点数が低いと感じた人が今日から動かせる部分の優先順位。対象はIBJ(日本結婚相談所連盟)加盟の結婚相談所で、お見合い→仮交際→真剣交際→成婚という段階を進む30〜40代の方です。婚活アプリの使い方は扱いません。
なお、特定の事業者が提供する診断サービスの内容評価や受診の勧めは本記事では行いません。あくまで「市場価値をどう測るか」という考え方の話として読んでください。
この記事は結婚相談所の現役カウンセラー「さかとく」が書いています
IBJ加盟相談所で今も数十名の会員を直接担当する現場経験をもとに、一般論ではなく「実際どうすればいいか」をお伝えします。
ステップ0:婚活戦闘力とは何か。先に用語を3つ決めておく
話が混ざりやすいので、この記事で使う言葉を番号を振って定義します。
- 婚活戦闘力…年齢・年収・学歴・容姿・体型(男性は身長)などを点数化した、婚活市場での条件面の目安。民間の造語で、提唱者ごとに配点が異なります。
- 婚活偏差値/婚活ランク…同じ発想を偏差値やS〜Eランクで表したもの。6段階の表が流通していますが、こちらも算出根拠や母集団は公開されていないものが多いです。
- お見合い成立率…申し込みに対して実際に会えた割合。相談所の活動では、点数より先にこの数字が現実を教えてくれます。
相談所で使う段階も押さえておきましょう。お見合い(初回1〜2時間の面談)→仮交際(複数人と並行可)→真剣交際(1人に絞る)→成婚、の順です。婚活戦闘力が影響するのは、ほぼ最初の「お見合いが成立するか」の段階だけ。仮交際から先は、点数と違う力が効いてきます。
お見合いとは?成立率6〜7%と11人で決まる現代の実像も、成立率の実感をつかむのに役立つと思います。

ステップ1:点数の意味を確かめる(18点・20点は高いのか)
冒頭の問いに戻ります。18点が高いか低いかは、満点を聞くまで判定できません。流通している表には少なくとも3系統あるからです。
| 表の系統 | 満点 | 18点の得点率(満点に対する割合) | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 25点満点型 | 25点 | 72% | 配点根拠は非公開 |
| 33点満点型 | 33点 | 約55% | 同じ提唱者でも表記が揺れる |
| 100点配点型 | 100点 | 18% | 女性向けに見た目28点・年齢27点等の配点が流通 |
つまり同じ「18点」が、得点率72%にも18%にもなる。ここが最初のつまずきポイントです。20点の場合も同様で、25点満点なら80%、100点満点なら20%。点数を聞いたら必ず「満点は何点ですか」「配点表を見せてもらえますか」と確認してください。
ひとつ補足を。この得点率は順位ではありません。どの表も受診者の点数分布を公開していないため、「得点率72%だから上位◯%」という変換はできません。得点率と順位は別物だと分けて持っておくと、点数に振り回されにくくなります。
あわせて、±3点程度は同じ層とみなす、という読み方も広まっています。16点なら13〜19点の相手と会いやすい、という具合です。お見合いの申し受けは、条件がぴったり同じ相手だけで動いているわけではありません。面談で「この方は条件が一つ足りないので外しました」と伺い、その一つを戻した途端に申し受けが入る、という流れもあります。幅で考える発想そのものは、現場の動きからそれほど離れていません。ただしこれも統計値ではなく提唱者の経験則であり、個人差があります。
つまずきやすいポイント:精度の数字を鵜呑みにしない
診断の精度が93%といった表現を見かけますが、何を正解とし、どの母集団で検証した93%なのかは公表されていません。母集団と検証方法が示されない精度は、受け取る側で確かめようがない数字です。参考程度に留め、自分の活動実績(申し込み数と成立数)で上書きしていく。確かめようのある数字は、結局そこしかありません。
点数表を使わずに、自分で測る4ステップ
満点の分からない表に当てはめるくらいなら、自分で相対評価したほうが早い。配点を断定せずに済む手順です。
- 検索条件で該当人数を数える…担当カウンセラーに頼み、自分が希望する条件で検索したときの該当会員数を出してもらいます。これが「自分が選べる人数」。
- 逆向きにも数える…次に、相手側が出しそうな条件(年齢・年収・居住地)で自分が検索に残るかを確認します。これが「自分が選ばれる土俵の広さ」。
- 4項目を3段階で置く…年齢・年収・学歴・容姿を「平均より上/平均並み/平均より下」の3段階に置くだけにします。合計点を作らないので、満点問題が起きません。
- 1か月回して実数で較正する…申し込み数と成立数を数え、2の読みと合っているかを見ます。ずれていれば、写真か条件のどちらかに原因があります。
この手順の良いところは、点数が出ないことです。順位がつかないので、落ち込む材料になりません。
自分の進め方のくせを言葉にしたい段階なら、別の切り口もあります。当サイトの婚活タイプ診断は10問・約3分、2軸でご自身の傾向を整理するもので、点数化や順位づけは行いません。市場価値を測るものではない、という点だけご承知ください。
ステップ2:公表統計で「相手が何人いるか」を数える
点数の話が不毛になりやすい理由は、相手側の人数を数えていないからです。ここは公表されている数字でおおよそ確かめられます。
年収600万円以上は、働く人全体で見れば上位半分より少し上に入る、という民間集計があります(年収ガイド)。ただしこれは働く人全体の分布です。未婚男性の年齢別に絞ると見え方が変わります。年収600〜699万円の層は、20代後半で0.94%、30代前半で3.83%、30代後半で5.07%。「年収600万円以上の30代前半男性」は、未婚男性全体のごく一部を全員で取り合う条件ということになります。
ただし、この0.94%/3.83%/5.07%は就業構造基本調査などをもとにした民間集計の推計値で、一次表からの再現手順は公開されていません。確定値として扱わず、「桁」として受け取ってください。
身長も似た構図です。20〜40代女性688人へのインターネット調査では、理想の相手の身長は171〜180cmが58.7%、181〜190cmが10.8%で、170cm超が7割を超えました(Appliv出会い調べ/PR TIMES発表)。一方、日本人男性の平均身長は20〜40代でおおむね171cm前後です。希望がどこに集まり、実際の分布がどこにあるか——面談で候補者リストを一緒に見ていると、この差は「該当0件」という表示になって現れます。
いずれの数値も集計対象・年次が異なります。比率の精密な比較には使えません。
通説への異論:「高望み」より先に外すのは年収ではないことが多い
高望み判定を受けると、多くの方が年収から下げようとします。相談現場では、ここで順番を間違えるケースをよく聞きます。
一般に言われているのは、先に外す効果が大きいのは学歴と身長の条件という順序です。理由は3つ。(1)検索条件はAND条件で重なるため、該当者の多くない項目を足すほど候補数が一気に削れる。学歴と身長はこの性質が強い項目です。(2)身長は数cmの差で候補が大きく変わるのに、会ってみると気にならなくなる方が少なくありません。(3)年収は結婚後の家計に直接響くので、下げた後で不満が残りやすい。
裏づけとして一つ。国立社会保障・人口問題研究所の第16回出生動向基本調査(2021年調査)の「結婚相手の条件」では、人柄や家事・育児の能力・姿勢を重視/考慮する割合に比べ、学歴を重視/考慮する割合は低い部類に入ります(各項目の具体的な割合は原典の集計表でご確認ください)。重視度が相対的に低い項目で候補を削っている、という構図です。
そしてもう一点。同じ第16回調査では、女性が結婚相手に家事・育児の能力や姿勢を重視・考慮する割合が70.2%で、前回の57.7%から大きく伸びました。男性が女性の経済力を重視・考慮する割合も48.2%(前回41.9%)。いちばん伸びている要素が、どの婚活戦闘力の表にも入っていません。点数表の外側で、選ばれ方が静かに書き換わっています。
ステップ3:点数を上げる前に、動かせる順に手をつける
「戦闘力の上げ方」として髪型・服・スキンケアが挙がることが多いのですが、順番としては後ろです。
最初に触るのは写真。活動開始から1〜2週目で差し替えが終わり、条件も点数も1点も変えないまま申し受けの数だけが動きます。ここだけが例外的に即効性のある領域で、だから一番上に置いています。何を直すかは結婚相談所の写真で女性の申し込みが来ない4つの共通点と差し替え基準にまとめました。
次が条件の見直しで、2〜3週目。学歴と身長を外すだけで、検索にかかる母数そのものが変わります。写真と条件、この2つで3週間。点数は1点も動かしていないのに、お見合いの成立数には動く余地が出ます。
3番目は返事の速さ。これは期間の話ではなく随時です。24時間以内に返すかどうかはお見合いから仮交際へ進むかどうかに効きますが、どの配点表にも載っていません。「条件は申し分なかったのに、返事が3日空いたので終わりました」。この手の話を聞く頻度は、年収が理由で終わった話よりむしろ高いくらいです。
4番目が見た目の整え。髪型・服・体型で、目安は4〜12週目。効くのはお見合い当日の印象なので、成立率より後ろの段階になります。最後に年収・学歴といった年単位の要素。短期の活動では動かせない領域で、ここを嘆く時間がいちばん高くつきます。
※各期間は活動開始日を起点にした目安です。
つまずきやすいポイント:年齢という「毎年減る点数」から逆算する
どの表でも年齢の配点は大きい。にもかかわらず「1年後に何点下がるか」を試算した説明はほとんど見かけません。
試しに置いてみます。年齢に100点中27点を割り当てる配点表を仮定し、30代の1年を1〜2点相当と見るなら、迷っている半年はおおむね0.5〜1点分の目減り。一方、写真の差し替えは1〜2週間で終わります。どちらを先にやるかは明らかでしょう。
ただしこれは根拠が非公開の配点表を一つ仮定した試算であり、確定した損失ではありません。点数の目減りを計算することが目的ではなく、「迷っている期間にもコストがある」と可視化するための見立てです。
参考までに、厚生労働省「人口動態統計」では平均初婚年齢は夫31歳前後・妻29歳台後半で推移しています(最新年次の数値は同統計の公表資料をご確認ください)。また50歳時未婚率は男性28.3%・女性17.8%(2020年国勢調査にもとづく国立社会保障・人口問題研究所「人口統計資料集」の集計)。年齢を責める材料ではなく、動き出す時期を決める材料として見てください。
条件が満たせないときの代替案
第1案は、場所を変えることです。同じ条件でも、相談所・地域・年齢幅を変えると会える人数が変わります。会員の年収分布や年齢構成は母集団の作り方で大きく変わるので、どこかが優れている証明には使えません。「探す場所によって分布が違う」という事実だけを使ってください。
第2案は、費用の設計を変えること。結婚相談所の費用相場は、初期費用5〜20万円、月会費1〜3万円、成婚料10〜30万円が一般的な幅です。点数が同じでも、支払う総額には大きな差が出ます。点数を上げる努力より、総額を見直すほうが早い場合もあります。考え方は結婚相談所は高い?1年60万を「お見合い11人」で割って判断する5ステップに書きました。
なお結婚相談所の契約は特定継続的役務提供に該当します。料金・解約条件は必ず契約書面で確認を。金額はいずれも目安で、各社・時期により変動します。
セルフチェック:点数より先に直すところが分かる5問
はい/いいえで答えてください。
- プロフィール写真を1年以内に撮り直した
- 検索条件から学歴または身長を外したことがある
- お見合いの返事を24時間以内に返している
- 直近1か月の申し込み数と成立数を数えている
- 譲れない条件を3つ以内に絞れている
「いいえ」が3つ以上なら、点数の話は保留でかまいません。上のどれかを直すだけで成立数が動く余地があります。「いいえ」が1つ以下で、それでも成立しないなら、相手側の希望データから条件を逆算する作業に進む段階です。
よくある質問
Q. 婚活戦闘力診断とは何ですか?
A. 年齢・年収・学歴・容姿・体型などを点数化し、釣り合う相手の層を目安で示す民間の診断です。公的な基準はなく、提唱者ごとに満点も配点も違います。結果は参考値として扱い、ご自身の申し込み数・成立数で確かめるのが現実的です。
Q. 婚活戦闘力診断で18点だとどうなりますか?
A. 満点次第です。25点満点なら得点率72%、33点満点なら約55%、100点配点なら18%。どの表も点数の分布を公表していないため、「上位何%」という順位には変換できません。±3点は同じ層と見る読み方もあるので、25点満点の18点なら15〜21点の相手と会いやすい、という目安にはなります。これも経験則で、個人差があります。
Q. 婚活戦闘力診断で20点だとどうなりますか?
A. 得点率は、25点満点なら80%、33点満点なら約61%、100点配点なら20%。18点との差は、満点が小さい表ほど大きく響きます。点数の上下よりも、その配点表のどの項目で加点・減点されたかを聞くほうが、次の一手につながります。
Q. 点数が低いと結婚相談所に入っても意味がないですか?
A. そうは考えていません。リクルート「婚活実態調査2024」では、2023年に結婚した人のうち15.3%が婚活サービスを利用していたと報告されています。また点数化される5項目に入っていない家事・育児の姿勢を、女性の70.2%が重視・考慮しているという調査結果もあります(出生動向基本調査)。ただし結果には個人差があり、入会すれば成婚するというものではありません。
Q. 他社の婚活戦闘力診断は受けたほうがいいですか?
A. 当サイトでは他社サービスの良否は判断しません。受けるかはご自身の判断で。受ける場合は「満点」「配点表」「精度の検証方法」の3点を質問し、答えが出てこない項目は参考値として扱うことをおすすめします。
次の一歩:点数ではなく、1か月の実数を数える
この記事の要点を整理します。
- 婚活戦闘力は民間の造語で、満点が25点・33点・100点の表が併存している。点数を聞いたら満点と配点表を確認する
- 18点は満点次第で得点率72%にも18%にもなる。どの表も分布を公表していないので、順位(上位何%)には変換できない
- 精度93%といった数字は母集団・検証方法が非公開。自分の申し込み数と成立数で上書きする
- 希望年収600万円は未婚男性のごく一部(民間集計の推計値)、理想身長170cm超は女性の7割超が希望。相手側の人数を数えると条件の重さが分かる
- 女性が家事・育児の姿勢を重視する割合70.2%(出生動向基本調査)は、どの点数表にも入っていない
- 手をつける順番は、写真→条件の見直し→返事の速さ→見た目→年収。最初の2つは3週間で終わる
今日できることは、直近1か月の申し込み数・お見合い成立数・仮交際に進んだ数を書き出すことです。この3つの数字があれば、点数の話をしなくても詰まっている場所が分かります。整理に迷うときは無料相談についてをご覧ください。状況の整理と次の一歩の提案までを行い、無理な勧誘はしません。
本文の数値はすべて目安であり、調査の集計条件・年次によって変わります。活動の成果には個人差があり、特定の結果を保証するものではありません。
出典
- 国立社会保障・人口問題研究所「第16回出生動向基本調査」(2021年調査)…結婚相手の条件で家事・育児の能力や姿勢を重視/考慮する女性70.2%(前回57.7%)、女性の経済力を重視/考慮する男性48.2%(前回41.9%)。学歴の重視/考慮割合が相対的に低い点を含む各項目の数値は同調査の集計表を参照。該当箇所:ステップ2「通説への異論」、FAQ、まとめ
- 国立社会保障・人口問題研究所「人口統計資料集」…50歳時未婚率 男性28.3%・女性17.8%(2020年国勢調査にもとづく集計)。該当箇所:ステップ3「年齢という毎年減る点数」
- 厚生労働省「人口動態統計」…平均初婚年齢は夫31歳前後・妻29歳台後半で推移。年次ごとの確定値・概数は同統計の公表資料で確認。該当箇所:ステップ3「年齢という毎年減る点数」
- リクルート「婚活実態調査2024」…2023年に結婚した人のうち15.3%が婚活サービスを利用(インターネット調査)。該当箇所:FAQ「点数が低いと意味がないか」
- 年収ガイド(nenshuu.com/nenshuu.net)…未婚男性の年収分布(600〜699万円は20代後半0.94%/30代前半3.83%/30代後半5.07%)。就業構造基本調査等をもとにした民間集計の推計値で、一次表からの再現手順は非公開。該当箇所:ステップ2
- Appliv出会い調べ「理想の恋人の身長」…20〜40代女性688人対象のインターネット調査(PR TIMESにて発表)。171〜180cm 58.7%/181〜190cm 10.8%。該当箇所:ステップ2
- 男性の平均身長(20〜40代でおおむね171cm前後)…公的な身体計測統計の概数。正確な値は公表資料で確認。該当箇所:ステップ2
- 結婚相談所の費用相場(初期費用5〜20万円・月会費1〜3万円・成婚料10〜30万円)…各社公開情報をもとにした一般的な幅。実額は各社公式サイト・契約書面で要確認。該当箇所:ステップ3「条件が満たせないときの代替案」
- 婚活戦闘力の配点表(25点満点型・33点満点型・100点配点型)…いずれも民間の提唱者による造語・配点で、算出根拠および受診者の点数分布は非公開。該当箇所:ステップ1、ステップ3の年齢試算
