結婚相談所の不安・本音

結婚相談所の口コミは当てにならない?信じていい部分と割り引く部分

結婚相談所の口コミは当てにならない?信じていい部分と割り引く部分

この記事でわかること

  • 口コミが悪い方へ偏るのは、成婚退会者がレビューを書かないという構造上の理由がある
  • 悪い口コミは「相談所の問題」と「相性のずれ」に仕分ける。前者だけが候補から外す基準になる
  • 成婚率は分母の取り方で水準が変わるため横並び比較は成立しない。各社公式の算出根拠を自分で確認する
  • 期間2か月超・金額5万円超の契約なら、書面受領から8日間はクーリング・オフ可能。合わない時はまず担当変更という手もある

※本記事は結婚相談所〈彩星〉のカウンセラーが執筆しています。他社の運営方針や料金体系にも触れますが、筆者は同業者であり、記事末尾に自社の無料相談へのご案内を含みます。その前提でお読みください。

結婚相談所の口コミで見るべきなのは、星の数でも件数でもありません。その不満が「相談所の欠陥」なのか「その人と相談所の相性のずれ」なのかを仕分けること。ここを分けずに読むと、自分には合っていたかもしれない相談所を候補から外してしまいます。

検索してみると、口コミをひたすら並べたページばかりが並びます。数を見せられても、判断はできません。この記事では、現場のカウンセラーとして「入会前にこれを見ておけば」と思う順に、質問の形で答えていきます。

この記事は結婚相談所の現役カウンセラー「さかとく」が書いています

IBJ加盟相談所で今も数十名の会員を直接担当する現場経験をもとに、一般論ではなく「実際どうすればいいか」をお伝えします。

そもそも結婚相談所の口コミは当てにならないのですか?

半分は信じてよく、半分は割り引いて読むべきです。理由は、口コミが構造的に悪い方へ偏るからです。

いちばん大きいのは、満足して卒業した人がレビューを書かない、という事実。成婚して退会した方は、その相談所のことを思い出すより、これからの生活で頭がいっぱいです。実際、成婚退会される方に「口コミを書いてください」とお願いする相談所はほとんどありません。一方、途中でやめた方には書く動機があります。お金を払ったのに結果が出なかった、という気持ちの行き場が必要だからです。

加えて、相談所自身や関係者が書き込んだと思われる投稿、他社を落とすための投稿も混ざります。星1と星5だけが多く、真ん中がへこんでいる分布を見かけたら、その口コミ欄は参考程度に留めたほうがいい。

ここから導かれる読み方はシンプルです。星の平均は見ない。悪い口コミの「中身」だけを読む。そして次の質問に進みます。

もうひとつ、あまり言われない読み方を添えておきます。私は★1より、★5の「文章量」を見ます。本当に世話になった人の投稿は、担当者の口ぐせや、断られた後にかけられた言葉まで書いてある。逆に、二行で「最高でした!おすすめです」と締めくくられた★5は、判断材料にしていません。褒め言葉の熱量ではなく、記述の細かさ。ここが本物と作り物を分ける、いちばん実用的な境目だと思っています。

口コミが悪い評価に偏る構造
口コミが悪い評価に偏る構造

口コミはどの媒体を見るのが正確ですか?

媒体ごとに、書いている人の層が違います。同じ相談所でも、見る場所を変えると印象が変わるのはそのためです。

媒体 投稿者の傾向 読むときの注意
Googleマップ(店舗の口コミ) 退会直後・面談直後など、感情が動いた直後の投稿が集まりやすい 実名アカウントが多く生々しい反面、件数が少なく1件の影響が大きい
口コミ・比較サイト 依頼を受けた体験談や、広告契約のある相談所が上位に来る場合がある 掲載順とサービスの質は別。運営元と広告表記を確認する
SNS(X・ブログ等) 活動中の人がリアルタイムで書く。感情の起伏が強く出る その日の出来事の記録であって、相談所全体の評価ではない
公式サイトの体験談 相談所が選んで掲載しているため、成功例に寄る 「どういう人が成果を出しているか」の傾向把握に使う

大事なのは1媒体で決めないこと。複数の媒体をまたいで、同じ不満が繰り返し出ているかを見てください。Googleマップだけが荒れているなら特定の一件の可能性がありますし、どの媒体でも料金説明の話が出てくるなら、それは構造的な問題と考えたほうが自然です。

悪い口コミが多い相談所は、避けたほうがいいですか?

いいえ。件数の多さより、何に対する不満かで判断してください。

現場で見ていると、まったく同じ対応が、人によって正反対の口コミになります。週に何度も連絡をくれるカウンセラーは、ある人にとっては「手厚い」、別の人にとっては「しつこい」。紹介人数を絞る方針は、「厳選してくれる」とも「仕事をしていない」とも書かれる。事実は一つなのに、評価が割れているわけです。

だから悪い口コミは、2つに仕分けます。

口コミの内容 どちらか あなたへの意味
連絡がしつこい/放置される 相性のずれ 希望する連絡頻度を面談で確認すれば回避できる
紹介が少ない/条件に合わない人ばかり 相性のずれ 方針の違い。希望条件の伝え方でも変わる
厳しいことを言われた/何も言ってくれない 相性のずれ 助言してほしいか、見守ってほしいかの好み
聞いていた料金と請求額が違う 相談所の問題 候補から外してよい
解約を申し出たら返金を先延ばしにされた 相談所の問題 候補から外してよい
担当変更を頼んでも応じてもらえない 相談所の問題 候補から外してよい

この表を渡すと、たいていの方は上の3行まで含めて切り捨てにかかります。気持ちはわかるのですが、それをやると候補が3社くらいしか残りません。しかも残った3社が、たまたま口コミの少ない新しい相談所だった、ということも起こる。上の3行は面談で確認すれば防げる不満で、下の3行は契約や運営そのものの話です。防げるものまで理由にして削っていくと、選択肢だけが痩せていきます。同じ「星1」でも、意味がまったく違う。

お金と解約に関する不満だけは、面談で防ぎきれません。契約前に確認しておきたい項目は結婚相談所でトラブルも!契約時に注意すべきポイントとは?にまとめてありますので、口コミでこの種の書き込みを見つけたら、先に目を通しておいてください。

「結婚できなかった」という口コミは、どう受け止めればいいですか?

その方の活動量が書かれているかどうかで、意味が変わります。

ここで参考になるのが、日本結婚相談所連盟(IBJ)が自社の成婚データを集計して公表している資料です。お見合いの平均回数や交際期間の目安といった数字が出ていますので、読むときはIBJの公式サイトで最新版の発表資料に直接あたってください。この種の数値は集計年度ごとに変わりますし、連盟が違えば前提も変わります。本記事で数字を引き写して固定してしまうと、あなたが読む時点では古い値になっている可能性があるためです。

大切なのは個々の数値そのものより、口コミの投稿者がどの段階で書いているかという視点です。「3か月やったけど無理でした」という投稿は、多くの場合、お見合いが数回で止まっています。連盟が公表している平均的なお見合い回数に届いていない段階での評価だ、ということ。もちろん相談所側の紹介が滞っていた可能性もありますから、投稿者が悪いという話ではありません。ただ「その口コミは、どの時点の話か」を確認しないまま鵜呑みにするのは危険です。

実は、不満の質は時期によって変わります。入会直後は「思ったより費用がかかる」、3か月目あたりは「申し込んでも断られる」、半年を過ぎると「カウンセラーが合わない」。3か月目で活動が止まりやすいのは、現場の実感としてもあります。

この谷にいる方は、話し方が変わるのですぐわかります。まず、申し込みの通過率を数字で口にするようになる。「20人に申し込んで2人しか通っていません」と、面談の冒頭でおっしゃる。次に、話題がプロフィール写真に戻ります。半年前に撮り直したばかりの写真を、もう一度替えたいと言い出す。ご本人のなかで「自分ではなく、見せ方の問題だ」と整理しようとしている時期なんだと思います。口コミの多くは、この時期に書かれています。だから「申し込んでも会えない」系の投稿を読むときは、その相談所の質の話としてではなく、活動3か月目に誰もが通る地点の記録として読むほうが、実態に近いはずです。

年代による差についても、同じ資料に集計があります。若い年代のほうが成婚までの期間が短く出る一方、お見合いから交際に進む割合には年代差が大きく出ていない、という傾向が読み取れます。つまり「年齢のせいで会えない」のではなく、成婚までの期間が延びるという形で差が出る、と読むほうが実態に近いでしょう。具体的な数値は、必ず発表元の資料でご確認ください。

その「うまくいかない」には、<br>必ず理由があります。

ランキング上位の相談所を選べば失敗しませんか?

ランキング記事の並び順は、成婚率や会員数といった数字で作られています。ただ、その数字が各社で同じ意味を持っていない、という問題があります。

最大の落とし穴が成婚率です。計算式が各社で異なり、分母を「その期間の退会者全員」にすれば数値は高く出ます。分母を「在籍会員数」にすると、同じ実態でも数値はぐっと低く出る。分子の取り方も一様ではありません。ここは比較サイトの解説を読むより、気になる会社の公式サイトで成婚率の算出根拠の注記を自分で開いてみるのが確実です。多くの会社は数値の近くに小さく定義を書いています。書いていない会社があれば、それ自体がひとつの情報になります。

私が入会をご検討中の方に勧めているのは、候補3社の公式ページを並べて、注記だけを書き写す作業です。10分ほどで終わりますが、「A社は退会者ベース、B社は在籍会員ベース」と自分の手で並べた瞬間に、ランキングの順位が意味をなさないことが腹落ちします。

比べる項目 そのままでは比較できない理由 面談での確認の仕方
成婚率 分母が退会者数か在籍会員数かで、数値の水準がまったく変わる 「その%の分母は何人ですか」と聞く
成婚の定義 真剣交際に入った時点を成婚と扱う会社もある 「成婚料が発生するのはどの段階ですか」と聞く
会員数 自社会員だけの数か、加盟している連盟全体の数かで桁が変わる 「自分の希望条件だと何人が対象になりますか」と聞く
店舗の実力 同じ連盟でも加盟店ごとに運営は独立しており、対応は店ごとに違う 担当してくれる人と直接話す

連盟の会員数や加盟店数も、各連盟の公式サイトに掲載されており、随時更新されています。比較記事に載っている数字ではなく、そちらを見てください。ランキングの順位は、比較できない数字を無理に並べた結果だと思っておいてください。

それでも「大手なら安心」と考えたくなる気持ちはわかります。会員数の多さは、選択肢の多さに直結しますから。ただ、同じ連盟に加盟していれば紹介できる相手は基本的に同じです。同一連盟であれば、大手でも個人経営でも、検索できる会員は共通。違いが出るのは、その人数の中からどう選び、どう助言してくれるかという部分です。ここは口コミよりも、無料相談で自分の目で確かめるほうが早い。

費用の口コミがバラバラなのはなぜですか?

料金体系が「登録料・月会費・お見合い料・成婚料」の組み合わせで、どこに重みを置くかが会社ごとに違うためです。同じ総額でも、前払いが重い会社と後払いが重い会社では、口コミの温度がまるで変わります。

金額そのものは、ここに書き写しても意味がありません。料金は改定されますし、キャンペーンで動きます。比較サイトのまとめ表ではなく、候補各社の公式サイトの料金ページを、同じ日に開いて書き写してください。そのとき見る欄は4つだけ。登録料(初期費用)、月会費、お見合い1件ごとの費用、成婚料。ここに「休会中の費用」と「中途解約時の精算方法」を足せば、比較表として十分です。オンライン完結型は月会費が軽く、仲人型は成婚料を含めた総額が重くなる傾向がありますが、その傾向すら会社ごとの例外があります。

ここで一つ、世間でよく言われることに異論を挟ませてください。「成婚料が無料だからお得」とは限りません。これは他社の内情を知って言っているのではなく、カウンセラーとして料金設計を見てきた私自身の見解です。成婚料は「あなたが結婚するまで、こちらも本気で付き合う」という報酬設計でもあると、私は考えています。逆に月会費が中心の設計では、在籍期間が長いほど売上が積み上がる形になる。どちらが良い悪いではありませんし、月会費型でも卒業を急がせてくれる相談所はいくらでもあります。ただお金の流れ方によって、会社が何を優先しやすい構造になっているかは変わる——そこを自分で見てから選ぶといい、というだけの話です。総額の考え方は結婚相談所の料金相場|内訳と成婚データで出す総額見積もりで詳しく整理しています。

入会後に「合わない」と思ったら、どうすればいいですか?

やめる前に、担当を替えてもらう選択肢があります。ここは口コミ記事がほとんど触れていない部分です。

「カウンセラーと合わない」という口コミは非常に多いのですが、その多くは担当変更を一度も申し出ないまま退会に至っています。そもそも担当を替えられると知らなかった、という方が現場では珍しくありません。相談所を替えれば登録料がもう一度かかりますが、担当変更なら費用は発生しないのが一般的です(規定は会社ごとに異なるため、契約書でご確認ください)。

言い出しにくいのはわかります。ただ、伝え方はそれほど難しくない。「相性の問題なので、別の視点の方にも見ていただきたい」と、人格ではなく進め方の話として切り出せば、たいていは受け止めてもらえます。使うかどうかは別として、そういう選択肢が契約の中に用意されているかどうかは、入会前に確認しておく価値があります。

それでも解決しない場合に備えて、法制度も押さえておいてください。結婚相手紹介サービスは、一定の条件を満たすと特定商取引法の「特定継続的役務提供」に該当します(エステや語学教室と同じ区分)。条件は契約期間が2か月を超え、かつ金額が5万円を超えること。短期・少額の契約はこの規定の対象外となるため、自分の契約が当てはまるかを必ず確認してください。該当する契約であれば、契約書面を受け取った日から8日間はクーリング・オフが可能で、この期間内であれば事業者は違約金や手数料を請求できません。詳細な条文と要件は、消費者庁の「特定商取引法ガイド」で確認できます。8日を過ぎても中途解約はできますが、精算のルールが会社ごとに定められているため、契約前に解約時の計算方法を書面で確認しておくのが確実です。

結局、自分に合う相談所はどう見分けますか?

口コミからは、2つの情報だけを取り出してください。①お金と解約に関する不満があるか(あれば候補から外す)②サポートの濃さがどちら寄りか(自分の好みと照らす)。それ以外は、ほとんど読む必要がありません。

そのうえで、無料相談を2〜3社は受けてください。同じことを聞いても、返ってくる答えの具体性がまるで違うことに気づくはずです。「あなたの条件だと、この年代のこのくらいの層が現実的です」と数字で答えられる人と、「大丈夫です、頑張りましょう」で終わる人。どちらが伴走者として頼れるかは、話してみればわかります。

面談で聞くべきことに迷う方は、初回カウンセリング前に考えておくべき24個のポイントを先に見ておくと、質問の抜けが減ります。自分がどのタイプの婚活に向いているかを整理したい場合は、冒頭でお伝えしたとおり筆者は彩星のカウンセラーですので、無料相談で現状の棚卸しからご一緒することもできます。無理な勧誘はしませんので、比較材料の一つとして使っていただければ十分です。活動の進み方には個人差があり、同じ相談所でも結果は一様ではありません。

よくある質問

Q. 口コミサイトはどこを見るのが正確ですか?

複数のサイトを横断して、同じ不満が繰り返し出ているかを見てください。1サイトだけだと投稿の傾向が偏ります。悪い口コミもきちんと載せているサイトのほうが、情報としては信頼できます。

Q. マッチングアプリの口コミと比べると、相談所のほうが評判が悪く見えます。

投資額の差が、そのまま落差の大きさになっているだけです。アプリは月々の負担が軽く、合わなければ辞めればいい。相談所は初期費用と月会費を払っているぶん、結果が出なかったときの感情が口コミに出やすい構造になっています。評判の悪さの一部は、サービスの質ではなく価格帯が生んでいる、と考えておいてください。

Q. 悪い口コミが1件もない相談所は良い相談所ですか?

単に開業して間もないか、口コミが集まる場所に露出していないだけの可能性があります。件数が少ない相談所を判断するなら、口コミではなく面談で見極めてください。

この記事を書いた人

さかとく

婚活サロン 彩星(さいせい)主宰/IBJ加盟結婚相談所 現役カウンセラー

IBJ加盟の結婚相談所で現役カウンセラーとして活動中。これまでに累計200名以上を担当し、今も第一線で数十名を並行サポートしているため、今の市場と現場を踏まえた助言ができます。ウェブマーケティングのライターとして培った「選ばれる見せ方」と、年間数千人の応募が集まる企業で人事部長として採用責任者を務めた「人を見極める視点」を、婚活に翻訳してお伝えしています。

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