
結論から言います。「結婚相談所はやめたほうがいい」は、半分は本当で、半分は誤解です。お金をかけたくない人・恋愛や遊びが目的の人・自分のペースを絶対に崩したくない人には、正直おすすめしません。一方で、期限を決めて本気で結婚したい人には、これほど効率のいい手段はありません。問題は「相談所そのもの」ではなく、多くの場合「今のあなたのタイミング」か「選んだ店舗」のどちらかにあります。
この記事では、やめたほうがいい人と続けるべき人の違いを、費用と成婚率のデータを使って正直に切り分けます。向いていない方には、無理に背中を押しません。
この記事は結婚相談所の現役カウンセラー「さかとく」が書いています
IBJ加盟相談所で今も数十名の会員を直接担当する現場経験をもとに、一般論ではなく「実際どうすればいいか」をお伝えします。
「相談所全体」ではなく「あなたと店舗」を疑うのが正解
「やめとけ」という声を集めると、その理由の多くは相談所という仕組みそのものではなく、選び方と相性の問題に行き着きます。同じ相談所でも「最高だった」と「二度とごめん」に評価が割れるのは、そのためです。
だから判断すべきは、「相談所をやめるか」ではありません。「今の自分に必要か」「この店舗が自分に合っているか」の二つです。ここを分けずに「なんとなく不安だからやめる」と決めてしまうのは、正直もったいない話です。

「やめたほうがいい」と言われる5つの理由
上位の口コミやQ&Aを読み込むと、不満の中身はだいたい次の5つに収れんします。順番に、第三者の視点も添えて見ていきます。
① 費用が高い
入会金3万〜15万円、月会費5,000円〜2万円、成婚料5万〜30万円。合わせると総額50万円以上になることも珍しくありません。この金額を「高い」と感じるうちは、活動そのものが重荷になりがちです。
② 上辺で比較される感覚がつらい
年収・年齢・写真で申し込みが決まる。この「値踏みされている感じ」に疲れて退会する方は少なくありません。合理的な仕組みの裏返しでもあります。
③ お見合いと交際の繰り返しに疲れる
会っては終わり、また会っては終わり。数をこなすほど消耗します。婚活疲れは、真面目な人ほど陥りやすい落とし穴です。
④ カウンセラーとの相性が合わない
「早く動かないと婚期を逃しますよ」——よかれと思ってのひと言でも、言われた側は追い詰められます。「こちらは慎重に選びたいのに、数字を追わされている気がした」「申し込み件数のノルマみたいで苦しかった」。急かされて嫌になった、という声は、婚活にまつわる相談ではしばしば見かけます(※個人が特定されないよう、複数の事例をもとに内容を再構成しています)。伴走者との相性は、想像以上に活動の明暗を分けます。
⑤ お金を払ったのに成果が出ない不安
申し込みが来ない、進展しない。先が見えない不安は、費用への不満と結びついて「無駄だった」という結論に傾きます。
やめたほうがいい人・続けるべき人【チェックリスト】
ここが本題です。次の項目に3つ以上あてはまるなら、今は一度立ち止まったほうがいいかもしれません。
| やめたほうがいい人 | 続けるべき人 |
|---|---|
| 婚活にお金をかけたくない | 期限を決めて結婚したい |
| 恋愛や遊びが主な目的 | 効率よく相手を見つけたい |
| 収入が不安定で活動費が負担 | 第三者のサポートを受けたい |
| 人の意見を一切聞きたくない | プロフィールの信頼性を重視する |
| 自分のペースを絶対に崩せない | 今の出会い方に限界を感じている |
ひとつ補足させてください。「収入が不安定」な方に向かないのは、審査で落ちるからではなく、費用が生活を圧迫すると活動が続かないからです。安定してから再挑戦する、という選択も立派な戦略です。
成婚率の「からくり」を、資料請求で見抜く
「成婚率50%」という数字を鵜呑みにしてはいけません。この数字は計算方法で大きく変わります。
たとえば会員200名・成婚退会20名・その他退会20名の相談所を考えます。総会員数を分母にすれば成婚率は10%、退会者数を分母にすれば50%——同じ実績が、見せ方ひとつで5倍に膨らむわけです。総会員数を分母にとると、成婚率は10〜20%程度に落ち着くのが一般的です。
さらに「成婚」の定義も相談所ごとにバラバラで、入籍ではなく婚約や真剣交際の成立を「成婚」とカウントする所も少なくありません。
だから資料請求や無料相談では、こう質問してください。「その成婚率の分母は何ですか」「成婚は婚約ですか、入籍ですか」。この2問に淀みなく答えられる相談所は、少なくとも数字に誠実です。

実際いくらかかる?活動期間ベースの総額
相場レンジだけ見ても実感がわきません。そこでIBJの成婚白書2024年度版のデータを使い、平均的な活動でシミュレーションします。
同白書によると、成婚退会までの在籍日数は男女合算の中央値で約9ヶ月、交際期間は約4ヶ月と、かなり短期で決断しています(PR TIMES掲載のIBJ成婚白書2024より)。一般的な平均交際期間4.3年(第16回出生動向基本調査)と比べると、その速さがわかります。
この9ヶ月を前提に、月会費1万円・入会金10万円・成婚料20万円という条件で試算すると、合計はおおよそ39万円前後になります。これはあくまで特定の前提を置いたモデルケースで、実費そのものではありません。相談所のタイプで上下しますし、成婚料0円やオンライン型ならもっと抑えられます。「50万円」という漠然とした不安の中身を、こうして分解しておくと判断が冷静になります。

通説への反論:「会員の質が低い」は古い
「相談所には結婚できない人しか来ない」——知恵袋などで今も見かける決まり文句です。ですが、実態は少し違います。
むしろ独身証明・収入証明の提出が必須で、身元の確かさはアプリの比ではありません。かつて懸念された組織的なサクラも、独身証明の提出義務・会員共有システム・入会審査の普及が、そのリスクを以前より大きく下げています。「質が低い」のではなく、「出会いの機会がなかっただけの真面目な人」が多い、というのが実情に近いはずです。イメージだけで足を止めるのは、やはりもったいない。
やめる前に確認したいこと
もし今の活動に疲れているなら、退会の前にひとつ切り分けてほしいことがあります。しんどいのは「相談所が合わない」からなのか、それとも「一時的に疲れている」だけなのか。この二つは、対処法がまったく違います。判断の基準は婚活に疲れた…休む?続ける?8割が抱える疲れの判断基準で整理しています。
また「一人で頑張りすぎて空回りしている」自覚があるなら、伴走者の存在が効くケースもあります。自力の限界については婚活が一人でできないのは当然|自力の限界と伴走者の選び方も参考にしてください。
よくある質問
Q. 結局、結婚相談所はやめたほうがいいですか?
A. あなた次第、というのが正直な答えです。お金と時間をかけてでも期限内に結婚したいなら、有力な手段です。逆に費用に納得できない・自分のペースを崩したくないなら、今は見送るほうが後悔は少ないでしょう。効果には個人差があります。
Q. 悪質な相談所を避けるにはどうすれば?
A. 結婚相手紹介サービスをめぐっては、料金・中途解約・説明との相違といった契約トラブルの相談が、国民生活センター(PIO-NET)に毎年寄せられています。契約前に総額・解約条件・返金規定を書面で確認し、口頭の説明を鵜呑みにしないこと。少しでも急かされたら立ち止まってください。
Q. マッチングアプリとどちらがいい?
A. コストを抑えて自分のペースで進めたいならアプリ、身元の確かさとサポートを重視するなら相談所、という住み分けが基本です。どちらが「上」ではなく、あなたの目的とのマッチングの問題です。
迷ったら、やめる前に整理を
「やめたほうがいい」で検索してここまで読んだあなたは、たぶん本当は迷っています。やめたいのか、疲れているのか、店選びを間違えただけなのか——ここが曖昧なまま退会すると、同じ不安をアプリでも繰り返しがちです。
彩星の無料相談では、勧誘ではなく状況の整理と「次の一歩」の提案をしています。続けるにせよやめるにせよ、判断材料を持ってから決めても遅くありません。まずは気軽に、今の状況を言葉にするところから始めてみてください。
