30〜40代の婚活のリアル

婚活で男性は本当にかわいそう?成立率6.6%と交際4割の差

婚活で男性は本当にかわいそう?成立率6.6%と交際4割の差

この記事でわかること

  • お見合い成立率は約6.6%・40代男性4.9%だが、会えた後の仮交際移行は4割超。苦しいのは入口だけという切り分けができます
  • 相談所の男女比は男性54.5%対女性45.5%、20代は65%対35%。通らない理由は人格ではなく人数の偏りだと数字で確認できます
  • 苦戦自慢・卑下・断られ歴の告白が「かわいそう」に見える仕組みと、初回で話さない話の決め方がわかります
  • デート代2.5倍・総支出中央値44万円と、婚活疲れは女性86.8%という両面を見て、続ける・休む・降りるを基準で判断できます

結論を先に申し上げます。「婚活で男性はかわいそう」という言い方は、お見合いの申し込みが通るまでの入口に限れば、数字の上で当たっています。ただし一度会えたあとの進み方は、男女でほとんど差がありません。不利の正体は、本人の価値ではなく人数の偏りです。

この記事が扱うのは、IBJ(日本結婚相談所連盟)加盟の結婚相談所での婚活です。お見合い申し込み → お見合い成立 → 仮交際 → 真剣交際 → 成婚という段階を前提に進めます。読んでいただきたいのは二者です。申し込みが通らず「自分は哀れな側にいるのでは」と感じている男性と、婚活の場で男性を見て気の毒に思った女性。前半で不利の中身を人数の話に分解し、中盤で「同情を誘う振る舞い」がかえって不利になる仕組み、後半で続ける・休む・降りるの判断軸と、明日からやれる3つを置きます。

この記事は結婚相談所の現役カウンセラー「さかとく」が書いています

IBJ加盟相談所で今も数十名の会員を直接担当する現場経験をもとに、一般論ではなく「実際どうすればいいか」をお伝えします。

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「かわいそう」は入口だけ本当、中に入れば差は小さい

まず、よく引かれる数字を2つ並べます。

お見合い申し込みの成立率は、全年齢で約6.6%。20人に1人強という水準です。男性は20代後半8.6%、30代7.2%、40代4.9%と年代とともに下がります(相談所カウンセラーによる実務集計。業界全体の公式統計ではありません)。申し込んでも20回のうち19回は返事が来ない、と言い換えればたしかに過酷です。

ところが、会えたあとの数字は様子が変わります。IBJ成婚白書2025をもとにした解説では、成婚した方のお見合いから仮交際への移行率は中央値で20代44.6%、30代44.3%、40代46.0%。男性の仮交際成立率も40.1〜42.9%と報告されています(白書本体ではなくカウンセラーの解説記事で確認した値です)。年代差もほとんどありません。

つまり、絶望すべき区間は接触する前だけ。入口は狭いが、中に入れば2〜3回に1回は次へ進むのが実際の形です。「婚活がつらい」と言われるとき、その多くは入口の話をしています。

入口(お見合い成立率)と入口を越えた後(仮交際への移行率)の落差
入口(お見合い成立率)と入口を越えた後(仮交際への移行率)の落差

現場でも、落ち込みのほとんどは申し込みの返事待ちの時期に集中します。会ってからの悩みは「どう進めるか」に変わり、質が違うのです。返事が来ない期間の過ごし方についてはお見合い申し込みの返事の平均日数|待つ基準は10日と6.6%も参考にしてください。

厳しさの正体は「女余り」ではなく供給過多

「婚活は女性が余っているから男性有利」という前提は、もう使えません。

2025年国勢調査の確定値(2026年9月公表)では、50歳時未婚率は男性29.9%・女性19.6%。ともに1920年以来の最高で、東京の男性は33.1%にのぼります。未婚人口の男女差は約427万人、いわゆる「男余り」です。20〜30代は微減、増えているのは40〜50代。

結婚相談所の中も同じ向きに動いています。IBJの発表では男女比が5年で逆転し、男性54.5%・女性45.5%(2026年1月時点)。年代別に見ると20代は男性約65%対女性約35%、30代前半は58対42、50代以降は女性が約60%と入れ替わります。

結婚相談所の男女比が逆転し、年代で向きが変わることを示す
結婚相談所の男女比が逆転し、年代で向きが変わることを示す

この一点だけで、申し込みが通りにくい理由はほぼ説明できます。同じ女性会員に、1.2倍の人数の男性から申し込みが集まる。女性側は受けられる枠が物理的に限られる。結果、通らない。あなたが選ばれなかったのではなく、枠が先に埋まった場合が相当含まれます。

「自分に魅力がないから返事が来ないのでしょうか」というご相談は珍しくありません。私がお伝えするのは、まず分母を数えることです。10件申し込んで0件なら、確率的にはまだ何も起きていない範囲です。

「女性の条件が厳しいから」説に、現場からの異論

ネット上で最も見かける説明は「女性は年収・学歴・職業の多条件、男性は年齢と容姿だけ。だから減点法で落とされる」というものです。条件の非対称は確かに存在します。マイナビニュースの2026年8月の調査では、結婚相手に求める最低年収を女性の73.2%が400万円以上と答え、600万円以上は14.8%。対して男性は約6割が「特にない」と回答しています。

ただ、ここに現場からひとつ異論を挟みます。

申し込み段階で起きているのは、厳しい採点ではなく情報不足による保留です。この時点で相手が見ているのは写真とプロフィール文だけ。人柄も会話も伝わりません。判断材料が少なければ、人は「わかる部分」で絞るしかない。だから年齢や年収が前に出るのであって、会う前から人格を値踏みされているわけではないのです。私が担当した範囲でも、文章を具体的に書き直しただけで成立件数が動いた方は少なくありません(統計値ではなく目安で、個人差があります)。

世の中には年齢・年収・容姿を点数化した「婚活戦闘力」のような表も流通しています。考え方の紹介としては理解できますが、当サロンでは人を採点する表を自前で作ることはしません。点数は動かせませんが、写真と文章と申し込みの出し方は明日から動かせます。

どこで止まっているかの切り分けは、結婚相談所で結婚できない原因は4か所|成立率6.6%で自己診断に整理してあります。年代別の実像は婚活40代男性の現実|成婚率39%と23.6%の差を分ける3つの順番と婚活30代男性の現実|相談所の成婚率49%、後半46.2%もどうぞ。

その「うまくいかない」には、<br>必ず理由があります。

見ている側の「かわいそう」――同情を誘う振る舞いは逆に効く

検索でこの言葉を使う人には、もう一方の主語があります。婚活の場で男性を見て「気の毒だ」と感じた女性です。相談所のブログにもこの切り口は多い。

では何が気の毒に映るのか。年齢や年収ではありません。苦戦の自己開示です。

❌「もう30人に申し込んで全部断られていて」

❌「どうせ僕なんて選ばれないので、来ていただけただけで感謝です」

⭕「今日は〇〇のお話を伺えるのが楽しみでした」

⭕「休日はこう過ごしています。〇〇さんはどうされますか」

断られ歴の告白と過度な卑下は、相手に判断を預ける行為です。受け取った側は「同情してあげるかどうか」という設問に立たされます。その設問で始まった仮交際は、理由が「かわいそうだから」なので、途中で必ず説明がつかなくなる。お断りの言葉が「いい人なんですけど」になるのは、この構造のときが多い印象です。こうしたご相談も現場では繰り返し出てきます(※個人が特定されないよう、複数の事例をもとに内容を再構成しています)。

同情は、相手を好きになる感情とは別の回路です。だから続きません。初回の60分で苦戦の履歴を話さない、これだけで印象はかなり変わります。

「男性だけが損」なのか――お金と疲れを両面で見る

コストの非対称は実在します。ただし、疲れの非対称は逆向きです。

項目 男性 女性 出典の種類
デート1回の平均支出 8,339円 3,361円 男女282人調査(参考値)
婚活パーティー参加費 4,001〜6,000円が58.1% 無料〜2,000円が94.8% 事業者調査(参考値)
相談所の成婚までの総支出 中央値約44万円(初期11万+月会費11万+成婚料22万) IBJ成婚者データの解説
婚活疲れを感じる 74.4% 86.8% SMBCコンシューマーファイナンス調査

デート代は約2.5倍、支払いが「きつい」と答えた人は約3割。参加費の男女差には男性の6割以上が不満を示しています。ここを「損」と感じるのは自然です。

一方で、婚活疲れを感じる人は全体80.6%のうち女性86.8%、男性74.4%。疲れているのは女性のほうが多いのです。婚活に疲れた人の約3割がうつを経験したという報道もあります。苦労の内訳は、条件が合う人と出会う51.4%、好意を持ってもらう43.8%、モチベーション維持39.6%。

消えていくのはお金だけではありません。お見合い1件に、調整と移動と当日で半日は使います。月4件なら月2日。1年で24日分の休日が婚活に乗っています。金額と時間を同じ単位で並べたとき、初めて「続ける価値があるか」を考えられます。

続ける・休む・降りるの判断と、明日からやれる3つ

感情で決めると、たいてい一番疲れている日に決めてしまいます。先に基準を置いてください。

次の5つのうち、当てはまる数を数えます。

  • 直近3か月の申し込み件数が、月10件に届いていない
  • プロフィール写真を1年以上撮り直していない
  • 初回のお見合いで、断られた回数や苦戦の話をしたことがある
  • 断られた理由を担当カウンセラーに確認していない
  • 眠れない・食欲が落ちるなどの変化が2週間以上続いている

1〜4番のどれかに当てはまるなら、降りる段階ではありません。打ち手が残っています。5番に当てはまる場合は判断を保留し、まず体を戻してください。ここは婚活の話ではなく健康の話なので、医療機関への相談をおすすめします(私たちは診断はできません)。該当が0〜1でそれでも前に進まないときに、初めて「休む」を検討する順番です。

続ける・休む・降りるの判断フロー
続ける・休む・降りるの判断フロー

参考までに、未婚男性の主観的幸福度は5.45点、既婚男性は6.86点という報告があります(プレジデントオンライン)。ただしこれは相関で、結婚すれば上がるという因果を示すものではありません。数字は背中を押す材料にはなりますが、決める理由にはしないほうが健全です。

最後に、明日からやれる3つを置きます。

  1. 分母を数える。直近3か月の申し込み件数を書き出す。月10件未満なら、確率の問題であって人格の問題ではありません。
  2. 写真かプロフィール文を1か所だけ直す。全部やろうとすると止まります。写真の服装か、文章の「休日の過ごし方」のどちらか一方で十分です。
  3. 初回で話さない話を1つ決める。断られ歴、婚活歴の長さ、自分を下げる前置き。この3つを封じるだけで、同情の設問を相手に出さずに済みます。

自分がどの型でつまずきやすいかを先に知りたい方は、婚活タイプ診断(10問・約3分)で当たりをつけてから手を入れると、直す順番を間違えにくくなります。効果には個人差があります。

よくある質問

Q. やはり婚活は男が損なのでしょうか。

A. お金と申し込みの通りやすさでは男性側の負担が大きく、精神的な疲れでは女性のほうが高い(86.8%対74.4%)という形です。損の種類が違うため、どちらが損とは言い切れません。

Q. お見合いが1件も成立しません。何件申し込めば普通ですか。

A. 成立率が約6.6%、40代男性で4.9%という集計をあてはめると、1件成立させるのに15〜20件程度が計算上の目安です。10件で0件は確率の範囲内です。

Q. 40代男性はもう手遅れですか。

A. 手遅れという表現は当たりません。年齢別の成婚率は40代前半39%、40代後半23.6%と差がありますが、40代前半で年収500万円以上は45.2%、700万円以上で52.3%という報告もあります(相談所データの解説記事)。年齢だけで決まる仕組みではありません。

Q. 同情で交際が始まることはありますか。

A. 起こります。ただし理由が同情なので、仮交際の途中で続ける根拠がなくなりやすい。始まり方としておすすめはしません。

Q. 婚活から降りる判断はどこで決めればいいですか。

A. 上のチェックで1〜4番に該当があるなら、まだ打ち手が残っています。心身の変化が2週間以上続いているときは、降りるより先に休むことと医療機関への相談を優先してください。

出典(本文で用いた数値。調査年・集計条件は各出典をご確認ください。事業者やカウンセラーによる実務集計は参考値として扱っています)

この記事を書いた人

さかとく

婚活サロン 彩星(さいせい)主宰/IBJ加盟結婚相談所 現役カウンセラー

IBJ加盟の結婚相談所で現役カウンセラーとして活動中。これまでに累計200名以上を担当し、今も第一線で数十名を並行サポートしているため、今の市場と現場を踏まえた助言ができます。ウェブマーケティングのライターとして培った「選ばれる見せ方」と、年間数千人の応募が集まる企業で人事部長として採用責任者を務めた「人を見極める視点」を、婚活に翻訳してお伝えしています。

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