結婚相談所で成果が出ない人の立て直し

結婚相談所に「ろくな男がいない」の正体|男性55.5%と年齢分布で読む

結婚相談所に「ろくな男がいない」の正体|男性55.5%と年齢分布で読む

この記事でわかること

  • 男性会員は55.5%と逆転。ただし40代以降が約48%で、30代女性の画面に年上が並ぶ構造を解説
  • 年収600万円以上は会員約49%・一般男性36.2%。平均より上寄りだが半数は600万円未満という読み方
  • 成婚者の中央値は申し込み27回・お見合い11回・活動7.6ヶ月。見切る前に満たすべき最低量がわかる
  • 必須条件は2つまで・年齢幅を確保・写真の更新。減点視点から合う人探しへ切り替える3つの質問

「ろくな男がいない」と感じるのは、あなたの目が厳しいからではありません。多くの場合、紹介される相手の層が、条件検索と申し込みの設計によって自動的に絞り込まれた結果です。数字で見ると、相談所の男性会員は一般の男性より年収も学歴も高めの分布でありながら、年齢の山が女性とずれています。ここを直すだけで会える層は変わります。

この記事で扱うのは、IBJ(日本結婚相談所連盟)加盟の結婚相談所での婚活です。お見合い→仮交際→真剣交際→成婚という段階を前提に、公表データで確認できる会員の実像、一般の男性との比較、年齢差の現実、そして「ろくな男がいない」と感じた時点からの立て直し手順までを順に見ていきます。特定の相談所や連盟の会員層を評価する目的の記事ではありません。数字はすべて出典と時点を添えますが、集計方法によって値は動きますし、活動の結果には個人差があります。

この記事は結婚相談所の現役カウンセラー「さかとく」が書いています

IBJ加盟相談所で今も数十名の会員を直接担当する現場経験をもとに、一般論ではなく「実際どうすればいいか」をお伝えします。

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結婚相談所に本当にろくな男がいないのか、数字で確認する

まず会員の実像です。IBJの公開データを集計した資料では、会員数は110,885名(2026年8月時点)、男女比は男性55.5%/女性44.5%(2026年4月時点)。2020年は男性46:女性54でしたから、5年ほどで比率が逆転しています。「女性が多すぎて男性が選び放題」という前提は、少なくとも全体の数としては現状と合いません。

男性会員の年齢構成(2026年4月時点)は次のとおりです。

年代 男性会員の割合
20代 8.2%
30代前半 20.2%
30代後半 23.5%
40代前半 17.8%
40代後半 12.3%
50代以上 18.0%

一方で女性は30代に集中します。年代別に見ると30代は男性44.3%/女性53.4%、40代は男性29.9%/女性21.4%(IBJ公開データの集計より)。つまり40代以降の男性が全体の約48%を占め、女性の多数派である30代の検索結果には、自分より年上の層が構造的に多く並ぶということです。

ここが「ろくな男がいない」の最初の正体だと考えています。人柄の問題ではなく、年齢の山がずれている。そのズレを条件検索が増幅している、というだけの話です。

男女の年齢分布のズレが「ろくな男がいない」感覚を生む構造
男女の年齢分布のズレが「ろくな男がいない」感覚を生む構造

結婚相談所の男性の年収は一般と比べてどうか

「レベルが低い」という言葉で検索される方が多いので、年収の分布を一般の男性と並べます。IBJ公開データの集計では、男性会員の年収は300万円未満3.2%/〜399万円9.7%/〜599万円38.1%/〜799万円26.7%/〜999万円10.6%/1000万円以上11.8%(2026年4月時点)。600万円以上は約49%です。

比較対象は国税庁「令和6年分 民間給与実態統計調査」。給与所得者の平均給与は478万円、男性は587万円で、年収600万円超は全体の24.9%、男性では36.2%。男性の最多階級は400万超〜500万(16.9%)です。

年収600万円以上の割合 割合 出典
相談所の男性会員 約49% IBJ公開データ集計(2026年4月時点)
日本の男性給与所得者 36.2% 国税庁 令和6年分 民間給与実態統計調査

学歴も、大卒54.0%+大学院17.6%で大卒以上が約71.6%(IBJ公式の会員データ掲載値のまとめ)。平均より上の分布であることは数字で言えます。

ただし、ここは断定を避けたいところ。相談所の会員は年齢層や地域の構成が一般の給与所得者全体とは異なりますし、年収データには出典間の不一致もあります(全体集計では「600万円以上が約49%」ですが、サービス単位の集計では「63%が600万円以上」とする資料もあり、基準が違う可能性が高いです)。結論として安全な言い方は「平均より上寄りだが、ハイスペックばかりではない」。相談所の男性の半数は年収600万円未満だという事実も、同じ表の中に書いてあります。

年収の読み方そのものについては、婚活スペック診断の落とし穴|年収600万は男性の36.2%も合わせてご覧ください。

「高望みが原因」という通説は、ここだけ修正したい

上位に並ぶ記事はほぼ例外なく「女性側の条件が高すぎる」を原因に挙げます。半分は当たっていると思います。ただ現場で見ていると、この言い方は読者を黙らせるだけで、行動を一つも変えません。「高望みですよ」と言われて条件を下げた方が、納得のないまま会って、やっぱり違うと感じて止まる。そういうご相談は珍しくありません(個人差があります)。

説教の代わりに数字を置きます。IBJ結婚みらい研究所「2025年 IBJ 成婚白書」(対象19,112名・夫婦9,394組)によると、成婚した夫婦の平均年齢差は2.77歳。2017年の4.23歳から縮まっています。妻年上の夫婦は9.1%(2017年)から16.8%(2025年)へ約1.9倍。そして10歳以上の年の差婚は4.6%しかありません。

この数字が言っているのは「条件を下げろ」ではありません。実際に結ばれている組み合わせは、年齢で言えば±3歳前後に強い山があるということ。だから35歳の女性が「45歳以上は対象外」と考えるのは高望みではなく、データに沿った設計です。逆に、年齢の幅を極端に狭めながら年収と学歴と身長も同時に絞ると、母集団が一気に小さくなる。問題は水準の高さより絞る軸の本数だと考えています。

条件検索の設計ミスで、会える層はこれだけ変わる

「紹介される人がどうも違う」と感じたとき、まず見るのは相手ではなく検索条件のほうです。現場でよく見る詰まり方を3つに分けます。

1. 必須条件を4つ以上入れている

年齢・年収・学歴・身長・喫煙・居住地。すべてを必須にすると、候補は数十人規模まで落ちます。必須は2つまで、残りは「できれば」に落とす。どれを必須に残すかは、譲れなさの順位をご自分で決めるしかありません。

2. 申し込みの数が足りていない

成婚白書の中央値では、女性は自分からの申し込みが27回、男性は47回。お見合いは男女ともに11回、交際した人数は女性4人・男性5人、活動期間は女性7.6ヶ月・男性9.2ヶ月です。申し込み10回でお見合いが1件も成立しない段階は、まだ判断材料になりません。女性が1ヶ月に申し受ける件数の中央値は20代48.5件/30代35.7件/40代24.8件/50代13.8件なので、受け身でも数が来る時期と来ない時期があることも押さえておきたいところ。

3. 写真とタイミングを動かしていない

同じ条件で検索していても、写真を変えた月とそれ以外の月では、申し受けの層が変わります。これは統計値ではなく私が担当した範囲での実感ですが、写真の印象が変わると申し込んでくる年齢帯が動くケースをよく見ます(個人差があります)。入会直後や新規登録の多い時期に動くかどうかも、目にする顔ぶれを左右します。

詳しい直し方は婚活のプロフィール写真|女性が選ばれる5要素と撮り直し表に分解してあります。

条件検索の絞り方で候補数が変わる仕組みと、直す順番
条件検索の絞り方で候補数が変わる仕組みと、直す順番

「やばい男」に当たる不安への、制度面での答え

相談所の男性に不安を感じる方が気にしているのは、多くの場合「身元の確かさ」です。ここは仕組みで差がつく部分なので、事実だけ書きます。

確認される項目 IBJ加盟の結婚相談所 マッチングアプリ一般
独身であること 独身証明書の提出が必須 原則として自己申告
収入 収入証明の提出を求める運用 原則として自己申告
学歴 卒業証明等の提出を求める運用 原則として自己申告

既婚者が紛れ込む余地は書類の面で小さい、というのが相談所側の構造です。一方で、書類が確かでも会話が合わない相手はいます。書類は「嘘がない」を保証するだけで、「合う」を保証しません。ここを混同すると、プロフィールが完璧なのに会うとつらい、という状態になります。

なお、相談所の契約は特定継続的役務提供にあたるため、クーリングオフは契約書面の受領から8日間。経過後の中途解約では違約金が発生するケースが大半です(ベリーベスト法律事務所の解説より)。結婚相談業に関する相談件数は2023年で1,027件(JLCA集計)。続けるか止めるかを考える局面では、この制度面を先に確認しておくと冷静に判断できます。

その「うまくいかない」には、<br>必ず理由があります。

続けるか、止めるか。判断に使える材料

「ろくな男がいない」と感じたまま続けるのは消耗します。止める選択も含めて、同じ単位で並べます。

費用の相場は、入会金・初期費用3〜20万円、月会費1〜3万円、成婚料10〜30万円で、入会から成婚までの総額は30〜60万円が一つの目安(2026年版の各社まとめより)。オンライン型は総額10〜20万円前後とされます。時間のほうは、成婚者の活動期間の中央値が女性7.6ヶ月・男性9.2ヶ月、交際から成婚までが約4ヶ月(124〜125日)。

つまり、判断に必要な最低量は「申し込み数十回・お見合い10回前後・半年」というのが中央値から見た目安です。これに届いていない段階での「ろくな男がいない」は、母集団を見切ったのではなく、まだ見ていない可能性が高い。逆に、申し込みもお見合いも中央値を超えてなお合う人がいないなら、条件の軸そのものを組み替えるか、方式を変えるかの検討に入る時期だと思います。

もう一つ。成婚率の数字は業界共通の計算基準がありません。同じ実績でも「成婚退会者÷全退会者=50%」「÷全会員数=10%」「÷平均在籍会員数=25%」と変わります(IBJは成婚退会者÷全退会者)。比較の材料として成婚率を使うなら、必ず分母を聞いてください。この点は結婚相談所のぶっちゃけ話|成婚率の数字が割れる理由を分母から読むで詳しく書きました。

見切る前に満たすべき活動量の目安(成婚者の中央値との突き合わせ)
見切る前に満たすべき活動量の目安(成婚者の中央値との突き合わせ)

40代・50代で「いい人がいない」と感じる場合

年代によって見える景色は違います。40代の女性が申し受ける件数は月の中央値で24.8件、50代は13.8件。30代の35.7件と比べると減りますが、ゼロではありません。そして男性側は40代以降も全体の約48%が在籍しています。

数が減る年代でやることは、申し込みを増やすより申し込む相手の選び方を変えるほうです。年齢差のデータどおり、10歳以上離れた組み合わせで成婚するのは4.6%。40代の方が30代前半の男性を中心に申し込んでいると、成立しにくい側に労力が集まります。同年齢の成婚が8.3%から11.1%へ増え、妻年上が16.8%まで来ている事実は、選択肢の形が変わってきている証拠だと受け取っています。

年代別の数字はお見合い申し込まれ件数|女性の月中央値は30代35.7件にまとめています。

減点から「合う人探し」へ切り替える3つの質問

相手を減点する目で見ている間は、候補は減り続けます。見方を変えるために、お見合いの後にこの3つを自分に聞いてみてください。

  • 何が引っかかったのかを一語で言えるか。「なんとなく」で終わると次に活かせません。話す順番だったのか、服装だったのか、価値観だったのか。
  • それは変わりうることか。服装や会話の間は変わります。家族観や働き方の希望は変わりにくい。変わりうる要素で切っていると、候補だけが減ります。
  • 2回会っても同じことを思うか。初回のお見合いで無言になる男性は、恋愛経験が少ないだけという場合もあります。実際、お見合い後のファーストコール実施率は8割以上(IBJ成婚白書)。電話で印象が変わるケースは少なくありません(個人差があります)。

会話で詰まる場合の進め方はお見合いは何話す?60分の進行表と断られない話す順番が役に立つはずです。

自分の条件設計が需給と合っているかを3分で確認したい方は、サイト内の婚活タイプ診断(10問・2軸)から始めてもいいと思います。条件の組み替えを具体的に相談したい場合は、無料相談についてのページで内容を確認できます。無理な勧誘はしません。

よくある質問

Q. 結婚相談所の男性のレベルは、正直どのくらいですか。

A. 年収600万円以上が約49%(IBJ公開データ集計・2026年4月時点)で、一般の男性給与所得者の36.2%(国税庁 令和6年分)より高めの分布です。大卒以上は約71.6%。ただし半数は年収600万円未満で、年齢層や地域の構成が一般統計とは異なるため、優劣の証明としては読まないほうが正確です。

Q. 「ろくな男がいない」と判断していいのは、何回くらい会ってからですか。

A. 成婚した女性の中央値は申し込み27回・お見合い11回・交際4人・活動7.6ヶ月(2025年 IBJ 成婚白書)。この半分にも届いていない段階では、母集団を見たとは言いにくいと思います。

Q. 相談所に本当に男性は増えているのですか。

A. 男女比は男性55.5%/女性44.5%(2026年4月時点)で、2020年の男性46:女性54から逆転しています。ただし男性は40代以降に、女性は30代に偏るため、年代を揃えて見ると30代では女性のほうが多い状態です。

Q. 年上ばかり紹介されるのですが、諦めるしかないのでしょうか。

A. 成婚夫婦の平均年齢差は2.77歳まで縮まり、妻年上は16.8%、同年齢は11.1%(2025年 IBJ 成婚白書)。10歳以上差は4.6%です。年齢の希望を近い範囲に置くのはデータに沿った設計なので、必須条件の本数を2つ程度に絞って年齢の幅を確保する、という組み替えが現実的です。

Q. 合わないと感じたら、途中で止められますか。

A. 結婚相手紹介サービスは特定継続的役務提供にあたり、クーリングオフは8日間。期間経過後の中途解約は違約金が発生するケースが大半です(ベリーベスト法律事務所)。契約前に解約条件と上限額を書面で確認しておくことをおすすめします。

「ろくな男がいない」と感じた時点は、活動を止める合図ではなく、設計を見直す合図だと捉えています。必須条件を2つに絞り、申し込みの回数を中央値と突き合わせ、写真を一度更新する。この3つを順にやってから、もう一度同じ画面を見てみてください。並ぶ顔ぶれは、たぶん同じではありません。

出典

  • IBJ公式会員データ「数字でIBJチェック!」(会員数110,885名=2026年8月時点、男女比・年齢構成・年収構成=2026年4月時点、学歴)— 公開データの集計値を含むため、最新値は公式ページでご確認ください
  • 国税庁「令和6年分 民間給与実態統計調査」(平均給与478万円、男性587万円、年収600万円超は全体24.9%・男性36.2%)
  • IBJ結婚みらい研究所「2025年 IBJ 成婚白書」(対象19,112名・夫婦9,394組。申し込み・お見合い回数・活動期間の中央値、交際から成婚まで約4ヶ月、平均年齢差2.77歳、妻年上16.8%、10歳以上差4.6%、ファーストコール実施率8割以上)
  • 女性の年代別の月間申し受け件数中央値(20代48.5件/30代35.7件/40代24.8件/50代13.8件)=IBJ成婚白書に基づく集計
  • 結婚相談所の料金相場(2026年時点の各社まとめ。入会金3〜20万円・月会費1〜3万円・成婚料10〜30万円・総額30〜60万円)— 事業者ごとに差があるため各社の公式サイトで要確認
  • 特定継続的役務提供とクーリングオフ8日間、中途解約の違約金(ベリーベスト法律事務所の解説)
  • 結婚相談業に関する相談件数1,027件(2023年・JLCA集計)
  • 成婚率の計算基準の違い(成婚退会者÷全退会者/÷全会員数/÷平均在籍会員数。業界共通基準なし)

数値は公表時点のものです。集計方法や時点によって値は変わり、活動の結果には個人差があります。

この記事を書いた人

さかとく

婚活サロン 彩星(さいせい)主宰/IBJ加盟結婚相談所 現役カウンセラー

IBJ加盟の結婚相談所で現役カウンセラーとして活動中。これまでに累計200名以上を担当し、今も第一線で数十名を並行サポートしているため、今の市場と現場を踏まえた助言ができます。ウェブマーケティングのライターとして培った「選ばれる見せ方」と、年間数千人の応募が集まる企業で人事部長として採用責任者を務めた「人を見極める視点」を、婚活に翻訳してお伝えしています。

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