
この記事でわかること
- お見合いで用意する話題は3つで足りる理由と、プロフィールからの選び方がわかります
- 60分を挨拶10分→趣味20分→仕事15分→価値観10分→お礼5分で配る進行表を示します
- 年収・子ども・同居を「初回」と「仮交際以降」のどちらで聞くかを段階表で整理します
- 仮交際に進む割合は20代44.6%・30代44.3%・40代46.0%(IBJ「2025年 成婚白書」の公表値/指標の定義は公表資料をご確認ください)
お見合いで話すことは、事前に用意した話題3つを60分に配るだけで足ります。趣味・休日、仕事、食べ物のどれかから入り、1つの話題を3往復広げる。話題の数より、広げ方の型を1つ持っているほうが会話は続きます。
この記事は、結婚相談所で初めてのお見合いを控えた30〜40代の方向けです。扱うのは、①何を話すか ②話す順番(60分の進行) ③話題の広げ方 ④聞いていい話題と聞くタイミング ⑤沈黙の対処 ⑥オンラインや40代・再婚での違い ⑦終わり方と終了後にすること。検索されやすい疑問から順に、1問1答で答えていきます。
先に立場を明かします。本サイトはIBJ(日本結婚相談所連盟)加盟の結婚相談所が運営しており、記事の最後では自社の無料相談と診断を案内しています。相談所を使うかどうかの判断には、他の情報源もあわせてお読みください。以下の内容は、相談所での婚活を前提にしたものです。
言葉も3つ揃えておきます。①お見合い=紹介を受けて1回だけ会う場(1時間前後)。②仮交際=お見合い後に双方OKで始まる、複数人と並行できるお試し期間。③真剣交際=1人に絞って結婚を前提に進める段階。この記事が扱うのは①だけです。親族の紹介による見合い結婚は1.1%(第17回出生動向基本調査)まで減っていて、いま「お見合い」と検索される場面は、ほぼ相談所の初回面談を指します。
この記事は結婚相談所の現役カウンセラー「さかとく」が書いています
IBJ加盟相談所で今も数十名の会員を直接担当する現場経験をもとに、一般論ではなく「実際どうすればいいか」をお伝えします。
お見合いで何を話す?用意するのは「話題3つ」で足ります
検索すると出てくる「盛り上がる話題16選」を、全部覚える必要はありません。当日使えるのは、せいぜい3つです。
- ① 相手のプロフィールから1つ(趣味、休日の過ごし方、出身地のどれか)
- ② 自分が3往復ぶん話せるもの1つ(最近はまっていること、よく行くお店)
- ③ お助けネタ1つ(食べ物。沈黙の復帰用に、最後まで取っておく)
※ここから挙げる場面は、個人が特定されないよう、複数の事例をもとに内容を再構成しています。
話題を30個メモして臨んだのに、当日は一問一答になってしまった——というご相談は珍しくありません。数を増やすほど「次は何を聞こう」に意識が向き、相手の答えを受け止める余裕がなくなるからです。現場で見ている傾向で、調べた数字ではありません(個人差があります)。
前提の数字も1つだけ押さえてください。お見合いから仮交際に進む割合は、IBJ「2025年 成婚白書」で20代44.6%・30代44.3%・40代46.0%と示されています(指標の定義と集計対象は公表資料の表記をご確認ください)。どの年代でも半分強は次に進みません。会話がうまくいっても起きることなので、1回ごとの結果で自分を採点しないでください。
お見合いの会話の流れと話す順番は?60分の進行表
所要時間は1時間前後が標準です(IBJ「お見合いの仕組みと流れ」)。話題は思いついた順ではなく、答えるのが軽いものから順に出します。
| 時間 | その時間にすること | 出す話題 |
|---|---|---|
| 0〜10分 | 挨拶・着席・注文 | 天気、交通、今日のお店 |
| 10〜30分 | いちばん広がる前半 | 趣味、休日の過ごし方 |
| 30〜45分 | 暮らしが見える後半 | 仕事、平日のリズム |
| 45〜55分 | 価値観の入口 | 休日の延長で家族・住む場所に軽く触れる |
| 55〜60分 | お礼と次の一言 | 食べ物(次の約束の種) |
仕事を先に出すと、職種によっては説明が長くなり、片方だけが話す時間が生まれます。結婚観を前半に置けば、ほぼ面接です。逆に前半を趣味・休日にしておくと、「平日は何時ごろ帰られるんですか」の一言が後半の仕事の話に自然につながる。順番の効き目は、だいたいこういう地味なところに出ます。60分を「お礼→アイスブレイク→趣味・休日→仕事→結婚観→クロージング」と配分している相談所のブログ記事もあり、現場の体感とほぼ重なります(事業者の発信で、統計調査ではありません)。
時間が押して削るときは、お助けネタではなく②の自分の話から削ってください。配分だけをもっと細かく追ったものはお見合いで話すこと|60分の配分と交際率44%の進行表にまとめています。進行表だけ必要な方はそちらへ。

話題はどう広げる?「相手の言葉を返す→自分の一言→次を聞く」
よく言われる「相手7割、自分3割」。比率としては妥当ですが、順番まで含めると誤解を招きます。自分の3割を先に少し出さないと、相手は7割を話せません。
聞き役に徹した面談が崩れるときは、だいたい同じ順をたどります。こちらが自分の話を出さないので、相手はどこまで話していいか分からず、答えが短くなる。短い答えが返ると、こちらは間を埋めるために次の質問を探す。探してきた質問は前の答えとつながっていないため、話題が1問ごとに乗り換わります。結果、相手の側には「答えを集められている」感触だけが残り、終わってから「取り調べのようだった」という言葉になって返ってくる。口下手な方にいちばん多い落とし穴は、話せないことではなく、この順番のほうです。
自分から軽い情報を出した側に、相手も合わせて開いていく——心理学ではそう説明されることがあります。ここでは一つの考え方として挙げておきます。
❌ 悪い例
「ご趣味は映画ですか」「はい」「どんな映画を観ますか」「邦画が多いです」「そうなんですね。お休みは何曜日ですか」
⭕ 良い例
「プロフィールの映画、邦画が多いと書かれていましたね」「はい、最近は配信ばかりですが」「配信、分かります。私も金曜の夜は家で観てしまいます。最後に観られたのは何でしたか」
違いは3つだけ。相手の言葉を一度返す/自分の似た話を一言添える/そこから次を聞く。質問を乗り換えずに同じ話題で3往復できれば、話題3つで60分は埋まります。
聞いてはいけない話題は?「NG」ではなく「いつ聞くか」で整理する
年収も子どもの希望も、結婚を前提にするなら避けては通れません。だから禁止リストにせず、どの段階で聞くかに置き換えるほうが実用的です。
| 聞きたいこと | お見合い(初回) | 仮交際以降 |
|---|---|---|
| 年収・貯金 | 聞かない(プロフィールで確認済み) | 働き方として軽く |
| 子どもの希望 | 聞かない | 希望として |
| 親との同居・実家 | 聞かない | 家族構成まで |
| 過去の恋愛・離婚の経緯 | 事実のみ短く | 経緯まで |
| 宗教・政治 | 聞かない | 生活に関わる範囲 |
| 勤務先名・自宅の最寄り駅 | 聞かない | 相手が言えば |
真剣交際に入れば、この6項目はどれも具体的に話す段階になります。表を2段階にしてあるのは、初回で迷いやすいのが「聞くか/聞かないか」の一点だからです。
初回で避けたいのは、内容そのものより答えに困らせること。たとえば「ご実家はどちらですか」は、出身地の話として受け取られれば軽い質問ですが、同居の確認に聞こえた瞬間に相手は言葉を選び始めます。同じ一文でも、前にどんな話をしていたかで意味が変わる。聞けなかった項目は、担当カウンセラー経由で確認できます。仮交際に入ってから自分で聞く手もありますが、言いにくい条件は第三者に聞いてもらうほうが角が立ちません。
会話が続かない・沈黙したときはどうすればいい?
沈黙は3〜5秒なら、相手はほとんど気にしていません。問題は、焦って話題を飛ばすことです。
いちばん簡単なのは、場の話に逃げること。「この紅茶、思ったより濃いですね」で足ります。目の前にあるものは二人とも見ているので、必ず話題になります。それでも間が空くなら、取っておいたお助けネタを出す番。「よく行くお店ってありますか」なら、好き嫌いは誰でも答えられます。
ただ、本当に効くのは3つ目の手です。相手が少し前に言った言葉に戻る——「さっきの京都のお話、もう少し聞いていいですか」。新しい質問を探すより、2つ前の話題を拾い直すほうが「ちゃんと聞いていた人」として伝わります。例外もあって、相手がその話題で明らかに言葉を選んでいたとき(仕事の忙しさや家族の話で声が小さくなった、など)は戻らないほうがいい。二度目はもっと答えにくくなるので、そこだけは食べ物の話に切り替えてください。
当日の実務もひとつ。スマホは伏せてテーブルの外へ、紙のプロフィールに質問3つを書き込んで、席に着く前に一度だけ見る。会話中に見る必要はありません。
※以下も、複数の事例をもとに再構成したものです。緊張で何も浮かばず最初の10分をほぼ無言で過ごしてしまった方が、次の回では「天気と店の話だけ決めて行く」に変えたら普通に1時間話せた、という流れはよくあります。足りなかったのは準備量ではなく、準備の置き場所でした。
オンラインお見合いや40代・再婚では話題を変えるべき?
オンラインは対面より短い前提で、話題を2つに
オンラインお見合いは、対面より短い設定が多いです。各社の案内では40〜50分程度が目安(2026年10月時点の案内による/使うツールのプランによって上限が変わるため、当日の所要時間は担当者にご確認ください)。
短い前提で組むので、話題は3つではなく2つに絞ります。削るのは自分の話のほう。相槌は画面越しだと伝わりにくいため、うなずきは普段より大きめに——声の相槌だけでは、わずかな遅延で相手の話にかぶってしまいます。回線は前日に一度テストを。必要な帯域は、使うツールの公式ヘルプに記載があります。
40代・再婚は「時間軸」で聞く
40代以上のお見合いで旅行の話が強いのは、過去と未来の両方に伸ばせるからです。「若い頃に行かれた場所」と「これから行きたい場所」。同じ話題が2往復に増えます。
離婚歴やお子さんのことは、事実を短く、感情は仮交際以降。初回で詳細を語ると、相手は反応に困ります。段階ごとの進み方はお見合いの流れQ&A|申し込み成立7%から仮交際44%までの順番で整理しています。
次につなげる終わり方と、終了後にすることは?
最後の1分でやることは1つだけ。食べ物の話を次の約束の種にすることです。「さっきのお店、よかったら今度ご一緒したいです」。この一言があるかないかで、相手が返事を考える材料が変わります。
終了後は、カウンセラーへの報告を当日中に。書くのは「盛り上がった話題」「気になった点」「次に会いたいか」の3つですが、ここで差が出るのは具体語の有無です。
たとえば「盛り上がった話題:京都の旅行。中学時代の話まで出た」「気になった点:転勤の可能性に触れたとき、言葉が止まった」「次に会いたいか:会いたい。次は昼のカフェで」。このくらい固有の言葉が入っていると、担当者は次の場所や相手の選び方を変えられます。「楽しかったです」だけの報告は、調整の材料になりません。
断られたときの読み方も、先に知っておくと楽になります。断りの理由は、会う前の段階ではプロフィールに書かれた条件面(写真の印象や年齢など)、会った後では会話や当日の印象に分かれるとされます。つまり会話が効くのは「会った後」だけ。申し込みが成立しない段階でつまずいているなら、会話を直す前に写真とプロフィールを見直したほうが早い場合があります。断られた理由の分け方はお見合いお断り理由は3分類|交際成立44%と直す順番5ステップにまとめました。
どこから直すか判断がつかないときは、婚活タイプ診断(10問・約3分。いまつまずいている段階と、直す順番が結果画面に出ます)か無料相談(約60分・オンライン可。プロフィールと活動状況を見ながら次の一手を整理します)から。
お見合いの話題についてよくある質問
Q. 話題はいくつ用意すればいいですか?
対面は3つ、オンラインは2〜3つで足ります。相談所の案内では「3つ(オンラインは3〜5つ)」とするものもあり、幅で押さえれば十分です。多いほど良いわけではありません。
Q. 沈黙は何秒まで許されますか?
目安は3〜5秒。これは現場での体感で、調べた数字ではありません。それ以上空いたら、場の話か食べ物の話に切り替えてください。
Q. メモやスマホを見ていいですか?
会話中は避けてください。紙のプロフィールに質問を書き込み、席に着く前に確認するのが無理のない方法です。
Q. 年収は初回で聞いても大丈夫ですか?
初回は避け、仮交際以降か担当カウンセラー経由で。プロフィールに記載がある項目を改めて口頭で確認すると、条件で見ている印象だけが残ります。
Q. 会話が弾まなかったら断られますか?
弾まなかった回が断られやすいのは確かです。ただ仮交際に進む割合は4割台半ば(IBJ「2025年 成婚白書」)。半分強は進まないのが普通で、成婚した方のお見合い回数も同白書では中央値で10回台です。1回の結果は判断材料になりません。
Q. 口下手で話すことがありません。それでも進められますか?
話す量そのものは評価されません。相手の言葉を繰り返して返すだけでも会話は回ります。「うまく話す」ではなく「切らさない」に目標を置き換えてください。
明日のお見合いの前にやること
- 相手のプロフィールから話題を3つ選び、紙に書いて席に着く前に見る
- 60分は「挨拶10分→趣味・休日20分→仕事15分→価値観10分→お礼5分」で配る
- 1つの話題を「相手の言葉を返す→自分の一言→次を聞く」で3往復広げる
- 年収・子ども・同居は初回で聞かず、仮交際以降かカウンセラー経由に回す
- 沈黙は3〜5秒なら気にしない。場の話・食べ物・2つ前の話題に戻る
- 最後の1分で食の好みから次の約束の種をまき、当日中にカウンセラーへ具体語で報告する
- オンラインは対面より短い前提で話題2つ、40代以上は旅行を「過去と未来」で2往復に伸ばす
この記事の数値は、公表時点の調査・集計にもとづく目安です。集計の対象や方法によって変わり、成果を保証するものではありません。会話の進み方や結果には個人差があります。
出典
- 株式会社IBJ「2025年 成婚白書」——お見合いから仮交際に進む割合(20代44.6%・30代44.3%・40代46.0%)、成婚者のお見合い回数。指標名・集計対象(母集団)・公表年月は公表元の表記にしたがってご確認ください。本稿では母集団の定義を断定していません。公表元: 株式会社IBJ(公式サイトの公表資料)
- 株式会社IBJ「お見合いの仕組みと流れ」——お見合いの所要時間の目安(1時間前後)。公表元: IBJ公式サイト
- 国立社会保障・人口問題研究所「第17回出生動向基本調査」——見合い結婚の割合1.1%
- 相談所のブログ記事——60分の進行配分の例。事業者の発信であり統計調査ではありません
- オンラインお見合いの所要時間(40〜50分の目安)——複数の結婚相談所が公開している案内ページ(2026年10月時点)。相談所および使用ツールのプランごとに異なります
