
この記事でわかること
- お見合いお断り理由を「直せること・申し込みの戦略・相性」の3つに分け、直す対象を2つに絞る方法
- お見合いから仮交際への成立は中央値44〜46%(IBJ成婚者データ)。1〜2回のお断りは変えなくていい理由
- 本当の理由が2回の中継で丸められる仕組みと、同じ言葉が3回出たときだけ信号として扱う読み方
- お見合い後3回連続・申し込み5回不成立など、回数別にどこを1つだけ直すかのしきい値と断る側の例文
お見合いのお断り理由は、ほとんどが3つに分かれます。①会話や表情、清潔感のように直せること。②年齢・年収・居住地のように申し込み先の選び方の問題。③価値観やフィーリングのように、どちらも悪くない相性のこと。自分の断られ方がどれなのかを見分けることが、次のお見合いを変える最短の道です。
この記事で扱うのは、IBJ(日本結婚相談所連盟)加盟の結婚相談所でのお見合いです。中心は「断られた側」が理由をどう読み解き、どこを直すかという話。後半では自分が断る側になったときの伝え方と返事の期限も扱います。婚活アプリや婚活パーティーの話は含みません。
先に言葉を3つ整理します。(1)お見合い=初対面で1〜2時間会う場。(2)仮交際=お見合い後に双方が「もう一度会いたい」と回答して始まる、複数の人と並行してよい期間。(3)真剣交際=1人に絞り、結婚を前提に進める期間。お断りはこの3段階のどこでも起こり、段階によって理由の中身がまるごと入れ替わります。ここを混ぜて考えると、直す場所を間違えます。
この後は、①断られすぎかを数字で確かめる→②理由を段階別に並べて3分類する→③本当の理由が本人に届かない仕組み→④回数で打ち手を変える→⑤断られた直後48時間の行動と断り方、の順に進みます。最後によくある質問と出典をまとめました。
この記事は結婚相談所の現役カウンセラー「さかとく」が書いています
IBJ加盟相談所で今も数十名の会員を直接担当する現場経験をもとに、一般論ではなく「実際どうすればいいか」をお伝えします。
ステップ1|お見合いお断り理由を調べる前に「断られすぎか」を確認する
理由の分析より先に、数字です。自分が平均の範囲内なのか外なのかを知らないまま理由を探すと、直さなくていいところまで削ってしまいます。
お見合いから仮交際へ進む割合は、IBJの2025年成婚者データを読み解いた解説記事によると、中央値で20代44.6%・30代44.3%・40代46.0%。つまり半分以上は断られるのが標準です。申し込み段階はさらに狭く、複数の相談所が実務の集計として公表している数字では成立率は6〜7%前後。20件申し込んで1〜2件組めれば平均的、という水準です(事業者の実務集計のため、母集団や年齢構成で変動します)。
行動量の目安も押さえておきます。IBJ「2025年 成婚白書」では、成婚した人は平均11人とお見合いをし、約4ヶ月(124〜125日)の交際で結婚を決めています。成婚した人のお見合い数は、成婚しなかった人の約2.7倍でした。
3回断られた時点で「自分には何か決定的な欠陥があるのでは」とご相談に来られる方は珍しくありません。数字で見れば、3回連続のお断りは平均的な通過率でも十分に起こる範囲です(私が伴走してきた範囲での印象であり、統計値ではありません。個人差があります)。

つまずきやすいポイント:数字で安心して、記録を取らないまま進む
基準値を知ると落ち込みは収まりますが、それだけでは次が変わりません。お見合いのたびに、①何回目で断られたか ②どの段階(申し込み・お見合い後・仮交際)か ③担当者から伝わってきた理由の言葉の3つだけメモしてください。スマホのメモで十分です。この3列がそろって初めて、次のステップの分類ができます。
ステップ2|お見合いお断り理由を段階別に並べ、3つに分類する
同じ「お断り」でも、申し込みの段階で落ちるのと、会った後で落ちるのは原因がまったく違います。段階別に整理すると、こうなります。
| 段階 | 多いお断り理由 | 分類 |
|---|---|---|
| お見合い前(申し込み・申し受け) | プロフィール写真の印象/希望年齢の範囲外/年収・居住地の条件/趣味の共通点がない | 写真は①直せる、条件は②戦略 |
| お見合い後 | 会話が弾まない/表情・態度/写真と実物の印象差/清潔感/時間や所作、距離感 | ほぼ①直せる |
| 仮交際の終了 | 価値観の違い/将来像(子ども・転勤・親との関係)/結婚後のイメージが湧かない/他の方を優先 | ③相性、一部②戦略 |
理由の中身の比率がわかる公開データは多くありません。参考になるのは、都内の結婚相談所がお断り理由100件を自社集計して公開したもので、内訳は「会話・表情・態度」29件、「価値観の不一致」16件、「性格の不一致」8件、「フィーリングが合わない」8件、「結婚後のイメージが湧かない」7件、「居住地の折り合い」5件、「他の方との交際を優先」4件。1社の集計なので全体の相場ではありませんが、お見合い後のお断りは会話と態度に集中するという形は、現場の感覚とも合います。
そのうえで3分類です。①直せることは会話の配分、表情、清潔感、所作、写真。練習と準備で変わります。②申し込みの戦略は年齢・年収・居住地・再婚希望などの条件。自分を直すのではなく、申し込む相手の層を変える話です。③相性は価値観、フィーリング、将来像。これは直す対象ではありません。
男女で理由が違うのかもよく聞かれます。「男性の1位はマナー・態度45.7%、女性の1位は価値観・性格50.5%」という数字がネット上で流通していますが、一次調査元を今回確認できませんでした。確認できる範囲で言えるのは、男性側は態度・表情・所作を、女性側は価値観や結婚後の生活像を重く見る傾向があるという定性的な説明までです。
つまずきやすいポイント:③相性まで直そうとして個性を削る
「価値観が合わない」と伝えられて、趣味の話をやめ、休日の過ごし方も相手に合わせ、結果として何の人か分からないプロフィールになる。これが一番多い遠回りです。相性の理由は、合う人に当たるまでの確率の問題。直すのは①と②だけで十分です。
ステップ3|「本当のお断り理由」が本人に届かない仕組みを知る
では、なぜ伝わってくる理由は毎回「価値観の違い」「フィーリングが合わない」なのか。
理由は伝達経路にあります。お断りは本人同士で直接伝えず、担当カウンセラー経由が原則です。相手が本音を自分の担当に話す→その担当が相手の相談所に伝える→そこから自分の担当に届く→自分に伝えられる。間に2回の中継があり、そのたびに角が取られて無難な言葉に置き換わります。加えて理由の開示義務はなく、教えてもらえないこともあります。
中継のどこで言葉が変わるかは3通りです。相手が本音を言わないまま無難な理由で断る場合、相手は本音を言ったが相手側の担当が言い換える場合、そして自分の担当が受け取った言葉を柔らかくして伝える場合。どれであっても、届いた一文が事実とは限りません。
ここで、よく言われる通説に異を唱えます。「お断り理由を聞いて直せば次は通る」。これは半分しか当たりません。理由は2回の中継で情報が落ちていますが、「何回目で断られたか」「どの段階で断られたか」は誰も書き換えられない事実です。精度の高い情報は後者にあります。現場では、伝わってきた言葉を解釈するより、お見合い後で落ちるのか申し込みで落ちるのかを数回分まとめて見るほうが、直す場所が早く決まります。
とはいえ、届いた言葉がまったくの無意味でもありません。同じ言葉が3回出てきたときだけ、信号として扱ってください。1回なら中継のノイズ、3回なら傾向です。
ステップ4|お見合いお断り理由が続いた回数で、打つ手を変える
「何回断られたら見直すべきですか」。これが最も多い質問です。目安のしきい値を置きます。
| 状況 | 打ち手 |
|---|---|
| 1〜2回連続で断られた | 何も変えない。通過率44〜46%なら2回連続は普通に起こる。申し込みを止めないことが唯一の対策 |
| お見合い後に3回連続 | 会話の配分と第一印象を点検。話した時間の比率、相手の話への反応、服装と清潔感 |
| 申し込みが5回以上成立しない | 写真と申し込む層の見直し。本人の中身ではなく、入口の2点 |
| 仮交際が毎回2〜3回目で終わる | 将来像をいつ・どの順で話すかの設計。早すぎる条件確認か、遅すぎる価値観の確認のどちらかが多い |
お見合い後に3回続いた場合、見るべきは最初の数十秒です。婚活中の男女を対象にした事業者アンケート(PR TIMES公表)では、第一印象が決まるタイミングは「会った瞬間」21.2%と「数秒」25.4%で合計46.6%、「数分」が29.3%。IBJの調査では、未婚女性の99.1%が交際の可否を判断するうえで「清潔感」を重視すると回答しています。いずれも事業者による調査で、対象や時期によって数字は動きます。それでも、お見合いの合否は会話の中身に入る前にかなり傾いているという方向性は読み取れます。会話そのものの組み立てはお見合いで話すこと|60分の配分と交際率44%の進行表で詳しく扱っています。
写真の見直しは費用が気になるところです。第1案は撮り直し。ただ全員に勧めはしません。第2案として、既存データのトリミングを変える、サブ写真を全身1枚+趣味1枚に差し替える、上着の色だけ明るいものに変えて撮り直す——この3つでも印象は変わります。女性の基準は結婚相談所の写真|女性が選ばれる3条件と撮り直しの目安79件にまとめました。
つまずきやすいポイント:3回目で全部を一度に変える
写真を替え、服を替え、話し方も変え、申し込む層も広げる。すべて同時に動かすと、何が効いたのか分からなくなります。変えるのは1回に1つ。お見合い3件分ためてから次を変える、という進め方が結果的に早いです。
ステップ5|断られた直後48時間と、自分が断るときの伝え方
盛り上がったと思っていたのに断られた日。その日の過ごし方には、やっていいことと避けたいことがあります。
- 理由を3回以上考え直さない。同じ場面を反芻しても、中継で丸められた一文からは答えが出ません
- 通知を切る時間を決める。当日の夜だけでも構いません。相談所のシステムを開き続けるのが一番消耗します
- 48時間以内に次の申し込みを3件出す。気分が戻るのを待つより、申し込みの手を動かすほうが戻りが早いです(個人差があります)
- 眠れない・食べられないが2週間以上続くときは、婚活の話として扱わない。医療機関への相談を検討してください。こちらで診断はできません
自分が断る側になったときの実務も押さえておきます。返事の期限は相談所によって運用が違い、「お見合い当日〜翌日まで」とするところ、「翌日13時までに回答し、17時までに相手側へ連絡する」と時刻で決めているところがあります。申し込みへの返事は最長10〜14日、実際は5日以内というルール説明もあります。どれが自分の相談所の決まりかは、担当者に「回答の締め切りは何時までですか」「過ぎた場合はどう扱われますか」の2点を聞けば確定します。当日の進行と期限の全体像はお見合い当日の流れ|時刻つきタイムラインと返事の期限をご覧ください。
理由を言う義務はありません。それでも担当者に何も渡さないと、次の紹介に反映されません。言い方の対比で示します。
- ❌「ご縁がなかったということで。理由は特にないです」…担当者が相手側に伝える言葉を自分で作るしかなくなり、結果として事実と違う理由が流通します
- ⭕「お話は楽しかったのですが、住む場所の希望が合わないと感じたので交際は希望しません」…条件の話として伝わり、相手を傷つけずに次の紹介精度が上がります
- ⭕(迷っているとき)「まだ判断がつかないので、もう一度会ってから決めたいです。仮交際希望でお願いします」…仮交際は複数並行が前提の期間です。迷いを理由に断る必要はありません
相手の容姿や年収そのものを理由として言葉にするのは避けてください。伝達の途中で丸められるとはいえ、まれにそのまま届きます。
お見合いお断り理由についてよくある質問
Q. お見合いで断られた理由は聞けますか。
A. 聞くことはできますが、開示の義務はなく「教えられない」と返ることもあります。届いた場合も2回の中継を経ているため、原文とは変わっていると考えてください。同じ言葉が3回出たときだけ信号として扱うのが現実的です。
Q. 返事が遅いのはお断りのサインですか。
A. 一概には言えません。相談所によって回答期限の運用が違い、翌日13時が締め切りのところもあれば当日〜翌日中とするところもあります。他に仮交際中の方がいて調整している場合もあります。期限を過ぎてからの確認で十分です。
Q. 断る側は理由を言わなければいけませんか。
A. 義務はありません。ただし担当者に一言だけ、条件か雰囲気かの区別を渡すと、次の紹介が合いやすくなります。本人同士で直接伝えるのは避け、必ず担当経由にしてください。
Q. 何回連続で断られたら見直しが必要ですか。
A. お見合い後に3回連続なら会話と第一印象、申し込みが5回以上成立しないなら写真と申し込む層。1〜2回は確率の揺らぎの範囲です。交際成立の中央値は20代44.6%・30代44.3%・40代46.0%(IBJ成婚者データの解説記事より)で、半分以上断られるのが標準です。
Q. 盛り上がったのに断られました。何が起きたのでしょうか。
A. お見合いで判断されているのは「楽しかったか」ではなく「もう一度会いたいか」です。会話が盛り上がることと、結婚後の生活が想像できることは別の評価です。会話が成立していたなら、直すのは話術ではなく、将来の生活に触れる質問を1つ入れる程度の調整で足りる場合があります。
Q. お見合いの数はどのくらい必要ですか。
A. IBJ「2025年 成婚白書」では、成婚した人は平均11人とお見合いしています。成婚者の32.4%が半年以内に成婚という解説もあります。平均値なので、中央値や年代別では前後します。断られた回数そのものは、成婚までの通常の過程に含まれる数と考えてよい範囲です。
次の一歩|理由の読み解きから、申し込みの設計へ
お断り理由は、本人に届く時点で情報が落ちています。だからこそ、届いた一文を何時間も読み解くより、段階と回数という書き換えられない事実から次を決めるほうが早い。要点を置いておきます。
- お見合いお断り理由は①直せること②申し込みの戦略③相性の3つに分類し、直すのは①と②だけ
- お見合い前は写真と条件、お見合い後は会話と態度、仮交際終了は価値観と将来像。段階で理由は入れ替わる
- お見合いから仮交際への成立は中央値で44〜46%。1〜2回のお断りでは何も変えない
- お見合い後に3回連続なら会話と第一印象、申し込みが5回成立しないなら写真と申し込む層。変えるのは1回に1つ
- 断る側は理由を言う義務はないが、条件か雰囲気かだけ担当に渡すと次の紹介が合う
記録を3件ためても、どこを直すべきか判断がつかないことはあります。そのときは第三者に並べて見せたほうが早いです。状況の整理と次の一歩だけを一緒に決める場として、無料相談をご用意しています。自分の進め方の傾向を先に知りたい方は、サイト内の婚活タイプ診断(10問・約3分)から始めるのも手です。
注記:本記事の数値は公表時点の調査・集計にもとづく目安です。調査主体や対象、年次によって数字は動き、相談所ごとの運用ルールも異なります。成果には個人差があり、特定の結果を保証するものではありません。経験として記した傾向は統計値ではありません。
出典・注記
- IBJ「2025年 成婚白書」(約2万人の会員データ分析/PR TIMES 公表):成婚者の平均お見合い人数11人、交際期間124〜125日、成婚者のお見合い数は非成婚者の約2.7倍 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000960.000007950.html
- IBJ成婚白書を読み解いた解説記事(個人による集計・解説):お見合いから仮交際への移行率 中央値 20代44.6%/30代44.3%/40代46.0%、成婚者の32.4%が半年以内 https://morito-yuko.com/omiai-kousaiseiritsu/
- ツヴァイ「第一印象に関するアンケート」(事業者調査/PR TIMES 公表):第一印象が決まるのは「会った瞬間」21.2%+「数秒」25.4%=46.6%、「数分」29.3% https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000033.000022091.html
- IBJ 調査(事業者調査/PR TIMES 公表):未婚女性の99.1%が男性の「清潔感」を重視 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000077.000007950.html
- ここと東京(結婚相談所)自社集計:お断り理由100件の内訳(1社の実務集計=参考値) https://k-kokotokyo.com/omiaiokotowari20240108/
- ファミリーマリアージュ(結婚相談所)ブログ:お見合い前のお断り理由はプロフィール写真の印象が最多(実務集計=参考値) https://family-mariage.com/how-5/
- 婚活アネキ:お見合い申し込みの成立率は約6〜7%(実務集計=参考値) https://konkatsu-ane.com/omiaiseiritsu-rate/
- リクルートブライダル総研「婚活実態調査2024」:2023年に婚姻した人のうち婚活サービスを利用して結婚した人は15.3% https://www.recruit.co.jp/newsroom/pressrelease/2024/0924_14733.html
- グレースマリアージュ:お断りは担当カウンセラー経由が原則で、理由の開示義務はない(実務解説) https://www.grace-mariage.com/how-to-decline/
- 回答期限の運用例(相談所により異なる・実務解説):翌日13時までに回答、17時までに相手へ連絡 https://ymadakana.com/blog/6863/ /申し込みへの返事は最長10〜14日 https://note.com/connect_heroes/n/n96410a02d7f0
- 仮交際から真剣交際へ進む割合は約9.6%(個人による集計・参考値) https://ameblo.jp/m-officeen/entry-12871340927.html
※「男性のお断り理由1位はマナー・態度45.7%/女性1位は価値観・性格50.5%」という数値が複数のサイトで流通していますが、一次調査元を確認できなかったため本文では採用していません。
