
この記事でわかること
- 40代以上向けの回が全体の7〜8割。浮く心配より「回選び」が結果を左右します
- カップル成立5割はその日の連絡先交換の割合で、交際・成婚の数字ではありません
- 日帰りは男性15,000〜18,000円が目安。異性1人あたり約1,500円で他の手段と比較できます
- 走行中は隣の1人、フリータイムは3人行動。当日後48時間で次の約束まで決めます
結論から。40代が婚活バスツアーで「自分だけ浮く」心配は、ほぼ必要ありません。40代以上を対象にした回が全体の7〜8割を占めるためです。ただし当日発表される「カップル成立」は連絡先交換までを指し、交際や結婚を意味しません。この差を理解して席と立ち回りを決められるかで、同じ参加費でも結果が変わります。
この記事は、結婚相談所で40代の方の伴走をしている立場から、婚活バスツアーを「出会いの手段のひとつ」として評価するものです。主催会社の比較やランキングは扱いません。扱うのは、(1)参加者層と成立率の実情、(2)日帰りの費用と異性1人あたりの単価、(3)申込から当日後48時間までの5ステップ、(4)会話が続く40代の立ち回り、(5)向く人・向かない人と結婚相談所との使い分け、(6)よくある質問です。なお本文の数値はいずれも目安で、成果には個人差があります。
この記事は結婚相談所の現役カウンセラー「さかとく」が書いています
IBJ加盟相談所で今も数十名の会員を直接担当する現場経験をもとに、一般論ではなく「実際どうすればいいか」をお伝えします。
先に用語を3つ|婚活バスツアーの「カップル成立」はどこまでを指すか
- カップル成立(カップリング)…帰りのバスで発表される、その日の連絡先交換の合意。交際の開始でも成婚でもありません。
- 席替え…サービスエリアでの休憩ごとに隣席を入れ替える運用。回数も方式も主催者ごとに違います。
- プロフィールカード・フリータイム…集合時に提出する紹介カードと、現地観光や昼食の前後に設けられる自由な会話時間。誰と話すかは原則、自分で決めることになります。
ここを曖昧にしたまま「成立率5割」という数字だけを受け取ると、期待値が実態から大きくずれます。「成立したのに連絡が続かなかった」というご相談は珍しくありません。
40代は浮かない|40代以上向けの回が7〜8割という実情
ツアーを年間400〜500本企画する主催会社の代表者は、40代以上を対象にしたツアーが全体の7〜8割を占め、カップル成立率は平均5割程度、後日の「結婚しました」という報告は約300件と語っています(日刊SPA! 2025年7月16日の取材記事)。これは企業への取材に基づく数字で、業界全体を集計した統計ではありません。
大事なのは分母です。年400〜500本、バス1台20人前後という規模なら、1年で延べ1万人近くが参加している計算になります。結婚報告300件は、複数年にわたる累計として示された数字。つまり成立5割は「その日に連絡先を交換できる確率」であって、結婚できる確率ではありません。ここを混同しない人だけが、1回の参加を冷静に評価できます。
40代の環境そのものも、数字で見ると悲観する水準ではありません。2020年の50歳時未婚割合は男性28.25%、女性17.81%(国立社会保障・人口問題研究所「人口統計資料集2025」)。一方で40代で結婚した女性は年間3万人以上います(厚生労働省「人口動態統計」令和5年)。同居20年以上の夫婦の離婚が全体の23.8%で過去最高という報道もあり(関西テレビ 2025年9月21日)、再婚やバツイチの参加者は珍しい存在ではなくなっています。
私が担当した範囲では、40代の方がイベント型で手応えを感じるのは「募集年齢枠の中で自分が真ん中〜やや下」になる回でした。これは統計値ではなく現場の傾向で、個人差があります。
費用はいくら?40代向け日帰りの料金と「異性1人あたりの単価」
日帰りの参加費は、40代向けの回で男性15,000〜18,000円、女性10,000〜15,000円程度が目安です。この幅は複数のまとめ記事に共通して出てくる値で、一次の公表資料までは確認できていません。申込前に各主催者の公式サイトで必ず確認してください。参加費には往復のバス代、施設入場料、昼食または夕食、当日のサポートが含まれるのが一般的です。東京発・大阪発・名古屋発など出発地で設定が変わります。
金額だけ見ると割高に感じますが、手段を比べるなら単位を揃える必要があります。
| 手段 | 1回の費用(目安) | 話せる異性の人数 | 1人あたりの時間 | 1人あたりの費用 |
|---|---|---|---|---|
| 婚活バスツアー(日帰り) | 男性15,000〜18,000円/女性10,000〜15,000円 | 10人前後 | 20〜30分 | 約1,500円(男性) |
| 婚活パーティー | 数千円台(4,000〜6,000円程度/要確認) | 10〜20人 | 3分前後 | 約300〜500円 |
| 結婚相談所のお見合い | お見合い料+飲食代(相談所ごとに異なる) | 1人 | 60〜90分 | 相談所の料金体系で変動 |
IBJ加盟の結婚相談所は登録料・月会費・お見合い料・成婚料という体系が一般的で、総額は相談所ごとに差があります。金額は契約前に書面で確認するのが前提です。
「長く一緒にいるから深く話せる」は半分だけ本当
よく言われる長所ですが、現場の感覚は少し違います。走行中に会話できるのは隣に座った1人だけ。往復4時間のうち半分を2人で過ごしても、相手が合わなければ次の休憩まで動けません。一方で合う相手なら、3分制のパーティーでは絶対に届かない深さまで話せます。バスツアーは「人数を増やす手段」ではなく「1〜2人を深く知る手段」。ここを取り違えると、同じ参加費で満足度が真逆になります。

婚活バスツアーで40代が失敗しないための5ステップ
ステップ1(申込の2〜4週間前)|年齢枠は下限より上限を見て回を選ぶ
「30代〜50代」の回に申し込むと、実際に集まるのは上限側に寄ることがあります。自分が真ん中〜やや下に入る枠を選ぶのが基本。内容も重要です。いちご狩りや果物狩り、ワイナリーや陶芸のように手が動く行程は会話が自然に発生し、食事とバス移動が中心の回は沈黙が目立ちます。
つまずきやすいポイント:季節で内容が偏ります。いちご狩りは1〜5月、イルミネーションは11〜2月が中心。「行きたい内容がない時期」に無理に参加するより、2週間待って条件の合う回を選んだ方が結果は安定します。
ステップ2(申込時〜3日前)|規約・持ち物・プロフィールカードを整える
確認するのは3点です。(1)キャンセル料の発生日、(2)悪天候で現地が中止になった場合の扱い(開始前は全額返金、開始後は一部3,000円返金という規定例があります/規定は主催者ごとに異なります)、(3)本人確認の方法。身分証明書の確認はあっても独身証明書まで必須としない主催者が多いのが実情で、ここはパーティーや相談所との明確な差です。服装は清潔感のあるきれいめカジュアル、歩く距離と寒暖差を見て靴と羽織りものを決めます。
つまずきやすいポイント:プロフィールカードを埋めすぎることです。趣味欄に単語を並べるより、「週末は近所の川沿いを歩いています」のように質問される余白を残した1行を入れておくと、隣席の人が会話を始めやすくなります。
ステップ3(当日・乗車から最初の休憩まで)|隣の1人に2時間を使い切る
自己紹介が終わったら、隣の人の話を掘ります。質問は1つにつき2段。「どこから来られたんですか」→「その駅、朝は何時に出ました?」程度で十分です。最初の休憩までが、その日いちばん長く話せる時間帯になります。
つまずきやすいポイント:合わないと感じた相手を早々に切ってしまうと、残りの時間が無言になり、その空気が次の席にも持ち越されます。合わない相手でも聞き役に回ると決めておく方が、自分の消耗は小さく済みます。
ステップ4(当日・休憩からフリータイム・グループ観光)|立ち位置を先に決める
孤立が起きるのはこの時間帯です。進行役は積極的に組み合わせを作らない運用が多いため、待っていると誰とも話さずに昼食を迎えます。休憩所では降車口の近くに留まる、観光では2人組に声をかけて3人で動く。3人は会話が途切れても気まずくなりません。
つまずきやすいポイント:席替えやフリータイムの運用が機能せず、ほとんど話せない回も実際にあります。これは参加者の力量ではなく回の当たり外れ。1回で判断せず、2回までを1セットとして考えるのが現実的です。
ステップ5(当日後48時間)|連絡と次の約束をここで決める
成立後の最初の連絡は当日の夜か翌日のうちに。内容は感想1文+次の提案1文に絞ります。「今日の昼食、のんびりできて楽しかったです。来週あたり、お茶でもいかがですか」。48時間を過ぎると、バスの中の空気が薄れて返信率が落ちます。
つまずきやすいポイント:不成立だった日に、その週のうちに別の回へ申し込むこと。疲れた状態での連投は表情に出ます。間隔は3〜4週間空け、そのあいだに写真やプロフィールの見直しに時間を使った方が次の回の精度が上がります。写真の作り方は婚活の写真はどこで撮る?申込が変わる表情・光・服の色で詳しく整理しています。
会話が続く40代の立ち回り|❌と⭕の会話例
- ❌「お仕事は何をされてるんですか?」→ 業種・役職・年収の確認に流れる
⭕「今日のコース、いちご狩りが目的ですか?それとも温泉の方ですか?」 - ❌「バスツアー、何回目ですか?」→ 婚活歴の探り合いになる
⭕「朝早かったですよね。何時起きでした?」 - ❌「どんな人がタイプですか?」→ 答えにくく、相手が構える
⭕「休みの日って、出かける方ですか、家にいる方ですか?」 - ❌(再婚の場合)前の結婚の経緯を最初の30分で詳しく話す
⭕「一度結婚していて、今は一人です」と事実だけ短く伝え、子どもの有無は聞かれたら答える
子どもや養育費、同居状況の話は、フリータイム以降か連絡先を交換したあとで十分です。隠す必要はありませんが、最初の自己紹介に全部詰め込むと、相手は反応に困ります。「同じ話を2回目に会ったときにもう一度したら、受け取り方が変わった」という声を現場でよく聞きます(複数の事例をもとに傾向として書いています。個人差があります)。
婚活バスツアーが向く40代・向かない40代と、結婚相談所との使い分け
向いているのは、一人参加に抵抗がなく(一人参加が多数を占める回が一般的です)、短時間の会話が苦手で1〜2人と長く話したい人。お出かけ自体が楽しめる人、同世代の雰囲気を自分の目で確かめたい人も合います。
向きにくいのは、相手の条件(年収・初婚か再婚か・結婚の希望時期)を事前に把握してから会いたい人、乗り物酔いや長時間の移動に不安がある人、そして半年以内に結婚を決めたい人です。バスツアーは1日で会える人数が10人前後、しかも次の回は数週間後。進行のペースを自分で握れません。
リクルート「婚活実態調査2024」(2024年9月24日公表)では、2023年に結婚した人の32.3%が婚活サービスを利用し、婚活サービス経由の結婚は15.3%。経路別では婚活サイト45.2%、結婚相談所29.8%、婚活パーティー16.1%という内訳でした。自社調査であり対象や集計条件が限られるため、順位をそのまま優劣とは読めません。それでもイベント型は「出会いの入口」、相談所は「進行の管理」に強いという役割分担は読み取れます。
相談所ではお見合い→仮交際→真剣交際→成婚という段階が決まっていて、次に何をするかで迷いません。段階の実像はお見合いとは?成立率6〜7%と11人で決まる現代の実像に、40代男性が感じる難しさの正体は「婚活は40代男性に厳しい」は半分誤解|厳しさの正体は年齢より設計にまとめました。「ひどい」という評判の中身を先に確かめたい方は婚活バスツアーはひどい?成立率5割の本当の意味と向く人も合わせて読んでください。
よくある質問
Q. 婚活バスツアーは40代に人気ですか?
A. 人気の中心層です。主催会社の代表者は40代以上向けのツアーが全体の7〜8割と語っています(日刊SPA! 2025年7月16日)。企業への取材ベースの数字で、業界全体の統計ではありません。
Q. 40代・50代が混ざる回はどう選べばいいですか?
A. 募集年齢の上限を見ます。「30代〜50代」の枠では上限側に寄ることがあり、自分が真ん中〜やや下に入る回の方が会話が成立しやすい傾向です(現場の感覚で、統計値ではありません)。中高年・シニア向けの回は別枠で設定されていることが多く、料金も男女で1,000円前後の差がつく例が報じられています(関西テレビ 2025年9月21日)。
Q. 40代で参加した人の体験談では、何がいちばん大変だと言われますか?
A. 走行中に席を動けないこと、そしてフリータイムで孤立することの2点です。進行役が組み合わせを作らない運用が多いため、休憩所での立ち位置と3人で動く方法を先に決めておくだけで、体験の質が変わります。
Q. 服装と持ち物は何が正解ですか?
A. 清潔感のあるきれいめカジュアル。歩く距離と車内の冷えを想定して、歩きやすい靴と羽織りものを。持ち物は身分証明書、現金、酔い止め、small な手土産ではなくハンカチとのど飴程度で十分です。
Q. 一人参加でも大丈夫ですか。独身証明書は必要ですか?
A. 一人参加が多数を占める回が一般的で、心配は要りません。独身証明書までは求めない主催者が多く、本人確認は身分証明書のみというケースが中心です。確認の厳しさを重視するなら、独身証明書の提出が前提になる結婚相談所の方が安心度は高くなります。
次の一歩
婚活バスツアーは、同世代の空気を1日で体感できる手段です。向いているかどうかは、年齢ではなく「1〜2人を深く知るやり方が自分に合うか」で決まります。1回で判断せず2回を1セットとして、間に3〜4週間置く。これだけで迷いはかなり減ります。
自分がイベント型で伸びるタイプか、相談所のように段階を管理される方が進むタイプか。ここを先に知っておくと回選びの基準が固まります。10問・約3分の婚活タイプ診断で、2軸のどこに寄っているかを確認してみてください。
この記事の要点
- 40代以上向けの回は全体の7〜8割。年齢で浮く心配より、回選びの方が結果を左右する
- 「カップル成立5割」は当日の連絡先交換の割合。交際・成婚の数字ではない
- 日帰りは男性15,000〜18,000円が目安。異性1人あたり約1,500円/20〜30分という単位で他の手段と比較できる
- 走行中は隣の1人、フリータイムは3人行動。立ち回りを先に決めておく
- 当日後48時間で連絡と次の約束。不成立なら3〜4週間空けて準備に使う
本文の数値・相場はいずれも公表時点の目安で、主催者や時期によって変わります。結果には個人差があり、特定の成果を保証するものではありません。
この記事で使った数値の出典
- 日刊SPA!「“カップル成立率”は5割…40代以上向け『婚活バスツアー』が盛況」2025年7月16日(ツアー主催会社代表者への取材。40代以上向けが7〜8割、年間400〜500本、成立率平均5割、結婚報告約300件。業界全体の集計統計ではありません)https://nikkan-spa.jp/2104352
- 関西テレビ「【密着】シニアの婚活バスツアー大人気」2025年9月21日(取材時点の料金例、熟年離婚23.8%)https://www.ktv.jp/news/feature/250921bustour/
- リクルート「婚活実態調査2024」2024年9月24日公表(2023年に結婚した人を対象とする同社調査。婚活サービス利用32.3%、婚活サービス経由の結婚15.3%、経路別は婚活サイト45.2%・結婚相談所29.8%・婚活パーティー16.1%)https://www.recruit.co.jp/newsroom/pressrelease/2024/0924_14733.html
- 国立社会保障・人口問題研究所「人口統計資料集2025」(50歳時未婚割合は2020年国勢調査ベース。男性28.25%/女性17.81%)
- 厚生労働省「人口動態統計」令和5年(40代の婚姻件数・年齢別初婚率)
- 参加費の相場(40代向け日帰り 男性15,000〜18,000円/女性10,000〜15,000円、婚活パーティー4,000〜6,000円程度、悪天候中止時の一部返金3,000円の規定例)は複数の情報サイトに共通して示される幅で、一次の公表資料までは確認できていません。申込前に各主催者の公式サイトで確認してください。
