
この記事でわかること
- 婚活相談所=結婚相談所。1年の総額は中央値28.9万円で、お見合い11回に割ると1回あたり約2.6万円という単価で判断できます
- 担当者がつく実質的な中身は「候補の絞り込み・返事と日程の期限管理・交際判断の言語化」の3つです
- 成婚率は定義が各社で違い比較不能。代わりに自分の年代の活動期間(半年〜9ヶ月)と回数を目安にします
- クーリング・オフは8日間、中途解約の違約金上限は開始前3万円/開始後は提供済相当額+2万円か残額20%の低い額です
婚活相談所(一般には「結婚相談所」)は、1年あたり約29万円を払って、相手探し・日程調整・交際中の判断までを担当者と一緒に進める仕組みです。成婚した人はお見合い11回・交際約4ヶ月で相手を決めており(IBJ「2025年 成婚白書」)、費用を出会いの回数で割ると1回あたり約2.6万円。この単価が納得できるかが、入会判断のいちばん現実的な基準になります。
この記事で扱うのは、IBJ(日本結婚相談所連盟)加盟の相談所を前提にした「婚活相談所の全体像」です。これから資料請求や無料相談に行くか迷っている30〜40代の方、料金の内訳と解約条件を先に知っておきたい方に向けて書いています。前半で用語と費用、中盤で「担当者がつく」ことの中身と行動量の目安、後半でデメリット・向かない人・解約ルールとよくある質問を扱います。
この記事は結婚相談所の現役カウンセラー「さかとく」が書いています
IBJ加盟相談所で今も数十名の会員を直接担当する現場経験をもとに、一般論ではなく「実際どうすればいいか」をお伝えします。
婚活相談所とは結婚相談所のこと|婚活相談・結婚紹介所・お見合い相談所の関係
まず言葉の整理から。検索されている言い回しは違っても、指しているサービスはほぼ同じです。
- ① 婚活相談所…利用者側の言い方。業界の正式名称ではなく、実際の各社は「結婚相談所」と名乗っています。
- ② 結婚紹介所/紹介所(結婚)…同じ業態の古い呼び方。法律上は「結婚相手紹介サービス」と表記されます。
- ③ お見合い相談所…お見合いの設定を主な機能として見た呼び方。中身は結婚相談所と同じです。
- ④ 婚活相談…入会前の無料相談・カウンセリングなど「相談」単体を指すことが多い言葉。
この記事では①〜④をまとめて「婚活相談所=結婚相談所」として扱います。そして相談所の活動には決まった段階があり、この4語を知らないまま無料相談に行くと話がかみ合いません。
- お見合い…ホテルのラウンジなどで1時間ほど会う初回の面会。担当者が申し込みと日程を仲介します。
- 仮交際…お見合い後に双方が希望した状態。複数人と同時進行が前提です。
- 真剣交際…1人に絞って結婚を前提に進める段階。ここから同時進行は終わります。
- 成婚退会…プロポーズや婚約をもって活動を終える段落。ここで成婚料が発生する契約が一般的です。
規模の目安として、IBJの公表値では加盟相談所4,783社・会員約107,000人(2026年3月時点)。全国に選択肢があるという意味では、地域名で探す前に「どの連盟のネットワークか」を確認するほうが早いです。段階ごとの具体的な進み方は結婚相談所の流れ|入会から成婚後まで7段階と中央値9.2ヶ月の実態で詳しく書いています。

婚活相談所はいくらくらい?1年の総額中央値28.9万円と内訳
料金は「4つの箱」に分かれています。どこが厚いかで相談所のタイプが分かります。
| 費用の種類 | 相場の目安 | 何に対する料金か |
| 登録料・初期費用 | 3万〜20万円(10〜30万円の設定も) | 入会審査、プロフィール作成、写真撮影、活動設計 |
| 月会費 | 5,000〜2万円 | 紹介・お見合い調整・相談対応の継続サポート |
| お見合い料 | 1回0〜1万円台(0円の契約も多い) | お見合い1件ごとの設定・立ち会い |
| 成婚料 | 5万〜30万円(0円のサービスもあり) | 成婚退会時に発生する成果側の費用 |
30社を比較した集計では、1年間の総額の中央値は288,900円(ナレソメノート調べ)。タイプ別では、担当者が手厚く動く仲人型が初期10〜30万円・月1〜3万円・成婚料20〜30万円、システム上の条件検索が中心のデータマッチング型が初期3〜10万円・月1〜1.5万円が目安です。
これらの相場は比較メディアの集計値で、各社の改定で動きます。実際の金額は必ず契約書面と公式の料金表で確認してください。
費用対効果は「お見合い1回あたりいくら」で計算する
総額で見ると高く感じます。ですが判断材料としては単価のほうが役に立ちます。
IBJ「2025年 成婚白書」(約2万人の婚活データ)では、成婚した人はお見合い11回で相手を見極め、交際約4ヶ月(124〜125日)で決断しています。お見合い回数の中央値は男性13回・女性10回。ここに総額の中央値を当てると、288,900円 ÷ 11回 = 1回あたり約2.6万円、13回なら約2.2万円です。
「はじめて会う人と1時間、事前に身元確認が済んだ状態で、日程調整も断りの伝達も他人がやってくれる」――これに2万円台を出せるかどうか。この問いに変換すると、他の手段との比較もしやすくなります。
| 比較軸 | 婚活相談所 | 婚活アプリ | 婚活パーティー |
| 1年の費用感 | 中央値28.9万円 | 月数千円程度 | 1回数千円 |
| 担当者 | つく | つかない | 原則つかない |
| 独身・収入の書類確認 | 入会時に必須が一般的 | サービスにより差 | 基本なし |
| 断り・日程の連絡 | 担当者が代行 | 自分 | 自分 |
金額だけなら相談所がいちばん高い。この事実は動きません。変わるのは、自分の時間と気力をいくら使うかという部分です。手段ごとの向き不向きは婚活おすすめの方法|成婚まで9か月と46.6万円、3軸で選ぶ2026年版にまとめました。
婚活相談所で「担当者がつく」の実質的な意味は3つ
パンフレットの「二人三脚でサポート」という言葉は、実務に落とすと次の3つに分解できます。
- 候補の絞り込みと条件のズレの指摘…希望条件のまま検索すると候補が数人しか出ない、ということは珍しくありません。どの条件を1つ外すと候補が何十人増えるか、を数字で示すのが担当者の仕事です。
- 申し込み・返事・日程の期限管理…お見合いの返事には期限の運用があります(IBJでは10日を目安とする運用が知られています)。期限と催促を他人が管理するので、迷っている間に流れる、が起きにくい。詳しくはお見合いの返事期間はIBJ10日・お見合い後は翌日13時|待ち方の目安を。
- 交際中の判断を言葉にする作業…「悪くはないけど決め手がない」という状態を、価値観のどこが合っていてどこが未確認なのか、に置き換えていく。仮交際から真剣交際に上がるかどうかの分かれ目はここです。
現場の感覚では、入会後に最初につまずくのは「良い人が来ない」ではなく「来た人を判断できない」です。お見合い3〜4回目あたりで、条件表のどこを見て判断していたのかご自身でも説明できなくなる。そういうご相談をよく受けます(私が担当した範囲での傾向で、統計値ではありません。個人差があります)。
成婚率で選ぶのは誤解|見るべきは自分の年代の行動量
よく「成婚率の高い相談所を選べばいい」と言われます。実務の側から言うと、これは選び方として機能しません。成婚率の定義が各社で違うため、数字を横に並べても比較にならないからです。ある会社は婚約を成婚と定義し、別の会社は退会者を分母にする。分母と定義が違う割合を並べるのは、身長と体重を比べるのに近い作業です。
代わりに見る価値があるのは、自分の年代の成婚者がどれだけ動いたかという行動量です。IBJ「2025年 成婚白書」より。
- 活動期間は半年〜9ヶ月に集中。成婚者の32.4%が半年以内。
- 20代は平均187日(約半年)で成婚し、40代より4.7ヶ月短い。
- 成婚年齢の最頻値は女性30歳・男性34歳。初婚成婚者の年齢中央値は男性36歳・女性34歳。
- お見合いからの交際率は全年代で40%以上。
ここから逆算すると、9ヶ月でお見合い11回は「月1.2回」。決して過酷な数ではありません。ただし40代以降は男女比が入れ替わる構造があり、同じ回数を組むまでに時間がかかります(結婚相談所の男女比は男54:女46|逆転後の読み方と3つの打ち手)。上の数値はいずれも成婚した人の集計で、同じ期間・回数で同じ結果になることを保証するものではありません。
婚活相談所のデメリットと、向いている人・向いていない人
デメリットを3つ、正直に書きます。
- 成果の前にお金が出る…初期費用と月会費は先払いです。お見合いが0回の月も月会費は発生します。
- 候補が有限で、可視化される…条件を絞れば「今月の候補は3人」と数字で出ます。アプリのように無限に見える錯覚がないぶん、現実を直視することになります。
- 自分の条件に手を入れる痛みがある…年齢・年収・居住地の希望を1つ緩める提案は、たいてい気持ちのいい話ではありません。
そのうえで、向いている人。
- 1年以内という期限を自分で切っている人
- 相手の独身・収入が書類で確認されている前提が欲しい人
- 断る・断られるのやり取りを自分で背負いたくない人
- 判断に詰まったとき、外から意見をもらえる相手が欲しい人
向いていないのは、まず金額の負担が生活を圧迫する場合です。無理をして入会し、月会費を理由に活動を急いで、結果的に相手を条件だけで切ってしまう。これはいちばん避けたい形です。その場合の順番として、第1案は自治体の結婚支援(登録料が年1〜2万円で月会費・成婚料なしという運用が主流)で相手探しそのものに慣れること。第2案として、そこで手応えと課題が見えてから民間の相談所を検討する。費用の低いほうから試す順番は、遠回りではありません。
自分がどちらのタイプか迷う場合は、当サイトの婚活タイプ診断(10問・約3分)で活動の傾向を整理してから読み進めてください。
契約前に必ず押さえる解約ルール|8日間と違約金の上限
ここは比較サイトがあまり書かない部分ですが、法律で決まっているので確認しやすい項目です。結婚相手紹介サービスは特定商取引法の「特定継続的役務提供」に該当します(消費者庁)。
- クーリング・オフ…契約書面を受け取った日から8日間は書面で解除でき、違約金等を請求されません。
- 中途解約(サービス開始前)…違約金の上限は3万円。
- 中途解約(サービス開始後)…提供済みのサービス相当額に加え、「2万円」または「契約残額の20%」のいずれか低い額が上限。
つまり「1年契約したら途中でやめられない」という説明は、法律の枠組みと合いません。無料相談の場では、次のように具体的に聞いてしまってかまいません。
- ❌「もし合わなかったらやめられますか?」(返答が精神論になりやすい)
- ⭕「6ヶ月目に中途解約した場合、返金の計算方法と違約金の額を書面のどこで確認できますか?」
後者の聞き方をすると、書面を出して数字で答えられるかどうかが分かります。無料相談で確認すべき項目は結婚相談所の無料は3種類|無料相談で聞く7つの質問と見分け方【2026】に一覧があります。彩星の無料相談でも、この解約条件の説明は最初に行っています。入会前提ではなく、状況の整理と次の一歩の提案だけで終わってかまいません。
よくある質問
Q. 婚活相談所はいくらくらいしますか?(料金の相場は?)
A. 1年の総額は中央値288,900円(30社比較・ナレソメノート)。内訳は登録料・初期費用3万〜20万円、月会費5,000〜2万円、成婚料5万〜30万円が目安です。仲人型は高め、データマッチング型は低めに寄ります。実額は各社の料金表で要確認です。
Q. 婚活相談所のデメリットは?
A. 大きく3つ。①成果の前に初期費用と月会費が発生する、②候補数が有限で数字として見える、③希望条件を見直す負担がある。逆に言えば、この3つを受け入れられるなら、担当者がつく仕組みは機能しやすいです。
Q. 婚活相談所は女性無料ですか?
A. 男女同額が基本です。女性料金を割安に設定するプランは存在しますが、「女性は完全無料」という体系は一般的ではありません。無料なのは相談・カウンセリング・資料請求までで、活動そのものは有料と考えてください。
Q. 何回お見合いすれば決まりますか?
A. 成婚者の実績ではお見合い11回、中央値は男性13回・女性10回(IBJ 2025年成婚白書)。交際は約4ヶ月で決断されています。ただしこれは成婚した人の集計値で、年齢や地域、条件の広さで変わります。個人差があります。
次の一歩
要点を整理します。
- 婚活相談所=結婚相談所。お見合い→仮交際→真剣交際→成婚退会という段階で進む。
- 1年の総額は中央値28.9万円。お見合い11回で割ると1回あたり約2.6万円。
- 担当者の役割は「候補の絞り込み・期限管理・判断の言語化」の3つ。
- 成婚率は定義が各社で違うため比較材料にならない。見るのは自分の年代の行動量。
- クーリング・オフは8日間、中途解約の違約金上限は開始前3万円/開始後は提供済相当額+2万円か残額20%の低い額。
最初にやることは入会申し込みではありません。総額を自分のお見合い想定回数で割って、その単価に納得できるかを確かめる。ここだけです。数字を出してみて迷いが残るなら、有料カウンセリングで現状の条件と候補数のバランスを一緒に見直すこともできます。
本文の数値は各調査・公表資料の公表時点のもので、料金相場は各社の改定で変動します。成婚までの期間・回数は成婚者の集計値であり、同じ結果を保証するものではありません。効果には個人差があります。
出典
- IBJ「2025年 IBJ成婚白書」(約2万人の婚活データ/日本結婚相談所連盟 公表):プレスリリース、成婚白書 前年度版PDF
- IBJ「数字でIBJチェック」(加盟相談所数・会員数):公表データ
- 消費者庁「特定商取引法ガイド」(特定継続的役務提供・クーリング・オフ・中途解約の違約金上限):解説ページ
- 国民生活センター(結婚相手紹介所の解約に関するFAQ):該当ページ
- リクルートブライダル総研「婚活実態調査2024」(2023年婚姻者ベース):調査ページ
- 厚生労働省「令和7年 人口動態統計月報年計(概数)」(婚姻件数・平均初婚年齢):概況PDF
- ナレソメノート(結婚相談所30社の料金比較/民間メディア集計・参考値):料金比較記事
