
この記事でわかること
- 婚活方法は「期限・予算・性格」の3問で絞れる。1年以内・30万円以上・任せたい人は相談所が第1案
- 月額ではなく成婚までの総額と期間で比較。相談所約46.6万円・9か月、アプリ約61.6万円・1年11か月(参考値)
- IBJ成婚白書ではお見合い平均11回・交際約4か月・半年以内成婚32.4%。3人に2人は半年超で失敗ではない
- 婚活疲れ80.6%を前提に、期限・予算上限・理想像を入会前に決め、休止基準3つで見直す
婚活でおすすめの方法は、「いつまでに決めたいか」「総額いくらまで出せるか」「一人で動けるか、伴走が要るか」の3軸で決まります。データで見ると、成婚までの総額と期間は月額の安さと逆転することがあり、結婚相談所は約46.6万円・約9か月、アプリは約61.6万円・約1年11か月という試算もあります(参考値・個人差があります)。
先に言葉を揃えます。この記事で言う婚活の方法は次の4つです。①結婚相談所(IBJなど連盟加盟の仲人型。お見合い→仮交際→真剣交際→成婚の順に進みます)②婚活アプリ・結婚アプリ ③婚活パーティー ④自治体の婚活支援。本記事は①を軸に据え、②〜④は数字で比べる範囲にとどめます。前半で「出会いの経路」「総額と期間」「成婚までの活動量」という3つの実態を数字で確かめ、後半で婚活疲れのデータから決める期間と予算の上限、年齢・性格・予算別のフローチャート、よくある質問へ進みます。
この記事は結婚相談所の現役カウンセラー「さかとく」が書いています
IBJ加盟相談所で今も数十名の会員を直接担当する現場経験をもとに、一般論ではなく「実際どうすればいいか」をお伝えします。
出会いの25.1%はアプリ、婚活サービス経由の結婚は15.3%|婚活が「普通の選択肢」になった根拠
「相談所に行くのは負けた気がする」。そんな声をまだ聞きますが、数字は別の景色を示しています。
こども家庭庁が2024年11月に公表した調査では、15〜39歳の既婚者が配偶者と出会ったきっかけはマッチングアプリが25.1%で最多、職場20.5%、学校9.9%でした。リクルートブライダル総研「婚活実態調査2024」でも、2023年に結婚した人の15.3%が婚活サービス経由で、ネット系に限ると11.4%と過去最高です。6〜7人に1人。もう少数派とは言えません。
背景も数字で見えます。明治安田総合研究所の2026年調査(18〜54歳8,872人)では、未婚者の76.3%に交際相手がおらず、「結婚したい」は36.8%まで下がりました。前回の47.3%から10ポイント以上の減少。自然に出会って結婚に至る前提が薄れ、結婚を望む人ほど「出会いの場を自分で選ぶ」必要が強まっている、と読めます。
現場でも「周りにアプリで結婚した人がいるので、相談所にも抵抗がなくなった」というご相談は珍しくありません。MMD研究所の2025年調査で、身近な人がアプリで結婚した割合は20.6%。数字はここまでで、相談所への心理的な壁が下がったという実感は現場の印象であり、統計値ではありません。
成婚までの総額と期間|相談所約46.6万円・9か月、アプリ約61.6万円・1年11か月
月額だけを比べれば、アプリは数千円、相談所は1〜3万円。ここで止まると判断を誤りやすいのです。
IBJ加盟相談所が2026年4月に公表した試算では、成婚までの総額は低〜中価格帯の相談所で約46.6万円、標準的な仲人型で約66.1万円、マッチングアプリで約61.6万円。期間の目安は相談所が約9か月、アプリが約1年11か月です。アプリ側の総額には、デート費用や美容・服装の支出が長期間積み上がる前提が含まれています。
ただし、これは単一の相談所による試算で、あくまで参考値です。相談所とアプリでは利用者の年齢層も結婚への本気度も異なるため、「相談所が優れている証明」として読むのは避けてください。それでも「期間が2倍違えば、月々の支出の差は逆転しうる」という構造は、方法を選ぶうえで覚えておく価値があります。

結婚アプリで「1位」を探すより先に決めること
「結婚 マッチングアプリ 1位」で検索すると、順位は記事ごとに入れ替わります。会員数で見るか、独身証明の提出率で見るか、女性の月額で見るかで1位が変わるからです。上位の比較記事は平均2万8千字を超え、読み終える頃には自分の軸がぼやけてしまうでしょう。
先に決めるべきは、ランキングの軸ではなく自分の軸。「1年以内に決めたいか」「総額の上限はいくらか」「申し込みから日程調整、断りの連絡まで自分で回せるか」。この3つが決まれば、方法はほぼ絞れます。アプリと相談所を費用対効果で並べた比較は婚活サイトの選び方|アプリ・相談所と費用対効果で比較、乗り換えの目安にまとめています。
結婚相談所の費用内訳|登録料・月会費・お見合い料・成婚料で1年30〜60万円
IBJ加盟相談所の一般的な体系は、登録料(初期費用)5万〜20万円、月会費1万〜3万円、お見合い料0〜1万円/回、成婚料10万〜30万円です。1年利用の相場は30万〜60万円(結婚相談所比較ネット、ナレソメノート、IBJの公表相場)。相談所ごとに異なり、時期によって変動しますので、契約前に書面で総額を確認してください。
ここで一つ、通説に異を唱えます。「まず無料や安いアプリで試して、ダメなら相談所へ」。合理的に聞こえますが、現場では順番を逆にしたほうが結果的に安く済む方を多く見ます。理由は次の章の婚活疲れのデータにあります。試している間に疲れが先に来て、相談所に来た時点で自信を失っているケースが少なくないからです。これは現場の傾向で、統計値ではありません。
IBJ成婚白書の活動量|お見合い平均11回・交際約4か月・半年以内の成婚32.4%
相談所を選んだ場合、どれだけ動けば成婚に届くのでしょうか。IBJ「2025年 成婚白書」(成婚者約2万人の分析)は、お見合い回数の平均11回、交際日数約4か月(124〜125日)、成婚者の32.4%が活動開始から半年以内に成婚、お見合いから仮交際に進む率は全年代で約4割以上と示しています。
平均11回を「11回で決まる」とは読まないでください。5回で真剣交際に入る人と、20回を超えて決める人を含んだ平均です。現場の肌感覚では、山は平均より手前にあり、裾は後ろに長く伸びます(統計値ではありません)。半年以内が32.4%ということは、3人に2人は半年を超えるわけで、7か月目に「自分は遅い」と感じるのは自然でも、データ上はむしろ多数派です。
年齢差も出ています。20代の平均成婚期間は187日で、40代はそれより4.7か月長い。30代後半〜40代なら「1年前後」を最初から目安に置くと、途中で折れにくくなります。
この数字から逆算した週単位の型がこちらです。
- 0〜2週目:方法を決め、独身証明・収入証明を取り寄せ、写真を撮る
- 3〜4週目:プロフィール公開。お見合い申し込みは月20〜30件を目安に。現場では成立率が1割を切ることも珍しくなく、月2〜3件のお見合いを作るための逆算です(統計値ではありません)
- 5〜12週目:お見合い月2〜4件、仮交際は同時に2〜3人まで
- 13〜26週目:真剣交際へ。交際約4か月の平均に合わせ、26週で一区切りの見直し
26週で決まらなくても失敗ではありません。写真・自己PR・申し込み条件のどれを変えるかを担当者と決める。それが2周目の入り方です。
婚活疲れ80.6%のデータで決める「期間と予算の上限」|休止する3つの基準
SMBCコンシューマーファイナンスの2025年1月調査では、婚活中の未婚者の80.6%が婚活疲れを実感しています(女性86.8%、男性74.4%)。5人に4人。避けるものではなく、前提として設計に組み込むものです。
ナコード総研「婚活と心身に関する実態調査2026」の分け方が参考になります。継続できた人の疲れは「断られる回数」「終わりが見えない」といった外からの要因、離脱した人の疲れは「コスト」「自信喪失」「理想像が不明確」という内側の要因に偏る、というものです。裏返せば、内側の要因は始める前に潰せます。
具体的には、次の3つを入会前に紙に書いておきます。
- 期限:30代前半なら9か月、30代後半〜40代なら12か月を一区切りに
- 予算の上限:「登録料+月会費12か月分+お見合い料+成婚料」で1年の総額を出し、上限を決める(相場30〜60万円)
- 理想像:譲れない条件を3つまで、譲れる条件を3つ以上
予算の上限を決めずに始め、10か月目には月会費だけが積み上がり、申し込みが月2件まで落ちていた──そんな状態で相談に来られる方がいます。※個人が特定されないよう、複数の事例をもとに内容を再構成しています。
休止の基準も先に決めます。①4週間、申し込みを1件も出していない ②2人続けて仮交際が1回で終わり、理由を自分で言葉にできない ③予算上限の8割に達した。どれか一つでも当てはまれば、担当者と「続ける・条件を変える・休む」を話す時期です。やめること自体が正解になる人もいます。その分岐点は婚活やめてよかった人の3条件|やり方を変えるだけで済む人との分岐点に書きました。
無料相談では状況の整理と「次の一歩」の提案を行い、無理な勧誘はしない方針です。休止か継続かで迷った段階で使っていただいて構いません(無料相談について)。
年齢・性格・予算別フローチャート|あなたに合う婚活方法の選び方
ここまでの数字を、自分に当てはめてみましょう。質問は3つだけです。
- 期限:1年以内に決めたい → はい/いいえ
- 予算:1年で30万円以上を用意できる → はい/いいえ
- 性格:申し込み・日程調整・断りの連絡を自分で回せる → はい/いいえ
「期限はい・予算はい」なら、性格に関わらず結婚相談所が第1案です。性格が「いいえ」なら担当者が日程調整と交際の相談まで担う仲人型、「はい」なら自分で検索して申し込む比重の大きい相談所も候補に入ります。「期限はい・予算いいえ」なら、自治体の婚活支援を先に確認したうえで、相談所の無料相談で総額を試算するのが第2案。「期限いいえ」の方は、方法を選ぶ前に期限を決めることが最初の一歩です。
| 方法 | 向いている人 | 向いていない人 | 総額・期間の目安 |
|---|---|---|---|
| 結婚相談所(仲人型) | 1年以内に決めたい/断りや調整を任せたい/独身証明のある相手だけと会いたい | 総額30万円以上の見通しが立たない/結婚をまだ決めきれていない | 約46.6万〜66.1万円・約9か月(参考値) |
| 婚活アプリ | 自分で動ける/費用を分散したい | 断られ続けても自力で立て直せない/期限を決めていない | 約61.6万円・約1年11か月(参考値) |
| 婚活パーティー | まず会って話す感触を得たい | 1回で決めたい | 1回数千円・単発 |
| 自治体の婚活支援 | 費用を最小限にしたい/地域で探したい | スピード重視 | 無料が中心。東京都のAI婚活は累計申込約39,000人・成婚265組(2026年7月時点) |
いずれも目安で、成果には個人差があります。
30代と40代で変わる目安|期限12か月・申し込み月30件
年代で変わるのは期限と申し込み件数です。40代は成婚期間が20代より4.7か月長いというIBJのデータを踏まえ、期限は12か月、申し込みは月30件以上を初期設定に。30代前半なら9か月、月20件からで足ります(個人差があります)。
無料相談で総額と件数を確認するセリフ
❌「私、結婚できますか?」→ 答えようがなく、勧誘を招きやすい聞き方です。
⭕「1年で総額いくらになるか、登録料・月会費・お見合い料・成婚料に分けて教えてください」「私の年齢と条件で、お見合いが月何件組めそうか目安を聞かせてください」
数字で答えてくれる相談所かどうかが、その場でわかります。3分の婚活タイプ診断で自分の軸を先に整理してから聞くと、比較の精度が上がります。
よくある質問|婚活おすすめの方法と数字の読み方
Q. 婚活でおすすめの方法を無料で試せますか?
A. 結婚相談所は無料相談・資料請求までは無料が一般的で、自治体の婚活支援は無料が中心です。東京都のAI婚活は累計申込約39,000人に対し成婚265組(2026年7月時点、東京都公表)。無料で確認できる範囲で総額と期間を試算してから決めるのが安全です。
Q. 結婚アプリと結婚相談所、どちらが早く結婚できますか?
A. IBJ加盟相談所の試算では相談所約9か月、アプリ約1年11か月ですが、母集団の年齢層や本気度が異なる参考値です。どちらでも、期限を決めて申し込み件数を管理した人のほうが早い傾向を現場では見ます(統計値ではありません)。
Q. 40代でも半年以内に成婚できますか?
A. IBJ成婚白書では半年以内の成婚は全体の32.4%、40代は20代(187日)より4.7か月長い傾向です。可能性はありますが、目安は1年前後に置き、月30件の申し込みを続けるほうが現実的です(個人差があります)。
Q. 成婚率はどの数字を信じればいいですか?
A. 公表される成婚率は分母・分子の定義が各社で異なり、27%〜76%まで開きます。率より「成婚までの平均期間」と「お見合い回数」を聞くほうが判断に使えます。計算式の見分け方は結婚相談所の選び方|成婚率3つの式と総額28.9万円で見抜く7項目で解説しています。
Q. 婚活疲れを感じたらやめるべきですか?
A. 80.6%が疲れを感じるので、疲れ自体は続ける・やめるの判断材料になりません。「4週間申し込みゼロ」「理由を言葉にできない交際終了が2件続く」「予算上限の8割」のどれかに当てはまったら、休止を含めて見直す時期です。
次の一歩|数字を自分の3軸に置き換える
- 婚活サービス経由の結婚は15.3%、出会いの1位はアプリ25.1%。婚活は普通の選択肢になった
- 月額ではなく総額と期間で比べる。相談所約46.6万円・9か月、アプリ約61.6万円・1年11か月(参考値)
- IBJ成婚白書はお見合い平均11回・交際約4か月・半年以内成婚32.4%。3人に2人は半年を超える
- 婚活疲れ80.6%は前提。期限・予算上限・理想像を入会前に紙に書き、休止基準を3つ決める
- 「期限・予算・性格」の3問で方法を絞り、無料相談では総額と月の件数を数字で聞く
本記事の数値はいずれも公表時点の目安であり、相談所ごと・時期ごとに変動します。成果には個人差があり、特定の結果を保証するものではありません。
出典:こども家庭庁「若年層の結婚・出会いに関する調査」(2024年11月公表、15〜39歳既婚者)/リクルートブライダル総研「婚活実態調査2024」(2024年9月、2023年婚姻者)/明治安田総合研究所「2026年 恋愛・結婚に関するアンケート調査」(2025年12月、18〜54歳8,872人)/MMD研究所「2025年マッチングサービス・アプリの利用実態調査」(2025年9月、20〜69歳30,000人)/IBJ「2025年 成婚白書」(2026年4月、成婚者約2万人)/IBJ加盟相談所ブログによる成婚までの費用総額試算(2026年4月、単一事業者の試算)/結婚相談所比較ネット・ナレソメノート・IBJ公表の料金相場/SMBCコンシューマーファイナンス「20〜40代の恋愛・結婚に関する意識と実態調査」(2025年1月)/ナコード総研「婚活と心身に関する実態調査2026」/東京都「TOKYOふたりSTORY」AIマッチング実績(2026年7月時点)
