
この記事でわかること
- IBJでは婚前交渉は「禁止」ではなく「成婚とみなす」規定で、宿泊・旅行・同棲も同じ扱いになること
- 発覚経路は監視ではなく当事者の一方からの報告で、誘った側も応じた側も同じペナルティになる構造
- 代償の目安は成婚料5万〜22万円と活動終了。入会前に契約書で確認すべき3項目まで具体化
- 交際は通算6か月で成婚扱い。真剣交際からプロポーズまでの目安と、相手を傷つけない断り方の例文
結論から書きます。IBJ(日本結婚相談所連盟)加盟の相談所では、婚前交渉は「禁止だから罰する」というより「成婚とみなす」という定義の問題です。発覚すれば結婚の意思の有無に関係なく成婚退会扱いとなり、成婚料の支払い義務が生じます。そして実態として、監視されて発覚するのではありません。
まず言葉を3つ整理させてください。
- 仮交際=お見合い後、複数の相手と並行して会える段階
- 真剣交際=1人に絞り、結婚を前提に深く相互理解を進める段階
- 成婚退会=プロポーズと承諾を経て、相談所での活動を終える段階
「婚前交渉」の話は、この1〜3のあいだ(成婚退会するまで)にかかるルールです。ここから、範囲はどこまでか、段階ごとに何がOKなのか、なぜそう決まっているのか、実際にどれくらい起きているのか、どう発覚するのか、いくらの代償になり退会後はどうなるのか、体の相性の不安にどう向き合うか、そしていつから何ができるのか——を順に見ていきます。断り方の言い回しと、よくある質問も後半に置きました。
この記事は結婚相談所の現役カウンセラー「さかとく」が書いています
IBJ加盟相談所で今も数十名の会員を直接担当する現場経験をもとに、一般論ではなく「実際どうすればいいか」をお伝えします。
「婚前交渉」とはどこまで?キスやお泊まりも含まれますか?
ここを誤解している方がいちばん多い。婚前交渉は性交渉だけを指す言葉ではありません。
複数のIBJ加盟相談所が公開している説明では、性交渉に加えて「宿泊」「宿泊を伴う旅行」「同棲」も同じ枠で扱われます。つまり、何もなくても同じ部屋で朝を迎えた時点で、規定上は同じ扱いになり得るということです。
一方で、手をつなぐ・ハグ・キスといったスキンシップは、一般に婚前交渉の定義には含まれないと説明する相談所が大半です。ただしここは相談所ごとの会員規則で表現が異なる部分で、「真剣交際に入ってから」と目安を示すところもあります。自分の契約書に何と書いてあるか、これが唯一の正解です。

どこまでOK?仮交際・真剣交際・成婚退会後で変わるスキンシップの目安
「どこまでOKなのか」は、実は段階によって答えが変わります。複数の相談所が公開している説明の共通部分を、段階ごとに整理すると次のようになります。
| 段階 | 一般的に示されている目安 | 規定上の扱い |
|---|---|---|
| 仮交際 | 手をつなぐ程度まで。複数の相手と並行している段階なので、深いスキンシップは避けるのが通例 | 婚前交渉・宿泊は成婚扱い |
| 真剣交際 | ハグ・キスは婚前交渉に含めない説明が多数。「真剣交際から」と目安を置く相談所もある | 性交渉・宿泊・宿泊を伴う旅行・同棲は成婚扱い |
| 成婚退会後〜入籍前 | 相談所の規定の対象外。二人のペースで決める | ルールは外れるが、婚約破棄の民事責任は別に残る |
各社の公開情報の共通部分を整理した目安であり、自分の会員規則の表現が常に優先します。仮交際の段階で深いスキンシップに進むと、「他の人とも会っているのに」という不信感の火種になります。相談所のルール以前に、真剣交際に進んでからというのが実務上の基準です。
自宅デート・日帰り旅行はOK?グレーゾーンの実際
「日帰りなら大丈夫ですか」というご質問は珍しくありません。日帰りの遠出そのものを制限する規定は一般的ではありませんが、終電を逃した・車中で仮眠したといったグレーな一晩が後々もめる火種になります。判断に迷う予定は、行く前に担当カウンセラーへ一言。これがいちばん安いコストです。
自宅デートも同じです。真剣交際に入ってから自宅で過ごすこと自体を禁じる規定は一般的ではありません。ただ、自宅は「その先」にいちばん近い場所でもあります。現場でお伝えしているのは、「終電前に帰る」を二人で先に決めておくことです。ルールで縛るのではなく二人で決めた約束にしておくと、断る側の負担が軽くなります。
なぜダメなのですか?IBJは「禁止」ではなく「成婚とみなす」と定めています
多くの記事が「禁止」「違反」「罰金」と書いています。ここは、正確に書きます。
IBJの規定構造は罰則ではなく「成婚の定義」です。婚前交渉・結婚の口約束・宿泊・宿泊を伴う旅行・同棲、そして交際期間が通算6か月経過——これらはいずれも「成婚」に該当するとされています(複数のIBJ加盟相談所が公開する規定解説より。IBJのガイドラインは2026年2月1日改定版が公開されており、細目は今後も改定され得るため、最新は所属相談所での確認が必要です)。
この違いは実務上とても大きい。「バレたら怒られる」ではなく、「その事実が成婚の要件を満たしてしまう」ということだからです。だから、当人たちが「まだ結婚を決めていません」と主張しても、原則としては通りません。
では、なぜそんな定義にしているのか。相談所側の説明で共通するのは2点です。ひとつは、体目的の入会を成り立たなくして会員の質を保つこと。もうひとつは、望まない妊娠や一方的な関係打ち切りといったトラブルから会員を守ること。
納得できるかは別として、少なくとも「相談所が儲けたいから」という単純な話ではない、という構造は知っておいて損がありません。
相談所・連盟によって方針は違います
そして、ここが見落とされがちな点。すべての結婚相談所が同じルールで動いているわけではありません。
| 相談所の系統 | 公開されている方針の傾向 |
|---|---|
| 成婚料が発生する連盟型(IBJ加盟相談所の多数) | 婚前交渉・宿泊・同棲などを「成婚」とみなす規定 |
| 成婚料を設けていない大手・データマッチング型 | 婚前交渉を明確には禁止していないと公表している例がある。ただし「許可」を意味するとは限らない |
| 真剣交際に進んだ時点で成婚退会とする型 | 明確な禁止規定はなくとも、交際中に確認された場合は成婚退会の扱いとされる例がある |
各社公式サイト等で公開されている情報をもとにした整理です。規定・運用は変更される可能性があるため、入会前に必ず契約書と会員規則の現物で確認してください。確認する項目は3つで足ります。(1)婚前交渉に該当する行為の範囲、(2)該当した場合の扱い(成婚扱いか、退会勧告か)、(3)その際に発生する費用の名目と金額。
婚前交渉OK・NGの相談所を見分ける方法:成婚料の有無と「成婚」の定義
入会前の検討段階で「この相談所は婚前交渉をどう扱うのか」を見分けるには、相談所名で覚えるより、契約書の2か所を見るほうが確実です。
- 成婚料の有無と金額——成婚料が発生する相談所は、「何をもって成婚とするか」が細かく規定されている傾向があります。婚前交渉がそこに含まれるかを見ます
- 「成婚」の定義条項——「婚前交渉」「宿泊」「同棲」「交際○か月経過」といった語が入っているかどうか。入っていれば、その相談所では婚前交渉が成婚扱いになる仕組みです
この2点に、前述の(範囲・扱い・金額)の3項目を加えて確認しておけば、入会後に「知らなかった」となることはほぼ防げます。
結婚相談所の婚前交渉は実際どれくらい起きているのか【現場の実感】
「実際どうなのか」と検索する方が本当に知りたいのは、「みんな守っているのか」だと思います。先に事実を書くと、結婚相談所の会員の婚前交渉経験率を示す公開調査は、私が確認した範囲では存在しません。上位に出てくる記事の多くが「実際」「本音」と題しながら一般論で終わるのは、そもそも統計がないからです。
参考になる周辺データはあります。国立社会保障・人口問題研究所の第15回出生動向基本調査(2015年)では、未婚者の約8割が「結婚前に性交渉をもつことはかまわない」に賛成しています。つまり世間一般の感覚として、婚前交渉そのものは否定されていません。結婚相談所のルールは、この一般感覚とは別の「仕組みとしての線引き」だ、というのが正確な位置づけです。
そのうえで、現場の実感を書きます。あくまで私の担当範囲での傾向であり、統計ではありません。
- 仮交際の段階で起きることはほとんどありません。複数と並行して会う段階で、そこまで距離が縮まるケース自体がまれです
- 起きるとすれば真剣交際の後半、プロポーズの話が具体化した後です。「もう決まったも同然だから」という気の緩みが入り口になります
- 表に出るのは、ほぼ交際終了のときです。うまく進んで成婚退会した二人について、後から問題になることは基本的にありません
- 相談として多いのは「してしまった」より「誘われて困っている」「断ったら気まずくなった」のほうです。Q&Aサイトで同じ悩みが上位に出るのも、実態がこちら側にあるからだと考えています
つまり「実際」の答えは、私の見る範囲では「守っている人が多数で、破った場合の問題は関係が壊れたときに集中する」です。だから次の章では、バレるかどうかではなく、何が起きて、いくらかかり、その後どうなるかを順に書きます。
実際バレるのですか?バレたら何が起きて、いくらかかりますか?
「バレない?」——検索されている本音はここでしょう。
先に構造を書きます。相談所は会員を尾行しませんし、GPSも持っていません。それなのに発覚するのは、ほぼ例外なく当事者のどちらかがカウンセラーに話すからです。複数の相談所の公式コラムも、発覚の大半は自己申告・相談経由だと説明しています。
つまりこれは確率の問題ではなく、相手の感情に依存する非対称のリスクです。関係が良好なあいだは誰も話しません。問題は、交際終了を切り出されたとき、あるいは切り出したとき。「実は言えていないことがあります」と相談室で打ち明けられる——そういう相談は、現場では珍しい話ではありません。しかも、ペナルティは誘った側だけでなく応じた側にも同じように科されます。「相手が押し切ったから自分は被害者」という線引きは、規定上は原則として存在しません。
バレるきっかけは3つ:相手の相談・本人の口・SNS
各相談所のコラムで挙げられている発覚経路は、整理すると3つに集約されます。
- 相手がカウンセラーに相談する——最多です。交際終了を切り出された側が「実は」と打ち明ける、あるいは妊娠や体調の不安から相談する、という流れです
- 本人がうっかり話す——面談で「先週泊まりで出かけて」と何気なく口にする。悪意はなく、本人に違反の意識がないケースです
- SNS投稿——旅行先の写真や宿泊先のタグ付けを、相手の相談所関係者や他の会員が見つける。同じ連盟の会員はひとつのネットワークの中にいるため、想像より世間は狭いです
3つとも共通するのは、相談所が探して見つけたのではないという点です。だからこそ「バレる確率」を下げる努力には意味がありません。
金額に換算するとどうなるか
発覚して成婚扱いになると、成婚料の支払い義務が生じ、活動は終わります。成婚料はIBJメンバーズ・サンマリエがいずれも220,000円(2026年3月時点の各比較サイト集計)、相場としては5万〜22万円のレンジとされています。
ここから素朴な計算ができます。1泊の旅行が、条件によっては成婚料22万円+その時点までに払った登録料・月会費が回収不能という結果になり得る。さらに、退会処分の形になると同じ連盟の他相談所からも入会を断られる可能性があります。次の相談所へ移ればいい、が効かないということです。
加えて、相談所ルールとは別レイヤーの話も書いておきます。婚約が成立したとみなされる段階で一方的に関係を解消した場合、婚約破棄の慰謝料は50万〜200万円が相場とされ、事情によってはそれを超える裁判例もあります(法律事務所の解説より。個別の事情で結論は大きく変わるため、実際の判断は弁護士へご相談ください)。婚前交渉があった事実は、この種の争いで「婚約の実質があった」と評価される材料になり得ます。
金額は目安であり、相談所・時期・契約内容によって異なります。数字は必ず自分の契約書で確認してください。
罰金はあるのですか?違約金との違い
「婚前交渉 罰金」という検索も多いのですが、結論としては、婚前交渉そのものに「罰金」という名目を置いている相談所は一般的ではありません。代償は「成婚料の発生+活動終了」という形で来ます。
混同されやすいのが、IBJ系の相談所で設けられている違約金です。複数の加盟相談所の公開情報では、お見合いの当日キャンセルや15分以上の遅刻、交際成立後に一度も会わずに終了した場合などに2万円程度の違約金が定められている例があります。これは「お見合い・交際の相手に迷惑をかけた」ことへのペナルティで、婚前交渉とは別の枠です。
金額を並べると、違約金が2万円前後に対して、成婚料は最大22万円前後。婚前交渉の代償は、他のルール違反と桁が違うということは押さえておいてください(金額は相談所ごとに異なります)。
みなし成婚退会の「その後」:破局しても成婚料は戻るのか、再入会はできるのか
上位の記事がほとんど書いていないのが、ここです。みなし成婚で退会したあとに、二人の関係が壊れたらどうなるのか。
成婚料は、原則として戻りません。成婚料は「成婚の事実」に対して発生するもので、その後に結婚に至ったかどうかは問われないのが一般的な建付けです。通常の成婚退会でも、退会後に破局して成婚料が返金されることは基本的にありません。みなし成婚も同じです。ここは契約書の「成婚料の返金」に関する条項を確認してください。
再入会は、条件付きです。通常の成婚退会後の破局であれば、多くの相談所で再入会の相談に応じています(入会金の扱いは相談所により異なります)。一方、規定違反として退会処分になった場合は、同じ相談所はもちろん、同じ連盟に加盟する他の相談所からも断られる可能性があります。成婚・退会の情報は連盟のシステムを通じて相談所間で扱われるため、「別の相談所に行けば分からない」は前提として成り立ちません。
相手側の相談所とのやり取りも発生します。IBJでは成婚退会は双方の相談所が手続きを行うため、片方だけが「なかったこと」にはできません。相手のカウンセラーに事実が伝われば、相手側も同じ扱いになります。自分だけの問題ではなく、相手の活動と費用も巻き込む——これが、後述する「二人が損をする」の中身です。
もうひとつ、妊娠が絡んだ場合。相談所業界のコラムでは、妊娠が判明した時点でみなし成婚退会となり、その後に相手が結婚の責任を果たさず破局した事例が紹介されています。こうなると相談所の規定の外に出てしまい、あとは当事者同士、あるいは弁護士を介した話になります。相談所が守ってくれる範囲は、退会と同時に終わる——このことは知っておいてください。
体の相性を確かめないまま結婚して大丈夫ですか?
婚活における婚前交渉の話で、いちばん扱いが雑になりがちな論点がここです。上位の記事の多くは「ルールだから我慢しましょう」で終わらせています。それでは答えになっていません。
「体の相性は事前に確かめないと危険」——この通説には、現場の実感として異論があります。
理由は2つ。ひとつは、ジェクスの「ジャパン・セックス・サーベイ2024」(日本家族計画協会協力、2023年11月実施、全国18〜69歳5,029人)で、夫婦のセックスレスは64.2%、女性では66.8%。2020年の51.9%から増えています。交際期の相性が良かった夫婦も、この統計の外側にはいません。つまり事前確認は将来を保証しません。
もうひとつは前提の話です。国立社会保障・人口問題研究所の第16回出生動向基本調査(2021年)では、性経験なしと答えた未婚者は女性25〜29歳で35.0%、30〜34歳で39.7%。相性を確かめ合うことが全員の共通言語だという前提自体が、実は成り立っていません。
では何を見るのか。私が交際期の面談でお伝えしているのは、この3点です。
- 触れられたときの体の反応——手をつなぐ、腕が触れる。緊張と嫌悪は違います。嫌悪なら、そこは正直な信号です
- この話題を話し合えるか——「将来、子どものことをどう考えていますか」を落ち着いて話せる相手かどうか。行為そのものより、合意形成ができるかのほうが結婚生活では効きます
- 疲れている日の態度——機嫌の悪い日に相手をどう扱う人か。長い時間軸ではここがいちばん効きます
これは統計値ではなく、現場で積み重ねた傾向としての整理です。人によって当てはまり方は変わります。
婚前交渉なしで進めるメリット・デメリットを正直に
「ルールだから」で片づけず、利用者の側から損得を並べておきます。
- メリット①:体目的の入会が成り立たないため、出会う相手が「結婚する気のある人」に絞られる
- メリット②:関係が体から始まらないので、人柄・価値観・生活習慣を見る目が曇りにくい
- メリット③:一方的な関係の打ち切りや望まない妊娠といったトラブルから、仕組みとして守られる
- デメリット①:相性を確認できないまま決断する不安が残る(前述のとおり、事前確認が将来を保証するわけではありませんが、不安そのものは正当です)
- デメリット②:期限が見えないと、交際が息苦しくなる
- デメリット③:断り方を間違えると、相手との関係そのものがこじれる
デメリットの3つは、いずれも「時間軸を二人で共有する」ことで小さくできます。次の章で具体化します。
いつからならOKですか?交際6か月のリミットと「待ち方」の設計
多くの方の本当の疑問は「ダメですか?」ではなく「あと何か月待てばいいですか?」だと思っています。時間軸で答えます。
IBJが約2万人の活動データを分析した「2025年 IBJ 成婚白書」によると、成婚者は平均11人とお見合いし、交際開始から約4か月(124〜125日)で結婚を決断しています。20代の平均成婚期間は約半年(187日)で、40代より4.7か月短い。成婚者の32.4%は半年以内に成婚しています。
ここに、前述の「交際期間が通算6か月で成婚とみなす」という規定が重なります。つまり、我慢する期間は無期限ではありません。真剣交際に入ってからプロポーズ・成婚退会までは、多くの場合1〜3か月程度。そして成婚退会後は相談所の規定の外に出ますから、二人のペースで進められます。入籍前に一緒に過ごす時間を持つ人も普通にいます。
「あと数か月」と言い換えるだけで、見え方が変わることがあります。むしろ交際期に必要なのは我慢そのものより、いつプロポーズの話をするのかを二人で共有しておくことです。期限が見えない我慢がいちばん壊れやすい。
相手を傷つけずに断るには?そのまま使える言い方
断り方でこじれるケースが本当に多いので、型を置いておきます。
❌ 悪い例:「相談所のルールなので無理です」
——ルールを盾にすると、拒絶されたのはルールのせいではなく自分のせいだ、と相手は受け取ります。
⭕ 良い例:「私も同じ気持ちです。ただ、いま二人が損をするのは避けたいんです。成婚退会まであと少しなので、そこまで一緒に走りませんか」
ポイントは3つ。(1)気持ちを否定しない、(2)主語を「二人」にする、(3)期限を示す。「あなたと結婚したいから守りたい」という順序で伝わると、断りが拒絶になりません。
それでも押し切ろうとする相手なら、そこは相性ではなく約束を守れる人かどうかの情報として受け取ってください。真剣交際に進む前にこの会話を一度しておく、というご提案をよくしています(内容は複数の事例をもとに再構成しています。個人が特定される情報は含みません)。交際段階の進め方そのものに迷いがあるなら、仮交際のデート場所は「会話が続くか」で決める|回数別の正解やお見合い結婚は後悔する?離婚率10%の根拠と交際4か月の落とし穴も合わせて読んでみてください。
よくある質問
Q. 婚前交渉は本当にバレないのでしょうか。
A. 監視されて見つかることは基本的にありません。ただし発覚経路のほとんどは当事者の一方からの報告なので、リスクは「バレる確率」ではなく「相手との関係が終わるかどうか」に連動します。関係が続く限り表に出ず、終わった瞬間に出ます。
Q. 同意があれば婚前交渉してもいいですか。
A. 双方の同意があっても、規定上の扱いは変わりません。成婚の要件は「事実」で判定されるためです。同意の有無で変わるのは、後になって相手が相談所に話すかどうか、という確率だけです。そして、その確率は関係が壊れたときに跳ね上がります。
Q. 誘われて応じただけでもペナルティはありますか。
A. 相談所の説明では、誘った側・応じた側の双方に同様の扱いが及ぶとされています。規定は成婚の「事実」を見るため、経緯による例外は原則ありません。
Q. 成婚退会後ならもう自由ですか。
A. 相談所の規定は退会で終わります。ただし婚約が成立した状態での一方的な破棄は、慰謝料50万〜200万円が相場とされる民事の問題になり得ます。ルールが外れることと、責任が消えることは別です。
Q. 妊娠した場合はどうなりますか。
A. 妊娠が判明すれば、規定上はみなし成婚として退会する扱いになるのが一般的です。その後の相手の責任は相談所の規定の外の話になり、民事(認知・養育費・婚約破棄など)の領域に移ります。早い段階で担当カウンセラーと、必要なら弁護士に相談してください。
Q. キスやハグまで禁止という相談所もありますか。
A. 一般には婚前交渉の定義に含めない説明が多数ですが、規則の書き方は相談所ごとに異なります。「真剣交際から」と目安を置くところもあるため、自分の会員規則で確認するのが確実です。
Q. 婚前交渉を禁止していない相談所を選ぶのはアリですか。
A. 選択肢としてはあります。成婚料を設けず、婚前交渉を明確には禁止していないと公表している相談所も存在します。ただし規定が緩い分、交際の見極めや会員の目的の幅を自分で判断する必要は増えます。どちらが有利かではなく、自分がどちらで安心して動けるかで選んでください。
Q. IBJの規定は最近変わりましたか。
A. IBJのガイドラインは2026年2月1日改定版が公開されています。細目は改定されることがあるため、この記事の内容で判断せず、所属相談所で最新版の該当箇所を確認してください。
この記事の要点と、次の一歩
- 婚前交渉は性交渉だけでなく、宿泊・宿泊を伴う旅行・同棲も同じ枠で扱われる。ハグ・キスは含めない説明が多数だが、会員規則が優先
- IBJでは「禁止」ではなく「成婚とみなす」規定。結婚の意思に関係なく成婚退会となり得る
- 会員の婚前交渉経験率を示す公開統計はない。現場の実感では、問題が表面化するのは交際終了のときに集中する
- 発覚経路は相手の相談・本人の口・SNSの3つで、いずれも相談所が探して見つけるものではない。誘った側・応じた側の双方に同じ扱いが及ぶ
- 代償の目安は成婚料5万〜22万円+活動終了。破局しても成婚料は原則戻らず、退会処分なら同一連盟での再入会が難しくなる可能性
- 方針は相談所ごとに違う。入会前に範囲・扱い・金額の3点と、成婚料の有無・「成婚」の定義条項を契約書で確認する
- 交際は通算6か月で成婚扱い。真剣交際からプロポーズまでは1〜3か月程度が一つの目安で、待つ期間は無期限ではない
いま真剣交際の途中で、この話をどう切り出すか迷っているのなら、まず自分の会員規則の該当箇所を読み直すところから始めてください。それでも判断がつかない、あるいは担当に相談しづらいという場合は、無料相談で状況の整理からご一緒することもできます。
※本記事の金額・期間・規定は、各社公式サイトおよび公表資料をもとにした目安です。規定や料金は改定されることがあり、内容や成果を保証するものではありません。活動の進み方には個人差があります。実際の判断は所属相談所の契約書・会員規則をご確認のうえ、法的な争いに関わる事柄は弁護士等の専門家にご相談ください。
出典
- IBJ「お見合いと交際のルール&マナー」および「IBJガイドライン」(令和8年〔2026年〕2月1日改定版、株式会社IBJ公開)
- IBJ「2025年 IBJ 成婚白書」(株式会社IBJ、約2万人の会員データ分析、PR TIMESにて公表)
- ジェクス「ジャパン・セックス・サーベイ2024」(日本家族計画協会協力、2023年11月実施、全国18〜69歳5,029人対象、日本家族計画協会サイトにて公表)
- 国立社会保障・人口問題研究所「第15回出生動向基本調査」(2015年実施、独身者調査、結婚前の性交渉に関する意識)および「第16回出生動向基本調査」(2021年実施、独身者調査)
- 婚前交渉・違約金に関する規定解説(ツヴァイ、パートナーエージェント、エン婚活エージェント、ウェルスマ、イノセント、ハッピーブライダル等の各社公式サイト)
- 成婚料の金額・相場(結婚相談所比較ネット、フォーマリッジ等の比較サイト集計、2026年3月時点)
- 婚約破棄の慰謝料相場(デイライト法律事務所、弁護士法人ALGの各解説ページ)
