
この記事でわかること
- 「やめたい」の正体を退会・休会・やり方の変更の3つに分けて判断する方法
- 婚活疲れは80.6%が経験(SMBC調査)。早い時期から出るという実態
- 成婚者はお見合い10〜14回。自分が今どの段階かを数字で確認するセルフ診断
- 期限と再開条件を決めずに休むと戻れなくなる理由と、休会前にやる2つの準備
婚活をやめたいと思ったら、「退会する」「休会する」「やり方を変える」の3つに分けて考えてください。この3つを混ぜたまま気持ちだけで決めると、後悔が残りやすくなります。順番に整理するための5つのステップと、判断の材料になる数字を並べていきます。
※筆者はIBJ加盟の結婚相談所で相談員をしています。記事の末尾に当サイトの無料相談・診断への案内を含みます。その点を先にお伝えしたうえで、判断材料になる情報をまとめました。
この記事は結婚相談所の現役カウンセラー「さかとく」が書いています
IBJ加盟相談所で今も数十名の会員を直接担当する現場経験をもとに、一般論ではなく「実際どうすればいいか」をお伝えします。
婚活をやめたいのは、8割が通る道
SMBCコンシューマーファイナンスが2025年1月に発表した調査(25〜39歳の未婚男女1,000人・2024年12月実施)では、婚活中の人の80.6%が「婚活疲れを感じる」と答えています。内訳は女性86.8%、男性74.4%。やめたいという気持ちは例外ではなく、むしろ多数派の感覚です(出典:SMBCコンシューマーファイナンス 意識調査)。
そして、疲れが出るのは長く続けた人だけではありません。当社にご相談が増えるのも、活動を始めて数ヶ月というごく早い時期です。
入会から2〜3ヶ月あたりで「自分には向いていないかもしれません」というご相談をいただくのは珍しくありません。お見合いが何件か組めて、仮交際まで進んで、そこで一度切れる。ちょうどそのタイミングです。ここで判断を誤ると、続けても消耗し、やめても納得できないという一番苦しい場所に留まることになります。
婚活をやめたい気持ちを整理する5ステップ
順番が大事です。感情から入って、お金、選択肢、実績、最後に期限。この順で進めます。
ステップ1:「やめたい」の中身を3つに分ける
紙でもスマホのメモでも構いません。今の「やめたい」が、①人に疲れた(断られる、話が続かない)②仕組みに疲れた(お金、日程調整、申し込み作業)③結婚したい気持ち自体が薄れた、のどれに一番近いかを書き出します。
①と②なら、やめるべきなのは婚活ではなく今のやり方です。③だけが、退会を真剣に検討していい理由になります。
ここで多いのが、「全部です」という答えです。それでも順位をつけてください。1番目に来たものが、実際に手を打つべき対象です。
ステップ2:1ヶ月あたりの費用と時間を実数で書き出す
IBJ加盟の相談所は、登録料・月会費・お見合い料・成婚料という体系が一般的です。ここにデート代、服、美容、移動費が乗ります。前出のSMBC調査では、独身男女の57.8%が恋活・婚活サービスに出せる月額の上限を「5,000円未満」と答えていました。想定と現実がずれたまま走ると、疲れはお金の面から出やすくなります。
時間も同じです。1ヶ月にお見合い・デート・メッセージ返信で何時間使っているか、ざっくりで構わないので数えます。
つまずきやすいポイント:「もう20万円以上払ったから、今やめたらもったいない」という理由で続けるのは、判断ではなく先送りです。過去に払った額は、これから続けるかどうかの材料にはなりません。
ステップ3:退会・休会・やり方の切り替えを並べて比べる
ここが本題です。「やめる」には少なくとも3種類あります。

| 比べる観点 | 退会する | 休会する | やり方を変える |
|---|---|---|---|
| お金 | 月会費などは止まる | 休会中の費用の有無・金額は相談所ごとに規定が異なる | 基本の費用は変わらない |
| 再開のしやすさ | 再入会時に登録料が改めて必要になる場合がある(無料の再入会制度を設ける相談所もあり、扱いは相談所による) | 担当者への連絡で戻れる | 止めないので途切れない |
| 失うもの | プロフィール、活動履歴、担当者との関係 | その期間に出会えたはずの機会 | 特になし(見直しの手間はかかる) |
| 向いている人 | 結婚したい気持ち自体が薄れている | 仕事や体調で物理的に時間が取れない | 相手は探したいが今の進め方が合わない |
つまずきやすいポイント:休会の条件は加盟相談所ごとにまったく違います。期間の上限、費用、休会中のプロフィール公開の扱い。ここを口頭の記憶だけで判断すると後で揉めます。必ず契約書と規約の該当箇所を開いて確認してください。
ステップ4:これまでのお見合い回数を数える
IBJの「成婚白書2024」によると、成婚された方は全年代でおおむねお見合い10〜14回を経験し、そのうち4〜6人が仮交際に進んでいます。成婚に至らず退会した方と比べると、お見合い数には男性で約4倍、女性で約2.5倍の差がありました(出典:日本結婚相談所連盟(IBJ)成婚白書2024)。

お見合いが3回で「自分は無理だ」と感じているなら、それは適性の問題ではなく単純に母数の問題です。逆に、20回30回とお見合いを重ねて仮交際に一度も進めていないなら、回数ではなく中身を変える必要があります。数字は残酷ですが、精神論よりずっと役に立ちます。同じ観点で、結婚相談所の成婚率10%の正体|平均と成婚退会率の正しい見方も判断の材料になります。
ただ、「回数が足りないだけ」で片づけると次も同じ結果になります。数えたあとに、どこで止まっているかを一段だけ掘ってください。見るのは2つです。申し込みが成立するか(申し込んだ数のうちお見合いが組めた数)と、お見合いから仮交際へ進めるか。前者で詰まっているなら申し込み先の選び方、後者で詰まっているなら当日の会話や身だしなみ。手を入れる場所がまったく変わります。当社では、成立が続かない方はまず申し込み層の見直しから入ることが多いです。
ステップ5:期限と「戻る条件」を決めてから止める
休むなら、休む前に2つ決めます。いつまで休むか(例:3ヶ月、◯月末まで)と、何が変わったら戻るか(例:仕事の繁忙期が終わる、写真を撮り直す、条件を1つ緩める)。この2つを決めずに休むと、休会が事実上の退会になります。
活動期間についても、当社の実感では1年前後かかる方が多数です。3ヶ月で結果が出ないのは、遅れているわけではありません。長期戦の整え方は婚活のモチベーション維持は5ステップ|長期化しても折れない整え方にまとめています。
ただ、注意してほしいのは期限の決め方です。「気持ちが戻ったら」にしないこと。カレンダーに日付を入れてください。日付があるだけで、休むことと辞めることの境目がはっきりします。
「婚活が辛くてやめたい」理由は、男女で中身が違う
前出のSMBC調査では、婚活で最も苦労することの1位は「条件が合う人と出会う」で51.4%、次いで「条件が合う人に好意を持ってもらう」43.8%、「モチベーションの維持」39.6%でした。そして「条件が合う人と出会えない」は女性60.0%に対し男性42.8%と、17.2ポイントの差があります。
男性が「婚活をやめたい」と言うとき
男性の場合、詰まるのは入口であることが多いです。申し込みが通らない。お見合いは成立しても仮交際に進まない。断られた理由は基本的に開示されないので、原因がわからないまま回数だけが積み上がります。これは自己肯定感をよく削ります。
※以下は個人が特定されないよう、複数の相談事例をもとに再構成したものです。40代男性で、半年のあいだ申し込みを重ねたのに成立がごくわずか、という状態でご相談に来られることがあります。話を伺うと、申し込み先が実際の条件より若い層に偏っていた、というパターンが目立ちます。
やめたいのではなく、当たらない的を狙い続けて疲れているだけ、という場面は本当に多いのです。お見合いの申し込みがされない4つの原因|来ない人の見直し点と合わせて確認してみてください。
女性が「婚活をやめたい」と言うとき
女性は、お見合い自体は組めるのに「会っても違う」が続いて摩耗するパターンが目立ちます。疲労実感が86.8%と高いのも、判断の回数が多いことと無関係ではないでしょう。断る側にも消耗はあります。ここを我慢と根性で処理しようとすると続きません。
※こちらも複数の相談事例をもとに再構成した内容です。月に何件もお見合いが組めているのに「楽しくない」とおっしゃる方がいます。よく伺うと、断る判断と次の日程調整を毎週こなしていて、休む週が一度もない。会う相手の問題ではなく、稼働量の問題だったわけです。こういうときは相手選びを変える前に、お見合いのペースを月の上限で区切るほうが早く落ち着きます。
「合う人がいない」と感じている裏側で、実は考える時間がないだけ、というケースは少なくありません。
「やめたいけどやめられない」ときに効く考え方
「疲れたら少し休みましょう」。婚活の記事でいちばんよく見るアドバイスです。悪くはありません。ただ現場感覚で言うと、期限も条件も決めずに休んだ方ほど、そのまま戻ってこない。休むこと自体が目的になり、3ヶ月が半年になり、気づけば年齢だけが動いています。
だから私は「休む=停止」ではなく「休む=作り直す期間」としてお勧めしています。写真を撮り直す。条件表を1行だけ削る。断り方のテンプレートを用意する。何もしない休養が必要な時期も確かにありますが、それは次に述べるサインが出ているときの話です。
やめられないのは意志が弱いからではありません。決め方を持っていないだけです。
婚活のやめどきサイン|休むより離れたほうがいい状態
次のような状態が続いているなら、婚活の進め方を工夫する段階ではありません。
- 寝つけない、朝起きられない日が2週間以上続いている
- 友人や同僚の結婚の報告を聞くのがつらく、聞いた後に落ち込みが長引く
- 理由がわからないまま涙が出る
- 休日に何もする気になれない
「婚活うつ」「婚活疲労症候群」という言葉で語られることもありますが、正式な診断名ではありません。判断は医療の領域です。当てはまるものが複数あるなら、婚活の相談より先に心療内科や精神科に相談してください。感じ方や回復には個人差があります。相談所の担当者に伝えれば、休会や活動停止の手続きも案内してもらえます。
よくある質問
Q. 婚活に疲れました。やめたいのですが、どうしたらいいですか?
まず退会と休会を分けてください。結婚したい気持ちが残っているなら、退会ではなく休会か進め方の変更で足ります。担当者に「1回休みたい」と伝えるだけで、条件の見直しや申し込みペースの調整を提案してもらえることもあります。
Q. 婚活をやめたら、もう結婚できませんか?
そんなことはありません。リクルートブライダル総研の婚活実態調査では、2023年に結婚した人のうち婚活サービスを利用して結婚した人は15.3%でした(出典:リクルート ブライダル総研 婚活実態調査)。裏を返せば、8割以上は別の経路で結婚しているということです。ただし、待っているだけで出会いが増えるわけでもない。やめるなら「何もしない」ではなく「別の動き方をする」とセットで考えるのが現実的です。
Q. みんな、どんな理由でやめたいと思うのですか?
相談の現場で多いのは、断られ続けて理由がわからないこと、日程調整と申し込み作業が生活を圧迫すること、そして費用が想定を超えていくことの3つです。この3つは重なりやすく、重なると一気に気力が落ちます。人格の問題ではなく、構造的に消耗しやすい仕組みだと理解しておくと、必要以上に自分を責めずに済みます。
やめる前に決めておきたい、次の一歩
今日できることは、たぶん一つだけです。「退会・休会・やり方を変える」のどれを検討しているのかを、言葉にすること。
それが決まれば、次に確認するのは契約書の休会規定と、自分のお見合い回数。この2つで判断材料はほぼ揃います。もし断られ続けたことで気持ちが折れているなら、婚活がうまくいかず落ち込む人へ|断られて当たり前の理由と立て直し方を先に読んでいただくほうがいいかもしれません。
自分の傾向を短時間で整理したい方は、当サイトの婚活タイプ診断(10問・約3分)もどうぞ。それでも一人では整理しきれないときは、無料相談で状況の棚卸しだけしていく方もいます。やめるかどうかを決めるのは、いつでもあなたです。
