
この記事でわかること
- 35〜39歳女性の未婚率は29.7%(2025年国勢調査)。約7割は既婚だが、未婚も5年で3.5pt増え少数派ではなくなった
- 成婚率は30〜34歳35.8%→35〜39歳30.3%(IBJ成婚白書2025)。「35歳で急落」はデータと合わない連続的な低下
- 変えるのは性格ではなく、条件の絞りすぎ・判断の先延ばし・比較のしすぎという3つの行動パターン
- 成婚者は平均11人と出会い交際4か月で決断、在籍中央値7.6か月。35歳の今から暦に置いて逆算できる
結論から書きます。35歳で結婚できない女性の「特徴」としてよく挙がる性格の話は、現場の実感とかなりずれています。変えると結果が動くのは性格ではなく、条件の絞りすぎ・判断の先延ばし・比較のしすぎという3つの行動パターンです。この記事では、通説を一つずつ最新データと突き合わせながら、今日から変えられる部分だけを扱います。
この記事で扱う範囲を先に示します。対象は、結婚相談所での婚活を考えている、あるいは始めてうまく進んでいないと感じている35歳前後の方。扱うのは(1)「35歳は手遅れ」という噂の検証、(2)世間で言われる特徴への反論、(3)現場で見る3つの行動パターンとその直し方、(4)35歳からの逆算スケジュール、(5)周囲の人が検索して来た場合の注意点です。容姿・体型・年収・学歴を採点する話は一切しません。本サイトが扱うのはIBJ(日本結婚相談所連盟)加盟の結婚相談所での婚活で、お見合い → 仮交際 → 真剣交際 → 成婚という段階を前提に書きます。
この記事は結婚相談所の現役カウンセラー「さかとく」が書いています
IBJ加盟相談所で今も数十名の会員を直接担当する現場経験をもとに、一般論ではなく「実際どうすればいいか」をお伝えします。
まず用語と前提:この記事の「結婚できない」の意味
話を進める前に、言葉を3つだけ整理させてください。読者の方と私の間で意味がずれると、以降の数字がまったく違う意味になってしまうからです。
- (1) 未婚率…国勢調査で「結婚したことがない人」の割合。離別・死別は含みません。
- (2) 成婚率…結婚相談所の用語で、入会した会員のうち成婚退会に至った人の割合。計算の分母(在籍者か退会者か)が事業者ごとに違うため、他社どうしの数字を単純比較できません。
- (3) 成婚…相談所では「結婚の意思を互いに確認して退会すること」を指し、入籍そのものとは時点がずれます。
そしてこの記事の「結婚できない」は、「結婚を望んでいるのに、お見合いから先に進まない状態」に限定します。結婚しない選択をしている方は、そもそも「できない」側に入りません。ここを一緒にすると話がおかしくなります。
「35歳を過ぎると結婚はほぼ不可能」は本当か:未婚率29.7%の読み方
検索すると「ほぼ不可能」「手遅れ」「売れ残り」といった言葉が並びます。数字で確かめましょう。
総務省統計局が2026年9月に公表した令和7年(2025年)国勢調査では、35〜39歳女性の未婚率は29.7%。2020年の26.2%から3.5ポイント上がりました。30〜34歳は41.9%です。また50歳時未婚率(いわゆる生涯未婚率)は男性29.88%・女性19.58%で、男女とも1920年以来の最高値となっています。
この29.7%という数字は、二つのことを同時に教えてくれます。
ひとつは、35〜39歳女性の約7割は既婚だという事実。もうひとつは、未婚が5年で3.5ポイント増え、もはや珍しい属性ではなくなったという事実です。「あなただけが取り残されている」という感覚は、データ上は裏づけがありません。
厚生労働省の令和7年人口動態統計(月報年計・概数)では、婚姻件数は48万9,119組で前年の48万5,092組から増加、平均初婚年齢は夫31.0歳・妻29.7歳と前年より下がっています。「結婚する人は減り続けている」という思い込みも、少なくとも直近は当たっていません。
なお、こうした公的統計は調査年次ごとに数字が動きます。引用した値は公表時点のものであり、将来の結果を保証するものではありません。

よく言われる「35歳で結婚できない女の特徴」に、現場から反論します
上位に並ぶ記事の「特徴」は、驚くほど似通っています。理想が高すぎる、プライドが高くて受け身、恋愛経験が少ない、仕事と趣味が充実して満たされている、自分を客観視できていない。ほぼこの5点です。
よく言われることではありますが、現場の実感は少し違います。
反論1:「理想が高い」のではなく、条件の数が多いだけ
「理想が高い」と言われる方のご希望を実際に書き出してみると、一つひとつは極端ではないことが多いのです。問題は水準ではなく、同時に満たすべき条件の数。年齢・年収・学歴・住まい・喫煙・初婚かどうかを全部重ねると、該当する方が一気に減ります。これは本人の性格の話ではなく、かけ算の話です。条件の母数を試算する考え方は婚活のスペック表は必須3つに絞る|母数を試算する5ステップで詳しく書いています。
反論2:「受け身」ではなく、申し込みが届きにくい構造がある
IBJが2026年4月に公開した「2025年 IBJ 成婚白書」(約2万人の会員データ)では、1か月あたりのお見合い申し受け数の中央値は20代48.5件、30代35.7件、40代24.8件です。年齢が上がると受け取る側の母数が減るのは構造の問題で、積極性の不足とは別です。性格を責める前に、申し込む側に回る設計へ変えるだけで動くケースを、現場ではよく見ます。
反論3:「35歳が崖」ではない
同じ成婚白書の女性の成婚率は、〜29歳36.4%、30〜34歳35.8%、35〜39歳30.3%、40〜44歳22.5%。30代前半から35〜39歳への下がり幅は5.5ポイントで、連続的な低下です。「35歳で急落する」という言い方は、少なくともこのデータとは合いません。さらに相談所の女性会員構成は35〜39歳が26.7%で最も多く(30〜34歳は24.7%)、35歳は遅れた年齢どころか中心の層です。
ただし、この成婚率は結婚相談所に入会した方という限られた集団の数字です。年齢層も活動姿勢も一般の未婚者全体とは異なるため、「相談所に入ればこの確率になる」という意味ではありません。出典は事業者による実務集計であり、集計方法が変われば数値も変わります。
現場で見る3つの行動パターン(性格ではなく、変えられる部分)
では何が進み方を分けているのか。私が担当した範囲で繰り返し見えるのは、次の3つです。いずれも統計値ではなく現場の傾向で、個人差があります。
| 行動パターン | よく起きること | 最初の一手 |
|---|---|---|
| (1) 条件の絞りすぎ | 検索に出てくる相手が毎回同じ数人。申し込んでも成立しない | 譲れない条件を3つだけに絞り、残りは「会ってから判断」に移す |
| (2) 判断の先延ばし | 仮交際が5〜6人同時に続き、どの方とも深まらないまま3か月経つ | 3回会った時点で「次に進むか」を言葉にして決める日を先に決める |
| (3) 比較のしすぎ | 良い方に会うたび前の方と採点し、決め手が永久に来ない | 比較軸を「一緒に暮らす前提で困らないこと」1本に寄せる |
「どれも当てはまる気がします」というご相談は珍しくありません。実際、3つは連鎖します。条件を絞りすぎてお見合いが成立しないと、やっと会えた方を手放せなくなり、同時並行を抱えたまま判断が遅れ、比較が止まらなくなる。入口の(1)から直すのが結果的に早い、というのが現場の実感です。
先延ばしが起きる理由は、怠けではありません
❌「もう少し様子を見てから決めます」
⭕「今月末までに、この方と真剣交際に進むかを決めます」
違いは、期限があるかどうかだけです。先延ばしの多くは、迷いではなく「決めなくても今日は困らない」という状態から生まれます。相談所に担当者がいる意味は、この期限を外から置けることにあります。
なお、ご自身の判断の詰まりがどこにあるか先に知りたい方は、サイト内の結婚できない人の共通点は性格ではない|3つの詰まりも合わせてお読みください。男女共通の切り口で整理しています。
35歳の今から逆算すると、いつ何をするのか
数字が揃うと、予定表が書けます。IBJの成婚白書では、成婚した方は平均11人と出会い、交際4か月で決断、在籍期間の中央値は約7.6か月でした。平均と中央値を並べたのは、婚活期間の分布が「短い人に山があり、長い人の裾が伸びる」形になるためです。平均だけ見ると実態より長く感じます。
- 1〜4週目:条件を3つに絞り直し、写真とプロフィールを作る。ここで止まる方が多いので、完璧を狙わず一度出す
- 5〜12週目:お見合いを重ねる期間。目標は「人数」ではなく、断る理由を言語化できる状態
- 13〜28週目:仮交際から真剣交際へ。4か月で決断という目安を自分の暦に置く
- 29〜33週目:中央値7.6か月の地点。ここで進んでいなければ、人数ではなく条件設定を見直す
この通りに進まない月もあります。お見合いが成立しない時期、仮交際が終わった直後の数週間は、誰でも手が止まります。その時期は活動量を増やすより、断られた理由の仮説を1つだけ立てて次に当てる方が立て直しが早い、というのが現場の傾向です(個人差があります)。
条件が満たせない場合の代替案も書いておきます。第1案は、譲れない条件を3つに絞って母数を広げること。第2案は、3つのうち1つを「入籍後に相談で解決できるか」の視点で入れ替えること。追加の出費を伴う方法(オプションの追加や写真の撮り直し)は、2つを試したあとで検討すれば十分です。
お子さんを望む場合の時間軸についても触れておきます。日本産科婦人科学会のARTデータブック(2023年実施分)では、体外受精・胚移植で34〜36歳の妊娠率46.0%・生産率34.6%、40歳では生産率10.9%でした。これは医療上の一般的なデータで、個々の見通しを示すものではありません。具体的なご相談は医療機関へ。妊活と並行するなら、婚活の予定表を前倒しに置く判断材料にはなります。
出会いの経路は変わっています:「自然な出会いがない」への答え
「自然な出会いがないんです」という言葉は、相談のたびに聞きます。ここも数字が更新されました。
国立社会保障・人口問題研究所の第17回出生動向基本調査(2025年実施・2026年9月公表)では、夫婦が知り合ったきっかけは「職場や仕事」20.9%、「友人・兄弟姉妹を通じて」20.2%、「ネットで」20.2%。ネットが職場・紹介と並びました。つまり、自然な出会いという経路そのものが、すでに全体の2割程度の話になっています。
同じ調査では、18〜34歳の未婚者で「いずれ結婚するつもり」と答えた人が女性77.8%・男性75.1%と初めて8割を割り、「一生結婚しない」が初めて2割を超えました。恋人がいる割合は女性27.8%・男性19.6%です。結婚を選ばない人が確かに増えている。この前提を飛ばして「みんな結婚している」と語る記事は、もう現実を映していません。
結婚相談所とアプリのどちらを使うかで迷っている方は、結婚相談所アプリはどっち?4軸と数字で選ぶ判断フローに判断の軸をまとめています。また同年代の実態は婚活30代女性の現実は申込数だけ減る|会ってからは互角が近いテーマです。
ご家族・ご友人が検索して来た場合に:かけない方がよい言葉
この記事に、娘さん・部下・友人のことで検索して来られる方もいます。そういう方に向けて一節だけ。
避けたいのは、本人がすでに自覚していることを言葉にすることです。
❌「もう35だよ、早くしないと」
❌「理想が高いんじゃない?」
⭕「何か手伝えることある?」
年齢と条件の話は、本人がいちばん数えています。外から言われると、活動そのものから手を引く理由になってしまう。「焦らせない人がいること」自体が、続けるための条件になります。
気持ちの落ち込みが長く続く、眠れない・食べられないといった状態が2週間以上あるようなら、婚活の話より先に医療機関への相談をご検討ください。ここは診断する領域ではありません。
よくある質問
Q. 35歳を過ぎても結婚できない女性の特徴は何ですか?
A. 性格の特徴というより、行動の詰まりです。条件の絞りすぎ、判断の先延ばし、比較のしすぎの3つが重なると、お見合いの数も交際の進み方も止まります。いずれも変えられる部分で、容姿や年収の話ではありません。
Q. 35歳女性の未婚率はどのくらいですか?
A. 総務省統計局の令和7年(2025年)国勢調査では35〜39歳女性で29.7%、30〜34歳で41.9%です。2020年調査の35〜39歳は26.2%で、5年で3.5ポイント上がりました。
Q. 35歳で結婚相談所に入会するのは遅いですか?
A. データ上は中心の年齢層です。IBJ成婚白書2025では相談所の女性会員構成で35〜39歳が26.7%と最多、同年代の成婚率は30.3%でした。ただし事業者の実務集計であり、成果には個人差があります。
Q. 活動期間はどのくらい見ておけばいいですか?
A. 同白書では在籍期間の中央値が約7.6か月、成婚者は平均11人と出会い交際4か月で決断しています。平均は長い方に引っ張られるため、中央値の7.6か月を目安に、半年から1年の幅で考えるのが現実的です。
Q. 「結婚しない」選択をしてもいいのでしょうか。
A. 第17回出生動向基本調査では「一生結婚しない」と答えた未婚者が初めて2割を超え、交際を望まない人も3人に1人います。選ばないことは失敗ではありません。この記事が対象にしているのは、望んでいるのに進まない状態だけです。
次の一歩:直す順番を決める
3つの行動パターンを同時に直す必要はありません。順番があります。
- 35〜39歳女性の未婚率は29.7%(2025年国勢調査)。約7割が既婚である一方、未婚は5年で3.5ポイント増え、少数の属性ではなくなった
- 成婚率は30〜34歳35.8%→35〜39歳30.3%(IBJ成婚白書2025)。35歳が崖という説はデータと合わない
- 変えるのは性格ではなく、条件の絞りすぎ・判断の先延ばし・比較のしすぎの3つ。入口の条件から直す
- 目安は平均11人と出会い、交際4か月、在籍中央値7.6か月。暦に置いて逆算する
- 出会いの経路は「ネットで」20.2%が職場20.9%に並んだ(第17回出生動向基本調査)。自然な出会いを待つ前提は崩れている
まず、譲れない条件を3つ書き出してみてください。それだけで、次に何を変えるべきかが見えてくることがあります。自分の詰まりがどこかを3分で整理したい方は、サイト内の婚活タイプ診断(/shindan/)をお試しください。整理したうえで人に話したい段階なら、無料相談についてもご覧いただけます。状況の整理と次の一歩をご一緒に考える場で、無理な勧誘はいたしません。
※ 本記事の数値はすべて公表時点の目安であり、将来の結果や個々の成果を保証するものではありません。婚活の進み方には個人差があります。相談所の契約(特定継続的役務提供)に関する料金・解約条件は、必ず各社の概要書面でご確認ください。
出典
- 総務省統計局「令和7年(2025年)国勢調査 人口等基本集計」(2026年9月29日公表/全国の全数調査。年齢別未婚率・50歳時未婚率)https://www.stat.go.jp/data/kokusei/2025/kekka.html
- 国立社会保障・人口問題研究所「第17回出生動向基本調査」結果の概要(2025年実施・2026年9月11日公表/18〜34歳未婚者および夫婦への標本調査。結婚意思・交際状況・知り合ったきっかけ)https://www.ipss.go.jp/ps-doukou/j/doukou17/doukou17_gaiyo.html
- 厚生労働省「令和7(2025)年 人口動態統計月報年計(概数)の概況」(婚姻件数・平均初婚年齢。概数であり確定数で変動)https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai25/dl/gaikyouR7.pdf
- 日本結婚相談所連盟(IBJ)「2025年 IBJ 成婚白書」(2026年4月公開/加盟相談所会員 約2万人の事業者実務集計。年齢別成婚率・申し受け数・在籍期間。集計方法により数値は変動)https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000960.000007950.html
- 日本産科婦人科学会「ARTデータブック」(2023年実施分/国内登録施設の体外受精・胚移植データ。年齢別妊娠率・生産率)https://www.jsog.or.jp/
