
この記事でわかること
- 40代でいいねが来ない原因の多くは魅力ではなく、同世代が少ない場所を選んでいること
- アプリごとに年齢構成は大きく異なる。会員数最大手と40代中心の中堅では戦場が違う
- 費用はアプリ1年で男性4〜6万円、相談所は20万円台〜100万円近く。差は金額より使う年齢の1年
- 半年で会えた人数と交際の続き方を見て、変わらなければ手段を替える
この記事の書き手について:筆者はIBJ加盟の結婚相談所を運営しています。相談所側に有利な視点が含まれる可能性がある点をあらかじめお伝えします。記事内のアプリ名は説明のために挙げたもので、広告リンク・アフィリエイトリンクは含みません。
「アプリを2つ入れて半年、会えたのは3人。もう自分は無理なのかと思って」——40代後半の男性から、こうしたご相談は珍しくありません。結論から言うと、40代でアプリが無効なのではありません。合わないアプリを、期限を決めずに続けている状態が消耗の正体です。判断の目安は「半年」。ここを越えたら、手段を足すか替えるかを決めてください。
この記事は結婚相談所の現役カウンセラー「さかとく」が書いています
IBJ加盟相談所で今も数十名の会員を直接担当する現場経験をもとに、一般論ではなく「実際どうすればいいか」をお伝えします。
40代の婚活アプリで「いいねが来ない」の正体は、魅力ではなく戦場の選び方
アプリで手応えが出ないとき、多くの方はプロフィール文や写真を疑います。もちろん改善余地はあります。ただ、現場でご相談を伺っていると、原因の大半はもっと手前にある。年齢層が合っていない場所で戦っているのです。
会員数が最大級のアプリは、その分だけ20代・30代前半の層が厚い。一方でマリッシュやアンジュのように、40代・50代が多数派を占めるとされるサービスもあります。ユーブライドは30代・40代が中心で、婚活目的の比率が高い層です。
※各サービスの年齢構成は比較メディアの集計値を参照した参考情報です。運営公表値ではなく、調査時点によっても変動します。最新の構成比は各公式サイトでご確認ください。ここでは「どちらに同世代が多いか」という傾向を見るための材料として扱い、優劣の根拠には用いません。
同じ「1通のメッセージ」でも、母数の中に同世代がどれだけいるかで返信率は変わります。40代で反応が薄いなら、まず登録先を変える。文章を練り直すのはその後です。
もうひとつ、男女で状況が違います。会員数最大手のアプリは男性比率がやや高い傾向にあり、男性側は同性の競争が激しく、女性側は申し込みが集中しやすい。男性は40代の多い中堅を主軸に、女性は無料で使えるうちに2〜3本を並行して様子を見る——この設計のほうが、1本に賭けるより手応えが早く出ます。
自分がどのタイプでつまずいているのか分からない方は、サイト内の婚活タイプ診断(10問・約3分)で現在地を整理してから読み進めると、この先の話が自分ごとになります。

40代の「現実」を数字で見る|厳しいのは事実、でも詰みではない
不安を煽る記事も、逆に「まだ間に合う」とだけ言う記事も、どちらも判断材料になりません。公的な数字で見ましょう。
総務省「令和2年国勢調査」(2020年10月1日時点)では、未婚率は男性40〜44歳29.1%・45〜49歳27.2%、女性40〜44歳19.4%・45〜49歳17.6%。40代の3〜4人に1人(女性は5人に1人程度)が独身です。珍しい立場ではありません。
そして厚生労働省「令和6年(2024年)人口動態統計月報年計(概数)」によると、2024年の婚姻件数は48万5,063組で前年より1万322組増えています。再婚割合は夫17.9%・妻15.6%。結婚する人の6組に1組前後は、どちらかが再婚です。バツイチを引け目に感じる必要は、統計上ほとんどありません。
この再婚割合、現場の感覚と近いようで少し違います。相談の入口で「離婚歴があるので不利ですよね」と切り出す方は本当に多い。けれど実際に活動が動き出すと、詰まる理由が離婚歴だったケースはほとんど見ません。数字が示しているのは「不利ではない」ことより、不利だと思い込んでいる人が多いことのほうかもしれません。
出会い方についても数字があります。リクルート ブライダル総研「婚活実態調査2024」(2024年公表)では、2023年に結婚した人のうち婚活サービス経由が15.3%、そのうちネット系婚活サービス経由が11.4%でした。
ここは正直にお伝えします。この調査から「相談所よりアプリのほうが成果が出る」と読むことはできません。アプリの利用者数は相談所の登録者数より桁違いに多く、年齢構成も20〜30代に厚い。分母がまったく違う数字を並べても、成功率の比較にはならないからです。読み取れるのは順位ではなく、「どちらの道でも結婚している人がいる」という一点に尽きます。
「まず無料のアプリから」は正しいのか|通説への異論
婚活の入り口として「お金がかからないアプリから試すのが賢い」とよく言われます。半分は同意します。ただ、現場で見ている限り、この順番が裏目に出る方が一定数いる。
理由は、費やしているのがお金ではなく時間だからです。アプリの費用は男性で月3,500〜5,000円前後(Web決済の場合の参考価格。女性は基本無料のサービスが多い)。1年続けても4〜6万円ほどで、家計にはほとんど響きません。だからこそ、成果が出なくても止め時が来ない。
対して結婚相談所は、1年の総額で20万円台から100万円近くまでという幅のある相場観です(比較メディアの料金集計を参考にした参考値。IBJ加盟相談所は登録料・月会費・お見合い料・成婚料の組み合わせが一般的で、内訳は各社で大きく異なります)。金額差は確かに大きい。けれど、40代にとって本当に取り返しがつかないのは、お金より年齢の1年です。
※当相談所の料金体系は料金ページに明記しています。他社の相場と当方の費用は別物ですので、比較の際は必ず各社の公式料金表をご確認ください。
「安いから続けられる」は、裏返せば「結果が出なくても続いてしまう」ということ。無料や低額であること自体は利点ですが、期限を決めずに使うと利点が欠点に変わります。
※以下の比較表は、結婚相談所を運営する立場の筆者が整理したものです。相談所側の利点が目に入りやすい構成になっている点を踏まえてお読みください。
| 比較軸 | 婚活アプリ | IBJ加盟の結婚相談所 |
|---|---|---|
| 1年の費用目安 | 男性4〜6万円/女性は基本無料のサービスが多い | 20万円台〜100万円近く(各社差が大きい) |
| 相手の独身確認 | 独身証明書の提出は任意のサービスが多い | 独身証明書の提出が必須 |
| 会うまでの流れ | メッセージのやり取り次第で長引きやすい | お見合い申し込み→お見合い成立→初回対面まで日程が決まる |
| 結婚の意思確認 | 恋活・友達探しの人も混在 | 結婚前提が入会条件 |
| 進み方の支援 | 基本は自力(自分のペースで進められる) | 仮交際・真剣交際の各段階で担当者が伴走 |
| 向いている人 | 地方在住などで母集団の広さが必要な人、費用を抑えたい人、他人のペースに合わせず進めたい人 | 短期で判断したい人、断り方や進め方に迷う人 |
40代の婚活アプリで必ず確認したい安全面|狙われやすいのは中高年
この話題を避ける比較記事が多いのですが、40代こそ最も無防備になりやすい層です。
警察庁が公表しているSNS型投資・ロマンス詐欺の統計では、被害額は高い水準で推移しており、被害者の接触ツールとしてマッチングアプリが上位に挙がっています。年代別では40〜60代の被害が大きな割合を占めるとされます。
※具体的な被害額・件数・構成比は、警察庁が公表する月次および年次の統計資料をご確認ください。集計時点により数値が変動し、暫定値と確定値でも差が出ます。本記事では特定の数値を根拠として提示せず、傾向のみを扱います。
対策も進んでいます。マッチングアプリ各社では、公的個人認証(マイナンバーカード)を用いた本人確認の導入が広がっています。ただし対応状況はサービスごとに異なり、時期によっても変わるため、必ず公式サイトの最新情報を確認してください。
登録前に見るのは、会員数や料金より先にこの3点です。
- マイナンバーカードなど公的書類による本人確認に対応しているか(対応状況は変わるため公式サイトで要確認)
- 独身証明書の提出制度があるか、任意か必須か
- やり取りの初期に外部の連絡先へ誘導されないか(投資・副業の話が出たら即終了)
「独身偽装」の被害も問題になっています。アプリでは独身証明書の提出が任意の場合が多く、必須としているのは相談所系のサービスが中心。IBJ加盟相談所が入会時に独身証明書を求めるのは、この一点だけでも意味のある仕組みだと考えています。
切り替えの判断ライン|「半年」で何を見るか
なぜ半年なのか。婚活サービス各社が公表する成婚者の活動期間は、おおむね半年前後に集中する傾向があります。ただしこの種の数字は各社の集計方法も定義もばらばらで、横並びの根拠にはなりません。
※「半年」は特定の調査データに基づく基準ではなく、40代の1年という時間の重みと、当方が現場で見てきた活動サイクルから設定した目安です。成果や期間には個人差があります。
むしろ根拠にしたいのは、年齢のほうです。40代の1年は、20代の1年と価値が違う。だから期間を区切る。この期間で、次のどれに当てはまるかを見てください。
- 3ヶ月で実際に会えた人が0〜1人:登録先か写真のどちらかが合っていません。まずアプリを替える。
- 会えてはいるが2回目に進まない:初対面での振る舞いに原因があることが多い。第三者に見てもらう段階です。
- 交際まで進むが3ヶ月以内に途切れるのが2回以上:結婚の話の切り出し方でつまずいている可能性が高い。
そして半年後。上の1〜3のどれかが半年経っても変わらないなら、それが手段を替える判断のときです。粘る時期と、切り替える時期は別物として扱ってください。
3番目は、アプリの構造上どうしても起きやすい。相手が結婚を考えているのかを自分で確かめなければならず、聞けば重いと思われるのが怖くて先送りになるからです。「半年付き合ったのに結婚の意思がなかった」というご相談は珍しくありません。相談所の仮交際・真剣交際という段階は、この確認を制度として組み込んだものだと考えてください。
ただし、切り替え=アプリをやめる、ではありません。相談所に入りつつアプリを1本残す形も現実的です。判断の順番だけ決めておけば、どちらも中途半端になるのを避けられます。
もう少し踏み込んで話したい場合は無料相談で状況の整理から一緒に行います。無理に入会を勧めることはしません。
相談所に切り替えるとき、失敗しない選び方
ここで焦って決めると、費用だけかかって同じ消耗を繰り返します。実際、「入ってみたら担当者と話が合わなかった」という理由での再検討は少なくありません。
相談所選びで見るべきは会員数ではなく、加盟している連盟と担当者です。IBJ加盟相談所は共通の会員データベースを利用できますが、閲覧・紹介の範囲や運用は加盟店の契約形態によって異なる場合があります。だからこそ差がつくのは誰が伴走するか。詳しくは結婚相談所のおすすめは会員数で選ばない|連盟と担当者で決まるにまとめています。
契約前の確認事項も押さえておいてください。休会の条件、成婚料の発生タイミング、途中解約時の扱いは、後から揉めやすい箇所です。結婚相談所でトラブルも!契約時に注意すべきポイントとは?で具体的に整理しています。
そして初回のカウンセリングは、値段を聞く場ではなく自分の条件を言語化する場です。事前に考えておくべき項目は初回カウンセリング前に考えておくべき24個のポイントにまとめました。ここを準備した方とそうでない方では、最初の3ヶ月の進み方が明らかに違います。
よくある質問
Q. 40代女性におすすめの婚活アプリはどれですか?
特定の1本を断言はできません。判断軸は「同世代の比率」と「婚活目的の比率」です。40代の比率が高いとされるのはマリッシュやアンジュ、婚活目的が明確な層が多いとされるのはユーブライド。ただし構成比は変動するので、必ず公式サイトの最新情報で確かめてください。女性は基本無料のサービスが多いため、性格の違う2〜3本を1ヶ月並行して反応を比べるのが現実的です。相性や結果には個人差があります。
Q.「40代後半でもう遅い」と言われました。本当ですか?
その言葉、面談でも本当によく出てきます。返す答えはいつも同じで、「遅いかどうかは分かりませんが、遅くなるやり方はあります」。半年ごとに反省だけして手段を変えない、条件を一度も見直さない、判断日を決めない——遅くなるのはたいていこの3つです。年齢そのものより、こちらのほうが効きます。逆に言えば、どれも今日変えられるものばかりです。
Q. 40代男性におすすめのアプリの選び方は?
会員数最大手を1本目に選ぶと、20〜30代の男性と同じ土俵で競うことになります。40代比率の高い中堅を主軸にし、大手は補助として1本が現実的です。加えて、男性は月3,500〜5,000円前後の費用がかかるため、無料期間だけで判断せず「1ヶ月で会えた人数」を基準に継続を決めてください。
Q. 40代で婚活するのに、アプリ以外でおすすめの場所は?
結婚相談所、婚活パーティー、知人の紹介が主な選択肢です。40代で「結婚の意思がある相手だけと会いたい」なら、独身証明書の提出が必須で結婚前提が入会条件になっているIBJ加盟の相談所が、確認の手間はいちばん少なくなります。費用は上がるので、半年の見極め結果と合わせて判断してください。
半年後に同じ場所に立っていないために
冒頭のようなご相談で最初にお伝えするのは、アプリをやめることではありません。「いつまでに、何が起きていなければ手段を替えるか」を紙に書きましょう、ということです。40代の婚活で足りなくなるのは、やる気ではなく期限です。
今日決められることは3つ。登録先が同世代のいる場所かを確かめる。相手の独身確認がどう担保されているかを見る。そして半年後の判断日をカレンダーに入れる。
それでも迷いが残るなら、状況を整理するところからで構いません。無料相談では、今の進め方のどこで止まっているかを一緒に確認し、次の一歩だけを決めます。ご自身のペースで、まずは現在地の確認から始めてください。
