
この記事でわかること
- 女性の96%が相手の服装を気にし、実際に見られているのは靴・シワ・サイズ感の3か所(参考値)
- 女性はひざ下ワンピースかブラウス+スカート、男性はネイビージャケット+スラックスが基本形
- 30〜40代はパステル一択にせず、着慣れた形で色だけ顔映りの良いくすみ色に寄せると落ち着いて臨める
- お見合い用1着+仮交際用2〜3着。3回以上着るなら購入、1回ならレンタルが損しにくい目安
「明日が初めてのお見合いなのに、クローゼットの前で30分固まってしまいました。手持ちの服が全部、仕事用か休日用のどちらかで……」。前日の夜にこうしたご連絡をいただくことは珍しくありません。※個人が特定されないよう、複数の事例をもとに内容を再構成しています。
結論から言うと、お見合いの服装は女性はひざ下丈のワンピースか、ブラウス+スカート(またはきれいめパンツ)。男性はネイビーのジャケット+スラックスかスーツ。この2つを軸に、季節と会場で1点だけ調整すれば、服装で「なし」と判断される場面は大きく減らせます。
以下、実際に見られている3か所、女性・男性それぞれの30〜40代向け季節別コーデとNG、ホテルラウンジ・カフェ・オンラインでの調整、何着そろえるかと予算、前日〜当日朝のチェックリストの順に進めます。
この記事は結婚相談所の現役カウンセラー「さかとく」が書いています
IBJ加盟相談所で今も数十名の会員を直接担当する現場経験をもとに、一般論ではなく「実際どうすればいいか」をお伝えします。
お見合いの服装で本当に見られている3か所
「そもそも相手は服のどこを見ているんでしょうか?」と聞かれることが多いので、先に数字から。
IBJが運営するブライダルネットの調査(婚活中の男女2,090人、ORICON NEWS掲載)では、女性の96%がデート相手の服装・身だしなみを気にすると答えています。一方で身だしなみに「大いに自信がある」男性は5.1%にとどまり、相手の服装にがっかりした経験は女性69%、男性31%でした。単一企業の調査なので参考値ですが、「見られている側ほど自信を持てていない」というズレが数字に出ています。
もう1つ。IBJの「2025年 成婚白書」(2026年4月公表)によると、成婚した人はお見合いから交際へ約2回に1回進んでいます。一方、相談所各社の解説では、成婚に至っていない人も含めた全体のお見合い→仮交際の成立率は30〜40%が目安。数字が違うのは母集団が違うためで(前者は成婚者だけ、後者は活動中の全員)、矛盾ではありません。どちらで見ても半分前後は交際に進まないのが普通で、その分かれ目に服装が混ざっている、というのが筆者の実感です。
では、どこを見られているのか。上位の解説記事は「清潔感」「TPO」で止まりがちですが、お見合いのあとにお相手の相談所経由で届く感想は、次の3か所に集中します。
- 靴:かかとのすり減り、つま先の汚れ。ラウンジは座ると足元が相手の視線の高さに来ます
- シワと毛玉:背中と袖口、ニットの脇。本人からは見えず、相手からは正面で見える位置です
- サイズ感:肩幅と着丈。高い服より、体に合った服のほうが印象は上がります
この3か所は、お金をかけなくても前日の10分で直せます。逆に言えば、ここが崩れていると1〜3万円のワンピースやスーツでも台無しです(見られ方には個人差があります)。

お見合いの服装【女性】30〜40代はパステル一択にしない
「やっぱりワンピースじゃないとダメですか?」。女性から最も多い質問です。
基本形はIBJや大手相談所の解説と同じで、ひざ下丈のワンピース、または上品なブラウス+スカート。七分〜九分袖で、体のラインを強調しすぎないものが安全圏です。ただし、よく言われる「淡いピンクやブルーのふんわりワンピースが正解」には、1つ異論があります。
30代後半〜40代の方が着慣れないパステルのワンピースを着ると、「若作りに見えないか」が気になって当日の表情が硬くなる、というご相談は珍しくありません。服は合格でも、緊張した顔で会話が弾まなければ交際には進みにくくなります。着慣れた形で、色だけ顔映りの良いものに寄せるほうが落ち着いて臨めます。くすみピンク、スモーキーブルー、オフホワイトなど彩度を落とした色なら、40代でも浮きにくい色です。
パンツスタイルも「絶対NG」ではなく、センタープレスの入ったきれいめパンツに、とろみ素材のブラウスならラウンジでも十分に通用します。仕事帰りのお見合いなら、むしろ現実的な選択でしょう。
| 季節 | 30〜40代女性の例 | 避けたいもの |
|---|---|---|
| 春 | くすみピンクのブラウス+ネイビーのフレアスカート、薄手カーディガン | 肌見えの多いシフォン1枚、真っ白で透ける素材 |
| 夏 | 七分袖のオフホワイトワンピース+薄手ジャケット(冷房対策) | ノースリーブ1枚、サンダル、胸元の開いたトップス |
| 秋 | ボルドーやモスグリーンのニットワンピース+ベージュのコート | 厚手のざっくりニット、毛玉のあるカーディガン |
| 冬 | ライトグレーのワンピース+キャメルのコート、明るい色のストール | 全身黒、ダウンジャケット、ブーツ |
小物は3〜7cm(5cm前後が歩きやすさと見え方の中間)のパンプス、白やベージュの小ぶりなバッグ、ブランドが一目で分からない繊細なアクセサリー。ここは相談所各社の解説と共通で、迷う余地はありません。
体型別や会場別の細かい選び方は、お見合いの服装【女性】季節×会場別コーデと色・素材を選ぶ理由|2026年版で分けて書いています。
お見合いの服装【男性】ネイビージャケットが基本、夏は一言
ホテルラウンジの照明は柔らかい分、生地のテカりがよく目立ちます。通勤3年目のスーツで肩が落ち、袖口が光っている状態だと、相手には「仕事帰りに寄っただけ」に見えてしまい、時間を取ってくれた印象が薄れます。男性の服装で最初に直すべきなのは、色でも柄でもなく、この「くたびれ感」です。
基本形はシンプルです。ネイビーかチャコールグレーのジャケット+スラックス、またはスーツ。IBJやツヴァイの解説でも「季節を問わずジャケットとネクタイ」が推奨で、これを外す理由はほぼありません。仕事帰りに行くなら、ネクタイとポケットチーフを1点だけ新しくするだけでも「今日のために整えた」感が出ます。ラウンジでは座って向かい合うので、相手の視界に入るのは胸元から上と足元。だからこそ、ネクタイと靴の2点に予算を寄せると効率がいいのです。
| 季節 | 30〜40代男性の例 | 避けたいもの |
|---|---|---|
| 春・秋 | ネイビージャケット+グレースラックス、白シャツ、無地か小紋のネクタイ | 大柄チェックのジャケット、スニーカー |
| 夏 | 薄手のネイビージャケット持参、白か薄いブルーのシャツ、ノーネクタイ可 | 半袖シャツ1枚、ポロシャツ、サンダル |
| 冬 | チャコールのスーツ+ネイビーのコート、革靴は磨いておく | ダウンジャケット、厚手のセーターのみ、ブーツ |
夏の扱いだけ補足します。ノーネクタイは可ですが、ジャケットは持参し、待ち合わせと最初の挨拶では着用が礼儀です。脱ぐときは一言添えてください。
- ❌「暑いですね〜」と言いながら、断りなく脱いで椅子にかける
- ⭕「暑いので、上着を脱いでもよろしいでしょうか」と確認してから脱ぐ
この一言の有無が「気遣いができる人」という評価につながりやすく、しかも数秒で済む差です。
お見合い当日の会場別調整はジャケットの有無だけ
結論はシンプルで、素材と色は会場を問わず同じ。変えるのはジャケットの有無だけです。「カフェならもう少しカジュアルでいいですか?」という質問への答えも、これに尽きます。
- ホテルラウンジ:上の基本形そのまま。男性はジャケット着用、女性はパンプス
- カフェ:男性はネクタイを外してもよいがジャケットは着る。女性はカーディガンに替えてもよい。デニム・スニーカーは会場を問わずNG
- オンライン:白・パステルは肌を明るく見せ、黒やえんじは顔色がくすむ。柄は無地に。上半身しか映らない分、襟元とアクセサリーで差が出る
オンラインだけ、もう少し補足します。画面に映るのは胸から上だけなので、対面よりも色の影響が大きく出ます。黒やえんじのトップスはカメラが暗い部分に引っ張られて顔色まで沈んで見え、白やパステルはレフ板の代わりになって表情が明るく映ります。細かいストライプや小花柄は画面上でちらつくため、無地が無難です。首元にきれいめの襟か小ぶりなアクセサリーがあると、画面の中でも「整えてきた」ことが伝わりやすくなります。開始前に一度、実際のカメラで自分を映して確認しておくと安心です。
もう1つ、意外と多い失点が「お見合い写真とのギャップ」です。写真は明るいベージュのワンピースなのに当日は黒のパンツスーツ、というケースは珍しくありません。相手は写真の印象で会いに来ているので、写真と同じ系統の色・雰囲気で行くのが最も確実です。写真側の服装は婚活写真の服装|色・素材・形の3基準【男女×年代別】で整理しています。
何着そろえるか:お見合い用1着+仮交際用2〜3着
相談所の活動では、お見合いの服だけ用意して終わりではありません。IBJの2025年成婚白書では、成婚者のお見合い回数は男女とも11回、交際期間は約124〜125日(約4か月)。仮交際に進むと週1回前後のデートが続くため、「同じ服ばかり」という悩みがよく出てきます。
おすすめしている設計は次の通りです。手持ち次第で減らせます。
- お見合い用:1着。写真と同系統の色。お見合いは毎回相手が違うので、同じ1着で回して問題ありません
- 仮交際用:2〜3着。お見合い服より少しカジュアル寄りで、着回せる組み合わせ
予算の目安は、婚活向けワンピースが1〜3万円(1万円以下のブランドから3万円台まで幅があります)、男性のジャケット+スラックスも同程度。レンタルは3,000円前後からで、購入価格の3分の1程度が目安です。
分かれ目は着る回数。3回以上着るなら購入、写真撮影や1回きりの場面ならレンタル、と考えると計算が合います。お見合い服は10回前後着る前提なので購入、仮交際用は手持ちで足りなければ1着だけ買い足す、が現実的な線です。
当日の費用も一緒に見ておきましょう。ホテルラウンジのコーヒーは1杯1,000円を超えることが多く、2人分で3,000円前後。IBJ加盟相談所ではお茶代は男性が支払うのがマナーです。服代・交通費と合わせて、初回は「服2万円前後+当日5,000円前後」と見込んでおくと慌てません(価格はいずれも執筆時点の各社公開情報にもとづく目安で、変動します)。
服にいくらかけるかは、活動の進め方次第でも変わります。お見合いを月に何件組むか、仮交際を何人並行するかで、必要な着数が違うからです。自分に合う進め方がまだ見えていない方は、婚活タイプ診断(10問・約3分)で先に整理しておくと、買う服の数も決めやすくなります。
前日と当日朝の服装チェックリストと代替案
服が決まったら、あとは仕上げです。前日の夜に5分、当日の朝に3分で終わります。
- ☐ 靴のかかと・つま先を確認し、磨く(ラウンジで最も見られる部位)
- ☐ 背中・袖口のシワにアイロン、ニットの脇の毛玉を取る
- ☐ 全身を鏡で「座った姿勢」で確認する(スカート丈、シャツの浮き)
- ☐ プロフィール写真と並べて、同系統の色になっているか見る
- ☐ 当日朝:香水は付けないか1プッシュ、爪、髪の乱れ、ハンカチ
手持ちにワンピースもジャケットもない、買いに行く時間もない。そういう場合の第1案は、オフィス服に1点足すことです。女性なら無地のブラウスに明るい色のカーディガンかストール、男性なら通勤スーツに新しいネクタイと磨いた靴。これで最低ラインは超えます。第2案がレンタルで、最短3日程度で届くサービスなら追加出費は5,000円前後に収まります。
最後に、忘れがちなことを1つ。服装は「減点を防ぐ」道具であって、加点は会話でしか取れません。服が完璧でも交際に進まない方もいれば、服は70点でも「また会いたい」と言われる方もいます。服で迷う時間が30分を超えたら、その時間は婚活デート3回目の進め方|7割が5回以内で真剣交際、週単位の逆算のような、次の段階の準備に回してください。
お見合いの服装でよくある質問
Q. お見合いの服装でNGなのは?
A. デニム・スニーカー・サンダル・スウェット、ロゴが目立つ服、派手な柄、露出の多い服、季節外れの素材(夏の厚手ニット、冬の半袖)、全身真っ黒。これに加えて、「靴のかかとのすり減り」と「写真と印象が違いすぎる服」の2つが見落とされがちです。
Q. 40代男性のお見合いの服装は?
A. ネイビーかチャコールのジャケット+スラックス、またはスーツ。40代は「若く見せる」より「体に合っている」ことが優先で、肩幅と着丈が合ったものを1着用意すれば十分です。革靴は磨き、ネクタイは無地か小紋に。年齢よりサイズ感で印象が決まります。
Q. 冬のお見合いの服装は?
A. 女性はライトグレーやベージュのワンピースに明るい色のコートかストールで、全身が暗くならないように。男性はスーツにネイビーのコート。ダウンジャケットやブーツは会場に合わないので避け、コートは席に着く前に脱いでたたんでおくと所作もきれいに見えます。
Q. お見合いの服装はワンピースが良いですか?
A. 最も無難ではありますが、必須ではありません。ブラウス+スカート、センタープレスのきれいめパンツも通用します。着慣れない服で表情が硬くなるより、着慣れた形で色を顔映りの良いものに寄せるほうが、落ち着いて話せる分、印象も安定しやすいです。
次の一歩:まず靴とシワ、次に写真との色合わせ
- 見られているのは靴・シワと毛玉・サイズ感の3か所。前日10分で直せる
- 女性はひざ下ワンピースかブラウス+スカート。30〜40代はパステルに縛られず、くすみ色で顔映り優先
- 男性はネイビージャケット+スラックスかスーツ。夏はジャケット持参と「脱いでもよろしいでしょうか」の一言
- 会場で変えるのはジャケットの有無だけ。オンラインは無地・明るい色
- お見合い用1着+仮交際用2〜3着。3回以上着るなら購入、1回ならレンタル
- 当日の出費は服とは別に、お茶代2人分3,000円前後+交通費を見込む
本記事の数値は公表資料および筆者の経験にもとづく目安であり、服装の見られ方や交際の結果には個人差があります。本文中の「〜というご相談は珍しくありません」等の記述は、個人が特定されないよう複数の事例をもとに再構成したものです。服装が交際成立を保証するものではありません。価格・マナーは変動するため、最新の情報は各サービスや担当カウンセラーにご確認ください。
出典・参考
- ブライダルネット(IBJ運営)「婚活男女の身だしなみに関する調査」婚活中の男女2,090人対象、ORICON NEWS掲載(女性96%・男性5.1%・がっかり経験69%/31%)※参考値
- IBJ「2025年 成婚白書」2026年4月公表(IBJ公式・PR TIMES):お見合いから交際へ約2回に1回、お見合い回数11回、交際約124〜125日
- IBJ加盟相談所各社の解説記事:お見合い→仮交際の成立率30〜40%(参考値)、夏のジャケットマナー、ヒール3〜7cm
- 婚活服レンタル・写真スタジオ各社の公開価格(執筆時点):ワンピース1〜3万円、レンタル3,000円前後〜
- 婚活アドバイザーによる公開記事:ホテルラウンジのコーヒー価格(参考値・変動あり)
