婚活の停滞とメンタル

結婚できない原因は3段階で切り分ける|出会い・選ばれ方・決断

結婚できない原因は3段階で切り分ける|出会い・選ばれ方・決断

この記事でわかること

  • 結婚できない原因は性格ではなく「出会いの数・選ばれ方・決断」のどこで止まっているかで決まる
  • 段階ごとに有効な対策は別物。見立てを間違えると、動いても数字は動かない
  • 独身理由の最多は「適当な相手にまだめぐり会わない」男43.3%・女48.1%(第16回出生動向基本調査)で、機会の問題が大きい
  • 真剣交際が2人以上、または活動1年超で同じ場所を回るなら、決め方そのものを見直す

※以下の冒頭のケースは、個人が特定されないよう複数のご相談内容をもとに再構成したものです。

「何度もお見合いを組んできたのに、いまだに結婚できない」。40代の会員の方から、そんな言葉が出ることがあります。結論から言えば、原因を性格や容姿に求める前に確認したいのは、出会いの数・選ばれ方・決断という3つの段階のうち、どこで止まっているか。まずは詰まっている場所を切り分けることから始めてください。

この記事は結婚相談所の現役カウンセラー「さかとく」が書いています

IBJ加盟相談所で今も数十名の会員を直接担当する現場経験をもとに、一般論ではなく「実際どうすればいいか」をお伝えします。

結婚できない原因は、性格より先に「止まっている段階」で決まる

周りの結婚報告が続くと、原因を自分の内面に探しに行きたくなります。性格が悪いのか、努力が足りないのか。その問いは、苦しいわりに答えが出ません。

相談の場で最初に確認するのは、性格でも条件でもなく活動記録です。申し込み数、お見合い成立数、仮交際に進んだ数、真剣交際に進んだ数。この4つを並べると、どこで数が急に減るかが見えてきます。減り方には、だいたい3つのパターンがあります。

  • 段階① 出会いの数:申し込んでもお見合いが成立せず、会う相手そのものが少ない
  • 段階② 選ばれ方:お見合いは組めるのに、仮交際に進まない・数回で終わる
  • 段階③ 決断:真剣交際まで進むのに決めきれず、振り出しに戻る

この3つは、必要な対策がまったく違います。②で止まっている人が申し込み数だけ増やしても、疲れるだけで結果は動きにくい。逆に①の人が会話術の本を読み込んでも、練習する場そのものが来ません。見立てを間違えると、努力の方向ごと外れます。

切り分けの目安になる数字は、加盟連盟が公表している成婚白書などで確認できます。ただし数値は版によって変わるため、本記事では特定の割合を「基準」としては扱いません。自分の過去3ヶ月の推移と比べて、どこで落ちているかを見るほうが実用的です。

結婚できない原因を「どの段階で数が減るか」で切り分ける自己診断フロー
結婚できない原因を「どの段階で数が減るか」で切り分ける自己診断フロー

段階①「申し込んでもお見合いが成立しない」——出会いの数で止まっている

ここで止まっている人のサインは、はっきりしています。

  • 1ヶ月の申し込みが20件に届いていない
  • 申し込みからお見合い成立に至る割合が1割を大きく下回る
  • 申し込み先が特定の年齢層・条件に偏っている

「出会いがない」という言葉は、相談所の中では少し形を変えます。検索すれば相手は何万人も出てくる。それでも会えないのは、選ばれる前の入口——写真とプロフィール文——で判断が終わっているからです。

お見合いの申し込みは、写真の印象に大きく左右されます。ここは残念ながら現実です。私の個人的な実感としては、写真を撮り直したあとに成立数の動き方が変わる方はいますが、社内で母数と期間を集計したデータがあるわけではないので、効果を保証するものとしては読まないでください。判断の目安は婚活写真はスタジオ撮影が基本|相場1〜2万円と撮り直しの判断基準にまとめています。

もうひとつ見落とされやすいのが、申し込み先の分布です。人気が集中する層にばかり申し込めば、成立率は下がりやすくなります。私が面談でよくお願いするのは、申し込み先を年齢とエリアで3つの層に分けて配り直してみること。結果がどう出るかは人によりますが、少なくとも「何が効いているか分からないまま量だけ増やす」状態からは抜け出せます。行動量を増やす前に、まず配り先を見直してみてください。

段階②「お見合いは組めるのに続かない」——選ばれ方で止まっている

いちばんご相談が多いのが、この段階です。

止まっているサイン

  • お見合いは月に3〜4件組めるのに、2回目のデートで終わる
  • 直近10件のお見合いのうち、仮交際に進んだのが2件以下
  • 断られた理由が、毎回ばらばらに見える
  • 「悪い人ではなかった」で終わる相手ばかり

この段階の記事はたいてい「聞き上手になりましょう」「清潔感を」と書きます。間違いではありません。ただ、現場で実際に多いのは、もっと手前の話です。相手を評価する側の姿勢のまま、90分のお見合いを終えている。

質問はする。相槌も打つ。それでも、自分がどんな人間で、どんな暮らしを作りたいのかをほとんど話していない。相手からすれば「感じは良いけれど、この人と一緒にいる想像がつかない」となります。断り理由に具体的な言葉がつかないときは、たいていこれが起きています。

断り理由は「具体」か「無風」かで見分ける

断りの連絡には2種類あります。ひとつは具体的な断り。「価値観が合わなかった」「転勤の可能性が気になった」のように、相手が何を見て判断したかが分かるもの。これは条件やプロフィールの設計を調整すれば減らせる余地があります。

やっかいなのはもうひとつ、無風の断りです。「ご縁がなかった」「タイミングが合わなかった」しか返ってこないケース。悪いところが見つからなかった代わりに、続ける理由も見つからなかったという合図です。ここが続くときに直すべきは欠点ではなく、印象の薄さのほうだと考えています。

次の一手

次のお見合いで試してほしいのは、一つだけ。自分の話を、相手に聞かれる前に1つ差し出すことです。休日の過ごし方でも、仕事で大事にしている考え方でもかまいません。それだけで、審査の場が、お互いを見せ合う場に変わります。

2回目のデートの設計も、あわせて見直す価値があります。1回目と同じカフェで同じ時間だけ話すと、話題は自己紹介の焼き直しになりがち。歩く時間が入る場所や、軽く手を動かす場所を選ぶと、沈黙が気まずくなりません。所要時間も、初回より少し長めに取っておく。判断材料が増えれば、相手も「次」を想像しやすくなります。

男女・年代で出やすいサインの違い

同じ段階②でも、出やすいつまずき方には傾向があります。男性側でよく見るのは、条件面の説明に時間を使いすぎて、暮らしの話が出てこないパターン。女性側でよく見るのは、相手を見極めようとして質問が多くなり、自分の情報が後回しになるパターン。30代の方は、活動期間の焦りから「決めにいく」姿勢が前に出て、相手が構えてしまうこともあります。どれも性格の問題ではなく、場の設計の問題です。

それでも続かないなら、条件面の設計を見直す時期かもしれません。判断の材料として婚活の妥協はどこまで?下げていい条件と残す2つの基準を読んでみてください。

段階③「真剣交際まで行くのに決めきれない」——決断で止まっている

意外に思われるかもしれませんが、活動が長引く方の一定数はここにいます。会えている。続いている。それでも成婚に至りません。

この段階のサインは、回数と期間で見ます。真剣交際に進んだ相手が2人以上いる、あるいは真剣交際に入ってから3ヶ月以上たっても結論が出ていない。活動全体が1年を超えて同じ場所を回っているなら、相手の問題ではなく決め方の問題である可能性が高いと考えています。

「もっと合う人がいるかもしれない」。この気持ちが完全に消える日は、おそらく来ません。消えるのを待つのではなく、何が満たされたら決めるのかを先に決めておく。決断段階の対策は、実質これだけです。譲れない価値観を2つまでに絞り、残りは交際の中で確かめる。順番を逆にすると、情報収集がいつまでも終わりません。

交際の進み方そのものが見えていないなら、結婚相談所の交際期間は平均4ヶ月|仮交際から成婚までの5ステップで全体像を確認しておくと、迷う場所が減ります。

その「うまくいかない」には、<br>必ず理由があります。

「理想が高いから結婚できない」は、半分しか当たっていない

この言葉を自分に何度も向けてきた方は多いはずです。ただ、条件を下げれば解決するという単純な話ではありません。

私はこの通説に対して、面談ではいつも順番の話をします。条件を下げるかどうかを議論する前に、いまの条件でどれだけの人に会えているかを一緒に数えるんです。数えてみると、条件が厳しいのではなく、そもそも条件に合う相手へ申し込めていなかった、というケースが少なくありません。逆に、譲れない条件を2つに絞ってからのほうが判断が速くなった、という声も聞きます。もっとも、そこから先の結果は人によって違いますし、絞れば必ずうまくいくという意味ではありません。

統計の側からも見ておきます。国立社会保障・人口問題研究所「第16回出生動向基本調査(2021年実施・2022年公表)」では、25〜34歳の独身者が「独身でいる理由」として最も多く挙げたのは「適当な相手にまだめぐり会わない」でした。男性43.3%、女性48.1%。意欲がないのでも望みすぎているのでもなく、機会の問題だと本人が感じている層が最多だということです。

「もう手遅れだ」という感覚についても、事実を一つ。厚生労働省「人口動態統計」では、婚姻件数は2023年の約47.4万組に対し、2024年(概数)は約48.5万組でした。1970年代前半の約100万組からは半減していますが、右肩下がりが毎年続いているという前提は、少なくとも直近については当てはまりません。平均初婚年齢も、2024年(概数)で夫31.1歳・妻29.8歳。30代からの結婚は例外ではなくなっています。※いずれも概数のため、確定数の公表時に数値が動く場合があります。

とはいえ、条件の見直しが不要という意味ではありません。理想を下げるのではなく、確かめる順番を変える。年収や身長のように一覧で分かる条件は最初のふるいには向きますが、暮らしの相性は会ってみないと分かりません。ふるいを細かくするほど、判断材料そのものが減っていきます。

相談所以外の選択肢も、同じ3段階で診断できる

ここまで結婚相談所を前提に書いてきましたが、この切り分け自体はマッチングアプリでも友人紹介でも使えます。アプリならマッチ数が段階①、メッセージから初回デートまでが段階②、関係を続けるかどうかの判断が段階③にあたります。費用を抑えて数を試したい方にはアプリ、身元の確認や進行の管理を重視したい方には相談所、というのが大まかな向き不向きでしょう。友人紹介は数が出ませんが、段階②の壁は低くなりやすい。

また、結婚以外の道を選ぶ場合の備え——住まい、働き方、老後の資金や医療の同意者をどうするか——を早めに考えておくことは、婚活をやめる決断とセットである必要はありません。両方を並行して考えている方は実際にいます。どちらに進むにしても、判断材料を持っている状態のほうが動きやすいはずです。

よくある質問

Q. 一生結婚できない確率はどのくらいですか?

2020年国勢調査をもとに国立社会保障・人口問題研究所が算出した50歳時の未婚割合は、男性28.25%・女性17.81%です。ただしこれは50歳時点で一度も結婚経験がない人の割合であり、いま活動している人の見通しを表す数字ではありません。母集団の前提が違う点は押さえておいてください(2025年国勢調査の結果公表後は数値が更新されます)。

Q. 年収が低いと結婚できないのでしょうか?

年収と結婚のしやすさに関連があるという分析は複数ありますが、調査によって対象も年次も違うため、ここで特定の数字を挙げて一般化することは避けます。現場の感覚で言えば、金額そのものより「働き方が安定しているか」「お金の使い方を自分の言葉で説明できるか」を見られる場面のほうが多い印象です。数字は変えにくくても、伝え方は変えられます。

Q. 35歳を過ぎた女性は不利になりますか?

申し込まれる数という点で、年齢による違いはあります。ただ、それは「決まらない」ではなく「時間がかかりやすい」という話です。だからこそ、活動量と期間の設計を最初に詰めておく意味があります。年齢は変えられませんが、動き方は設計できます。

Q. 一生結婚できない気がする、という不安が消えません。

消えなくていいと思います。私が会ってきた中で、不安がまったくないまま活動を終えた方はほとんどいません。消そうとするより、数字で確かめるほうが早い。今月の申し込み数、お見合い数、交際継続数を書き出せば、「動けていない」のか「動いているが止まる場所がある」のかが分かります。手が完全に止まっているなら、いったん休むのも立派な選択です。休んだあとに戻ってこられた方も、何人も見てきました。

次の一手は、止まっている段階が分かれば一つに絞れる

やることを増やす必要はありません。①なら写真と申し込み先の配分、②ならお見合いでの自己開示と2回目デートの設計、③なら譲れない条件の絞り込み。一度に一つで十分です。

自分がどこで止まっているか判断がつかないときは、直近3ヶ月の数字を持って第三者に見てもらうのが早道でしょう。彩星の無料相談では、状況の整理と次の一歩の提案までを行っています。初回相談は無料で、その場での入会手続きは行いません。婚活タイプ診断(10問・約3分)で当たりをつけてから来られる方も多いです。

結婚できないのではなく、まだ止まっている場所を見つけていないだけかもしれません。順番に外していけば、進み方は変わっていきます。変化の速さには個人差がありますが、どこに力を入れるかは自分で選べます。

この記事を書いた人

さかとく

婚活サロン 彩星(さいせい)主宰/IBJ加盟結婚相談所 現役カウンセラー

IBJ加盟の結婚相談所で現役カウンセラーとして活動中。これまでに累計200名以上を担当し、今も第一線で数十名を並行サポートしているため、今の市場と現場を踏まえた助言ができます。ウェブマーケティングのライターとして培った「選ばれる見せ方」と、年間数千人の応募が集まる企業で人事部長として採用責任者を務めた「人を見極める視点」を、婚活に翻訳してお伝えしています。

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